偽りを纏いし転生者とToLOVEるな日々(凍結)   作:アイリエッタ・ゼロス

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久しぶりの投稿ですので会話文が多めになっているかもしれません。
(流石にテスト明けからの修学旅行はしんどいって....)

後、前回の投稿の際、26まで止まると書きましたが
帰る日を間違えていたので、投稿は今日になりました。



学校と姉と狼

 次の日の朝

 

「あ、おはよう影宮君」

「おはよ西連寺」

 俺が昨日と同じ時間ぐらいに家を出ると、ちょうど

 西連寺も家から出てきた。

 

「影宮君、今日も一緒に行かない?」

「あぁ、別に良いぞ」

「そっか。じゃあ行こ?」

「おう」

 

 〜〜〜〜

 登校中

 

「....なぁ、西連寺」

「どうしたの?」

「なんか、後ろから視線を感じないか?」

「視線?」

 そう言って西連寺は後ろを振り向いた。

 

「....誰もいないよ?」

「そうか....」

「(絶対誰かいるよな....)」

 俺は後ろを振り向いてそう思った。

 

「きっと気のせいだよ。早く行こ?」

「あぁ....」

 そう言って俺は西連寺と学校に向かった。

 

「....」

 

 

 〜〜〜〜

 下駄箱

 

「おっはよー春菜!」わしっ

「ひゃぁ!」

 俺と西連寺が下駄箱に着くと、後ろから声が聞こえた。

 そして、声の主は西連寺の胸を揉み始めた。

 

「ちょ、ちょっとリサ!」

「んん〜! 今日も柔らかいねぇ〜」

「....朝から何やってんだ、籾岡」

「おぉ、名前覚えてくれてたんだ!」

 声の主は同じクラスの籾岡だった。

 

「まぁな....それよりも、朝から何してんだ」

「ん〜、朝の挨拶?」

「どこがだよ....」

 そんなことを言っていると、西連寺の足の力は

 どんどん抜けていき、その場に座り込んでしまった。

 

「おいおい、大丈夫か?」

 俺は西連寺に手を差し伸べた。

 

「あ、ありがとう....」

 西連寺は俺の手を掴み、フラフラ立ち上がった。

 そして、籾岡の方を見て、

 

「リサ、今日の小テストの範囲教えてあげない」

 と言った。

 すると、籾岡の顔はみるみる青ざめていった。

 

「そ、そんな殺生な!」

「(....自業自得だな)」

 俺は籾岡を見て、哀れに思った。

 

「行こ、影宮君」

「あぁ」

 そう言って教室に向かおうとしたら、籾岡のか細い声が

 後ろから聞こえてきた。

 

「は、春菜〜、私達友達だよね?」

「....少しは反省して」

「は、はい....」

 そう言って西連寺は教室に向かっていった。

 

「ご愁傷様」

 俺は籾岡にそう言って西連寺の後を追いかけた。

 

 

 〜〜〜〜

 教室

 

「よ、結城」

「おぉ、影宮。おはよ」

「おはようさん。朝から疲れてんなぁ」

 結城の顔は疲れた表情をしていた。

 

「あぁ....昨日から色々あってな」

「色々?」

「(多分、アレとかアレだろうな....)」

 俺は何となくわかった気がした。

 

「あぁ。変な男に剣を向けられるわ、怪物みたいなやつが

 出てくるわ....」

「....大変だな」

「あぁ、それに....」

「それに?」

「....いや、なんでもない」

「....あっそ」

「(絶対何かあるだろ....)」

 俺はそう思ったが、口には出さなかった。

 

「あ、そうだ」

 俺はある事を思い出した。

 

「どうした?」

「連絡先教えてくれよ。昨日、連絡先の整理してたら

 お前のがなくてな」

「そういえば教えてなかったな。いいぜ、教えるよ」

「サンキュ」

 そう言って俺と結城が連絡先を交換し終わった時、

 

「影宮君、ちょっといいかな?」

「西連寺?」

 学級日誌を持った西連寺が話しかけてきた。

 

「今日、欠席の人がいるんだけどその人が日直でね。

 それで、順番が変わって影宮君が日直になったの」

「そうなのか?」

「うん。だから、日直の仕事を教えるから聞いて欲しいんだ」

「そうか。わざわざ悪いな」

「ううん、気にしないで。それで、今からでいいかな?」

「あぁ。じゃあ結城、また後でな」

「あぁ」

 そう言って俺は西連寺の席で日直の仕事を教えてもらった。

 

 〜〜〜

 放課後

 

 なんだかんだで、日直の仕事をこなし放課後になった。

 俺は教室の黒板を消していた。

 

「(こんなもんか)」

「西連寺、こっちは終わったぞ。そっちはどうだ?」

 西連寺は机の上で日誌を書いていた。

 

「私も書き終わったよ」

「そうか。じゃあ、後は提出したら終わりか」

「そうだよ」

「なら、早く提出しに行って帰ろうぜ」

 そう言って、俺はカバンを持って教室を出た。

 

「あ、待ってよ!」

 そう言って、西連寺も後ろから追いかけてきた。

 

 〜〜〜

 

「今日一日どうだった?」

「西連寺のおかげで仕事とかよくわかった。

 ありがとな」

「そっか、ならよかった」

 俺と西連寺は帰り道を歩きながらそんな話をしていた。

 その時....

 

 ♪~♪~♪~

 

 西連寺の携帯が鳴り出した。

 

「ちょっとごめんね」

「おう」

 そう言って西連寺は携帯を取って電話に出た。

 すると....

 

 ♪~♪~♪~

 

 俺の携帯も鳴り出した。

 

「....なんだ、次狼」

 電話の相手は、俺の使い魔の次狼だった。

 

『蓮か。悪いが、飯を食うから材料買ってきてくれ』プツッ

「....」

 次狼はそれだけ言うと電話を切った。

 

「(相変わらず自由なやつ....)」

 俺は携帯をポケットに入れ、西連寺を待った。

 すると、西連寺も電話が終わったのかこっちに戻ってきた。

 

「待たせてごめんね」

「いや、大丈夫だ....それよりも悪いんだが、ちょっと

 寄るところがあるからここで別れてもいいか?」

「影宮君も?」

「....西連寺もか?」

「うん。お姉ちゃんが帰ってくるから晩御飯の材料を

 買ってきてって」

「なら、一緒に行くか?」

「え?」

「俺も親戚が来てるから晩飯食わせてくれって

 電話がきたんだよ」

「そうなんだ。じゃあ、私がよく行くスーパー

 だけどいいかな?」

「あぁ」

 そう言って、俺と西連寺はスーパーの方に向かって歩き始めた。

 

 

 〜〜〜〜

 

「ごめんね、重いもの持たせちゃって....」

「気にすんな。俺も西連寺にカバン持ってもらってるからな」

 俺は両手にスーパーの袋を、西連寺は俺のカバンと自分のカバンを

 両手に持ちながら家に帰っていた。

 

「にしても西連寺、お姉さんがいたんだな」

 俺は不意にそう言った。

 

「うん。そういえば、影宮君は会ったことがなかったね」

「そうだな。それに、西連寺のご両親にも会ったことがないな」

「それはそうだよ。パパとママは、別のところで仕事を

 しているから」

「そうなのか。じゃあ、お姉さんと二人暮らしなんだな」

「そうだよ。....まぁ、家賃代わりにこき使われてるけど」

「そいつは災難だなぁ」

 そう話していたら、マンションの前に着いた。

 

「着いたな」

「私、鍵開けるね」

「頼んだ」

 

 〜〜〜

 

 501号室前

 

「今、お姉さん居るか?」

「多分居ると思うよ。ちょっと待っててね」

 そう言って西連寺は部屋の中に入っていった。

 

 

 しばらくすると、部屋から西連寺と紫色の髪の女性が出てきた。

 

「お姉ちゃん、この人が隣に引っ越してきた影宮君だよ」

「はじめまして影宮君。春菜の姉の秋穂です」

「影宮蓮です。すいません、挨拶が遅れて....」

「気にしないで。最近、家に帰るのも遅かったからね。

 会うことがなかったのは当然だよ」

「そ、そうですか」

「まぁ、お隣さんだし春菜と仲良くしてあげてね。

 この子、引っ込み思案だからね」

「はい」

「うんうん、いい返事だね」

「お、お姉ちゃん! 余計なことを言わなくていいから!」///

 俺と秋穂さんが話しているのを聞いて、西連寺は顔を赤らめていた。

 

「まぁまぁ、ちょっとぐらいいいじゃん」

「も、もうお姉ちゃんは部屋に入ってて!」///

 西連寺は、秋穂さんを部屋の中に押し込んでいった。

 

「じゃあね〜、影宮君。今度会った時はゆっくり話そうね」

 そう言って秋穂さんは部屋の中に消えていった。

 

 〜〜〜

「お姉ちゃんが迷惑かけてごめんね....」

「大丈夫だ。それよりも、いいお姉さんだな」

「そ、そうかな?」

「おう。しっかり妹のことも気にかけてただろ?」

「そ、そうだね」

「まぁ、よろしく言っといてくれ。俺も帰って

 晩飯作らないと今来てる親戚がうるさいからな」

「そっか。じゃあまた明日」

「あぁ、また明日」

 そう言うと、西連寺は部屋の中に入っていった。

 

「(さて、帰ったらまずは飯だな)」

 そう思いながら俺は自分の部屋の鍵を開け、部屋に入った。

 

「ただいま」

「おう、帰ってきたか蓮」

 部屋に入ると、タキシード姿の次狼がテレビを見ながら

 コーヒーを飲んでいた。

 

「勝手にコーヒーを飲ませてもらってるぞ」

「....そうか。飯作るのに時間かかるけどいいか?」

「あぁ」

 次狼はそう言ってテレビの方に顔を戻した。

 

「(一体何しにきたんだか....)」

 そんなことを考えながら、俺はキッチンで晩飯を作り始めた。

 

 

 〜〜〜〜

 

「おい、できたぞ」

 俺はテレビを見ている次狼にそう言った。

 

「そうか。ではいただこうか」

 次狼は机に並べた料理を食べ始めた。

 

「ふむ、また腕を上げたな」

「そいつはどうも。....で、何の用だ」

 俺は次狼の前に座ってそう聞いた。

 

「大した用じゃない。あの女からコレを渡すように

 言われて持ってきただけだ」

 次狼は机の上に羽根飾りが付いた薄い腕輪を置いた。

 

「これ、直ったのか!」

「あぁ。かなり時間がかかったって言ってたぞ」

「そうか....後で礼を言わないとな」

「そうしとけ」

 そう言いながら次狼は、自分の前に置かれていた料理を

 全てたいらげていた。

 

「ごちそうさん」

「はやっ!?」

「なかなか美味かったぜ蓮」

「そ、そうか....」

「さて、飯も食い終わったし、これで全部終わったな。

 蓮、何か手伝うことはないか? ないなら、しばらく寝るが....」

「....なら、一つ頼まれてくないか?」

「何をだ」

「明日、学校に行く時にこの場所にいてくれないか」

 俺は携帯のマップを見せてその場所を指差した。

 

「別に良いが、理由はなんだ」

「今日学校に行くときに背後から視線を感じた。

 その正体を探ってほしい」

「....良いだろう。お前の頼みを聞こう」

「悪いな」

「気にするな。今日の飯代の代わりだ」

 そう言って次狼はタキシードの上着を羽織って

 玄関の方に向かっていった。

 

「どこに行くんだ」

「町を歩いてくる。登校する時になったらメールしろ」

 そう言って次狼は靴を履いて出ていった。

 

「(頼むから面倒ごとを起こさないでくれよ....)」

 俺はそう祈りながら、ポケットに入れていた

 通信機を耳につけた。

 

 

「サリューシュ、聞こえるか?」

『....どうしたんですか?』

 サリューシュの声は寝起きの人みたいだった。

 

「悪い、寝てたか」

『えぇ、まぁちょっと....』

「じゃあ、後でかけ直そうか?」

『大丈夫です。....それで、用件はなんですか?』

「大した用じゃないんだが、腕輪の修理ありがとな」

『あぁ....数週間徹夜した甲斐がありますよ』

「そ、そうか....」

「(何だ今のストレスが溜まりに溜まった声!?)」

 サリューシュの声を聞いて、俺は背筋が震えた。

 

『すみませんが切りますね』

「あ、あぁ....ゆっくり休んでくれよ」

『ありがとうございます....』

 そう言ってサリューシュは通信を切った。

 

「(....今度、何か差し入れをするか)」

 俺はそう思いながら、晩飯の片付けを始めた。

 

 

 

 

 

 




 次狼
 蓮の使い魔の一人で唯一、言語が話せる使い魔
 戦闘時はアナザーキバの武器や使い魔として戦う

 元々はただの彫刻だったが、蓮がアナザーキバの改造を
 した際、誤作動を起こした為、人間の体を手に入れた。

 口調や態度はクールだが、頼み事などは律儀に聞くので
 蓮やサリューシュに信頼されている。
 基本的に彫刻態でいることが多いが、用事や蓮の頼み、
 コーヒーを飲みたくなると人間態になる。(だいたい一週間に一回のペース)

 好きなもの 美味いコーヒー
 嫌いなもの 不味いコーヒー
 趣味 美味いコーヒー探し
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