別サイトの執筆とかやってたんで、連続投稿ならずです。
21xx年 4月6日
見事に春になりました、今日から俺も雄英生です。
持ち物を全部確認してから、両親に行ってきますと告げると、玄関を出た。
……仕事の都合上、両親は入学式には来れないが、土産話でも持って帰ってやろう。
通学の途中で、何となく春の訪れを告げる春告精のリリーホワイトを呼び出してみた。
すると、「春ですよー!!!」と叫びながら、物凄い勢いで飛んで行った。
元気なのはいい事だ、と思いながら桜並木を眺めながら俺は雄英に向かった。
はい、何事もなく到着しました。
リリーホワイトは出しっぱなしだと他のキャラの召喚時間が減るんで、お帰り頂きました。
部屋に入ると、講堂でやたら目立ってたキチッとした眼鏡の男子と、チンピラみたいな爆発頭が言い争っていた。
どんな学校にもああいったオラツキ馬鹿はいるもんだなあ、と俺は思った。
俺のいた中学にもいたもんだ、衿糸にもいたし……カツアゲしようとしてきたから、ペインかけてやったら泣いてたけど。
……爆発頭は俺にも絡んできた、煩いからサイレスをかけて黙らせといた。
するとなんかさらに突っかかり始めたから、今度はスリプル掛けてさらに黙らせといた。
うるさい方が悪い。
この後、なんかあのホームレスもどきさんが、ミノムシみたいに入って来た。
……この人、教師の『相澤消太』って人だそうだ、大丈夫か学校。
何か入学式とか全部すっ飛ばして、いきなり個性把握テストとか始まったんですけどォ!?
「ヒーローになるなら、そんな悠長な行事出る時間ないよ」って言ってるけど、ヒーローが行事に出ないってそれどうなんです!?
と言いたかったけど黙っておいた。
ちなみに爆発頭……爆豪って言うらしいけど、こいつは俺がエスナで起こすことになった。
俺が寝かせたんだから俺が起こせだってさ。
「織井、お前が主席だったな」
「そうっすね」
と、ここでいきなり爆豪が掌を爆発させながらこっちに突撃してきた。
「てめぇが主席かこのクソ野郎が!! てめぇがいなけりゃ俺がトップだったんだ!!」
だが、相澤先生が捕縛武器を使って爆豪を捕縛する。
それと同時に爆豪の能力を消していた事で発覚したのだが、相澤先生は個性を抹消する能力を持った『イレイザーヘッド』だそうだ。
まあ、鳥頭やらカクカクしてる男子が普通にいるのを見ると、異形系の個性は消せないみたいだけど。
「ったく、こんなくだらない事で個性使わせるな。 俺はドライアイなんだ。
……じゃあ改めて聞くが。 織井、お前中学の時のソフトボールは何mだった?」
「えー? 確か109mでしたかね」
ちなみに思いっきり手を抜いての記録である。
「思ったより好記録だな、まあいい。
個性でも何でもいいから投げてみろ、円から出なきゃ何してもいい」
「あのー、俺の個性って召喚系なんですけど、キャラクター呼び出した方がいいんですかね?」
「何してもいいと言っただろ、早よ」
その言葉を聞いて、俺は頷くと円の白線ギリギリまで下がり、そして……
「シュウ、貴様! こんな下らんことで呼び出すな!」
「いや、でも先生が使えって言うからさあ。 頼むよベジータ」
いつも通り、ベジータを呼び出す。
いや、正直ベジータじゃなくて悟空とか悟飯とかでも良かったんだけど、ベジータのほうが面識があるからベジータにしておいた。
「ドラゴンボールのベジータ!?」
「スッゲー!? マジで本物!?」
ベジータの姿を見た他の生徒達が一斉にざわつく、まあしょうがないよね。
「まったく! 今回だけだからな!」
ボールをベジータに手渡す。
投げられたボールはグングンと伸びていくと、大気圏を突破してキラリと光るお星さまになった。
ボールを投げ終えると、ベジータが「こんな所にこれ以上いられるか」と言ってきたので、丁重にお帰りいただいた。
「……∞」
「∞!? すげえええ!!」
「いや、でもあのベジータが投げたんだったら∞も当たり前じゃね?」
「先生、こういった他人の手を借りるのは良いんですの?」
「投げたのは織井が個性で呼び出したキャラだからあり」
男子たちがワイワイと騒ぐ中、髪を後ろで纏めた女子が何だか納得いってなさそうな顔で先生に文句ともいえる質問をしていた。
だが、相澤先生が「あり」だと言うと、何かを考えるような顔つきになって、それ以上聞くことはなかった。
ちなみに俺単体でも、ボールにレビテトをかけてぶん投げりゃいいだけなので∞だったと書いておこう。
※ここからちょっとだけダイジェスト
第1種目:50m走
「0秒92」
「フルジャンクションでヘイストかけて重り外せば、個性使うまでも無いです」
「おい、個性を使えと言っただろう」
「ええ? ……んじゃ、そうっすね……黒子でも呼びますか」
「という訳で呼ばれましたの。 合図とともに、シュウさんと一緒にゴールにワープすればいいんですのね?」
「よろしく」
「はい、よーいスタ「終わりですの!」
「……0秒22」
第2種目:握力
「あの、キャラを呼び出すまでもなく、壊れたんですけど」
「……測定不能にしておく」
第3種目:立ち幅跳び
「俺、飛べるんですけど」
「……∞」
第4種目:反復横跳び
「「「残像拳!!!」」」
「スゲェ! 3人に増えてる!!」
「982回」
ダイジェスト終了。
さて、次はボール投げだったんだけど……ここでちょっとしたトラブルが。
何と緑谷と呼ばれた、あの緑モジャ頭の生徒が指を折ったのだ。
だから、俺のケアルラで治してやった。
……うん、骨折の痛みは俺も身を持って知ってるからね。
放っておけなかったね……この後めっちゃ感謝された。
ちなみにまた爆豪が騒いで、先生に捕縛されてた。
ホントうっさいなコイツ。
あ、この後の持久走は普通に全力で入って1分ぐらいで終わらせて、長座体前屈はルフィを呼んで「ゴムゴムの~!」って感じで500mぐらい出して、終わらせました。
結果? 俺が1位でした。
この後? 普通に授業やってトレーニングやって終わりだったよ。
帰宅する方向に同じ生徒が誰もいなかっただけなんです。
ボッチではないんです。