二次元キャラクター召喚するマンの日記   作:koh

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短めですがお送りします。


15冊目 合間の話

 21xx 5月4日

 

 体育祭で優勝した、それはいいんです。

 でもね、何というか余裕があったわけじゃないですか。

 そういう訳か、どうにも不完全燃焼だったんです。

 だから、適当な無人島に移動して、ベジータ監視下でナッパと戦ったんですね。

 

 そしたらね、ナッパに膝をつかせるぐらいは出来たんです。

 でも、それが引き金になったのか、ナッパが本気になってしまいましてな。

 

 結果から言えばボッコボコにされました……怪我はスコールから譲ってもらったエクスポーションで治しました。

 ぶっちゃけ仙豆でも良かったんだけど、ボコボコにされたと言ってもそこまでじゃなかったし、何度かカウンターはぶち込めたし。

 やはり最低値と最高値の壁は厚かった……天さんみたいに腕がもげなかっただけマシか。

 フレイムタンを使えばよかったかもしれないけど、折れそうだしなあ。

 

 

 

 

 

 21xx 5月5日

 

 怪我は治っても疲労は抜けてないのだ、だから今日はお休みである。

 美鈴の気功マッサージを受けながら、体力回復に努めた。

 疲労感があっという間に抜けていくのがたまらんね、またそのうちにやってもらうか。

 

 

 

 

 21xx 5月6日

 

 いきなりの話だが、俺は雄英体育祭で有名人になってしまったようだ。

 通学の途中、めっちゃ声を掛けられたからそれは確かだと思う、終いにゃ囲まれたし。

 面倒だからと無視するわけにもいかないので、応援ありがとうみたいなことを言ってさっさと逃げてきた。

 

 体育祭の後の初授業はヒーロー情報学、内容はプロからの指名の集計結果の発表と、ヒーローネームの考案だった。

 で、俺の指名なんだが、意外な事に異常に少なかった。トップヒーロー達から5件とまさかの一桁である。

 何故こんなに少ないかと相澤先生に聞いてみたんだが、「そこらのプロヒーローじゃとても制御しきれないからだろ」と単刀直入に言われた。

 ……言われてみれば、空飛ぶは気功波ぶっ放すは召喚獣(G.F.だけど)を呼び出すわ……よその他人じゃこんな俺を制御できなくてもおかしくない。

 自分で言うのもなんだが、いつ暴発するか分からねえ核弾頭みてーなもんだな! 笑えねえ!! 

 

 ちなみに俺はエンデヴァーの事務所に行くことになった。

 

 閑話休題。

 真剣にヒーローネームを考えないといけない。

 この時は相澤先生の代わりに、ミッドナイト指導の下で考案することになった。

 そういや書いてて思ったけど、何で俺は相澤先生はヒーローネームで呼んでないんだろう……まあどうでもいいか。

 

 さて、結果から言えば俺のヒーローネームは、召喚ヒーロー『サモンZ』である。

 召喚系の個性だから『サモン』を入れたかったのと、Z戦士のように強くなりたいとの意味の込めてZを入れさせてもらった。

 ミッドナイト曰く『漫画っぽい!』との事である。

 

 

 

 で、ここからは放課後の話になるんだが。

 昨日、『シュウ・シラカワが重力室を作って俺がそこでトレーニングをする』って夢を見たのだ。

 普通だったら、夢で済ませるだろうが。俺はそれを可能にするだけの力がある。

 

 というわけで放課後にシュウ・シラカワ博士を呼び出して、頼み倒して作ってもらうことにした。

 で、そこにベジータから「ブルマが協力すれば早く終わるだろう」と口を挟んできたので。

 シラカワ博士とブルマの共同で重力室が造ってもらうことにした。

 そんで、シラカワ博士曰く『グランゾンに搭載している重力制御機能を応用すればいいだけ、造作もないことです』と自信満々である。

 部屋を組み立てて、重力操作機能を搭載すればいいだけだから3日もあれば終わるらしい。

 

 ……これ、『俺が呼び出したシュウ・シラカワというキャラクター』だから造ってくれたんであって、『クリストフ・グラン・マクソード本人』じゃ絶対に作ってくれないんだろうなあ。

 

 あと、ブルマを呼び出したせいかベジータがニヤけていた事を書いておく。

 多分本人は気づいてないと思うけど。

 

 

 

 

 

 21xx 5月9日

 

 重力室、何事もなく完成しました。

 

 理論上はグランゾンと同じで最大3200Gまで出せるらしいが、俺どころかベジータでも死んでしまうので、厳重にリミッターが設定されており、100G程度までしか設定できなくなっている。

 クラッキングして無理に外そうとしたら、シラカワ博士とブルマ共同製作のウイルスが流される超強力なプロテクトがかかっている。 

 もしこの先リミッターを外したいとなったら、メイン製作者のシラカワ博士を呼び出して解除してもらうしかないようだ。

 

 さて、それじゃあ早速トレーニング開始だ。

 というわけで、先ずは界王星と同じ10Gから行くとしよう。

 

 

 

 

 21xx 5月10日

 

 ベジータから「いつまでもジャンクションシステムなどというインチキしてないで、素の戦闘力を増やさんか!」と怒られた。

 だからトレーニングではジャンクションシステムを使えず、それに伴い身体能力も下がるわけで……

 昨日は重力10倍でもそれなりに動けていたが、ジャンクションシステム無しではよろよろと動き回るぐらいしかできない。

 

 だから、5倍ぐらいの重力にしたら動けるようになった……5倍から徹底的に筋トレしないとなあ。




シュウ・シラカワに重力室を作ってもらってトレーニングするというのは実際に見た夢です。

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