21xx年 7月7日
美鈴から気についての基本を教わる。
気には扱いについては大雑把に言うと二つあるらしく、体の外の気を扱うのが外養功、己の身体から生み出される気を使うのが内養功と言うそうだ。
んで、普通の人間なら両方とも覚えるのに滅茶苦茶時間がかかるらしい。
何でも、気の流れを掴んで操作するのがとんでもなく難しいとの事だ。
一度流れを掴んでしまえば、後はあっという間らしいが……
気の力に関しては門外漢も良い所だ、ここは美鈴のいう事に大人しく従おう。
21xx年 7月10日
美鈴、すっごいいい匂いがする……(思春期か!? クソッタレ! byベジータ)
21xx年 8月19日
やっと気の流れを掴み、身体の外に出すことが出来た。
まだ我道拳レベルではあるが、後は気の量を増やし、波動拳レベルにするだけだ。
そして、ゆくゆくはギャリック砲やファイナルフラッシュを撃てるようになるのだ。
初めて気を撃ち出せた時の美鈴は素直に喜んでくれたし、スコールもいつもの仏頂面ではなく珍しく微笑み顔で拍手をしてくれた。
ベジータは「やっと気弾を撃てるようになったか、チンタラしやがって」と口調は荒れていたものの、口角が上がっていたのは見逃していない。
この事を両親に話すと、やはり子供の成長は嬉しいのか近所のレストランで『祝・成長記念』というお祝いをした。
いつもは、食事の際はキャラクターは引っ込んでいるのだが、今回に関しては全員集合である。
やっぱり努力が認められるというのはとても嬉しい。
これからも頑張れ、俺。
ちなみに、ベジータはコスプレだと思われたようで写真を撮られており、鬱陶しそうにしていた。
スコールは女性店員から熱い視線を送られ、美鈴はスコールの彼女だと思われていたようだ。
21xx年 4月1日(3年目、6歳に突入!)
重りの重さが合計で200㎏を越えた。
両手両足でそれぞれ40㎏、身体で50㎏といった具合である。
筋力増強系の個性なら、これぐらいは軽々と持ち上げる同年代の子供もいるだろう。
だが、個性なしでこの重さを保持できるのは俺ぐらいではないだろうか?
そう考えると、ちょっと鼻高々である。
……そして、ベジータから聞いた『トランクスは150倍の重力でも動けるぞ』と聞いたことで、この鼻はへし折られた。
トランクスの体重が30㎏だとしたら、体重は4.5トンになって、それで動ける……
やっぱりサイヤ人はおかしいよ……
21xx年 11月3日
よっしゃ、スコールの様にガンブレードに闘気を纏わせることに成功したぞ!
これで俺もラフディバイドやフェイテッドサークルを放つことが出来る!
21xx年 11月4日
そう思っていた時期が、俺にもありました。
闘気を放つ方向が指定できないから、自爆してしまう可能性が高い。
試しにフェイテッドサークルもどきを放ってみたら、闘気が自分に飛んできて、見事に顔面付近で爆発し、危うくスプラッタ映画のようになる所だった。
咄嗟に首を曲げなければ直撃していた……
……飛ばす方向も覚えられるようにしないと。
スコールからは「また、素振りから始め直した方がいいだろうな……」とアドバイスを受ける。
闘気を纏ってガンブレードを振るうだけならともかく、様々な体勢から任意の方向に飛ばすとなると、また基礎の基礎である素振りから始めないといけない。
頑張らないと……
なお、このせいで首をひねった。
ケアルで痛みは取れたが、筋肉の捻じれは怪我とは見なされないようで、しばらく首の向きが硬直したまま日常生活を送ることになった。
21xx年 1月12日
やっと、ガンブレードから闘気を飛ばす方向を指定できるようになった……
これで、俺もフェイテッドサークル、ラフディバイド、ブラスティングゾーンを放つことが出来る……!
エンドオブハートは……その、アレはスコール専用というか、聖域というかなんというか……
ともかく、俺はエンドオブハートを使ってはいけない気がする。
代わりの技と名前を考えておこう。
21xx年 1月15日
三日三晩考えた。
俺専用のフィニッシュブローを考えた。
そして、出来た名前は『サウザンドプライド』、直訳して『幾万の誇り』だ。
俺の中の厨二病を可能な限り呼び覚まし、カッコいい名前にした。まだ幼児なのに厨二とはこれ如何に。
これから先、スコール、ベジータ、美鈴以外のキャラもたくさん呼び出すだろう。
そんなキャラの誇りを穢さないように、みたいな感じで名付けた。
技の内容は、可能な限り滅多切りにする技である。
……ぶっちゃけ唯のがむしゃらな乱れ斬りだ。
しょうがないだろ! 小学生の頭じゃこんな技しか思いつかないんだ!! (誰に向かって言っているんだ…… byスコール)
21xx年 4月1日(4年目、7歳に突入!)
そろそろ本格的な気功波を覚えたい。
波動拳とかじゃなくて、ギャリック砲的なヤツである。
しかし、それをベジータに言ったら。
「何言ってやがる、今の貴様では気の総量が少なすぎて撃てやしないだろう。
俺の技はまだ早い、覚えるんだったら美鈴の技にしやがれ」
……と言われたので、美鈴の技を覚えることになった。
「ベジータさんのいう事は最もです、私の技が使えないのにベジータさんの技が使えるわけはありませんからね。
という訳で、先ずは私の技を覚える事を目標にしましょう!」
21xx年 8月1日
美鈴が「いくら何でも習得が速すぎますよ……自信無くしちゃいそうです」って苦笑交じりに言ってきた。
褒めてるんだろうか。
21xx年 12月3日
体内の気を円弧の動きで循環させ、前方に射出する『芳波』。
体内で気を練り上げ、拳と共に斜め上に打ち出す『紅砲』。
練り上げた気を拳に纏わせ、思い切り踏み込むとともに殴り抜ける『螺光歩』。
芳波の要領で円弧の動きを取りながら、前方に気の渦を作り出し、物質を伴わないエネルギー系の射撃なら渦で飲み込んてから跳ね返すことが可能な『水形太極拳』。
足に気を纏わせ、あびせ蹴りの要領で相手を蹴り砕く『降華蹴』。
回転しながら体内の気を周囲にバラまいて攻撃する『彩雨』。
体内の気を数瞬だけ爆発的に増幅させる『虎勁』。
寸勁、所謂ワンインチパンチの際に、練り込んだ気を腕部に纏わせることで破壊力を倍増させた『紅寸勁』。
連続突きを放った後に、強烈な裏拳を叩きこむ『烈虹拳』。
大地に気を撃って、その反動で飛び上がり空中の相手を蹴り抜く『天龍脚』。
足に気を纏わせ、渾身の力で大地を踏み抜き、衝撃と共に周囲に気を拡散させて攻撃する『黄震脚』。
黄震脚で発生する地中の気を前方に集中させ、衝撃波として相手を攻撃する『地龍波』。
まだ不完全なものもあるが、美鈴の技は大まかに習得できた。
残っている技は所謂『超必殺技』……らしいのだが。
「まだ気の総量が足りないから、教えた所で使うことは出来ませんね……」
「と言うと、どうすればいいんだ?」
「身体を鍛えていくしかないですね! 体を鍛える事で気も増えていきますから!
あ、技が疎かにならないよう教えた技の修練も欠かしてはいけませんよ!
スコールさんから教わった剣技も同じですからね!」
……やる事が増えて、大変ですねホントに。
でもこの道を選んだのは俺だし、やるしかないか。
現時点では、ブルー将軍を倒せるぐらいには強いです。多分。