本当にありがとうございます。
そして、そのせいか評価がオレンジから黄色になってしまいました。
めげない しょげない 泣いちゃダメ
21xx年 3月1日
雄英から呼び出しを食らった。
何でも「書類と実技試験だけでは、個性が把握しきれなかったため、実際に赴いて説明してほしい」とのことである。
というわけで、雄英に行って応接室に案内された……のだが。
「アイエエエ!? オールマイト!? オールマイトナンデ!?」
「HAHAHA! それは他でもない、私がこの雄英に勤めることになったからさ!!」
応接室で待っていたのは、ナンバーワンのヒーロー『オールマイト』。
誰もが憧れるヒーローの中のヒーローだ、もちろん俺だってそうだ。
「オールマイトさん、この場では挨拶は必要ない。
合理的に行きましょう」
オールマイトの横にはもう一人……なんか、ホームレスみたいな顔つきの男が一人。
ただ、ホームレスみたいとは言っても服は綺麗なのでどうにもチグハグだ。
と、この後は色々と個性について問いただされた。
何でも、『召喚系の個性でアレほど強いのは前例がない』との事だ。
だから、スコールや美鈴、ベジータに鍛えてもらった事を正直に言った。
「成程な、あのベジータが鍛え続けているなら理解はできる」
ホームレスもどきな人が一人で納得している。
そして、この後は怒涛の質問攻めにあった。
「呼び出せる人数に限りはあるのか?」とか「どんなキャラクターでも呼び出せるのか?」とか。
だから、一つ一つ馬鹿正直に答えていたら「ヴィランのようなキャラクターも呼び出せるという訳だな?」とか、「そもそもそこまで鍛えてどうするつもりだ?」とか新しい質問が飛んできて、大変だった。
オールマイトと親しげに話しているところを見るに、悪い人物ではないんだろうが……ちょっとウンザリだった。
質問が終わったのは、太陽が真上になったころだった。
応接室に来たのが10時だったから、2時間は質問に答えていたことになる……疲れた。
トレーニングや試験勉強とは、また違った疲労感である。
「よし、これで聞きたいことは聞き終わった。
今日はもう帰っていいぞ」
「アッハイ。 お疲れ様でした」
「お疲れ、織井少年! また会うかもしれないね!!」
この時、俺は『また』という言葉に気づいていなかった。
日記を書いている今、気づいたのだ。
まさか、合格? いやしかし『しれない』と言っていたし……ムムム。
21xx年 3月2日
結果の合否が気になりすぎて昨日は自然には寝付けなかったので、自分にスリプルを使って無理やり寝た。
しかし、スリプルが効きすぎたのか、日記を書いてる今でも眠い。
トレーニング以外はやる事もないし、今日は早めに寝る事にする。
21xx年 3月5日
待ちに待っていた入試の返答が、今日来た。
俺当てに届いた雄英の名が書かれた小さい封筒は、懐かしいタイプの封がされておりその中には小さい映像投影装置が入っていた。
それを机の上に置いてみると、何も操作されていないにも関わらず、映像が投影された。
「私が投影された!!」
「あ、オールマイトだ」
「失礼、君の個性について教師間で協議することになってね。
そのせいで連絡が遅れてしまった。 いや、すまない!!」
映像の中のオールマイトが頭を下げる。
「そして、君の個性『キャラクター召喚』だが、結果から言えばオールオッケー! 何にも問題はない!
過去にも、召喚系の個性を持つ生徒は何人かいたからね、何にも問題はないさ、ホントに!」
オールマイトの声に、俺は胸をなでおろした。
「そして結果発表! 筆記は当然合格!
実技に関してだが、敵Pは115点、救助活動ポイント32点! 断トツでトップ!
ここも召喚系の個性の強みだね、呼び出されたキャラクターのポイントはすべて織井少年に加算された!
ちなみに君個人なら敵80P、なんとこれでもバッチリ1位だ!
来いよ、織井少年! 雄英が君のヒーローアカデミアだ!」
合格という言葉を聞いた瞬間に、俺は両手を振り上げながら歓喜の叫び声を上げていた。
その夜、我が家は合格祝いとして、家族やキャラクター達でパーティを開いた。
美鈴の作った中華料理とベジータの作ったお好み焼きがやたら美味かった。
ベジータに鍛えてもらって爆豪よりちょっと上レベルって、なんか低すぎる気もしますが……
お気になさらず、堪忍して!