東方転霖堂 ~霖之助の前世はサモナーさん!?~   作:騎士シャムネコ

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気付けば今年ももう終わりかぁ。
十月の初めの方に投稿開始したこの小説も、気付けばお気に入り登録千三百件越えになりました。
これも全て皆さんの応援のおかげです。

少し気が早いですが、来年も『東方転霖堂』をよろしくお願いいたします。



……予め言っときますが、今回が今年最後の投稿じゃないですよ?


第五十一話 「転生香霖と七夕祭り(後篇その二)」

 燃える様な紅に染まった空が、段々と黒ずんで行くかのようだった。

 夕日が沈み、間もなく夜がやって来る……つまりは、サプライズを実行するのに丁度良い時間になったという事だ。

 折角だ。祭りらしく、派手に行こうじゃないか!

 

「―――それじゃあ叢雲、僕は例の準備があるから後は任せたよ」

「はい、お任せください」

「みんなも頼んだよ」

『『『『『「了解(~)(です)(である)(よ)(致しました)」』』』』』

 

 叢雲たちに店を任せて、神社の裏へと移動する。

 っと、その前に煙晶竜にも声を掛けておこう。

 

 祭りの開始からずっと、煙晶竜は七夕飾りと言うか、祭りのモニュメントとして神社のすぐ横で動かず参拝客たちの相手をしてくれている。

 腹も空いているだろうし、祭りが終わったらグリンブルスティとヒルディスヴィーニの肉でたっぷり労わないとな。

 

 

 

「―――おや? アリスじゃないか、君も煙晶竜に挨拶かい?」

「あ、霖之助さん。ええ、そんなところよ。霖之助さんはどうしたの? お店の方は?」

 

 煙晶竜の元に向かう途中、短冊を片手に歩いているアリスの姿を見つけて声を掛けた。

 今回の祭りでは、願い事を書いた短冊は全て煙晶竜に飾り付けられた笹に括り付ける事になっているので、短冊を飾る事はイコールで煙晶竜に挨拶をする事となっている。

 

「店の方は少しの間、叢雲たちに任せて来たよ。僕は少し用事があるから、それを済ませる前に煙晶竜に声を掛けておこうと思ってね」

 

 話しながら、目的地が一緒なのでアリスと並んで歩く。

 思えばアリスとこうして祭囃子の中を一緒に歩くのは初めてである為、何だか新鮮に感じられた。

 

「そうなの。霖之助さんは何か願い事を書かないの?」

「僕が書くのは……どうなんだろうね? 一応僕も白銀竜として信仰されている側だし……」

 

 アリスからの質問に、少し返答を悩む。

 果たして僕が短冊に願い事を書いて吊るすのはありだろうか?

 竜信仰主催の祭りである以上、祀られる側の僕が願い事を書くのはどうかと思う。

 が、古来より祭りと言うものは人々の中に神や妖怪が正体を隠して紛れ、人間とともに楽しむものでもある。祭りでお面をつけるのはその為だ。

 であれば、白銀竜であることを隠している僕が、一人の参加者として短冊を吊るすのもありだと思える。

 吊るすか、吊るさないか、一体どっちを選べばいいのだろうか?

 

 こんな時、先達の意見でも聞ければいいが、知り合いの神様なんて妖怪の山で偶に出会う秋の女神姉妹か、幻想郷に越して来てしばらくした時に出会った、普段は『後戸の国』とやらに住んでいるという女神くらいだ。

 前者にしろ後者にしろ、直ぐに会うことは出来ない為、意見を貰うことは出来ない。

 

 さて、どうしたものかと悩んでいると―――

 

「―――そんなに悩まなくても、願い事があるなら書けばいいんじゃないかしら? 元々、七夕は竜信仰発祥のお祭りと言う訳でも無いのだし、霖之助さんが参加しても問題無いと思うわ」

 

 そう言って、アリスは僕に何も書かれていない短冊を差し出して来た。

 それを僕は、少しだけ間を置いて受け取った。

 

「そうかな? ……そうかもしれないね」

「ええ、そうよ。お祭りなんだもの、一緒に楽しまなきゃね」

 

 そう言って来るアリスの笑顔が何だか眩しくて、思わず目を細めてしまう。

 日が沈み、祭りの屋台の灯りが照らす中、アリスの髪と瞳がその光を受けてキラキラと輝き、それがなんだかとても綺麗に思えた僕は、思わずそれを口に出していた。

 

「―――綺麗だ」

「え?」

「綺麗だと、アリスの笑顔が何だか眩しくて、キラキラと輝いているように感じられて、とても綺麗だと思ったんだよ」

「………え?」

「綺麗だよ、アリス」

 

 何だか反応の薄いアリスに、念を押すように重ねて綺麗だと伝える。

 言葉の意味が頭に入って来ない様子のアリスだったが、段々と言葉の意味が入って来たのか、アリスが一気に紅潮して行った。

 

「え、あ、その……っ、ちょっと走って来るわっ!」

「あ、待って」

 

 いきなり背を向けてダッシュしようとしたアリスの手を掴んで止める。

 が、それでもアリスは止まろうとしない。

 手を掴んで尚、身を捩って進もうとするアリスを見て、このまま手を掴んでいると変に捻って腕を痛めてしまうかもしれないと思った僕は、アリスの腰の辺りに手を回して抱き寄せた。

 

「~っ!? は、放して霖之助さん! こんな往来で何を!?」

「いや、魔理沙や紫がそうだったけど、毎回逃げられてちゃ話が進まないと思ってね。もういっそ逃げるなら捕まえようかと」

「なんで私だけ逃がしてくれないのよ!? ちょっとだけ一人になって落ち着きたいだけなのに!」

「逃げてばかりじゃダメだよ? 少しずつでも慣れないと」

「慣れる日が想像出来ない!!」

 

 逃げられない様に腰の辺りで抱えて抱き上げると、アリスは手足をジタバタさせて抗議して来た。

 必死に逃げようとしているのは判るが、何だか小動物染みて思えて微笑ましいというか、このまま少し困らせて居たいという気持ちが湧いて来る。

 あんまり意地悪して嫌われるのは嫌だが、逃げられるのも困るので何とか説得して見るとしよう。

 

「面と向かって褒められて恥ずかしいのは判るけど、別に逃げるほどの事でも無いんじゃないか? アリスの事を綺麗だと思わない奴なんてまず居ないだろう。 ……もし居たら僕がシメるし」

「ボソッと怖い事付け足さないでよ!? ……あの、もう逃げないからホントに離して。周りの目が段々辛くなって来たから」

 

 アリスに言われて周囲を見ると、確かに祭りに参加している人々や妖怪たちが何だ何だとこちらに注目していた。

 あれだけ騒げば確かに目立つか。竜信仰関連の事を話しても人里の人々に聞えない様に、窒息呪文の『サフォケイション』を応用した音を遮断する魔法を使っていたのだが、姿自体は丸見えだからね。

 『イリュージョン』も使っておくべきだったか?

 

「ふむ……確かに女の子を荷物みたいに運ぶのは、ちょっと絵面が悪いか。ならこうしよう」

「きゃっ!?」

 

 僕はアリスを抱え直し、右腕でアリスの背中を支え、左腕でアリスの足を抱える。まぁ、いわゆるお姫様抱っこの体勢へと変えた。

 うむ、これなら絵面的にも悪くないだろう。

 僕が満足してそう頷いていると、アリスは更に顔を赤くして口をわなわなと振るわせながら抗議して来た。

 

「り、霖之助さん!? どうして更に恥ずかしい体勢に持って行くの!?」

「? 別に恥ずかしくは無いだろう? 女の子を運ぶなら、至極真っ当な体勢だと思うけど」

「普通に自分の足で歩かせてよ!」

「普通に断らせて貰うよ」

「何で!?」

「楽しいから、かな?」

「私は楽しくない!!」

「まぁまぁ、良いから良いから」

「何も良くないわよ!?」

 

 腕の中でギャーギャー騒ぐ、アリスの珍しい姿を眺めながら歩き出す。

 ふーむ、参ったな。正直アリスを困らせるのが凄く楽しくなってきている。

 歯止めをかけないと嫌われそうだし、煙晶竜の元に着いたらきっぱり下ろそう。それまでは抱え続けるけど。

 

 いくら騒いでも僕に下ろす気が無いと判ったからか、次第にアリスは静かになり、せめて精一杯の抵抗とばかりに両手で顔を隠してしまった。

 

「うぅ……霖之助さん、憶えてなさいよ……」

「忘れられない一夏の思い出と言う奴かい?」

「霖之助さん! 私を揶揄って楽しいの!?」

「正直とても。 ……済まないね、どうにもアリスの反応が可愛くて、楽しくなってしまったんだ」

「またっ!? ……もう、いつからそんな軽薄な事を言う様になったのかしら?」

「祭りの空気に当てられて、かも知れないね。迷惑な話だとは判っているけど、もう少しだけ付き合ってくれないかい? 煙晶竜の所に着いたら下ろすからさ」

「……はぁ、仕様が無いわね。今日だけ特別よ? それと、後で御詫びに何か貰うからね?」

「もちろん、御詫びの品は最高の物を用意するよ。 ……ありがとうアリス、僕の我儘に付き合ってくれて」

「ふん、日頃良くして貰っている自覚はあるから、そのお礼よ。 ……本当にズルい人だわ、霖之助さんって」

 

 そう呟いたきり黙ってしまったアリスに、僕もそれ以上は声を掛けず、お互いに黙ったまま境内を進んだ。

 やがて体のあちこちに笹付きの竹を括り付けた煙晶竜の姿が見えて来た時、アリスがポツリと呟いた。

 

「―――本当にズルいわよね。そんな風に、心の底から楽しそうにされたら、離してなんて言えないじゃない」

 

 

 

 近づくと、煙晶竜は眠る様に目を閉じて伏せていた。まぁ、半日ぐらいこの状態の為、飽きて来てしまったのだろう。

 アリスを下ろし、そんな風に考えながら近づくと、煙晶竜の瞼がぱちりと開きこちらを見て来た。

 彫像の体とは思えない生物的な動きだ。流石僕、と自画自賛しても許される出来栄えだと思う。

 

『おお、来たかキースよ。隣に居るのは、確か人形師の娘であったな?』

「アリスよ、こんばんは煙晶竜。短冊を吊るしに来たのだけど、良いかしら?」

『構わんとも、それが今日の儂の役目であるからな。 ……しかしキースよ、いい加減腹が減ったぞ。まだ動いてはならんのか?』

「もう少しの辛抱ですよ。祭りが終わったら、打ち上げの為に用意したグリンブルスティとヒルディスヴィーニの肉を好きなだけ食べて良いですから、それまで我慢して下さい」

『うむ。肉も良いが、あの貝も食べたいぞ?』

「そっちも用意してますよ。と言うより、僕が召喚したのをそのまま焼いて食べて貰おうと思っていましたけど」

『踊り食いと言う奴かな? なら、楽しみにしておこう!』

 

 そう言って煙晶竜は背筋をピンと伸ばし、無駄にキリッとした顔つきとなっていた。

 チョロい。食べ物に釣られる所は、前世から全く変わっていないんだよなぁ。

 

 ちなみに煙晶竜の言う貝とは、『蜃帝真珠』をドロップするモンスター『元始蜃帝』の事だ。ブレスによる炙り焼きが、ドラゴン達の大好物である。

 

「……最初はドラゴンって、どんな高尚な生き物なのかと思っていたけれど、こうして話して見ると食べ物好きだったりで、結構普通よね」

『なに、これも人生を楽しむコツじゃよ。美味い物を食う、好きな時に昼寝する、こういった当たり前を楽しめなければ、生きていてもつまらんじゃろう?』

「……ま、それもそうね。食事の不要な体ではあるけど、止めようだなんて思えないもの」

 

 アリスは食事や睡眠を不要の物とする『捨食』の魔法を修得している。

 だが、同じ魔法を修得しているパチュリーも含め、食事を全くしなくなった魔法使いには会った事が無い。

 魔法の本場である西洋ではまた違うのかもしれないが、僕の知る魔法使いは全員食事を楽しめる心を持っている。

 僕自身だって、もはや食事も睡眠も不要な不老不死の肉体だが、食事も睡眠も止めようとは思わないので、二人の意見には全く持って同意だ。

 

 そもそも、料理は錬金術の研究により発展したとも言われているのだから、魔法を使う者が食事を蔑ろにするなどありえないのだ。

 

「……なんで霖之助さん、一人で頷いているのかしら?」

『さてな、どうせ料理の事でも考えているんじゃろう。キースめはすっかり料理好きになってしまったからのう』

「あら、料理好きだと困るのかしら?」

『いやいや、そんな事は無いとも。儂もキースの手料理は毎日楽しんでおるからのう』

「あぁ~、良いわねぇ。霖之助さんの料理って本当に美味しいから、羨ましいわ」

『ならいつでも食べに来るが良かろう。キースとて、汝の来訪を拒んだりせんだろう』

「煙晶竜の言う通り、いつでも好きな時においで。アリス」

「わっ!? 話聞いてたの?」

「聞いてたと言うか、アリスが僕の料理を食べたいって言ってたのが聞こえてね」

「食べたいとは言ってないのだけど……」

「そう取れる事は言っただろう?」

 

 料理に対しての食いつきが良過ぎるわねぇ。と、アリスが呟きながら呆れた顔で僕を見て来た。

 自覚もあるし、改めようとも思わないが、やっぱり僕は料理が好きなんだよなぁ。

 前世で全く出来なかったからこそ、今生では得意と言えるほどの腕前となれたため本当に楽しい。

 

 その事を改めて自覚していると、後ろから声を掛けられた。

 

「あ、霖之助とアリスだ! 二人共こんばんは!」

「あら、フランじゃない。こんばんは」

 

 アリスが僕の後ろに向けて返事を返したのにつられて振り返ると、そこには笑顔を浮かべたフランがおり、更にその後ろには畳まれた日傘を片手に持つ美鈴と、煙晶竜に向けて興味津々と言った視線を向けるパチュリーの姿があった。

 

「こんばんは、フラン。今日は良く来てくれたね」

「ええ、今回のお祭りは霖之助が主催のお祭りなんでしょ? だから楽しみにしてたの!」

「おや、嬉しい事を言ってくれるね。香霖堂の出店にはもう行ったかい? サービスさせて貰うよ」

「ホント? 海の幸ってあんまり食べた事無かったから気になってたんだ!」

 

 トテトテと駆け寄って来たフランの頭を反射的に撫でながら、後ろからついて来た美鈴とパチュリーにも挨拶する。

 

「こんばんは。美鈴、パチュリー」

「こんばんは、霖之助さん。なんでも海の幸を使った料理を出しているそうで、今日はすっごく楽しみにして来たんですよ!」

「こんばんは、霖之助。 ……あれが噂に聞くドラゴンの彫像ね。初めて見たけど、とんでもない代物ね。ゴーレムの一種みたいだけど、どんな構造をしているのかしら……」

 

 フランと同じく、海の幸を楽しみにしていたという美鈴は楽し気に笑っていたが、パチュリーの方は挨拶もそこそこに、煙晶竜の体となっている黄金のドラゴンの彫像に釘付けとなっていた。

 花より団子、とは違うが、祭りや出店の食べ物よりも、初めて見るマジックアイテムを前に、子供みたいに目を輝かせているパチュリーに苦笑する。

 まぁ、作ったのは僕な訳だから悪い気はしないが。

 

「メニューはたこ焼き、焼きそば、イカ焼きの三種類で少ないが、味には自身があるからたっぷり味わってくれ美鈴。それとパチュリー、煙晶竜の彫像について知りたいなら後日解説するから、今日の所は祭りを楽しんで行ってくれ」

 

 そう二人に言ってから、僕は用意していた出店の割引券をフランに渡し、美鈴とパチュリーを叢雲が居る屋台まで連れて行ってあげるように頼んだ。

 

「放っておいたら、ずっとこの場に居座って観察を続けていそうだからね。パチュリーにもうちの屋台の料理を味わって欲しいし、多少強引にでも連れて行ってくれないか? フラン」

「任せて! パチュリーも折角来たんだから、お祭りを堪能しなきゃ損だわ。行くわよ美鈴! アリス、また後でねー!」

「あ、待って! もう少しだけ見させて―――ッ!」

「置いてかないで下さいよ。妹様ー!!」

 

 了承も得ずにパチュリーを両手で持ち上げたフランは、美鈴には一応声を掛けてから、屋台の立ち並ぶ方向に駆けて行った。

 フランの後を美鈴は直ぐに追いかけて行ったが、何故だかその背中にそこはかとなく哀愁めいた物を感じる。

 普段からああして一人で突っ走るフランの後を追いかけているのかもしれない。

 

「あっという間に行っちゃったわね。もう少し落ち着いて行動出来ないのかしら?」

『なに、祭りであるのだし、あのくらい元気な方が良いじゃろう』

「そう言うものかしらねぇ?」

『そう言うものじゃよ』

 

 走り去るフランたちの姿を見送るアリスと煙晶竜は、すっかり仲良くなったように見える。

 意外と相性が良いのかもしれないな、この二人は。

 

 そう考えていると、アリスが思い出したように僕に訊ねて来た。

 

「……そう言えば霖之助さん、短冊に願い事はもう書いたの?」

「ああ、それならもう書いたよ。見るかい?」

 

 見せびらかすつもりは無いが、特に隠す理由も無いのでアリスに短冊に書かれた願い事を見せる。

 するとアリスは、驚いたように少し目を見開いた。

 

「……びっくりしたわ。同じような願い事だったのね」

「同じ?」

「ええ、ほらこれ」

 

 アリスはポケットから短冊を取り出し、書かれた願い事を僕に見せて来た。

 お互いの短冊にはそれぞれ、僕の短冊には『早く会えますように』、アリスの短冊には『また会えますように』と書かれている。

 確かに、同じような願い事であった。

 

「確かに、似た内容の願い事だね」

「ええ、奇遇な事だわ」

「僕はまぁ普段から言っているように、前世の配下達に早く会いたいって願いなんだけど、アリスは?」

 

 僕がそう訊ねると、アリスは困ったように周囲に視線を彷徨わせ、やがてポツリと呟いた。

 

「……判らないわ」

「判らない?」

「ええ、そう。判らないのよ、会いたい相手が誰なのか。会いたい相手は居るはずなのに、その人の顔も名前も判らないの」

 

 それはまた、何ともおかしな話だ。

 記憶喪失の類かとも思ったが、どうやらそうでは無いらしい。

 では何なのかと聞かれれば、判らないとしか答えようが無いようであった。

 

 ―――ただ、

 

「けど、顔も名前も判らないけど、それでも分かることはあるわ。その人が私にとって、とても大切な人であるって事だけは」

 

 そう語ったアリスの表情は、まるで大切な家族の事を話すかの様な、温かく優しいものであった。




案の定終われなかった。
七夕祭り編、今年中に終われるのかな?

何とか気合で今年中には七夕祭りを終わらせますので、次回もお楽しみに!
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