東方転霖堂 ~霖之助の前世はサモナーさん!?~   作:騎士シャムネコ

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お待たせしました、今回はカルデア視点での導入です。

なろうの方でオリジナル作品の毎日投稿をやっていたり、そもそも導入部分という事で、どのようにカルデアと葦名勢力を邂逅させるかで悩んだりで大分遅くなりましたが、何とか形になりました。

オリジナル作品を毎日投稿して改めて判る、「サモナーさんが行く」の凄さよ。
本編完結まで数年毎日投稿を続けた上、時々連続更新まであったんだから、本当に凄過ぎます。
やっぱり私がなろうで一番好きな作品は「サモナーさんが行く」ですわ。


第六十三話 「転生香霖の待つ舞台」

 雪の積もる針葉樹の森が広がり、吐く息が白くなるほど空気は冷たい。

 

 険しい山間の森の中に、カルデアのマスター『藤丸 立香』は契約しているサーヴァントたちと共に降り立った。

 

「ここが、霖之助さんの居る特異点……何ですよね、ジャンヌさん?」

 

 立香が確認の為に傍らに幾名か居るサーヴァントの内の一人に振り返る。

 そこに居るのは、軍馬に騎乗したまま周囲を警戒する鎧姿の少女、カルデアが第三異聞帯へ突入する少し前に契約したサーヴァント『緋炎聖女ジャンヌ・ダルク』であった。

 ジャンヌは周囲に敵性存在の気配が無いのを確認すると、警戒を完全には解かないまま立香の質問に答えた。

 

「ええ、そうです。この特異点『葦名』こそが現在キースと破壊の女神、それぞれの軍勢がぶつかり合う戦場となっています」

「―――そうですか」

 

 ジャンヌの言葉に、幾ばくかの間をおいて相槌を打つ立香。

 改めて、木々の隙間から見える景色―――焼け爛れ、踏み砕かれ、荒れ果て尽くした戦場と、その中心でなお揺ぎ無い姿で聳え立つ巨大な城郭『葦名城』の姿を見据える。

 

 その光景に、立香はこれから身を投じる事となる戦場の過酷さを感じ取り、小さく身震いをした。

 

 

 

 ノウム・カルデアが第三の異聞帯『シン』を攻略してから早数か月。

 

 新たに巨大な特異点が観測されたことを聞かされた立香は、更にジャンヌからその特異点に、以前夢の中で助けられ、緋炎聖女であるジャンヌ・ダルクを召喚するきっかけとなった恩人『森近 霖之助』が滞在している事。

 そして彼が現在、かつて経験した七つの特異点、その中でも特に厳しい物であった第七特異点に勝るとも劣らぬ地獄のような戦場に身を置いている事を知った。

 

 この特異点に関し、特殊な召喚形式であるため常に霖之助と繋がった状態であるジャンヌから、この特異点が放っていてもいずれ霖之助自身の手によって解決される立香は聞かされた。

 しかし、例えどれほど厳しい戦場であろうと、足手纏いになる可能性が高かろうと、以前助けられた恩を返したい、もう一度会って話をしたいと立香は望んだ。

 

 もちろんこれに対し、カルデアの面々からは数々の苦言を呈されたが、直近の出来事として霖之助がジャンヌをカルデアに寄越さなければ、立香とカルデアの新所長である『ゴルドルフ・ムジーク』の命が危うかったという事情もあり、その恩を返す為、また独自の英霊召喚技術と、高度な魔術技能を持つ霖之助に対し、カルデアへの協力を要請する為という建前の下、立夏はジャンヌを含めた数名のサーヴァントを伴って、こうして特異点『葦名』へと足を踏み入れたのであった。

 

 

 

 これまでの経緯を回想しつつ、立香はサーヴァントたちと共に木々の間を進む。

 先導をしているのは、アーチャーのサーヴァント『アーラシュ』であった。

 

「―――ストップだ、マスター。こっからはどうも、どっかの勢力の警戒区域になっちっまうみたいだ。慎重に進んだ方が良い」

 

 至極真剣な声で、アーラシュがそう忠告する。

 だが、それの意見をジャンヌが否定した。

 

「いえ、その必要はありません。寧ろ堂々と進んで、私たちを見付けて貰いましょう」

「何でですか、ジャンヌさん」

 

 ジャンヌの意見に、立香は当然の疑問を抱く。

 尋ねられたジャンヌは、その理由を語った。

 

「立香くんもご存知の通り、私とキースの間には今もパスが繋がっています。故に、キースも私たちが既にこの特異点へ来ている事を知っているんです。キース側の勢力の警戒区域に入ったのなら、そのまま迎えが来るはずですし、女神側の警戒区域に入ったのだとしても、哨戒の部隊を相手取っている間に、騒ぎを聞きつけたキースが迎えの手勢を向かわせてくれるはずです。故に、私はこのまま進む事を進言します」

「話は判ったが聖女さんよぉ、もし敵側の警戒区域(デンジャーゾーン)に入ったんなら、迎えが来るまでマスターを守り切れる保証はあんのか?」

 

 ジャンヌの言葉にそう訊ねたのは、同行するサーヴァントの一騎であるライダーのサーヴァント『坂田 金時』であった。

 そのもっともな意見に、ジャンヌは笑顔で自身を持って答えた。

 

「ええ、勿論です。何せ、戦いの場があるなら誰よりも早く参戦し、一人でも多くの獲物を仕留めようと動くのが、キースと言う男ですから」

 

 輝く様な美しい笑顔とは裏腹に、そのあんまりな物言いに立香は思わず吹き出した。

 確かに、立香の記憶に残る霖之助と言う男は、そう言った部分を持つ人物であった。

 

「それなら、確かに何とかなりそうですね。なら、ジャンヌさんの意見を採用して、このまま進んで霖之助さんの迎えを待ちましょう」

 

 立香がそう決めると、他のサーヴァントたちも特に異論はない様で、そのまま先へ進む事となった。

 

 

 

 しばらく進むと、先頭を歩くアーラシュが手を横に広げて一行を押し止める。

 

「マスター、どうやらお迎えが来たようだ」

 

 その言葉に応える様に、木々の合間から鎧兜を見に纏った男が姿を現す。

 男から感じられる魔力はサーヴァントの物であり、特徴的な大弓を背負ったその男は、鋼の如き鋭い眼差しと声でもって、立香たちを誰何した。

 

「―――カルデアのサーヴァント、そしてそのマスターである『藤丸 立香』殿らとお見受けするが、如何に?」

 

 その言葉に対し、立香は一歩前へ出て応えた。

 

「はい、俺が藤丸 立香です。貴方は?」

「これは先に名乗りもせず失礼した―――」

 

 そう言って居住まいを正したその男は、堂々と名乗り上げた。

 

 

「サーヴァント・アーチャー。『葦名 弦一郎』。我が主、森近 霖之助の使いとして、貴殿らをお迎えに参上した。ここより少し離れた場所に、主より借り受けた移動用の魔物を待機させてある。どうぞこちらへ」




弦ちゃん登場、しかして次回は未定。

エタるつもりは無いけど、「東方香霖堂」「サモナーさんが行く」「FGO」「隻狼」の四作品をクロスオーバーさせて、尚且つ全ての作品のキャラクターを立てようとすると、ハードルが高杉問題。(何故こんな苦行を進んでやってしまったのか)

まぁ、二次創作なんて義務的にやる物じゃないですから、気ままに続けて行こうと思います。

あ、それと、取材旅行も兼ねて久々に葦名に逝って来ようと思います。(白目)
いやぁ、何回死ぬのかなぁ……(とりあえず赤備え共ぶっ殺して、勘を取り戻さないと)
隻狼のステージは鉄砲砦が好きだけど嫌いです。(戦国弾幕ゲーは見てる分には楽しいけど、死にまくるし大筒持ちが固いから嫌い)
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