RIDERTIME Hameln   作:砂袋move

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ついに始まります!「RIDERTIME Hameln」!!
今回はトライアングルさんの作品である「仮面ライダーフリーゲル」のエピソードとなります。
時系列はエグゼイド編とフォーゼ&ファイズ編の間です。本編と合わせて楽しんでいただけると幸いです。


フリーゲル編
IF01「王様になりたいのですが、プラモデルの腕は必要ないと思います2018」


ーこの本によれば、普通の高校生・常盤ソウゴ。彼には魔王にして時の王者、オーマジオウとなる未来が待っていた。

未来からやって来たゲイツ、ツクヨミと共にタイムジャッカーが生み出すアナザーライダーと戦い、仮面ライダービルドと仮面ライダーエグゼイドの力を奪った我が魔王。

そんな彼らの前に更なるレジェンドが現れる。"プラモデル"と"人助け"が趣味の彼らは我が魔王達と出会い…

おっと、ここから先は皆さんの目でお確かめ下さい。

 

 

 

 常盤ソウゴは光ヶ森高校の3年生として、今日も変わらず学校へ通っていた。いつもと変わらず授業を受けるソウゴを、彼を巡って未来からやって来た未来人のゲイツとツクヨミは今までと引き続き高校でソウゴの見張りをしている。

 方やゲイツは短く切り込んだ髪と鋭い眼光が、後に彼がなるであろうオーマジオウを倒すと言う強い決意が表れており、方や制服の上に神秘的な白い布を羽織ったツクヨミは、そんなソウゴを魔王にならないよう導くべく彼の良い点を優先的に観察している。

 同じ未来人でも胸に宿す目的が違う2人だが、窓の外から双眼鏡越しに教室内のソウゴを凝視する様は等しく不審者以外の何者でもない。しかし不思議な事に他の学校内の人間は彼らの事に気付く事はなく、ソウゴもまた彼らの監視に慣れ気にすること無くついに放課後を迎えた。

 多くの生徒が次々と帰りの支度を始め、思い思いの事をする中ソウゴの前にとある生徒がやって来る。

「おい常盤!見てみろよこれ、やっと完成したんだ!」

「うおっ!細川何これ?」

 細川と呼ばれたクラスメイトが手に持つのはガラス瓶の中で精巧に作り込まれた船の模型であった。

「ボトルシップだよ、昨日寝る間も惜しんで完成させたんだ!」

 細川は達成感に満ち溢れた経緯を口に漏らす。今日一日色んな生徒に自慢した彼はソウゴにもこの苦労を伝えた訳だが、しかしソウゴから来た返答は他の友人達とは全く違う物であった。

 

「凄い…!よし!王室の内装係担当は君に任せた!」

 

 そう言って細川を指差しで指名する。彼特有の"王様発言"である。彼は見知った人の良い点を見つけると決まってこう言うのだ。妙に上から目線な発言であるこの感想に、細川は気分を害し呆れたようにソウゴの素を離れていく。

 何故彼が気分を悪くしたのか理解できないソウゴは首を傾げるが、それを観ているゲイツはポツリと呟いた。

「相変わらず見たいだな」

 ツクヨミも頷いていると学校から遠く離れた街方面で何か騒ぎが起こっている事に気付く。

「ゲイツ!」

 ツクヨミが呼び掛けるとゲイツも気付いたようで、双眼鏡から目を離し素早く遠方を見やると直ぐ様2人は駆け出した。

そんな2人を窓越しに気づいたソウゴが急いで準備を済ませると同じく教室を飛び出した。

 

 

 工事現場付近に2人が向くとそこには作業員を襲う異形の怪人がいた。全体的にガンダムのような武装を着込み手には盾とビームソードを模したような剣を握っているが、それらの鎧は生物的に歪んでおり薄汚れた白い機体には『2017』『FREEGEL』の文字が刻まれている。

「アナザーライダーか」

 ゲイツがそう言って腕のホルダーに付いた赤いウォッチを取り出すとジクウドライバーを腰にセットする。ウォッチのカバーを回し、天面のボタンを押すと彼のライダーとしての顔が浮き出る。慣れた手つきでドライバーにウォッチをセットし、背後に現れる巨大時計に合わせて大きく両手を旋回させベルトに手を添えた。

「変身!」

『ライダータイム!仮面ライダーゲイツ!』

 ベルトを回転させゲイツが仮面ライダーの姿に変わる。

 拳を握り駆け出すとアナザーライダーもそれに気が付き作業員を放り出し応戦する。

 連続でパンチを放つゲイツをアナザーライダーは盾を使って的確に防御すると反対にビームソードで切り付けてくる。

 相手の動きを見切って寸出の差で躱したゲイツが武器を召喚する。

『ジカンザックス!Oh!No!』

 おのモードで対抗するゲイツとアナザーライダーの戦いに間もなくソウゴも到着する。

「アナザーライダー!?とにかく俺も!」

 ソウゴもまたゲイツ同様ウォッチを取り出し起動する。ゲイツと打って変わり白いウォッチにジオウの顔が浮かび上がると腰に巻いたベルトにセットし変身ポーズを取る。

「変身!」

『ライダータイム!仮面ライダージオウ!』

 たちまちソウゴはジオウに変身するとゲイツの援護に向かう。

『ジカンギレード!ケン!』

 ジオウ専用武器であるジカンギレードを召喚するとそのままアナザーライダーを斬りつける。

「ジオウ!?」

 いつの間に現れたジオウにゲイツが戸惑う。一方斬り付けられたアナザーライダーの装甲には傷一つ付いていない。しかし怯まずジオウが攻撃を加え続ける。またゲイツも代わる代わるで攻撃を喰らわせアナザーライダーを押していく。ダメージを負ってないようだが、流石に不利と感じたのかビームソードの威力を強め肥大化した刀身で一閃し2人を後退させると、その隙に脅威的な脚力で飛び上がり姿を消した。

 取り逃した2人は変身を解除すると向き合う。

「やだなぁ、ゲイツもツクヨミも。アナザーライダーが出たんなら一緒に連れていってよ」

 へらへらと2人に絡むようなソウゴにツクヨミが何か言いたげに近づこうとするが、その前にゲイツが腕を上げ静止しソウゴの眼前にまで来ると胸倉を掴んだ。

「貴様、何で着いてきた!?」

 咎められる理由が分からないソウゴは困惑しながら口を開く。

「えっ、だって2人の方がアナザーライダーにも有利だし…」

「お前はこれ以上アナザーライダーの事件に首を突っ込むなと言った筈だ!」

 ソウゴの言葉が終わるか終わらないかな間にゲイツが声を荒げる。

「えぇ…?だってアナザーライダーは危険なんでしょ?被害が出る前に早く何とかしないと」

 そう言うソウゴに憤りを感じるゲイツが我慢出来ずに怒鳴り散らす。

「いい加減にしろ!お前のせいでエグゼイドの歴史まで消滅したんだ!これ以上お前にライダーの力を集めさせる訳にはいかない」

「でもアナザーライダー止めなきゃいけないし…」

 ソウゴの反論をゲイツが威圧する顔を近づけ遮り、声のトーンを下げ語り掛ける。

「お前、前に言ったな?」

ーもし俺がオーマジオウになると確信したら、その時はいつでも倒してくれ。2人の判断なら、俺は信用できるから。

「あの言葉を信じていいなら、今お前はライダーの力を奪ってオーマジオウへの道を歩もうとしていると解釈して、この場で倒してやってもいいんだぞ?」

 ソウゴを掴んだ腕を離し、ゲイツが腕のホルダーに付いているウォッチを構える。

「ゲイツ!」

「とにかく付いて来るなよ」

 ゲイツはソウゴの胸を乱暴に突き飛ばすと、そのままツクヨミを連れて出て行った。

 

 

 とある街角。喫茶店一帯の時間が止められる。路地を歩く人も、風に揺れる木々も、空を飛んでいる鳥ですらも翼を羽ばたかせる瞬間で静止している。

「デュッフッフッフッ…」

 そんな無音の空間で唯一止まっていない人間がいた。腰を屈めて画面手前に顔を思いっきり近づけ、夢中でタブレットを弄りながら独特の笑い声を上げ蠢いている。

「なんだ、こんな所にいたんだ」

 そんな男の前に二人組が現れる。彼らもまたこの空間に不似合いな不思議な空気を醸し出している。タイムジャッカーのウールとオーラである。

「アンタもこの時代に来てたのね、ツァイト」

 名前を呼ばれた先程の男性がタブレットから顔を上げる。彼らの仲間であるタイムジャッカーのツァイトは眼鏡を掛けており、他のタイムジャッカーと同じような臙脂色の服を着ている。背は若干高めであるものの細い目と猫背気味の姿勢で陰気な雰囲気を感じさせていた。

 目の前の知り合いに気づいたツァイトはにこやかに口を開いた。

「これはこれはウールくんにオーラちゃん、よく来てくれましたね」

「馴れ馴れしく名前を呼ばないでくれない?」

 開幕オーラが不機嫌気味に喋る。

「あんたもオーマジオウに代わる新しい王を擁立しに来たんだろ?」

 代わって今度はウールが話し掛けるとツァイトは意気揚々に話し始めた。

「勿論ですよ!私が今回選んだ人間は実際のオリジナルに対して対象的になるように拘りまして、性格や行動性、目的に至りましても想像通りの出来栄えで良い結果が期待できそうです。また、契約の際の意気込みも感じられ私としてはかなりの手応えを感じると共に…」

「相変わらず気持ち悪いな、お前」

 早口でブツブツと喋るツァイトにウールが見下すように罵倒を放つ。

 ご覧の通りツァイトは俗に言う"オタク気質"であり、常にツクヨミと同じような機種のタブレットを触っては仮面ライダーについて日がな一日中調べている。その他者を顧みない性格で、辛うじて団体行動を取っているタイムジャッカーの中でも特に孤立している。故に本来同格である筈のウールとオーラにすら邪険に扱われている始末である。しかし、本人は全く気にする事なく自信満々に話を閉めるのだった。

「とにかく私のアナザーライダーは取って置き中の取って置きという事ですよ」

 

 

 自転車を引きながらボォっと家路を歩くソウゴ。ふと目に付くとお年寄りをおぶりながら横断歩道を渡ろうとしている学生2人がいた。しかし、重いのか中々進まず気付くと真ん中程で信号が点滅を始めてしまった。

「うぉっ!危ない危ない!」

 反射的に二人の学生を助けに行くソウゴ。いつの間にか三人で一緒に老婆の家まで送ってしまっていたのだった。

 老婆は三人に礼を言うと深々と頭を下げて家の中に入っていった。老婆を無事見送ると学生の1人がソウゴに向かってお辞儀をする。

「すいません、見ず知らずの他人なのに助けて頂いて」

「いや良いよ、俺も困ってる人見たらほっとけないタチだからさ」

 ソウゴは笑顔で語り掛ける。

「それにしても君達偉いね、まだ中学生なのに。えっと…」

 言葉に詰まったソウゴを察して、向こうから自己紹介を始めた。

「あ、僕飛山翼って言います」「俺は高上疾風だ」

 中学生2人が変わりばんこに答えた。対してソウゴもそれに合わせて返答する。

「俺、常盤ソウゴ。王様になる男かな」

「え、王様?」

 2人が疑問を感じると同時に顔を向けた。

「あ、ごめん。王様って言われても分かんないよね」

 そう言うソウゴに対し翼達は自然とフォローを入れる。

「いえ、良いんじゃないでしょうか。僕らも趣味が他の人に伝わらないって事ありますから」

「え?2人の趣味って何?」

 ソウゴが興味津々に尋ねる。2人は一瞬言うのを戸惑ったようだが、顔を合わせると口を開いた。

「プラモデルです。僕たちプラモデルが大好きで」

「へー、プラモデルか。面白そう!俺もやってみようかな」

 そう言うソウゴに翼達が目を輝かせて答える。

「え!じゃあ今から一緒にやりませんか?近くに行きつけのプラモデル屋があるんです!!」

「え、今から?まぁいいか、よし行こう!」

「よっしゃ!やったな翼!」

 翼達がテンション上げながらソウゴの手を引いていく。ソウゴもまた2人の勢いに流されながらプラモデル屋に向けて足を運んだ。

 そんなソウゴ達が歩いていくのと入れ違うように物陰からウォズが現れる。そして、手に持つ分厚い本『逢魔降臨暦』を拡げると彼らを交互に確認するように一人ブツブツと呟いた。

「飛山翼に、高上疾風か…。流石我が魔王、君はレジェンドと出逢う天性の才能があるようだね」

 本から目を離すと満足そうに笑みを浮かべるウォズ。その余韻を断ち切るかのように片手で逢魔降臨暦を閉じた。

 

 

 ゲイツとツクヨミはタブレットを用いながらアナザーライダーを探索するも、見つからず一旦クジゴジ堂に戻る。

「あ、ゲイツくんツクヨミちゃんおかえり〜」

 扉を開けるとソウゴの叔父である常盤順一郎が出迎える。

「あれ、ソウゴくんはまだ帰ってきてない?」

「あ、はい…今日は別々だったので」

 ツクヨミが咄嗟に誤魔化すも順一郎は気にせず笑顔で答える。

「そっか、あ、叔父さん今から買い物行ってくるからね」

 そういって順一郎が部屋を出て行くとゲイツが口を開いた。

「あのアナザーライダー…一体何者だ?」

「目的は分からないけれど、取り敢えず対応するライダーの力が無いと倒せないみたいだし」

「ウォッチを探す必要もあるという事か」

 ゲイツとツクヨミが真剣な顔を見せる。

 

 

 一方ソウゴは翼達が案内したプラモデル屋でたむろしていた。良さげなプラモデルをそれぞれ一品ずつ買うと奥の製作スペースで早速作り始める。翼と疾風はワクワクしながら慣れた手つきで黙々とプラモデルを組み立てて行くが、対するソウゴはプラモデルなどやった事も無く手が出せない状況だった。

「あ、ソウゴさんごめんなさい。初めてじゃ分かんないですよね」

「俺達が手取り足取り教えるぜ」

 そうして2人に教えられながらソウゴもプラモデルを組み立て始めるものの…

「あ」

 パーツが雑に切り取られる。

「あっ!」

 接着剤が飛び跳ねパーツを汚す。

「あぁぁぁぁぁぁ!!!」

 無理にくっつけようとしてパーツが折れる。

 やがてそこにはパッケージのようなカッコいい姿になれず、見るも無残に机に広がるプラモデルの成れの果てが転がっていた。俯くソウゴに翼達は言葉に詰まりながら話し掛ける。

「えーっと…ソウゴさんって、その、不器用でした…?」

「王様になるんだからプラモデルはてっきり作れるもんかと…」

「えっ、それ王様と関係あるかな…?」

 ソウゴが顔を上げて突っ込む。

 すると店の外で悲鳴が聞こえる。

 すぐにソウゴが立ち上がると店を飛び出した。

「2人ともごめん!そこで待ってて!!」

 尋常じゃない慌てようだったソウゴを翼達は心配そうな顔で見つめていた。

 

 

 さっきとは別の工事現場の近くで逃げ惑う人々。その中には先程ボトルシップを見せてきた細川の姿もあった。

 逃げる人々で混雑する中足を取られた細川は、手に持つボトルシップを両手で包み込むように背中から倒れてしまう。しかし、その頭上から鉄骨が落下してくる。

「うわっ!」

 思わず顔を背ける細川を間一髪ソウゴが救出する。ソウゴの後ろで鉄骨が地面に激突する。轟音と土煙が晴れた先には再びアナザーライダーが立っていた。

「お前さっきの…、細川逃げて!」

 すぐ様細川を逃し安全を確認すると、反対方面から騒ぎを聞きつけてゲイツ達もやって来ていた。

「ジオウ!また着いてきたのか!」

「違うって!たまたま近くを通りがかっただけだよ」

 しかし、気を取り直すと2人は同時にウォッチを取り出すと阿吽の呼吸で起動させる。

『ジオウ!』『ゲイツ!』

 ベルトに差し込み2種類の待機音がチグハグに交差する。

 アナザーライダーを挟んで向かい合うようにそれぞれのポーズを取りドライバーを回す。

「「変身!!」」

「「ライダータイム!」」

「仮面ライダージオウ!」「仮面ライダーゲイツ!」

 2人は武器を取り出すとそれぞれ両端からアナザーライダーに向かって行く。ジカンギレードはビームソードで、ジカンザックスを盾で受け止めるアナザーライダーは、冷静に2人の攻撃に対処していく。ビームソードで間を開けるとビームソードを放り投げ空中に手を伸ばす。

 すると何も無い空間からプラモデルのランナーのようなものが浮き出る。少々歪んでいて生々しい見た目のそのランナーから自動的にパーツが飛び出し組み立てられるとビームライフルに姿を変える。

「何っ!?」

 ビームライフルからレーザー光が発射され、唐突に戦術を変えられたジオウとゲイツは対処しきれず、攻撃を喰らい火花を上げながら後方に吹っ飛ばされる。

「くっ…だったらこっちも!」

 地面に転がされるジオウは咄嗟にジカンギレードのモードを変える。

『ジカンギレード!ジュウ!』

 ジュウモードに変えたジオウはまだ立ち込める煙越しからアナザーライダーに向かって正確に射撃する。逆に反撃を予想していなかったアナザーライダーが今度は後ろに倒れ込む。

 その隙を逃さずドライバーからウォッチを引き抜くとジカンギレードに装着する。

『フィニッシュタイム!』

 怯んだアナザーライダーが立ち上がる頃には既に必殺技の充填が完了していた。ジオウはすかさずトリガーを引く。

『ジオウ!スレスレシューティング!』

 "ジュウ"と書かれた弾丸が乱射されアナザーライダーに全弾命中し爆発を起こす。

「でかしたぞ、ジオウ」

 この好機を見逃さずゲイツはホルダーから黒いウォッチを取り出すと起動させた。

『シャドウ!』

 反対側のスロットにウォッチに挿入するも再びドライバーを回す。すると背後に黒いアーマーが現れ、ゲイツと同調すると自動的に身に纏われる。

『アーマータイム!stand up…シャドウ!』

 ゲイツ・シャドウアーマーに変身しアナザーライダーに向かっていく。闇の力を腕に収束させアナザーライダーに攻撃を加えていく。先程の攻撃も相まってアナザーライダーはだいぶ弱っていた。ゲイツがウォッチのボタンを押しドライバーを傾けると必殺技の態勢を取る。

『フィニッシュタイム!』『シャドウ!』

「トドメだ」

 ドライバーを回すと闇が今度は足に集まっていき、ゲイツは飛び上がる。

『コネクション!タイムバースト!』

 ゲイツのキックが炸裂するとアナザーライダーは闇に飲まれていき、後に大爆発を引き起こした。見事着地したゲイツにジオウが近寄ってくる。

「ねぇ、前から思ってたんだけどなんで既に何個もウォッチ持ってんの?」

 ジオウが疑問をぶつけるとゲイツは顔を背けそっけなく答える。

「これは未来でオーマジオウから盗んだ」

「えぇ!!じゃあそれ元は俺のウォッチじゃん!」

「はぁ!?今は俺のだ!」

 そう言い合うジオウとゲイツの前に、ソウゴを追って翼と疾風がやってくる。

「あ、翼!疾風!」

 翼と疾風は燃え盛る炎に目を見やると突然頭を押さえ出した。すると何かを思い出したように顔を上げる。

「あれ?」「俺達…何で」

 すると彼らのポケットから光が溢れ、取り出すとそこにはブランクウォッチが光っている。それが翼達の手に握られると力が注ぎ込まれ、各々のウォッチに形を変えると起動された。

『フリーゲル!』『イカラス!』

「えっ!?」「何故あいつらからウォッチが!?」

 ジオウとゲイツが翼達に起こった光景に目が釘付けになる。が、次の瞬間爆炎からアナザーライダーが突如復活する。

『フリーゲル…』

 アナザーライダー内のウォッチが音声を発する。アナザーライダーはおもむろに後ろを向くと、近くに居た翼と疾風に目をやり襲い掛かってくる。

「危ないッッ!!!!!」

 反射的にジオウが全力で駆け出した。




今回ゲイツが使用したシャドウアーマーは赤羅忌さんの作品である「仮面ライダーシャドウ」のものです。
本編でのゴーストとドライブ同様序盤で既にゲイツが所持しているライドウォッチですが、シャドウ自体のエピソードはもう少し後となります。
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