Hope for the despair   作:水戸 遥

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ONE

藍沢陽奈──それが私の名前だ。

平凡すぎる氏名をどうのこうの言う訳では無い。

前世、と言っていいのかも分からないが、私が今の体になる前は男性として生きていた。その事に嫌気がさしてはいたのだが、何とか耐えれていた。だけど、とある人の一言により精神を病み、限度を超えてしまい私は自殺を選んだ。

「陽奈〜。起きてるならさっさとご飯食べなさーい」

はぁ、今日から高校生か……

「陽奈〜?聞こえてるのーー?!」

「あぁ、もう聞こえてるよーー!」

とりあえず下行こ。

 

「それにしても、綺麗になったわねぇ。あんなに男の子に見られてたのに」

男の子に見られてたのは前世の影響か?まあいいとりあえず。

「うるさい。さっさとご飯ちょうだい」

「はいはい、あなた『あの学園』の新入生代表として挨拶しなきゃ行けないんですもんねぇ」

お母さんが言ったあの学園とはこの時代に関連して、創立されたものだ。

 

私が生まれる10年前に、突如日本に隕石が降ってきた。

日本にあるあらゆる国家機関でさえ、それは発見出来なかったらしい。

その隕石は、富士山の上空まで来ると爆発四散し、北は北海道、南は沖縄までその破片が飛び散った。

特筆すべきは日本だけでなく、世界中でそれが起こったこと。

隕石は各国ごとに落ち、その破片はその国内にしか飛ばなかったという事だ。

そして、

 

『特殊な能力』を持った個人が生まれるようになった事だ。

人により、その能力の種類や強さ、数などは違い、またその能力も強化があったり増えることもあるらしい。

私は他人を操るという能力に優れているらしい。そして吸血鬼(ヴァンピーア)

あとはその個人が幻想世界に出てくるような妖怪やら怪物として生まれるぐらいか。親が普通の人間でも、そうなるという事だ。。

細かい事は知らないけどね。

 

「じゃあご飯も食べ終わったし、行ってくるよ」

「そうね。行ってらっしゃい。お小遣いは毎月振り込むけど、それでも足りなかったら言いなさいね?」

「分かった。それじゃあね」

そう言って私はこれから通うことになる学校へと、足を進めていく。

 

 

 

 

 

 

 

 

──────────

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「さて、着いた。けどどうすればいいんだったかな?」

と、私が零すとこちらを見てくる男女2人組が居た。私がそちらに目をやると、何かに気づいた顔を浮かべ、こちらに歩み寄ってきた。

「あなたが今年の新入生代表かな?あ、僕はこの夜徒学院の生徒会長をやってます。宮之浦流生と言います。」

と、男性の方が喋る。雰囲気からして大人しそうな感じだったが、声を聞いてその通りと思った。

「あたしは荒波優愛ね。副会長よ!」

こちらは思いっきり活発な人のようだ。

 

夜徒学院──

来年度以降は小中高大と四部揃う学院である。今年度は高校以上しかない。

またここに入学してくる者は、全て夜の徘徊者とも取れる妖怪などの姿をした者だけである。

 

「初めまして。私は、この学院に新入生として入学させていただきます、藍沢陽奈と申します。」

「うん。よし、じゃあとりあえず生徒会室行こうか」

そう言って手を目の前にかざすと、黒い歪んだ穴の様なものが浮かび上がった。

その中に入っていく先輩方の後ろを着いていくと、思った通り生徒会室へ到着した。

「じゃあ、今回の入学式の流れなどをしようか」

「はい。よろしくお願いします」

そして、私はこの2人と一緒に、話を進めて行った。

 

さて、入学式で喋るのか、緊張するけど頑張るか。

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