オリ主でほのぼの系です。
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キーンコーンカーンコーン……
最終下校時間を告げるチャイムが鳴り響く。なぜそんなに遅くまで居たかと言うと、学校祭の実行委員だからだ。
さっさと片付けて、中学校を飛び出した。早く帰ってゲームをするのに必死だったからか、信号が赤になっていることにすら気づかなかった。
大型のトラックが迫ってきて、俺の体は潰されていって──
「ちょっと、そこのあなた!大丈夫!?」
「う……あぁ……」
通りすがりのおばちゃんが呼びかけてくるのが聞こえる。
「はy──きゅu──よばなky────!」
おばちゃんと道行く人の声が薄れてきたぐらいで、俺の意識は無くなった────。
次に目覚めた場所は、天国でも地獄でも、病院でも三途の川でもなかった。
木々が鬱蒼とした森。時間は、明け方くらいだろうか。
体を上げて、近くの水たまりまで行ってみる。そこに映ったのは────桜色のロングで、似たような色のワンピースを着た中学二年生くらいの“美少女”。
確かにさっきから体が軽いような気がしていたが、まさか女、それもかなりの美少女になっているとは。
アメジストの大きな瞳、シュッと通った鼻筋。薄めの唇は綺麗な形で、歯も真っ白。
スタイルも、低身長ではなく、かといって高身長でもない。平均的。胸は小さめで、お腹や腰は細い。
本当に、誰もが羨む美少女だ。
自惚れるのも大概にして、今はこの森から出ることを優先することにした。
「ねえ、貴女は食べてもいい人間?」
背後から、金髪に赤いリボンを結んだ幼女が話しかけてきた。
「……食べちゃダメだよ。少なくとも、or……私は」
今の体は女であることを思い出して、中性的な口調にして話す。
……さっきのセリフ、俺って言いかけなかったらカッコよかったのかな……。
「うーん……そっかぁ……。……お腹空いたなぁ……」
「そう言われても……あっ」
金髪の幼女の周辺にクサイチゴが生えていた。
俺はそれを数個もぎ取り、幼女に渡した。
「これ、食べられるの?」
どうやら、あまりこういう木の実に関する知識はないようだ。
「うん。……多分ね」
「やったー!ありがとう!あなた、名前は?」
ギクゥ!!そうだった、今の状態の名前つけてなかった!!
俺の名前は夜桜
「私は夜桜円香。いつのまにか、ここに居たの」
「まどか? ……素敵な名前!」
「ありがとう。……初対面で悪いんだけど、この森から出る方法、知らない?」
これは死活問題だ。何事も森から出ないと始まらない。
「うーんと……じゃあ、連れてってあげる。木の実のお礼にね」
交渉は成立したみたい……あ、幼女の名前聞き忘れてた。
「それと、あなた名前は?」
「ルーミア。人喰い妖怪だよ」
聞いた瞬間、身の毛がよだった。そんな恐ろしい妖怪に喰べられそうになっていたなんて……。
「ほら、ちゃんと着いてこないと、置いていっちゃうよ?」
ルーミアはいつのまにやら先に進んでいて、手招きしてくる。
俺はそれを、慌てて追った。
─つづく─
主人公くん(ちゃん)のスペック
夜桜真(よざくら まこと)
性別:男
年齢:中学2年生/14歳
(昨今の転移は高校生が多いので)
容姿:ダークグレーの癖毛/茶色のどんぐり目
性格:お人好し。最初に最終下校時間まで残ってたのもサボりの分までやってたから
服装:詰襟の黒い学ラン
夜桜円香(よざくら まどか)
性別:女
年齢:推定14歳
容姿:桜色のストレートロング/アメジストの瞳。美少女。
性格:転移前と変わらずお人好し。
服装:髪と似たような色のパフスリーブなワンピース。靴下も同じ色。靴は何故か白のストラップシューズ。
この幻想郷のルーミアは抵抗しない人間には優しい