「ここを抜けたら出口だよ」
ルーミアは道を指差して言う。そこそこ綺麗にされた砂利道だった。
「じゃあ、私はもう行くね」
「わかった。じゃあね」
ルーミアに手を振った後、俺は出口に向かってまた歩き出した。
森を出た先には、右手に似たような砂利道、左手には山。少し前の方に石の階段が見えた。
俺は、石の階段の方に行ってみることにした。
階段は神社の参道のようで、丁寧に造られていた。……何段か毎に高さがおかしい部分がある以外は。
半分くらい登った時には、3、4回つまづいてしまった。転ばなかっただけ良かったか。
また少し登ると、赤い鳥居が見えてきた。中央には多分旧字体で「博麗」と書いてある。
最後の段まで登りきり、鳥居をくぐってみる。神社の本殿が、そこにあった。
お賽銭がないか、服を探ってみる。腰のポケットに325円入っていたので、25円入れることにした。
鈴を鳴r「おさいせーん!!」aせなかった。
黒髪に赤いリボンを巻いた、少し年上の女の子が賽銭箱から今入れた25円を太陽の光に透かしている。そして、こちらに向き直って……。
「お賽銭ありがとーー!!!!」
抱きついてきた。甘い匂いとかふわふわな服──胸はない──の感触とかで気が狂いそうです。
「ここにお賽銭入れたのって貴女よね!?」
「は、はい……」
「ありがとーー!」
「わわっ、ちょ……」
今度は首が締まりそうなほど抱き締められた。そのまま、住居の方に引き摺られていった。
「ケホッ、ケホッ……」
「あー、ごめんなさいね。首、締まったでしょ」
「おかげさまでね」
「お詫びといってはアレだけど、お茶、出すわよ?」
「あー、ありがとー……」
暫くして。
奇妙なほど色の薄い緑茶が出された。
一口飲むと……。
「……お湯?」
「いや、お茶よ。出涸らしだけど」
え、出涸らしってお世辞で言う言葉じゃないのか……?本当に出涸らしのを出してくるって……。
落ち着いてから。
「と言うか、なんでここまで来たのよ?てか、その髪色的に人里の人間じゃないわよね」
「うん、気づいたら森の中で眠ってて……。森ではルーミアに案内してもらったよ」
「へぇ……ルーミアに会って喰べられなかったなんて、幸運じゃない」
「えへへ……そういえば、貴女、なんて名前なの?」
「博麗霊夢。さん付けは要らないわ。敬語は……そもそも使ってなかったわね」
「ハッ」
初対面なのに忘れてた……。
「まぁいいわ。貴女はなんて言うの?」
「夜桜まk……円香」
いっけねー、忘れかけてた。今の体は円香なんだ。真じゃない、円香。
「まこ?」
「なんでもない」
名前を指摘されたのをはぐらかしていると、風に乗って金髪に黒のいかにも『魔女』な見た目をした女の子が飛んできた。
「よう、霊夢!お、見かけない顔もいるな」
─続く─
次は魔理沙さん回。
円香は初対面で漢字がわからない人は基本ひらがなかカタカナで呼びます
ここの霊夢は生活には困ってないけど、節約主義です
お賽銭には狂喜乱舞します