今回からちょっと書き方と主人公の感情が変わってきてます。
「円香、お嬢様がお呼びよ」
「今行くね」
円香は、レミリアの部屋まで歩いて行く。基本的に呼び出しはレミリアの部屋だ。
「円香。時計が無いと不便でしょう?」
「そうね」
「だから、こんなものを用意したわ」
レミリアは円香に金色の、蓋に赤い宝石の埋め込まれた懐中時計を渡す。
(懐中時計か……幻想郷って、腕時計が無い時代か)
「ありがとう。大事に使うよ」
「あっ、そうだ。咲夜ー!」
「如何なさいましたか?」
「円香に新しい服を用意するように言ったわよね?ある?」
「はい。円香、ついてきて」
「あ、うん……」
ここは円香に割り当てられた部屋。
部屋の中に置いてあるテーブルの上に、黒い洋服が載っていた。
「これ……?」
「ええ、それよ。着替え方は大体わかるでしょう?」
「ええ……まぁ……」
「それじゃ、お嬢様の様子を見てくるから」
パッタン
ガチャ
鍵をかけて、少し考える。
(咲夜にはああ言ったけど、全然わかんねー……とりあえず、借りた服を脱ごう)
円香は紅魔館で服を借りた。ワンピースは今洗濯中だからだ。
(まず、ブラウスから先だよな……半袖にしよう)
(次は灰色のベスト……)
頭からすぽっとかぶるタイプのベスト。襟を外につまみ出した。
(パニエが先か?)
ドロワーズの上に白いパニエを履く。
(そして黒いスカートを……リボンを……え、結べない……咲夜にやってもらおう)
(あとは黒いボレロ(?)を着るだけ……半袖でいっか)
今着た分込みで、夏/冬で替えが四着ずつある。下着も用意されていて、クローゼットの下の段のタンスに入っている。
円香はそのままの姿勢でテーブルの方を向いた。テーブルの下に、赤いリボンが二本落ちていた。
(多分、フランみたいな感じに結ぶんだと思うけど、結び方知らないから無くてもいいか)
円香は姿見の前に立つ。
「うわ、すげぇゴスロリ」
ブラウスの襟やスカートの裾、靴下の縁、ボレロの縁なんかにフリルがたくさんついた洋服。
頭にヘッドドレスでもつければ完全にコスプレになるだろう。
(……ストラップシューズも替えてくれるらしい。ドアのところに置いてある。というか、なんでサイズとかわかる?そもそも、どうして俺かここに来ることがわかった?能力とか?未来予知とか?咲夜さんの時間停止並みの能力来ちゃいますか?)
コンコンコン
「円香?着替え終わった?」
「うん」
あっ、懐中時計……鎖が長いので、首から下げてボレロの内ポケットに入れる。
「あら、似合ってるわね」
「えへへ……」
「ネグリジェは、お風呂の時に渡すから」
「はーい……。てか、なんで私が来ることがわかったの?サイズはいつ測った?」
「お嬢様の能力は、『運命を操る程度の能力』。よって、円香が来ることも、円香が何を起こすのかもわかっている。サイズも、運命によって分かったわ」
(サイズが運命によって分かるってどういうことだよ……まっ、幻想郷では常識が通用しないみたいだから、なんでもありなんだろうな……………………)
─続く─
試験的に地の文と感想を分離させてみた。書きにくい。
次はフランのお勉強会か円香の訓練か