幻想郷に転生しました。   作:音眼紫玖

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紅魔のお茶会

紅魔館って紅茶の匂いしそう

書き方はいつもの形(一人称形式)に戻します


第8話 スペルカード・ティータイム

紅魔館の昼下がり。

今俺は、ティータイム……アフタヌーンティー、と言ったか。に、強制的に参加させられている。

 

「円香って、『スペルカード』作らないの?」

 

「うーん……作っても、使う機会あるのかな……」

 

スペルカード。確か、命名決闘法と言ったはずだ。弾幕ごっこの合間に使用する、弾幕のメインとなる必殺……殺しちゃいけないが、技だと霊夢は言っていた。

 

「スペルカードって言うのは、こんな感じなのだけど……」

 

するとレミリアは、A6判くらいの紙を見せてきた。一つしかない窓から差す光に反射して、キラキラと虹色に光る。

 

中央には、天罰『スターオブダビデ』と書いてある。要するに、技名のことだろう。

 

「てんばつ……すたーおぶ、だびで……?これが、どうなるの?」

 

霊夢には説明こそされたものの、実物を見せてもらってはいない。

 

「実際に見せたいけど、日が落ちたらね。まだ外は昼間だし、館の調度品が壊れるのも嫌だし」

 

そうだった。一応、レミリアは吸血鬼なんだ。日焼けした時、具体的にどうなるのかはわからないが、多分溶けるか灰になるのであろう。

 

 

 

 

 

数分後。スペルカードの話を一旦切り上げ、お茶とお菓子、それと本に集中することにした。

 

今読んでいる本は『不思議の国のアリス』。前世ではアニメは見たものの、原作を見たことはなかった。

 

表紙には赤い革に金の糸で題名と縁の装飾がなされている。

中央から紐が垂れていて、栞として使用できるようになっている。

 

今は帽子屋がアリスに『カラスと机はなぜ似てる?』と言う答えのないなぞなぞを出したところまで読んだ。

 

 

ページに紐を挟み、お菓子を取る。

 

よく創作で描かれる、貴族同士の女子会に出てきそうな、タワー状のケーキスタンドにマカロンやミニケーキ、ミニフルーツサンドなど載せられている。

 

大きめな皿にはストロベリーやブルーベリー、ラズベリーなどがふんだんに使われたタルトが盛り付けられている。タルトの周辺にもブルーベリーやストロベリー、あとは転生した日にルーミアにあげた草苺が散りばめられている。

 

そのタルトの一切れを、フォークで刺して取り皿に載せる。

 

そして、ミニフルーツサンドから口に運ぶ。……!?これは咲夜さんが全て作っている、と聞いた。食事の時にも思っていたが、咲夜さん料理上手すぎじゃないか?和洋中どれも行けるとか超人か。

 

あと、お菓子を取っている間、性別を忘れてしまっていた。確かに、今は見た目女、中身男と言うわけのわからないことになってしまっている。心を読む妖怪に会ってしまったら即終了だ。……心の中をバラすような性格の悪い妖怪じゃない限りは大丈夫か?

 

 

フルーツを飲み込み、紅茶を一口。うん、お菓子が甘い分を紅茶が少し苦いことで調和してくれている。こういうのも才能か……?いや、努力の賜物か……?

 

 

 

 

 

日没の二時間くらい前。レミリアは夜明けと日没で二回眠る。合計で8時間前後だ。

 

昼間、朝ご飯と昼ご飯で二回食事をとる。夜間は起きてすぐ……人間からしたらちょっと間を置いて、晩御飯。丑三つ刻くらいの時で夜ご飯を食べる。レミリアは小食なので、4回食べて丁度いいくらいだ。

 

従者たちは……美鈴と咲夜さんしかいないが……美鈴は居眠りしてるからかなり生活リズムが崩れている。別に、レミリアの側で働くわけではないので不便さはない。防衛は薄れるが……。

 

咲夜さんは時間停止中に仕事を済ませ、レミリアと同じ時間に眠っているらしい。寝る子は育つ……か……。(咲夜さんの胸を思い出しながら)

 

パチュリーはそもそも魔法使いだから睡眠も食事も必要としないらしい。食事は娯楽としてとっているとかなんとか。眠りたくなったら眠る、眠るのが嫌なら眠らないと、かなり自由。羨ましい限りだ。

 

 

 

 

 

日没後。レミリアが目覚めた。

 

「さぁ、昼間に言っていたスペルカード、見せてみましょうか」

 

とレミリアが言うと、あのA6判の紙を掲げて、宣言する。

 

「天罰『スターオブダビデ』」

 

その瞬間、レミリアの周辺で赤い大きめの玉が数個出て、そこから赤いレーザーが玉と玉同士を結びつける。そして、赤い玉から蒼白の団子のような弾幕が広がり出てくる。

 

「どう?私のスペルカード!」

 

俺は無意識に拍手していた。弾幕ごっこは美しいことが真理、だと言われている。正にその通りだ。

 

しばらくすると、弾幕は全て消えた。どういうことか聞くと、「時間制限があるから。そもそも、スペルカードルール自体人間と妖怪の力の壁をなくすために作られたの。でも、妖怪が力尽きるまで打ち続けていたら、人間は勝てっこないでしょ?」と返された。

 

確かにその通りだ。

 

しかも、このスペルカードルールは現博麗の巫女、博麗霊夢が提案したものらしい。霊夢の才能には、脱帽してしまう。

 

─続く─




完結までの折り返し過ぎました

ここからラストまで急展開させないとな……
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