問題児だらけの駐屯地が召喚されたようです(絶望)   作:CARUR

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虫歯が思ったほど深くかなり削ったため、仕事行く前に激痛が走っているので初投稿です。
ちょっとオーバーキル要素ありです。


第五話「1隻対4400隻」

急遽侵攻してきたロウリア軍に対し、クワ・トイネ公国とクイラ王国同様、駐屯地はロウリア王国に宣戦布告をした。

そしてパンカーレの報告により、ロウリア王国東方征伐海軍はロデニウス沖に帆船を4400隻展開、クワトイネ公国は50隻展開、一方白良は空母いぶきのみ展開、両方の国から「大丈夫なのか!?」と驚愕したが白良は「何も砲を使ってまで撃破することはしなくてもいい」と謎の考えを出した。

 

 

ロウリア沖(中央暦1639年9月30日)

ロウリア王国軍東方征伐海軍海将シャークンは、海上を覆いつくす軍船の様子を見てうっとりとしていた。

 

シャークン「う~~ん・・・。何という数なのだ・・・・。これなら日本とかいう亜人共の援軍も一撃で倒せるな・・・」

 

6年もかけてパーパルディア皇国の軍事援助を得て完成した4400隻の大艦隊。(これだけの大艦隊を防ぐ手立てはクワ・トイネ公国近辺にも)ないです。もう海中帆船まみれや。

 

「シャークン殿!!!前方に見慣れぬ艦が!!」

シャークン「何っ!?」

 

シャークンの双眼鏡から見えたのは無機質で武装を一つもつけていない船の姿だった。そして徐々に近づいてくる。

 

「なんだあの船!!砲が一つもねぇの!!!ぶぁっはっはっはっはっは!!」

「しかも・・・・w。・・・・・・でかい!?」

 

一回は馬鹿にしたものの徐々に近づいて来たいぶきを見て驚愕する水兵たち・・・。しかし自分たちに死のタイムリミットが近づいてくることは思いもよらなかった。

 

バララララララララララ・・・・・バシューーーーン!

 

「なんだこの羽ばたき音と空気を切る音h・・・・」

 

別の軍船の艦長が謎の羽ばたきと空気を切る音に気づいた瞬間、艦長はこの世から意識をなくした・・・。

 

AH-64Dアパッチガーディアン「これじゃあ面白みがないわね・・・・」

AH-64D(3ath)「子供の処刑してるみたいで気持ち悪っ・・・うぇっ~~!」

AH-1S「まるでコジュケイ撃ちよ・・・・」

AH-1S(AMTRS)「おい貴様ら、あまり撃ちすぎるなよ。司令官殿からは捕虜をとりたいと言っていたからな。・・・・・・・女王陛下ばんざぁぁぁぁい!!!」

AH-64A(アメリカ陸軍仕様)「こいつぁガルフウォーよりひどいな」

 

ヘリ娘たちが大東亜戦争時の米軍機が蒸気機関車を狙うかのように機関砲などを打ち込む・・・。あまりにも一方的な戦いでヘリ組は引いているが、それでも攻撃を続ける・・・。武装(ロケット弾、ガンポッド等)を帆船に叩き込むと次にやって来たのは、いぶきから発艦した対潜魚雷を改造した対艦魚雷を装備するSH-60Kシーホーク8機による雷撃攻撃、雷撃を終えたシーホークはいぶきに着艦・発艦を繰り返し、これによりロウリア王国軍艦隊の3分の1が壊滅。しかしロウリア軍には策があった。

 

「たかが巨虫ごときに・・・・何ができる!!」

 

240騎のワイバーン部隊がかかって来たが、いぶきの敵ではない。

 

坂田「攻撃を開始する各員練習通りに戦闘せよ」

「「了解!」」

 

「虫は虫らしくワイバーンに焼かれてなァ!!!!!」

ワイバーンが火を噴く準備に入る・・・しかし・・。

 

「こちらオーガ2。敵攻撃準備開始、武器娘援護のため攻撃を始める!FOX3!」

「オーガ1FOX1エンゲージ!!」

「ロウリアのドラゴンはよく焼けるねぇ!!」

ヘリ娘を撃ち落とそうとした兵士は、太陽を背に降下してきたF-35BJによる攻撃で、ワイバーンもろとも肉片と化した。残りの2機のF-35BJがワイバーン部隊をどんどん落としていく・・・。

 

いぶき「距離700にワイバーン発見!SeaRam発射ぁ!!」

そしていぶきのMk.15Mod.31によるミサイル攻撃により、残りの数騎が撃墜され、ロウリア海軍の航空戦力は実質崩壊したのであった。

 

シャークン「あ・・・・あ・・・・!(なんという一方的な海戦なのだ・・・・。砲も載せてない軍船ごときに・・・。そして高速で飛行する飛竜と巨虫・・・・勝てるわけがない・・・)。」

 

シャークンは愕然として甲板に立っていた、見たこともない飛竜と巨虫、そして砲のない軍艦・・・。シャークンたちは思ってしまった・・・、自分たちは古の魔帝と戦っているのかと・・・・。そうシャークンが考えていると水兵が声をかけてきた・・。

 

 

「海将!!!降伏を・・・・もう残り10・・・ああっ!撃沈されました!!8隻しか残っていません!!ご決断を!!!」

シャークン「あの大艦隊が・・・・私の艦隊が・・・」

 

シャークンの周囲でSH-60Kがホバリングを始める。そして拡声器から・・・。

 

「我が国は日本国自衛隊○○駐屯地!!!これ以上の戦闘は望まない・・・・。降伏を願いたい。」

 

「海将!敵軍の言う通りです早く降伏しましょう!!」

シャークン「・・・・わかった降伏しよう・・・・。」

 

2時間にもわたった海戦は、いぶき達の勝利で終わった(大本営発表である)。クワ・トイネ公国側のパンカーレ海将と、いぶきで観戦していたブルーアイは尾田〇一郎の作画のように驚いて顎を開いていた・・・。

 

パンカーレ「おっ・・・おっぱげた・・・!軍船1隻で飛竜3機で・・・いや巨虫13匹のおかげもあるが・・・」

「しかし日本が我々の見方でよかったですな・・・・。もし野蛮な国だったら・・!」ブルブル・・!

 

パンカーレと水兵はそう語った・・。一方いぶきにいるブルーアイは。

 

ブルーアイ「まさか白良殿の言ったとおりに砲を使わずに圧勝・・・・。なんと恐ろしい・・」

 

いぶき「・・・・・航空士全員黙祷せよ・・・」

「黙祷!」

 

いぶきは敵艦の船員に向けての黙祷を始めた、坂田が続いて自分の率いる航空士とヘリ娘達も続いて10分間黙祷をする。しかしブルーアイは困惑していた、なぜ亜人撲滅しようとし、その上敵であるはずのロウリア軍に対し黙祷をするのかと・・・・。

 

ブルーアイ「なぜ敵に黙とうをするのですか?ましてや亜人を撲滅しようとしたロウリア軍に対して・・?」

いぶき「・・・・・ただの罪滅ぼしですよ。私は地底人を殺めても、人を殺めるのはあまり好きではないので。」

 

 

拿捕した東方征伐海軍を連れた空母いぶきは、マイ・ワーク港の海軍基地により拿捕した軍船をおいてった、そして海軍基地に待機していた、屈強な臨時アメリカ軍MP(憲兵)にシャークン以下捕虜を町はずれの収容施設に入れた。そしていぶき達が帰投しようとする時駐屯地は。

 

整備工場

「いや~~~なんか生まれ変わった気がするっぺなぁ~~!」

「ちょっとまってくだサーイ!!私だけスタッフカーなんて可笑しいデース!!交通整理車の方がマシデース!」

「パトカーか・・・悪くない」

「これで駐屯地の秩序を保てる気がしますわね!」

 

各個人自分の新しい姿に喜んだり困ったりしたアイドリング部隊。

改めてアイドリング部隊の紹介をしよう。アイドリング部隊はアパッチが白良に反乱した際、アイドルのDNAを元に作った部隊である、がしかし元のメンバーは今と違い、傲慢な皇帝性格のヘブンシー(トレーラに変形、素体は天海春香)、爆乳お姉さんサウザンドボード(痛プリウスに変形、素体は千早)、軍人気質のスノウマーチ(痛マーチに変形、素体は雪歩)、まな板のスリーデイ(三浦あずさ)、まな板のスターウェル(星井美希)の連携差のないチームで、なおかつアマテラスチハの作らせたフリール部隊と違い、合体できない欠陥品だったのである。しかしもったいないと思った白良は、アイドリング部隊を改造させ、合体可能な新アイドリング部隊として活躍させた(ただし旧式戦車しか居ない所に派遣か、輸送任務ばっか)。

アイドリング部隊は今までは一般車を擬人化した‘‘モノ‘‘だったので、異世界入りしこれ以上は準戦闘員扱いは無理と判断し、メンバーを輸送部隊仕様もしくは、警察機構仕様に変更、そしてエンジンを入れ替え、異世界にやさしいバイオエタノール燃料稼働でアイドリングストップする必要がなくなった。

 

ミルキータンカー(軽装甲トレーラーに変形)「いや~~常時アイドリングストップしなくてもいいし、バイオエタノールだから環境にやさしいっぺ!これで活躍できるっぺ」

 

キャニー(スポーツカータイプのパトカーに変形)「ふーむなかなか・・・白と黒を基調としたデザインだな・・。」

 

アウタームーン(ミニパトカーに変形)「あら?丸みを帯びていてかわいらしいですわね。」

 

ランドプライリー(ドイツ軍スタッフカー)「こんなの可笑しいデース!!私だけ迷彩スタッフカーなんテ!」

 

プリンスリバー(護送バスに変形)「これで少しは固くなったか・・?」

 

大宮「あ、そうだ(知将)。いきなり言うのもあれだけど、今バイオエタノール燃料なんてないから活躍できないよ。」

 

アイドリング部隊全員「・・・・・・・・(悲観)」

 

結局ぬか喜びになったアイドリング部隊であった・・・・。

 

 

 

4時間後ロウリア王国 本陣

「なぜ帰ってこないのだ?」

「クワ・トイネ公国海軍の軍船はたかが50隻です・・・ましてや最後の報告から4時間もたっているのに・・!」

 

本陣では4時間たっても報告が上がってこないため、本陣の司令部は苛立っていた、しかしその時伝令兵が走る・・・。

 

「申し上げます!!シャークン海将の率いる残存艦8隻がクワ・トイネ公国に拿捕されました!!」

「なんだと!?そんな馬鹿な!!それに八隻だと!?」

「シャークン海将自ら魔信を使い捕虜になったことを報告し、シャークン海将の後イブキと名乗る女性が、魔信を代わり、『我らは1隻の船と3騎の飛竜、巨虫13匹で撃破した。貴国に勝ち目はないと』・・・・」

そして司令部の長は・・・

「なめやがってぇぇぇ・・・・!先遣隊に言えっ!!竜騎士団を半分よこせとな!!」

本陣は躍起となっていた。

 

 

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クワ・トイネ公国政治部会

観戦武官として派遣されたブルーアイの報告が政治部会で上がったが、どれも懐疑的なものだった。

 

「ではなんだね?3騎の鉄竜と巨虫13匹と軍船1隻で4400隻の大艦隊に挑み、残存艦艇を8隻にまで減らしたと・・・・」

「貴官を疑うつもりはないが・・・・。どう考えても滑稽すぎてな・・・。」

部会はざわついていた・・・。あまりの圧倒的な戦果だったため、その場にいる誰もが疑問視したのである。そして首相のカナタ。

 

カナタ「いずれにせよ、今回の海からの侵攻は防げた。まだ3000隻残っているが、たった1隻にここまでやられては、警戒して海からの再侵攻には時間がかかるだろう。陸のほうはどうなっている?軍務卿?」

 

「はい。駐屯地と我が国の偵察情報によると現在ロウリア王国は、ギムの周辺陣地の構築を行っております。海からの進撃が失敗に終わったため、ギムの守りを固めてから再度進出してくるものと思われます。我がほうでは、電撃作戦は無くなったと解しております。駐屯地によると首都の西側30㎞地点にあるダイタル平野を縦横3㎞を貸し出し許可がほしいとのことです。理由は陣地を構築したいとのことです。」

 

カナタ「ダイタル平野?あそこは何も採れない不毛の土地なんだが・・・まぁいいでしょう許可します。」

 

一部の参加者は不満を漏らしていたが、ロウリア王国の侵略を抑えるのは、今の所駐屯地に頼るしかないのであるため無くなく承認を得ざるをおえなかった。

 

 

 

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ロウリア王国 王都ジン・ハーク  ハーク城

 

34代ロウリア王国の大王、ハーク・ロウリア34世は、ベッドの中で「やめてくれよ・・・(絶望)」のKMRBBのように震えていた。先刻発生したロデニウス沖大海戦で、日本○○駐屯地と名乗る集団が参戦し、ワイバーン350騎が全滅し、さらに、軍船4392隻が撃沈された。しかも、こちらからの攻撃による被害は一切確認されていない。ほぼ皆無である。

「クソがァ・・・・!!」

 

震えとともに歯軋りをしだすロウリア34世。

 

 

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パーパルディア皇国

薄暗い部屋で二人組の男が話し合っていた。

 

「日本?初めて聞く名だな」

「はい。ロデニウス大陸に新たに発見された国らしいです。」

「ロデニウス大陸だって?普通なら近辺の村民に見つかるのになぜ今頃発見されたのだ?」

「さぁ・・・。しかし一番恐ろしいのが日本の使役するワイバーンと強烈な羽ばたき音をだす蟲の存在です・・・。そのワイバーンと虫は、クワ・トイネ公国の港からこっそり逃げた観戦武官によると4㎞以上から攻撃をした来たと・・・。」

「馬鹿なっ!!4キロ以上だと!?w我が国の魔砲ですら2㎞なのに!」

 

上司らしき人物は2㎞以上で驚いているが、現代の榴弾砲娘たちが聞いたら大爆笑ものであり、それどころか迫撃砲(戦後に作られたL16 81mm迫撃砲ですら5㎞)にも負けているのである。

 

「しかしこれを皇帝陛下に報告しても信じてもらえるか・・・」

「仮に報告しても観戦武官が精神に異常をきたした程度で無理でしょうな・・・」

 

結局報告はとりあえず極秘保存となった・・・・・・・。

 

  しかしこの報告を見送ったのが皇国の終焉の始まりだとは二人は知らなかった・・・・

 

 

 

 

 

 

 

 

 




たった1隻と戦闘機3機、ヘリ13機に壊滅させられたシャークンかわいそう、コポンチかわいそう。


作者「歯が痛いから痛覚共有して?」
雷子「い・・・いやです・・・」
作者「なんで?(あっ・・・痛い!)。いやだって言ってもす・・・・・あーー!!痛い痛い!!!痛いんだよぉぉぉ!!」


次回第六話「鬼人の軍団・エルフの疎開」

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