問題児だらけの駐屯地が召喚されたようです(絶望) 作:CARUR
クワ・トイネ共和国 市街地
ここではある番組の収録が行われていた。その番組は『騎士ジョッキークロス』・・・騎士ジョッキー四作目の作品であった。しばらくして主人公役のイーネが現れる。放送前からクワ・トイネ陸軍の現役女性参謀長が特撮のヒーローに変身するという事で話題になっていた。この作品の特徴は前作の無印とD3の武器は剣が主であったが、今回はイーネが弓矢の名手であったため、彼女の要望に合わせクロスボウガンをメインウェポンとして使っている。
作品のあらすじとしては『将来クワ・トイネのスポーツ界を担う女性アーチェリー選手・・・ナディア・パーローク。彼女はある日突然、悪の組織BAD機関に拉致られてしまう。そこで連れ去られた獣人の科学者でありナディアの友人、犬岡ココロが死ぬ間際に彼女を改造人間にしたのだ。そしてクロシャは友人の仇を討つためBAD機関と戦う決意をする。』というものである。
イーネ「それにしても前回の撮影と言い、人間にやらせる撮影じゃないですよ・・・あれwww。骨折しますよ?。」
「大丈夫です。今後も超人的な兵士と駐屯地娘を選ぶんで怪我人と死人は出ないようにしますってwww。」
イーネ「まぁ・・・そうでないと子供に、命のやり取りていうかその辺を理解させられませんからね。」
そうは言うがイーネも人間離れした身体を持っており、屈強な兵士を踏み台にしてジャンプして他の兵士の頭を、ワンピースのサンジと言わんばかりに回転蹴りするパフォーマンスを軍事基地の公開イベントで披露していた。その他に腹筋を500回やっても平気で、鉄棒で懸垂を300回してもケロリとしていた。一応この世界の女性兵士には駐屯地娘の3分の1くらい筋力を増強させる薬品を投与されているため、男性並みの動きを出来るわけだが、イーネに関してはほぼ生身で上記のことを出来たという・・・。
イーネ「さて次のシーンに行きましょうか。」
「はい。ではお願いしまーす。」
そう言って撮影が再開された。今回は第5話の撮影だ。今回の敵はBAD連合幹部であるマッドサイエンティスト、ミミック博士の作った童話怪人(日本の昔話や海外童話のキャラを模した怪人)の軍団の一人、殺戮桃怪人タロウと戦う場面であった。この怪人は罪もない人に狂暴化させる桃をばらまき暴れさせ、クワ・トイネを崩壊させる『人類狂暴化作戦』を実行しようとするところである。ナディアは、歴代ジョッキーの支援をしているたこ焼き屋の店主橘内兵太郎に間違えて食べさせてしまい、狂暴化してしまう。そし農家の娘である彼女は食べ物を使った怪人に怒りを露にし撃退する・・・というのがストーリーの流れだった。今現在は五話の戦闘シーンを撮影していた。
ナディア(イーネ)「食べ物をテロの道具にするなんて・・・許゛さ゛な゛い゛!!」
彼女は変身ベルトの左側に着けた魔法の呪文が描かれた宝玉が埋め込まれたアイテムを取り出しながら「ゲットアップ!!変っ・・・身ッ!」と言うと宝玉が光りはじめ、彼女は緑銀の海竜・・・おおよそリヴァイアサンをあしらった甲冑のようなアーマーを身に纏うと、左右から頭部のアーマーが挟み込むように閉じると同時に変身が完了した。そしてベルトからアーチェリー『クロス・レイピア』を取り出すと矢を構えて必殺技の準備をした。だが相手は桃太郎モチーフの怪人である、桃太郎と言えばお供に雉・猿・犬がいるはずだ。当然登場するのだが、明らかにドーベルマン・原始人・フェニックスと桃太郎のお供とずれている気がするがそこは気にしない事にしよう。
タロウ「お供どもぉ!いざ突撃ぃいい!!」
お供達「おおおおおおおおおお!!!」
そう言うと、桃太郎は手に持った刀を振りかざしながら、ドーベルマンは両手に鉤爪を装着しながら、フェニックスは炎をまとった羽を広げながら、一斉に襲い掛かってきた。ナディアは剣としての機能を持つクロス・レイピアをつかい、迫りくる怪人達に攻撃を開始する。まず最初に切りかかってきたドーベルマンの攻撃を受け止めると、そのまま力任せに押し返した。次にフェニックスが空中から火炎放射を放ってきたが、それを剣で受け流すと逆にカウンターを仕掛け、怯んだところに戦車50台分を貫通させる矢をフェニックスに向けて放ち倒すと、続いて近づいてきたタロウに蹴り技で応戦した。しかし彼は何度蹴られても立ち上がり向かってくる。
タロウ「くぅ~効かんわぁあああ!!」
イーネ「しぶといなぁ・・・ならこれでどうだ!!」
彼女は飛び斬りの準備をするため足を曲げる・・・ここでワイヤーアクションをするためにカットが入る。
「はい!!カットォ!!オッケーです。」
イーネ「ふぅ・・・いつもの地獄のようなレンジャー訓練に比べればお遊戯クラスですね。」
「えぇ・・・(ドン引き)流石です。」
イーネ「いえいえそんな事ありませんよw。」
「(謙遜しているけど、地獄のようなフェン王国の戦争で皇国兵のトラップに引っかからずに生還したり、魔獣の群れ相手に一人で突っ込んで無傷で殲滅したりするのは普通におかしいんだよなぁ)」
イーネ「なんか言いました?」
「ヴェッ、マリモ!」
若干引いている監督の顔を見てイーネは質問したが、当の監督はオンドゥル語で返してしまうくらい動揺していた。そして撮影は順調に進み、次の回の撮影もできる範囲で終了したのであった。そしてしばらくしてお茶の間で騎士ジョッキークロス第5話『人類狂暴化作戦』が放送された・・・その放送を見た視聴者たちは大喜びしたという・・・。そしてロウリア合衆国のとある特撮ファンの集まる酒場ではある会話が行われていた。
「さて今回は騎士ジョッキーを語り合おうじゃないか・・・。やはり最高は一号だよな!」
「あほか!D3だろ!あの洗練された外見に、強力な技を持つ!斬撃の一号と一撃の二号の力を両立させた最強のライダーだろうが!!」
「はいはいクロスの方がつよいんだよなぁ・・・。専用の武器持ってるし。」
そう議論をする彼らであるが、今現在強いのは練度的にも騎士ジョッキー一号である。なぜなら一号は改造されてから何度も何度も戦い、様々な敵を倒してきたからだ。それに比べて二号やG3といったジョッキーは、まだそこまで経験を積んでいない。そのため一号の強さを他の作品のファンは否定できないのだ。
「まぁ俺らにとっての最強は特撮ヒーローは●ジラだけどな」
「そらそうだろwww」
と、酒を片手に笑い合う彼らの顔は幸せそうであった
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フェン王国 映画館
重武装永世中立国家となったフェン王国であったがここでは新たなる巨大ヒーロー映画が公開されたのだ。タイトルは『TRUE・GIANT・GIRL』と言う映画であった。もとはゴ●ラ映画に出した、モンタナにピッチピチの衣装を着せたヒーロー「ミスジャイアント・ガール」が元である。本来はやられ役に等しいキャラだったが、どうもセクシーさに惚れ・・・いやこのヒーローが活躍する様子を見たいというファンがいたため作られた映画である。
一応設定も一部変更されており、元の映画でのミスジャイアント・ガールはモンタナにウ●トラマン風の衣装を身に纏わせただけであり、顔は本人に歌舞伎の隈取みたいな紋様が書かれていたのに対し、当映画では顔は某聖闘士に登場する女性戦士の仮面をお淑やかな女性にした様な仮面を付け、ピッチピチなセクシー衣装も某ライダーとまではいかないが、関節部に防具のような物があり、肌を露出を抑えつつも動きやすいデザインになっていた。設定も艦娘から別の世界からやってきた艦娘の魂・・もしくは沈んだ艦船の魂が巨神となり、人々を守る謎の巨神となったり害呪征と呼ばれる怪獣になるという設定になった。
この映画の物語は「近い未来のフェン王国。ある日、害呪征と呼ばれる超巨大な怪獣が現れた。そして王国政府は対害呪征部隊『レッドスコード』を結成。彼らは戦う事になるのだが・・・。その時謎の巨神が現れ第一の怪獣『ゾルドガ』を倒しそのまま去って行った。そしてそのとき逃げ遅れた少年を守ろうとして死んだ女性テクネは、戦艦モンタナの巨神に自己犠牲さに惚れ、命を蘇らせる代わりにこの星を守ってくれと頼まれ引き受ける。そして第二の怪獣『ザマード』を倒していこう王国政府は、人間に被害を出さずに倒す彼女を『人類守護生命体GIANT・GIRL』と命名し、変身者のテクネをレッドスコードに入隊させる。」と言うストーリーだ。
『割り勘でいいか?GIANT・GIRL?』
テクネ『やっぱり宇宙人ね・・・。女性に割り勘させる?普通』
映画ではそんなやり取りに笑う観客の姿がいた。テクネの話している相手は雷子が演じる『遠征宇宙人第二号サンディ』であり、彼女は元は異次元から来た存在で、最初に王国政府に接触した練馬演じる『遠征宇宙人第一号ニーリマ』の破壊工作を妨害した存在でもある。彼女は当初テクネとは敵対していたが、彼女の正義感溢れる行動に心を打たれ協力するようになった。が、じつは巨神に変身するアイテム『艦魂杖ジックライザー』を人間に使わせると巨大な兵器になることを知ったサンディは地球人を管理しようと考えており、テクネと手を組んでいるフリをしていた。
最初はサンディを良いキャラと思っていた観客であったが、中盤あたりに突如として宣戦してきたことで一気に評価を落とした。そしてGIANT・GIRLと遠征宇宙人第二号サンディの戦いが始まる。
「すげー強いな・・・。」
「嘘だろ・・・?害呪征を真っ二つにした光輪を跳ね返すなんて・・・。」
サンディ『そんなものか?GIANT・GIRL?もっと楽しませてくれよ』
GIANT・GIRL『(これ以上この星を壊されてたまるか!!)』
そして戦闘シーンは続き、ついにGIANT・GIRLは必殺技『GIANT・GIRL・ブラスター』を放ち、これを受けたサンディは怯む・・・。その時GIANTGIRLの背後に緑色の謎の巨神が現れ、「面倒ごとになる前にこの星を去る」と言って去っていった。
シハン『あの時現れた緑の巨人は一体・・・?』
その後、テクネが寝ている間にGIANT・GIRLは同じ巨神紀伊に接触する。
紀伊『貴女は私たちの住むヴァルハラに戻るのです・・・・。』
GIANTGIRL『できません。この星の住人を守るために私はここにいます。それに・・・私にはテクネを生かすという使命があります。ですから、貴方達の言うことは聞けません。』
紀伊『別次元の人間に入り巨神となって活躍するのは私たちの掟に反しています。そして杖の効果が別次元の魂たちに気付かれました。来年の4月をもってこの星の殺処分及び破壊が決まりました。生命天体破壊決戦兵器ゲェーノイル・エノーラルとカーソス・ボルックスを地球に向かわせるそうです。だから、もう時間がないんですよ。』
GIANT・GIRLは驚きながらも拒否し、紀伊はGIANT・GIRLを説得しようとする。しかしGIANT・GIRLは拒否し、テクネを守ることを誓ったのだ。そして次の日、テクネは精神世界にいるGIANTGIRLに教えられ、フェン王国と協力し生命天体破壊決戦兵器の戦いに挑むのであった。生命天体破壊決戦兵器はB-29・・・エノラ・ゲイとボックスカーを模した兵器であり胴体にはサンレアとサンニアーを3Dスキャンで造形した女神像らしいものがあり、恐ろしくも神々しくもある。
「あんな兵器勝てるのか・・・?現実にいないのが幸いだな」
「ばか!現実だからこそ無茶苦茶な設定に出来るんだろうが!!」
そして映画は終盤へ突入していく。GIANT・GIRLは命を懸け、フェン王国の作った次元移動装置を使い生命天体破壊決戦兵器を異空間態に飛ばすという作戦を決行した。テクネの所属するレッドスコードの男性隊員であるジャパニに「必ず戻ってこいよ!俺らレッドスコードはお前が戻ってくるまで待っててやるからな!」と言われテクネは笑みを浮かべ艦魂杖ジックライザーを空に掲げ変身すると地球を守るべく宇宙に向かって飛んでいった彼女は地球を守るべく最後の戦いに向かうのだった。
「なんか・・・。特撮ヒーロー映画の割に重い話だな・・・。」
「まぁ子供向けじゃないからね・・・。」
観客がそう感想を言っている中、劇中ではGIANT・GIRLの最後の戦闘が行われていた。生命天体破壊決戦兵器の防御システムであるビームがハリネズミのように発射される中、GIANT・GIRLは攻撃を避けつつ接近し、ついにエネルギーコアがある女神像にGIANT・GIRL・ブラスターを叩き込み、1基の生命天体破壊決戦兵器の機能を停止することに成功する。が、その際のエネルギーコアの爆発反応が起こり、あと数秒で銀河系300個が消失するレベルの爆発が起きそうになったのだ。フェン王国政府は地球とテクネを天秤にかけたが、地球を守る為次元移動装置を発動させテクネの変身するGIANT・GIRLを生命天体破壊決戦兵器と共に別次元に送ったのだ。
GIANT・GIRLは別次元で送られた先で生命天体破壊決戦兵器の爆発・・・。それもゲェーノイル・エノーラルが爆発した後に誘爆したカーソス・ボルックスの爆破力で焼失したのだ・・・。そして魂の世界で紀伊に語り掛けられる目覚める。
紀伊『貴女は昔から無理をしますね・・・。でも、貴女の正義感溢れる行動は素敵ですよ。』
GIANT・GIRL『・・・・・。上層部にはどう掛け合ってくれる・・?この星を救う為に私は戦った。だが、テクネ救えなかった。私には責任を取る義務がある。』
紀伊『・・・。いいえ、まだ手遅れではありません。私がテクネを救います。』
GIANT・GIRL『私はこの星を守りたい・・・。だから、私はこの星を・・・』
紀伊『それはできません・・・。貴方は戦いすぎました・・・・。そこまで地球が好きになったんですね。』
そしてGIANT・GIRLことモンタナの艦魂は紀伊によって持ち帰られたのであった。一方テクネは蘇り地球・・・。フェン王国に帰還しレッドスコードの隊員に囲まれていた。彼女は目を覚ますように目を開く・・・・。テクネは目を開け、ゆっくりと起き上がる。ジャパニはテクネが目を開けたことに喜び、抱き着く。
そしてレッドスコードの基地ではGIANT・GIRLが帰還したことで歓声が沸き上がり、テクネは自分が何をしたのかを理解した。そして自身の体からモンタナの艦魂が無くなっていることに気付き、彼女は空を見上げた・・・。おそらく今後自分たちの敵は人類ではなく宇宙から来た何かだろう。と、思いながらエンドロールが流れるのであった。
「・・・。あのさ、あの映画・・・。」
「あ、ああ・・・。わかっている・・・。」
「「あの映画、続編作ってほしい!!」」
二人はそう叫び、この日見た映画は名作となり、後に映画好きの間で語り継がれることとなるのだった。のちに対象年齢を子供向けにしたシリーズも始まるのだが騎士ジョッキ―同様なぜか女児人気が凄かったのは言うまでもない。