問題児だらけの駐屯地が召喚されたようです(絶望)   作:CARUR

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明けましておめでとうございます新年初投稿です。

裁判の描写・・・んにゃぴ・・・・。


第十話「ロウリア軍事裁判」

ロウリア王国が降伏してから5日後・・・・・。

 

ロウリア王国 ジン・ハーク、ワイバーン基地。(10月6日 9時30分)

 

元々ワイバーン専用の基地だったため、休憩中の施設科の隊員をこき使って作られた、ジン・ハーク簡易空港・・・。そこにC-2を元に作られた、エアンペルが着陸する・・・・・。この時着陸距離を短くするため着陸ワイヤーを引いてある。

 

「大きな飛行機械だな・・・・・」

「なんてでかいワイバーンだ!!!いや魔王だ!!」

 

停止したエアンペルの扉から台湾陸軍正装の桃・楊梅(今回は日桑杭連合司令として任命)が、搭乗口から降り、裁判長として任命されたサンレア、そして司令副官のジョン・クルーニーと、護衛の自衛隊員もタラップから降りる。そして各国の記者から魔写のまばゆい光が点滅する。

 

「ヤンメイ連合司令官!!!第二文明圏のムー国の記者ですが、ロウリア34世の処遇は!!」

楊梅「今の所決まってはいませんが、まぁ人種虐殺で死刑は妥当でしょう。あ、手作りパイナップルケーキ食べます?」

「えっ・・・いいんですか?」

楊梅「お菓子作りが趣味なもので。」

「第一文明圏の神聖ミリシアル帝国の記者です!!ロウリア王国を負かしましたが、どのような属領に?」

 

楊梅「いえ、我が軍はあくまでロウリア王国の民主主義化・・・・、まぁ国民主権に政治を動かすようにさせるので。属領にはしません。」

ジョン「楊梅連合司令官!そろそろ・・・・」

 

楊梅「そうですか・・・。では質問はこれにて・・・・」

 

アッ!マッテクダサイ!マダシツモンガ!!

ドノヨウナタタカイヲ!!  

              バストサイズオシエテクダサイ!

カンノミホ!!

 

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同時刻 ロウリア王国 ストー・キリ

 

「押さない!!押さない!!お菓子はいっぱいあるぞ!!」

「NO!NO!子供が先デース!!」

 

軍用トラクターをもとに作られたサンニアーの荷台から、アフリカ連邦兵がお菓子を配る・・・・。

 

「黒い亜人の人がくれる菓子うまーい!」

「息子よ・・・・お昼ご飯の分も残しておけよ・・・・・」

 

「しかしこんなに優しくしてくれるが、王様はどうなるんだろうな?」

「一応姫様が後継者になるとは言っていたが・・・・。」

「亜人を虐殺してしまった兵は死刑だろうなぁ・・・・・。」

 

 

 

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王都ジン・ハーク 城内、王の部屋(簡易留置所)

 

ベトナム兵に監視されながら朝風呂を済ませたロウリア34世。

 

「(そろそろ司令が来る時間だな・・・・。もしかしたら最後の入浴かもしれん)」

 

 

コンコン

楊梅「失礼します。」

 

ロウリア34世「入ってくれ。」

 

楊梅「ありがとうございます。」

 

部屋の中に護衛と、ジョンとサンレアを連れてきた楊梅。

 

 

楊梅「改めて自己紹介をいたします。台湾共和国 台湾陸軍所属楊梅です。今回は連合司令官として着任しました。」

ジョン「副官のジョン・クルーニーです。」

サンレア「さ・・・・さいばんちょうの・・・・さっサンレアです!よろしくお願いします。」

 

ロウリア34世「・・・・・・・まさかこんな少女達に我が軍が負けたとは・・・・。まぁ良い。して、我はどうなるのだ?死刑か?」

 

楊梅「・・・・・それについては判決と裁判長のサンレア次第ですね。」

サンレア「し・・・・・死刑だけはしないので安心してください!!」

ジョン「サンレアちゃん・・・・。懲役1日だけはやめてくれよな」

 

楊梅「裁判は11時20分からです。よろしいですね。」

ロウリア34世「承知した・・・・」

 

部屋を出る楊梅達。

 

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ジン・ハーク臨時裁判所  11時20分。

 

ユーリア・キリシマ「ではこれより日桑杭の連合国とロウリア王国による裁判を開始します。」

 

マグマ軍所属のユーリアによって開廷されたロウリア裁判。

裁判は東京裁判同様、各国の判事たちが集まり、判断する方式である。

 

まず最初に裁かれたのは、ギムの町で虐殺に加担したと思われる、ジューンフェリアとワッシューナ、そしてリーン・ノウの森で亜人を襲おうとした兵士レイブスである。

 

 

ジューンフェリアの尋問。

 

サンレア「ではまず名前を教えてください・・・・。」

ジューンフェリア「我が名は ロウリア王国東部諸侯団司令官、ノイト・ジューンフェリア・・・・。階級は伯爵である・・。」

 

サンレア「あなたは、ギムでの一般人を虐殺の時いたらしいのですが・・・・。具体的にはどのようなことを・・・?」

 

重い口を開けるようにサンレアに問いかける。

 

ジューンフェリア「お嬢さんたちがいる内容で話してもいいかな?」

 

日本側の判事として派遣された鯖江が答える。

 

鯖江「ここにいる私たちは戦場をよーく知ってるから話していいよ。」

 

ジューンフェリア「そうか・・・。では話す・・・・。」

 

そして20分にわたって、虐殺をしたことを認めた。同様にワッシューナとレイブスも証言した。

 

 

ロウリア34世の尋問。

 

サンレア「あなたはクワ・トイネの人たちをころ・・・殺そうとして今しましたが・・・・どうして?」

 

ロウリア34世「父親の悲願でもあった願いでどうしても、統一してかなえたかった・・・・。それとパーパルディア皇国に支援という名の屈辱的な従属を求められ、もし征服ができなければ、我が娘のレイシトが奴隷にされる可能性もあったのだ・・・・・。」

 

サンレア「そのようなことが・・・・。・・・・・わかりました。証言はここまでとします!」

 

 

 

罪状判決。

 

ハーク・ロウリア34世達の罪状審議が始まった。

 

鯖江「私としては、事後法で裁くのは少しおかしいと思うね。少なくとも各国の殺人事件のように照らし合わせた方がいい。よって兵士は死刑か無期刑が相当。ロウリア34世はあえて維持し、王政にかかわらせない方が・・・。」

 

日本代表の鯖江の次に提案をしたのはクイラ王国代表の獣人ハーフのフィーダカが犬耳を動かし。

「ギムの民を一人残らず虐殺した罪は重い・・・・・。よってあえて生かすべきだと思います。「すみません、実は奇跡的に4人の家族が生き残っていました・・・・。」えっ?あっ・・・訂正します。ギムの民を家族4人まで追い込んだのは極めて残虐であり、その家族も心底恐怖におびえていたのに違いありません!無期刑の奴隷業が妥当です。」

 

その他、中華人民共和国、湖西共和国、中華民主国、アメリカ合衆国、イギリス(EU全般代表)、アフリカ連邦、東南諸国等の判事が提案をし続けたが、どれも死刑か無期刑ばかりだった。

 

最後・トイネ公国代表のエルフ男性ラシ・トウガが、提案をし。

「我が国としては、ギムを恐怖の渦に落とし、OH-1改の偵察によると凌辱をした後ワイバーンの餌と使ったことは誠に遺憾であります。軍人は、無期刑が妥当でしょう。」

 

 

サンレア「判事の皆様は以上でよろしいでしょうか?それじゃあ10分の判決時間をいただきます。」

 

別室へ向かうサンレア達。

 

 

10分経過。

別室から出てくるサンレア達・・・・・。

 

サンレア「これより裁判の判決を言い渡します。ジューンフェリアさん・・・証言台にお越しください。」

 

証言台に出るジューンフェリア。

 

サンレア「判決を言い渡します。永久軍属刑及び賠償金1億5000万ロデン(日本円で15億円)、自宅謹慎6か月、そして被害者・遺族に対する謝罪です。」

 

永久軍属刑の名称が出てざわつき始める法廷。

 

ジューンフェリア「あの・・・賠償金はわかるのですが・・・。永久軍属刑とは?」

サンレア「名前の通りに永久に軍に所属してもらう刑です。昇格降格は一切なしです。」

 

ジューンフェリア「私は人を殺したのです・・・・なぜそのような刑に・・・・・」

サンレア「あなたはあくまで、王様の言うことを聞いたまでです・・・・。あなたは言うことを聞いたまで・・・・。死刑にする必要なんてないのです。しかし罪のない市民に暴力を振ったのはものすごく痛ましい事なので、1億5000万ロデンとしました。反省してもらえればいいのです。」

 

ジューンフェリア「まことに・・・・ありがとうございます。この恩は一生忘れません。」

 

涙を流し元の場所に戻っていくジューンフェリア・・・。涙を流すのも無理もない、他の国々が死刑や無期刑を提案したのに対しサンレアの判決は、賠償金(簡単に支払える額ではないが・・・)、自宅謹慎と謝罪のみである。

ジューンフェリアにとっては女神の一声である。

 

 

サンレア「ワッシューナさん・・・証言台にお越しください」

 

証言台にあがるワッシューナ。

 

サンレア「判決を言い渡します・・・。軍属を剥奪及び4700万ロデンの賠償金、自宅謹慎4か月、そしてジューンフェリアさん同様に遺族に対する謝罪です。」

 

ワッシューナ「軍属を剥奪ですって!?なぜ??」

 

サンレア「ワッシューナさんはギムでの戦いの後、治癒魔法のより多数の兵士の命を救ったので、その貢献に応じて、賠償金と自宅謹慎を短くしました・・・。お医者さんとして活躍してくださるだけでいいです。」

 

ワッシューナ「・・・・確かにあなたも精神がおかしくなった兵を一生懸命看護してましたね・・・・。わかりました・・・罪状を受け入れます・・・。」

 

 

サンレア「レイブス・カーザスさん証言台にお立ち下さい。」

 

証言台に立ちあがるレイブス、心なしか汗を流している。

 

サンレア「判決を言い渡します・・・。懲役3年4か月・・・。賠償金8900万ロデン。遺族に対する謝罪を・・・。深々としてください・・・。

 

「おい!!なぜ俺は懲役なんだよ!ワッシューナ導士はまだしも・・・・!」

サンレア「あなたは、収容所では確かに模範的に労働にこなしていました・・・・。しかし罪なき人を直接ひどく殺したのは・・・・・遺族の謝罪だけでは・・・・・・。」

 

涙を流すサンレア・・・・。

 

 

そして無言で去っていくレイブス。

 

そして最後にロウリア34世の判決が下る。

 

サンレア「ハーク・ロウリア34世さん、証言台にお立ち下さい・・・・。」

 

 

最後に指導者であるハーク・ロウリア34世に判決が出る・・・。

 

サンレア「判決を言い渡します。賠償金は8532万ロデン、王位をはく奪、ただし城内の出入りは許可します。そして遺族に対する謝罪のみです・・・・。」

 

判決内容が死刑・無期懲役ではなく、ざわめく判事と傍聴席に来た市民たち・・・・。

 

ロウリア34世「・・・・・・。なぜ頑なに死刑にしない・・・」

 

サンレア「国王様は、「あえて殺さないで」と命令があったので死刑は避けました・・・。確かに兵士の方々は、人間として酷いことをしたかもしれません。しかし死刑や無期刑になったとしても、それで遺族の方々や本人は報われるのでしょうか・・・・・。生きて罪を償うのが大事だと思います・・・。」

 

ロウリア34世「・・・・うむ、裁判長の言葉を厳にして、これからを生きて進ぜよう・・・。」

 

サンレア「では裁判は以上となります。閉廷です・・・・・。」

 

2時間以上にも及ぶ裁判は終了した・・・・。

 

 

 

 

 

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一方14時40分 駐屯地地下 極秘会議室。

 

白良「ふむ・・・・今回の戦争はただの人種戦争ではなかったな・・・。」

 

ジョージアナ「ええ。パーパルディア皇国という国が、支援してたみたいね。」

「どっかの星の国だな・・・・」

ジョージアナ「あなたも人のこと言えないと思うけど・・・・・。」

白良「ケンカしないケンカしない!!」

 

マリア・K・プレストン「まぁ・・・・。それはさておき・・・・。裁判は終わったから、次は改革よ。」

 

 山盛りの雷子特製ゲロマズクッキーを優雅に頬張るマリア(なお常人が食うと、3日間寝たきりになるくらい

クソマズ)。

 

白良「そうだよ(便乗)。さてロウリア王国の文化と文明度は・・・・。」

 

ジョージアナ「主に中世の西洋諸国のような、亜人差別を繰り広げ、貴族の大半は4人の性奴隷を持っているそうね。」

「だがジョージアナ・・・イーネさんのような人間に近いやつもいるだろ?そいつらも差別して奴隷にするのか?」

 

マリア「あら?1950年になっても黒人の血が少しでも入ったら、白人でも差別したあなたたちが言えることかしら。それと同じよ」

 

「・・・・・・!」

ジョージアナ「相手にするのはやめなさい・・・!」

 

白良「ブリカスハイボクシャ・・・・!wwwwwwwww(KYはガイジ池沼の特権)」

マリア「(煽りを無視)他に情報は?」

 

ジョージアナ「人口は3800万人と結構多めね。工業はほぼ綿か小規模の鉄鋼業・・・・。政治体制は君主制、奴隷を除いて人間ばかりよ・・。」

 

白良「フーム・・・・。ちょっとくらい追加の賠償で、土地を7分の2くらいクワ・トイネに分譲してみるか?結構広いし・・・、7分の2ならまぁ、暮らせるやろうなぁ。今のままだと遺族の賠償だけで国家間の賠償がないし。」

 

「レイシト・ロウリア姫を臨時指導者としているが、その後どうするんだ?」

白良「GHQの統治方式で、王族を生かし立憲君主制に移行させればいいだろう。国民への理解も忘れさせるなよ~」

 

そのあとも夜遅くまで極秘会議が続いた。

 

 

 

_______________________________

 

18時30分クワ・トイネ公国 極秘政治会議

 

カナタ「ロウリア34世は王位をはく奪・・・・・。まぁこれくらいやってもらわないと、また侵略される可能性があるので、サンレア殿もよく判断しました。」

 

「しかし上官たちの処罰も軽すぎませんかね?賠償金と遺族の謝罪って・・・・」

カナタ「心優しきサンレア殿ではこの判決が限界でしょう・・・。そして白良殿はロウリア王国の土地の7分の2をくれるそうですが・・・・。これに関してはまぁいい報償でしょう・・・。

そういえばハンキ軍務局長」

 

ハンキ「日本からは現在、教官が送られてきていて続々練度の高い兵士が就任されています。そして量産可能な軍用車両もしくは航空機が輸出される予定で。戦車は一台20万クル(日本円で200万円)となっております。」

 

カナタ「そこそこしますね・・・・・。しかし戦車一台の値段とはこんな感じですかね?」

ハンキ「お言葉ですが、実はかなり安すぎるくらいで、駐屯地の図書館にあった戦車名鑑という本で知ったのですが、昔作られて今は武器娘化している方が多い61式戦車は100万クルと本に書かれてありました・・・。」

カナタ「100万クル!?我が国の一年分の国家予算じゃありませんか!」

ハンキ「私も初めて見た時目が飛び出るほどでしたよ。」

 

カナタ「ふむ・・・・。まずは3台頼んでもらいましょう・・・・。」

 

ハンキ「戦車以外にもこのような軍用機も・・・・・」

 

ハンキが机に広げた、軍用機の三面図とスペックを見て驚く、政治会議に集まった議員たち。

 

駐屯地極秘会議同様夜まで続いた。

 

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駐屯地  雷亞の部屋  21時23分

 

模型を途中で終えて、入浴の準備をする雷亞。本来この時間帯は自由時間以前にもう入浴を澄ましている時間だが、白良の駐屯地は激甘なので、業務や訓練に支障がきたさない限りは、これと言って決まってないのである。

すると誰かがノックする音が聞こえる。

 

雷亞「誰・・・?ああ・・・サンレア。」

サンレア「ママぁ・・・・怖くて眠れないよ・・・・」

 

本来ならサンレアは、熟睡している時間だが不審に思った雷亞はサンレアを部屋に入れた。。

雷亞「まぁ・・・とりあえず部屋に入って」

 

部屋に入るサンレア・・・。眠れない訳を話す・・・。

 

雷亞「そう・・・そんなことが・・・。よしよし・・・」

サンレア「今日はママと一緒がいい・・・。」

雷亞「う~~~ん。まだお風呂入ってないのよ・・・。今から入るけど・・・。」

サンレア「待ってる・・・・・。」

 

10分後

 

FH70姉妹の寝室

雷亞「あっつ~~~!!風呂上がりにドクターペッパー飲みたいねぇ~。ん?」

 

雷禰「よしよし・・・・・怖かったのね・・・・・」

サンレア「zzzzzzzzzz」

 

雷亞「・・・・・・。」

雷禰「懐かしい・・・。あれ・・・・涙が・・・・アアアアアアアッ」

 

雷魅「オラッ!」

 

雷禰が発狂する前にすかさず首を折り曲げる雷魅・・・・。

雷亞とサンレアは二人して、幸せそうに寝たという(ただしベットは雷禰のである)。

 

 

 




オチが弱すぎる-1145141919810。

裁判も終わり、軍備が整えられるクワ・トイネ公国・・・。そしてロウリア王国はどう変わるのか!?

次回「変わりゆく文明圏外国」

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