問題児だらけの駐屯地が召喚されたようです(絶望) 作:CARUR
(並列で書くのは)いや~~~きついっす・・・。
翌日 (4月5日8時20分)
再びホテルから5分歩いたところにあるバス停で待つマイラス達・・・・。今回の案内人は・・・・。
いぶき「お待たせしました日本国海上自衛隊に所属しています伊吹空穂(偽名)です。今回の案内を務めさせていただきます・・・。」
マイラス「じょ・・・女性の海軍軍人!?」
「ニホンの軍は女性が多いといってましたけどまさか海軍もとは・・・・・・・。」
いぶき「では、ここから南のブルッシント港までバスで向かいましょう。」
「もう文明圏外国にもかかわらず公共交通機関があるのですか・・・(驚きすぎてあきれ始めた)。」
その3分後バスが止まりいぶきが乗車券の取り方を説明する。
いぶき「バスのチケットは、機械から排出されるので忘れずにとってください。」
「(バスの中まで機械化されてるなんて)やば・・やば・・わかんないね・・。」
「本当に時刻通りに来てますね・・・。」
チケットを取りバスの後部座席に座る一行・・・。土曜のためかたいして混んではいなかった。そしていぶきに質問をするマイラス達。
「貴国は砲のない軍船でロウリア海軍を壊滅した、と言ってしましたがまさか・・・空母ですか!?」
「ロウリア軍の魔信を使って前線基地に、降伏勧告をしてきたとうわさで聞いたのですが本当ですか!?」
「垂直離陸をする飛行機械が海戦で使われたと聞いていますが」
質問攻めを食らういぶき・・・・。言わずもなが海戦に関しては戦った本人なので、秘匿事項以外を話した・・・。
いぶき「ええ・・・空母を用いて我が国は海戦に勝利しました・・・・。魔信に関してはほとんどクワ・トイネにあらかた教わり、機械に魔信につなげれるようにして敵軍に降伏勧告をしました。」
「短期間で魔信と機械を合わせるとは・・・・。日本の技術恐るべし・・・・。」
いぶき「いえ、マグマ軍によって作られた兵士のポイズアラゴと呼ばれる、発明家が作ってくれました・・。ほとんど彼女のおかげですね。」
「ほぁ・・・なるほど。」
マイラス「垂直離陸する飛行機械とは・・・。飛行機械は垂直離陸しませんが・・・。」
いぶき「いえ・・・それが可能なんですよ・・・。ヘリコプターと呼ばれる機体は、主に上部の大きいプロペラと、後部の小さいプロペラを使い、そのプロペラから発生される気流を使い垂直離陸をし、ワイバーンと同じ速さで飛行、なおかつトンボのように空中停止することができるのです。欠点は風の影響をモロに受けやすい事ですね。」
「なんと・・・。ただワイバーンと同系列では戦闘機にやられるのでは・・・。」
いぶき「いえ。機体にもよりますが最近のヘリは対空防御が備わっているのでワイバーン程度や飛行機械なら多少は攻撃できます・・・・。」
「なるほど・・・。確かにスピードが遅い分防御装置は欲しいところですもんね。」
そのような会話を繰り返し、車内20分くらいブルッシント港まで移動する一行・・・。なお途中いぶきが、マイラスに「ムーの飛行機械はどのようなものか」と質問して写真を見せてもらったところ、初期型単葉機とフィッシュソードもどきを見て、あまりの古さに困惑したいぶきであった。
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ブルッシント港 8時40分
いまやいろんな国の輸出輸入品用のコンテナが並んでいるブルッシント港・・・。その南エリアにあるのが、ロウリア合衆国海軍第1艦隊の所属しているブルッシント軍港。その横には組み立て中の艦船が並んでいる。
マイラス「ものすごく発展してますね・・・・・。」
「しかしここまで発展すると人員が困るのでは???」」
いぶき「それには及びません。クレーンや輸送船はほとんどが無人で処理されています。」
「む・・・無人なのですか・・・。」
いぶき「ええ・・・。輸送船は船長と修理員5人、事務員4人で動かせるようになってます。」
「おっ・・・恐るべし・・・。」
「いぶき司令官どの!!お待ちしておりました!!」
マイラス「彼が海軍士官ですか?」
いぶき「はい。もともと降伏した8隻のうちの軍船にいた士官です。」
青を基調にし、虹色のラインが入った士官服をきた、士官級の人物が現れる。そして挨拶を済ませた後、ボートで駆逐艦アテーナまで移動する一行。
駆逐艦アテーナ全部甲板
マイラス「うーーむ・・・・・一見アンテナみたいなのが並んでいる以外我が国の駆逐艦と変わらないな・・・・・。」
「ただ機関銃がいっぱいありますね・・・・。いぶきさん、これは何のために・・・?」
いぶき「口径が違うのでそれは対空用機関砲ですね。ワイバーンを迎撃するために、ただこのままでは導力火炎弾がもろに来るので防盾仕様に変更する予定なのですがいかんせん練習艦のために、優先度が低く・・・・。」
「機関砲とは・・・?」
いぶき「まぁ口径が20mm以上の機関銃のことですね。」
「にっ・・・20mm・・・。」
「この椅子がついてて望遠鏡みたいなのは何ですか?」
技術士官がスティンガーを改造した固定対空ミサイル発射砲を見て質問をする。
いぶき「それは固定対空ミサイル発射砲ですね・・・。ちなみに対空ミサイルとはロケットを動力として敵に狙いをつけその手前で爆発する、いわば追尾する砲弾?槍みたいなものですね。」
「すみません・・。ロケットとは?」
そして、ロケットの動力をわかりやすくしたいぶきだった・・・・。そして80mm戦車砲の解説をした後艦橋に向かう一行。
いぶき「ここが艦橋です・・・・。むっ・・・ほこりが。元の艦艇は80年前の艦艇ですが、我が国が修理しやすいように現代の艦隊と同じにしました。」
シャークン「おおっ!あなたたちがムー国の技術士官ですか!?どうも私はこの駆逐艦アテーナの司令官のシャークンであります!」
マイラス「どうもムー国の技術士官のマイラス・リクレールと申します・・・。」
お互いに自己紹介をするロウリア合衆国の軍人とムー国の技術士官。旧式の駆逐艦のため若干狭かったが、艦橋内は笑い声に包まれていた。そしてシャークンが・・・。
シャークン「え~~今回は技術士官の方々が来たということもあり、私が許可をもらって私財を惜しんで設置した、特別な装置をお見せしましょう!!」
シャークンに連れられ食堂?的な部屋に誘導される一行・・・・。その食堂の調理室にあったものは・・・・。
いぶき「変わった料理にドはまりする外国人を良くテレビで見るがまさか・・・・・。」
そう!金平糖製造機である!!なぜシャークンがこの砂糖の塊にはまったかというと、収容所にいたころに、たまにやってくる仙台などのシスターと一緒に来た、豆タンたちが持ってきた金平糖を食べて以来はまったのである。なお艦内の電力を使わないようにしてるため、本来ならダメなはずの爆発物のプロパンガスのボンベを10本入れているのである。
「コンペイトウ??」
いぶき「まぁ・・・砂糖を釜に何時間も回して作るお菓子なんですが、結構技術が必要で焦がさずと化さず回さないといけないのでなかなか・・・。」
シャークン「任命されるまでの間に作ってみたのの、いかんせんできなかったのですが、彼が職人の息子であるためか容量がよくて・・・・何とか形にはなっているっという感じですな。もちろん私も様になっているには様になっているのですがね・・・。」
「いや~最初の方はなかなか難しくて・・・・。それこそ釜の底にこびりつかせてしまって・・・。」
いぶき「しかしよく金平糖にはまったな・・・・。どこがいいんだ・・・。」
シャークン「それはもちろん・・・。かわいらしい形と色をして・・・。それでいて甘くて、ちょうどかみ砕ける硬さ・・・・。そしていろんな色に染めることができる・・・。神からの贈り物ですよ・・・!」
「あっ・・!ちなみに私は、子供用知育菓子好きだったりしますwww」
いぶき「君も気味で変わっているな・・・。」
マイラス「知育菓子とは・・・?」
いぶき「知育菓子とは主に子供の想像力や手先を高めるためにつくれれたお菓子で、ほとんどが粉と水を使って作るお菓子ですね。」
「たしか調理室の床下収納に40袋分が・・・・」
「我が軍では自由過ぎるくらい自由ですね・・・。」
いぶき「まぁ・・・アメリカ海軍では昔駆逐艦の中にアイスクリームメーカーをつけた海将がいるくらいですし・・・。」
知育菓子を見せつけ、作成に取り掛かる兵士。そして数分後。
マイラス「昨日食べたすしのような形ですね・・・。」
「粉を使ってこの色は結構化学系の物質を・・・・」
「この泡みたいなのは・・・・?」
「いえいえ!この色は自然由来の色素なので安心して食べれます!いわゆる酸性化アルカリ性反応が使わていますね・・・。」
おもむろに疑いつつも食べる技術士官たち・・・・。
マイラス「・・・はい。確かに子供が食べるにはいい味ですね・・・。ただ触感が・・・・。」
「うーん?どちらかというと料理を模したモノよりかは、創造系の方がおいしいかもしれません」
「この泡みたいなのは、もこもこした独特な触感と甘さが癖になりますね・・・・。」
賛否が分かれながらも、触感以外は好評だったため、満足した兵士であった。そしてまた艦内を機密場所以外の場所を紹介した。なおムーの技術士官たちが驚いたのはやはり人数の少なさである。
元の駆逐艦スチュアートは90人だが、一部戦闘システムがついてるためかたった50人で動かしているのである。艦橋9人のCIC10人、甲板上機銃及び固定式ミサイル砲を合わせ5人、修理人員含め6人で動かしているのである。
駆逐艦アテーナ 艦内 11時00
いぶき「そろそろ演習の時間だ!司令官!艦長!」
シャークン「はっ!今回は対空演習でありますな!」
マイラス「対空演習ですか・・・。いったいどのような航空機が・・・。」
シャークン「いえ今回は航空機ではありません。そろそろ来るはずですね。」
「北の方角50から敵騎竜3侵攻!!!」
「これは演習である。繰り返す!これは演習である!」
艦内に警報が鳴り響く、一斉に戦闘準備に移す水兵たち・・・。もちろん調理中の水兵たちも戦闘準備に移り各持ち場に着く。
CIC
「敵の種類はなんだ?」
「敵騎竜のスピードからして仮定魔帝国製ドラゴンかと思われます!」
甲板
「対空----戦闘よーーーい!!!!」
「安全装置解除よーーし!!」
水兵3人がスティンガーを改造した対空ミサイル砲を、上空に向けて迎撃準備に移る。そして機関砲班の班長が無線をとり・・。
「敵との距離30㎞!!!砲撃支援を求む!」
CIC
「了解。主砲!警告射撃開始!fire!!」
「fire!」
砲撃をする射出機をだし発砲をする砲術士・・・。この時の砲弾は練習弾である。しかしそれでも侵犯を続けるドラゴン・・・。
『いまだ敵は侵犯中なり、攻撃射撃に移れ』
「了解!攻撃射撃開始fire!!!」
「fire!」
艦橋からの無線で再度砲撃を繰り返す砲術士。すると一体に撃墜判定を出せれたのである。
「敵目標1騎撃墜!!」
「敵騎竜に熱源反応あり!!攻撃が予想されます!!」
上空
ストロベリゴ「あ~~あ・・・やられちゃいました・・・・・。」
ブルーフォレスゴ「ちんたら降下すっからだよ!!ボケッ!!」
ツリーフロスゴン「前よりかは正確に撃ってきたね。」
ドラゴン形態で駄弁るフロッガー部隊の三人・・・。今回は演習での敵航空機役を承けまわったのである。ちなみにタッドボリュウは飛行能力はないのと、ポイズアラゴは今現在休暇中なのでこの三人なのである。話を戻そう・・・。ストロベリゴが撃墜判定を食らったので現在二人しかいない状態である・・・。
ツリーフロスゴン「さてもう10㎞範囲に来たけど・・・どうしようかな?」
ブルーフォレスゴ「ああん!?どうせ敵役なんだろ?野蛮人みたく突っ込みゃあいいんだよ!」
ツリーフロスゴン「まぁ・・・ここの世界は覇権を持ちたがる国家が多いからね・・・。よし!各自攻撃!!」
話し合いをした結果、でたらめに飛行及び攻撃することに決めたのである。そしてブルーフォレスゴが脚部に生えている高熱を発し爆裂する鱗(ただし模擬用の)をアテーナに向ける・・・・・。ちなみにこの鱗は軽くビルを破壊する威力があるのである・・。
アテーナ艦橋
マイラス「ええっ!ニホンにはドラゴンがいるのですか!?」
いぶき「と、いっても人工的に作られたマグマ軍の部隊なのですが。」
「ドラゴンも生み出すマグマ軍・・・・ものすごい技術力ですね・・。」
「司令官!敵が蛇行し始めました!この状態では砲撃は牽制にしかできません!」
「敵の熱源体接近!!」
シャークン「むっ・・・このパターンは初めてだな・・・よし!熱源体を避けるようにこちらも蛇行!!そして砲撃しつつも機関砲とミサイル砲で迎撃!!」
「はっ!!各員に伝達!対空ミサイル砲は射程内に入り次第迎撃せよ!!」
マイラス「おおっ・・・砲撃の音が・・・・。しかし空に向けて当たるものなんですかね・・・?」
いぶき「それには及びません優秀な射撃装置によって対空迎撃もできるようになっています。さて・・・そろそ2㎞まで近づいてきましたね・・・。」
甲板
「対空ミサイル発射よーーーーい!!!撃ぇぇぇぇぇぇ!!」
PASYUUUUUUUUUUUUUUUUUUUUUUUUUNN!
「次弾装填に移る!!」
水兵の掛け声とともに空に舞い上がる対空ミサイル・・・・。そして一発づつしか撃てないため次弾を装填し始める・・・。ミサイルのむかって言った方向はというと。
上空3560m
ツリーフロスゴン「げっ!!私!?」
フロッガー部隊の隊長であるツリーフロスゴンである・・・。そして脳に埋め込まれている警報装置が頭に鳴り響く。しかし何度も戦場で対空ミサイルを避けてきた彼女にはよくある光景だった。そして急旋回を繰り返し何とか振り切ろうとする・・・。
ブルーフォレスゴ「鱗も迎撃されるか海におっちまったなぁ・・・。あ・・・」
そして2発目の対空ミサイルに追われるツリーフロスゴンを眺めつつ考えるブルーフォレスゴ。なおツリーフロスゴンは何とか低空にバンクするが、機関砲の攻撃により撃破判定を食らったのである。
そして最後に残ったブルーフォレスゴ・・・。彼女が考えた策とは・・・。
アテーナCIC
「敵が急接近!!」
「2騎目撃墜!!」
「最後の目標はトリッキーだからなあ・・・」
艦橋
いぶき「ほう・・・今日は珍しく2騎落としましたね・・・。」
シャークン「そりゃいつまでもやれれているばかりじゃありませんぞ!!こちらは寝る間も惜しんで、模擬の攻撃訓練の立ち回りを船員全員でやりましたからな。」
「艦長!!!敵騎竜が艦橋右に近づいてきます!!!そして熱源あり!!」
「何っ!?」
シャークン「おおおっ・・・・!?例の炎が来るな!?徹底的に弾幕を張れ!!!」
「各員に伝達!!例の炎が来るぞ!!!機関砲部隊は撤退!!ミサイル砲は発射次第撤退!!」
マイラス「かなり慌ただしいですね・・・・。いったいなぜ・・・?」
いぶき「青いドラゴンのお得意の毒霧広範囲火炎放射ですね。」
「毒霧・・・・!?」
いぶき「と、いっても毒霧とはプロレスと呼ばれる格闘技の反則技で、まず毒霧で艦橋や機関砲及びミサイル部分を目つぶしすると、アルコールなどの燃えやすい液体で火炎放射する・・っといった算段ですね。演習なので炎はお湯で代用らしいですが・・・。」
「なんと・・・・」
「これは側面の砲が頑張らないと厄介ですな・・・」
そうしているうちに機関砲とミサイル砲の退避が完了する。最後に発射されたミサイルがブルーフォレスゴに向かっていくが、戦闘用の高熱鱗を使い戦闘機のフレアの如く誘導させた。一方のアテーナは旋回を左右に繰り返すなどして、何とか撃破判定を避けようとしているのである。その間にも対空射撃を繰り返すがなかなか当たらないのである。
シャークン「ううむ・・・防盾仕様じゃないのが痛いな・・・・。」
「しかし、我が国の新艦艇が輸入される以上どの道、本艦は練習用になるのですからあっても必要性が・・・。」
いぶき「練習用だけではなく戦闘用にも設計されているので、今後必要になりますね・・・・。司令に報告しておかなければ・・・。」
「司令官!!敵目標攻撃し始めました!!」
「司令・・・・」
シャークン「孫●義の戦法だ!」
いぶき「孫子な・・・・・」
シャークン「錨をおろせぇ!!!」
マイラス「いっ・・・錨を下すですって!?」
「正気ですか・・・?」
マイラス「負けますよ!!??」
シャークン「・・・確かに日本軍の演習はどう見ても勝ち目がないし、いつ勝つかわからない・・・・。3回も負けている・・・・。」
突如全速状態で錨を下すと命令したシャークン。
ブルーフォレスゴ「(錨を下ろしやがったぞ・・・・。気でも狂ったか・・・・。だが関係ない!!!食らえっ!!!)」
アテーナの130m手前に近づくブルーフォレスゴ。そして例の毒霧広範囲火炎放射(ただのお湯)を発射するための毒霧(食紅)を口に入れた後発射しようとする・・・・。が、しかし・・・・。
シャークン「だが今日じゃない・・・。」
ガギィィィン!!!グゥゥゥゥゥゥゥゥゥン・・・・・
そして海底深くに錨を下したために急停止が起こったためか、その直後急なドリフト旋回をするアテーナ。そしてブルーフォレスゴは50mまで近づいたのはいいが肝心の毒霧が不発したのであった、そして切り返すも砲弾がひっきりなしに飛んでいるのである・・・。
「全問砲撃!!てぇぇぇぇぇぇぇl!!」
ドォォォォォォン!!!
辺りに鎖のきしむ音を鳴らしながら全砲門射撃命令を出す艦長。そして・・・・・・・・。
◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆
数分後、撃墜判定を食らい着水するブルーフォレスゴを確認するアテーナの船員とムーの技術士官・・・。特に技術士官たちは目を思いっきり開けた・・・。
シャークン「や・・・・・やったぞぉぉぉぉぉぉぉ!!!」
「やりましたね艦長!!」
「日頃の訓練が役に立ったなぁ…!!!」
マイラス「な・・・・・なんと・・・まさか一見無謀に思える技で・・・・。」
「ある意味奇跡ですね・・・。」
騒がしく大喜びする艦橋の中で、感想を述べるマイラス・・・。そしてCICでは・・・・。
CIC
「うぉおおおおおおおおおおお!!!!」
「ようやく敵壊滅です!!!!イエェェ!!!」
「水雷長命令だ!!!今日は金平糖祭りだ!!」
「おおっ!さすが水雷長!」
そして甲板では機銃担当と対空ミサイル砲担当が胴上げをし、喜びを共感していた。
「前回は一騎しか撃墜判定を出させなかったが・・・皆よくやってくれた!!」
「機関長!!砲台班に便乗して胴上げですよ!!」
「おおっ!そうか!!!」
「ばんざぁっぁぁぁい!!!」
シャークンの編み出した戦法とは、日本海軍所属の水上機母艦の秋津洲(厳密には、米英戦争にてサラトガ号が最初)が行った戦艦ドリフトである・・・・。某宇宙戦艦アニメや、B級戦艦映画で知った人もいるであろう戦法である。
全速にした状態で、錨を下しその状態で移動し、その錨が海底に接触したとたんスリップを起こすかのように、ドリフトを行う戦法である。なお欠点としては、練度の問題もあるが、戦闘中では海の底に落とした錨を回収するわけにはいかないので投棄するのだが、その時間にかかるためその間に攻撃される確率が高くなるのである・・・。
いぶき「喜んでいる最中だが、ちょっと静まらせてくれるか?司令官?」
シャークン「は・・・はい。総員静まれ!」
シャークンの命令により艦内と甲板にいる兵士たちが静まる。いぶきが館内放送のスイッチを入れ
いぶき「私だ・・・。日本国自衛隊所属のいぶきだ。諸君たちの演習の結果を見せてもらった・・・・。が、油断をせずに練習に励んでくれ。以上!」
短い訓令済ませた後、いぶきが技術士官達にマイクを渡し見学した感想を述べさせた。そしてその後、内火艇に乗りホテルに戻ると、明日には帰国するための準備をした。
そしてマイラスは報告書にこう記した。
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4月5日(日曜日)
かつてのロウリア王国とは、かけ離れており日本の統治結果により亜人差別がなくなった。しかし国民の大多数が亜人に対しての差別感情はなく、ニホンとともにやってきた黒人やキュルギュルといった人種と出会っても親しく接している。
技術にしてもニホンの影響もあるが、色彩豊かなテレビ、超高速観光飛行機械、対空射撃可能な艦砲・・・・。この技術力の高さは我が国よりも高い可能性があり、戦勝国のクワ・トイネとクイラはさらに高い可能性があると予想した。
そして近年では国家同士で助ける大東洋条約機構と呼ばれる軍事協定も結んでいるため、もし大国が協定を結んでいる小国を侵略しようとするならば、強力なクワ・トイネやクイラ・・・さらには、ニホンが参戦しようとするなれば、被害をかなり被る可能性がある・・・・。
(一部省略)
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技術士官達は、その後帰国する前にファミレス店であるワーキュ・ロードハウスにて夕飯を食べた。
ワーキュ・ロードハウス ストー・キリDM店 7時30分
ジョージアナ「いや~~~訓練の後に食べるステーキはたまらないわぁ・・・・。」
「600gのステーキを2皿分も・・・・。」
「ものすごく大きいジョッキですね・・・。」
マイラス「しっかしニホンからもたらされた、オウベイ料理と西洋料理はものすごくおいしいですね。」
ジョージアナ「ありがとうございますwww!ただ毎回ステーキの起源は日本だからな!と、言われるのが悩みなんですけどね!!アッハッハッハッハ!」
来賓をもてなす立場なのにもかかわらずビールを700mℓジョッキ頼むジョージアナ・・・。なおいぶきは、駐屯地からの連絡で、とある計画に参加してもらいたいということにより帰った。
「しかし・・・・。かなり亜人の数が増えてますね・・。」
ジョージアナ「えぇ・・・。国民自体の差別心がたいして思っていたほどなかったのが幸いって感じですね。ゴクッゴクッ!ぷはぁぁぁ~~~~~!」
マイラス「今回の視察は、本国に帰った後のいい報告になりそうですね・・・。いつかは駐屯地に行ってみたいです。」
ジョージアナ「ええ・・・いつかは貴国にも使者を送りたいと思いますね~~~。」
徐々に良いが回ってきたジョージアナ・・・。そしてSサイズピザを2枚注文したのであった。
マイラス「しかしよく食べますねぇ・・・・。私たちは一皿とおかずだけで・・・。」
ジョージアナ「訓練やったり戦争に挑むためにはスタミナをつけないといけませんからねぇ!!アハッハッハッハ!」
ドン引く技術士官たちをよそいに、ウェイトレスがSサイズのシーフードピザを持ってきた。なおこの時ジョージアナは支払いを全額白良に押し付けたのであった。なお言うまでもなく白良は顔面を旭日旗色にしてブちぎれていたのであった。
そして技術士官たちは、帰りにロウリア合衆国の電化製品(ほぼ日本製)を持ち帰り、翌日にムーに向けて帰っていったのであった・・・・。
二日間の短い視察で新生ロウリア合衆国を見たムー国の技術士官達・・・・。果たして彼らの報告は、ムーに何をもたらすのか!?
次回予告、使節団として選ばれ、フェン王国に向かう九十七式中戦車(AMTRS)と、五式中戦車(AMTRS)とサンレア。果たして彼女たちは何を見るのか!?
次回第17.1話「武士の国」