問題児だらけの駐屯地が召喚されたようです(絶望)   作:CARUR

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第17.2話「剣子と女兵士」

ジョージアナがムーの技術士官に連れて行ったあと、フェン王国の一行は、女性兵士レーラによって案内されていたのである・・・・。

 

シテイ「女の兵とは・・・いやはや驚きました・・・・。」

「我が国でも女性の剣士はいますが、その数も片手で数えるほどですよ・・・・。」

 

レーラ「最初に聞いたときは私も驚きました・・・・、まさか女性兵の募集の張り紙が張られていたので・・・。」

 

「あなたはなぜ兵士になろうと・・・?」

レーラ「家が貧しくて・・・しかも父親の農業収益では食べていけなくて・・・・。そしてパーパルディア対策で、通貨が変わってしまったこともあり・・・。」

 

シテイ「ふむ・・・そんな苦労が・・・・・。」

レーラ「あっ!ちょっと皆さま止まってください。」

 

 兵士になった理由をフェン王国の一行に説明すると急に止まるレーラ・・・。その前には新しく整備された大通りと信号である。

 

「この赤と青色のはいったい・・・。」

 

レーラ「これは信号と言いまして車と歩行者がぶつからないように統制する機械です。」

 

「確かにほかの道路の車は、かなりの速さを出しているな・・・。衝突されたらとてつもない・・・。」

レーラ「我が国とクイラ共和国の最高速度は、町の幅が広いためか場所によっては60㎞ですが、クワ・トイネはギム市以外は40㎞までだそうで・・・。」

 

「なぜギムだけ60㎞なのですか?」

 

レーラ「我が国の侵略によって兵士がギムにいて、その本隊と残党を処理するために強力な爆発魔法を空中から使った後に、さらに爆発魔法を遠距離から砲撃したために町のほとんどがガレキの山になったのと、そのほかには復興のための区画整理というのもあって、ギムは60㎞と決まりました。」

 

「なるほど・・・。」

 

レーラ「青になりました!それでは歩きましょう!」

シテイ「40㎞か・・・・我が国は道幅5mしかないからなぁ・・・・。自動車が走れるか・・・。」

レーラ「それには及びません!クワ・トイネのようなトゥクトゥクと呼ばれる3輪車ならば、狭い道にも3人乗れるほどの自動車が動かせるはずですし、スクーターと呼ばれる30㎞出る二輪車は入り組んだ道でも活用できます。」

 

シテイ「ほう・・・身の丈に合った車両を輸出してくれるのですか・・・・」

 

 

 

 話しているうちに、フェン人最初の信号を体験した使節団一行・・・・。そして一行はバスに乗ったのだが、今度はアインが乗り物酔いになり、そして侍女までもがもらいゲロを食らい、エチケット袋と化した外務担当と医師担当であった・・・。

 そしてクーイン市工業地帯にあるクリムゾー駐屯地に着いたシテイ達・・・。ここでは歩兵科の兵士が、汗水を垂らして訓練に励んでいるのである・・・。

 

 

 

 

レーラ「ここでは、主に歩兵と呼ばれる兵士たちが銃を持って訓練をしています。」

シテイ「ふむ・・・・銃・・・・・。銃とな!?」

「銃ですと!?あの・・・あの列強の持っている・・・・!?」

 

レーラ「はい・・・・。ですが我が国に輸出された銃は20発以上も発砲可能です。」

「あまり実感がわきませんな・・・。」

 

レーラ「わかりやすく弓矢で例えると、一度に10発も弓矢が打てるようなものですね」

「それでもちょっとわかりにくいですね・・・・。」

 

 すると中年の一等陸佐がレーラに声をかけ・・・。 

 

「レーラ見習い兵長!ためし撃ちしてみた方がわかりやすいと思うぞ!」

レーラ「それもそうですね・・・。ではためし撃ちしてみましょう。準備開始!!」

 

 陸佐の言葉により準備に移る兵士たち。そして鎧を着た的用のマネキンと、背後にコンクリートブロックを用意し、H&KG3を持った兵士が的から500mから構える・・。

 

「打ち方はじめ!!!」

「fire!!」

 

BABABABABABABABABABBABBAN!!

 

 

 重低音とともに金属の貫通する音と、背後のコンクリート壁に着弾する音も辺りに響く。

 

シテイ「!?」

「こ・・・この音は!?」

「なんという音の大きさ!!」

 

 

 

「撃ち方やめ!!!」

 

 上官の声に合わせ射撃を終える兵士・・・・・。そしてマネキンは、見るも無残な状態になっていた。というかマネキンも木製なので、金属製の鎧の穴から剥き出しになっていた。

 

シテイ「なっ・・・なんという威力だ・・・・。鎧どころか人形までもが・・・・。」

「所長!後ろの壁に銃痕が・・・・。」

 

レーラ「少し驚きました??」

 

「お・・・・驚いたどころか、体に響きましたよ・・・・!」

「これを食らったら、敵さんもかわいそうですなぁ・・・・。」

 

 

 

__________________________________

 

 

 

 

 しばらくするしてフェン王国の一行をヘリ格納庫内部(現在、使用未定)に見学者用に作ったブースに招待する。そこには輸出された兵器がずらりと並んでいた・・・。

 

軍事01号霊媒王(M01 シャーマンキング)ですね。ものすごく丸みを帯びています。」

シテイ「見てみろ。この車両の砲を・・・・。砲弾が円形ではなく三角柱のようにとがっているぞ。これはパーパルディア皇国の戦列艦でも堪らないだろうな・・・。」

 

「この軍事24号狙撃銃(M24狙撃銃)なんかは凄いですよ・・。弾倉なしでも5発撃てる上に射程は800mもあるとか・・・。」

 

「これは軍事18号対戦車噴進砲(M18バズーカ)であります。射程は137mで4㎏の砲弾が高速で来るとか・・・。女性でも持てるよう改良してあります。」

 

「こっちもすごいですよ。64式小銃は20発も打てます!」

 

レーラ「いかがですか?」

シテイ「うむ・・最近ではパーパルディア皇国は、我が国を属国にしようとしてきて・・・。まだ大使館を置くまで程度の条件を持ち込んできたくらいですが・・・・。」

 

「はぁーーーー・・・・。このような兵器があれば舐められないんですがねぇ・・・。」

レーラ「日本と条約を結べば、車両以外の兵器を輸出してもらえるうえに、電気などの整備もしてくれるて、PAPAと呼ばれる条約に参加すればより安くしてもらえるとか・・・。」

 

「なんと・・・!そのような条約が・・・・。」

「これは近いうちに条約を結ばなくてはいけませんね!」

 

 武器の性能を聞いて、関しつつ武器の購入を考えたフェン一行が、条約を結べば安くもらえることに驚き歓喜の表情を浮かべる一行・・・。するとレーラが・・・・。

 

レーラ「そういえばまだご飯を済ませていませんでしたね・・・・。」

 

シテイ「まぁ・・・・吐いていて、とてもすぐに食べれる状況ではなかったしな。」

「こちらの駐屯地で食べていく・・・というのはいかがでしょうか?」

 

「おおっ!それはありがたいです!」

シテイ「ロウリア軍の料理・・・・一体どんなものなんだろうな・・。」

 

 レーラの言葉により食堂に向かう一行。個々の駐屯地の形式はアメリカ軍同様のビュッフェ形式である。テーブルには、山盛りのポテトサラダや、唐揚げ・・・、大きな炊飯器、そして馬鹿でかいコップの隣には、ド●ターペッパーや野菜ジュースなどのドリンクバーが置かれていた。

 

シテイ「なっ・・・なんて量だ・・・」

「うーむ・・・胃もたれが起きそうな量だ・・・。」

 

レーラ「無理して食べなくても大丈夫ですよ?」

 

「しかし、これぐらいあると残るのではないでしょうか?」

 

 

 山盛りの食材を見て残飯が出ることを危惧する外交官・・・・。するとレーラが呼び出し、亜人のロウリア兵(移民)が解説する。

 

 

「その心配には及びません!例えば、このポテトサラダが余ったします。この料理は芋が使われているので、チーズと呼ばれる乳製品と混ぜ合わせ、味付けを少し変えて焼けばグラタンと呼ばれる焼き料理になります!」

 

「それでも余る場合は?」

 

「そんなことは滅多にないようにしてありますが、まぁさすがに廃棄しますね・・・。それでも、ただ捨てるだけではもったいないので、使えない骨の部分や腐った個所はバイオエタノールと呼ばれる機械用の油にして使います。」

 

 

「ははぁ・・・・我が国やガハラ神国にも、余った食材を堆肥にしたり。なるべく無駄のないようにゴミを再利用したりしますなぁ・・・・。」

シテイ「結構重要な話を聞いたが、流石にさっきから皆ぐぅぐぅうるさいから食べるぞ・・・。」

 

「それもそうですね・・・・。」

 

 さすがに、空腹過ぎてぐぅぐぅぐぅうるさかったので食事をとる一行・・・・。ちなみにシテイは、主食にご飯と汁物はコンソメスープ、おかずはポテトサラダ+レタスとステーキ3切れ、飲み物は野菜ジュースと割と質素であった(まぁ、酔っていたのであまり食べても負担掛るし)。

 

 

シテイ「うむ・・・なかなか柔らかい肉だな!この野菜じゅうすも果物を入れることにより、青臭さを消し甘くしてくれている・・・。」

 

「このハンバーグと言う、肉料理は肉汁が出ていて堪りません!」

 

レーラ「皆様のお口に合ってよかったです♪」

 

 シテイの隣に座り、笑みを浮かべるレーラ・・・。するとシテイは顔を赤らめ・・。

 

「(なんと可愛らしい笑顔だ・・・・)。」

 

 レーラの笑みを浮かべてドキッとするシテイ・・・・。なお部下たちはクッソ腹立つ顔でにやけていたとか、にやけてなかったとか。

 

 

 

 

________________________

 

 

 

翌日 9時40分

 

 

「ものすごい音ですねぇ・・・・」

シテイ「ここが飛行機械があるという基地か・・・。」

ムーラ「ここが旧ジン・ハーク空軍基地となっています。」

 

 

 ムーラに案内されフェン王国の一行が向かったのは、ニューノーバ州(旧首都ジン・ハーク)のジン・ハーク市にある、アストール空軍基地である・・・。この基地は、旧ロウリア軍に対する裁判を行った際、裁判官を乗せたエアンペルが着陸した基地である・・・。

 現在では竜舎をなくし、対空レーダーやゲリラコマンド対策の監視塔を設置し近代改修を行った。なお元の基地が狭いために、航空機の離着陸を少しでも行えるよう地元の市民に了承をもらい、土地を一部拝借し、離着陸用のカタパルトと着陸ワイヤーを設置した。そして一行は検問所で荷物検査を終えた後、解説を受けながら入っていった。

 

 

シテイ「貴殿はみさいると呼ばれる、追尾する矢から2度も逃れたといいますが・・・・。」

 

ムーラ「ああ・・・。あれは一発目は妻からもらった、アルミという金属の御守りがミサイルに反応したのですが・・・・あとのミサイルは初心者の修理員がつけたらしく、鉄製なのにも関わらず誘導してしまったらしいので、たまたまの故障により助かったとか・・・。まぁ、奇跡的にも仲間の仇を導力火炎弾をお見舞いできましたが・・・・・。」

 

「ある意味奇跡だったんですね・・・・・。」

ムーラ「まぁ・・・・。さて!そんな辛気臭い話は置いときましょう!この機体が私の新しい相棒です!!」

 

「これは・・・・!」

「例のニホンからもたらされた鉄竜ですか?」

 

 話している間に建物を抜け、滑走路についた一行の目に入ったものは、P-01Aエアロ・スミスである。初期生産版のスペース・コブラとは違い、機関砲を口径を大きくし、爆装時にさらに詰めるようエンジンを改良した機体で複座式である。

 

 

ムーラ「いわゆる飛行機械・・・いうやつでして、20mm機関砲を2門・・・・、そして爆撃用の爆弾・・・・まぁいわゆる爆破魔法を付与した弾の60㎏を5発もつけれます。」

 

「時速は何キロ出るんですか?」

 

ムーラ「まぁ・・・、若干ミサイルや爆弾を多く積めるようにしているので、少し遅くなりましたがそれでも爆装時には690㎞は軽く・・・・。元の機体は770㎞ですが。」

 

「ろ・・・690㎞・・・・!?武装をつけても十分早っ・・・・・。」

 

 

 

ブォーーーーーーーーーーーン

 

 

 

「この音は・・・・?」

 

 

 

 突如轟音が響く・・・・。一行の目に映ったのは、双発のエンジンをつけた迷彩模様の爆撃機と、群青色の機体だった。そして、双発機は着艦ワイヤーにより着陸する。

 

 

ムーラ「新型機ですね・・・。」

 

「回転する部分が二つも・・・・。」

 

 そして格納庫前まで移動すると、タラップを使い降り、フェン王国の一行に向かうパイロットたち・・。すると爆撃機の乗組員なのにもかかわらず、髪の長い兵士もいた・・・しかしバイザーをはずすと・・

 

「どうも・・・この双発機のA-01デカルチャーの機長を務めさせてもらっている、ラティと申します。」

 

 長い緑色の髪をたなびかせ、凛とした流し目が特徴のラティ

 

シテイ「じょ・・・女性の機長!?まさか隊長格まで女性がつけれるというのか・・。」

 

ムーラ「まっ・・・彼女はもともと女竜騎士だったため才能はあったみたいですけどねー!」

「ムーラ戦闘機編隊長!来客の前ですよ!!」

 

 

 急になれなれしくしゃべるムーラ・・・。その理由は・・・・。周りの兵は、察し笑いをこらえ始めた。

 

ムーラ「才能は・・・!あったんですよ・・・才能は・・。これを言ったらセクハラで訴えられそうなんだよなぁーーーー。」

 

「まっ・・・まさか!ムーラ編隊長!例のことを話すなよ!!」

「っ…強さの秘・・・っくくく・・・。秘訣wwww。」

 

 ラティが顔を赤く染める。ムーラがなかなか語らないラティの秘密・・・。それはワイバーンと毎晩愛し合っているのである。ラティは見習い時代から、愛騎であるヴァルキー(性別は♂)と居た為か、もはや信頼関係を超えて夫婦の仲までに至った結果なのである。そのためかラティは貴族出身の女性なのにもかかわらず、周りの竜騎士を下にするほどの強さを持っていた。ちなみにロウリア合衆国軍では、全軍通じて男女通じて笑いのネタである。

 

ムーラ「どーしましょっかなーーー。」

「編隊長・・・・うぷぷぷ・・・・やめときましょうよwww。」

「数か月前には姫はじめやって・・・ブ八ッ!ククククク・・・。」

 

「やっやめろぉぉぉ!お前ら!訴えるぞ!!大体ムーラ編隊長!貴官の奥さんも、ヘリに火炎弾当てた時のセレモニーで勝負下g・・・・「ヌゥン!ヘッ!ヘッ!ア゛ア゛ア゛ア゛ァ゛ァ゛ァ゛ァ゛ア゛↑ア゛↑ア゛↑ア゛↑ア゛ア゛ア゛ァ゛ァ゛ァ゛ァ゛!!!!ウ゛ア゛ア゛ア゛ア゛ア゛ア゛ァ゛ァ゛ァ゛ァ゛ァ゛ァ゛ァ!!!!!フ ウ゛ウ゛ウ゛ゥ゛ゥ゛ゥ゛ン!!!!フ ウ゛ゥ゛ゥ゛ゥン!!!!」」

 

 

 突如目力先輩の如く大声を上げるムーラ・・・。なぜ妻の話が出た途端大声を出したか?それについては外伝にて解説しよう。そして3分後。

 

 

 

ムーラ「左の双発エンジンをつけた機体は中型爆撃機のA-01デカルチャーで、右の単発エンジンの機体はTBFブルーティカスです。」

 

「さっきのやり取りは何だったのか・・・・(メタ)。」

シテイ「回転部分が一つ増えているのですが、その分早くなるのですか?」

 

ムーラ「いえ。早くはなりませんが、その分武装を多く積めたり、航続距離が増えるのでそのために双発にしてあります・・・・。」

「この群青色の色は戦闘機ですか?」

 

ムーラ「いえ戦闘機ではなく雷撃攻撃機ブルーティカスと呼ばれる飛行機械で、主な任務は魚雷と呼ばれる爆弾を船にぶつけたりする雷撃任務をこなし、爆弾をつけ上空から爆撃もできる飛行機械です。速度は530㎞で飛行します。」

 

「530㎞・・・・まぁかなり重いものを持つので、速度はその程度になると考えればまぁ・・・妥当な早さですな・・・。」

 

ここで両機の解説をしよう。なお言わずもなが金属3Dプリンター製である。

 

A-01デカルチャー

 元機体はA-26インベーダー。大きさは一回りインベーダーより大きめであり、副操縦士がいるため4人乗りである。最高速度は600㎞。高速距離は1200㎞。

 武装は、前部に30mm機関砲、上部と後部に90mm機銃×5艇砲塔を2門、240㎏爆弾を爆弾倉に4発、翼下にロケットポッド3基取り付け可能。

 

TBAブルーティカス

 TBDデヴァスティターとTBFアヴェンジャーを掛け合わせた機体。最高時速は590㎞。航続距離は1300㎞。武装は20mm機関砲を二門、後部機銃に12.5mm機関銃1艇、600㎏爆弾を4発。

 

 

 

 

ムーラ「そうだ!皆さんも乗ってみますか?水平飛行なら初めての皆様も酔わないと思います!」

 

 フェン王国の一行に、航空機の試し乗りを進めるムーラ、がしかし十七話前編のやり取りを思い出してもらいたい・・・・。ただでさえ船酔いした一行である・・・・乗るはずがない。

 

シテイ「気持ちはありがたいのだが、昨日の船酔いがぶり返すかもしれないので、遠慮を・・・・。」

「私も・・・・・」←ゲロまみれになった被害者

「私も・・・・」

 

ムーラ「そうですか・・・なら仕方ありませんね・・・。」

 

 その後も説明を続けるムーラ。そして一行は見学者ブースの中にあった操縦体験の機会で楽しんでいたとか(侍女は、画面の動きで酔っていたが。)

 

 

 

_________________________________________

 

ロウリア合衆国  ブーイ州リーリス区 (午後19時30分)

 

 

 フェン王国の一行は空軍基地の見学の後、レーラと合流し土産屋によって酒類や食品、電化製品量販店で軽く電池で動く扇風機や懐中電灯を買ったりした。そしてホテル近くの和食チェーン店「宇治屋」にて夕食を食べていた。

 

シテイ「いやはや・・・ここ2日間の視察はとても有意義なものになりましたよ!軍に然り、技術に然り、民の道徳に然り・・・・。」

 

「貴国は負けたにもかかわらず、この発展ように驚きました。このまま平和とジンケン?を守る国になってくださいね。」

 

レーラ「そういわれると照れちゃいますね・・・。」

 

窓際にいるシテイの所にある注文ボタンを押すレーラだが、パツパツの軍服の横乳がシテイの目の前に現れる・・・。

 

「はい?。どうなさいましたか?」

レーラ「追加注文で大吟醸を頼みたいのですが・・・・。」

「承知しました!」

シテイ「//////////////////////!!!!」

 

レーラ「あら?シテイ様どうなさいましたか?顔が赤いのですが・・・・?」

シテイ「あっ・・・アハハハハハ!なっ・・何でもない!!」

 

何とかごまかすがテーブルの下では見事にテントを張っていたシテイだった・・・。そしてまたしてもむかつく顔をしていた従者たちであった。

 

「しかしよく飲みますねぇ・・・・。」

レーラ「いやぁ・・・そうでも・・・。これでも今日は少ない方ですよ?」

 

 少ないと言い張っているが、本来ならそこそこ酔うレベルである量の日本酒の瓶が並んでいる。にもかかわらず、いまだ顔を

 

シテイ「私はもう徳利一本で十分ですよ・・・・。」

「確かにわが国にも「酒は延命の薬」なんて言いますが・・・いくら何でも・・・・。」

 

レーラ「そうですか・・・。今日はこれくらいにしておきましょう・・・。」

 

「いつもはどのくらい飲まれているのですか?」

レーラ「兵舎にいるときはさすがに翌日の訓練に備えて、ミニカップのお酒か甘酒程度にしています。」

 

「くれぐれも健康に気を付けてくださいよ・・・・。」

 

 医者係に言われいつもより早めに飲酒を終えたレーラだった。するとシテイが立ち上がり・・・。

 

シテイ「ちょっとトイレに行かせてくれないか・・・・?」

レーラ「あっ・・はい。」

 

シテイを通すため立ち上がるレーラ・・・。

 

 

シテイ「あっ・・・」ガツッ!

 

 すると奇跡が舞い降りた!シテイが椅子に躓き、前方にいたレーラに覆いかぶさるように倒れた。

 

レーラ・シテイ「!?」

 

 見事に恋人つなぎをするような形でキスをしてしまう二人。お互いなんとか離れようとするが、緊張して離れれなかった。

 

レーラ「(えっえっえっ・・・!?まだファーストキスもしたことないのに・・・!どうしよどうしよう・・・・。緊張して離れ慣れない/////)」

 

シテイ「(なんてこった!!!まずいまずい!!!一国の王子が異国の女性兵に接吻したなんて言ったら、戦争もんだぞ/////!!しかも胸が当たっ‥‥!!)」

 

 お互いが酒を酩酊状態になるまで飲んだか如く赤くなる・・・・。なお従者は、微笑みながら二人のやり取りを見て。

 

「(とりあえず跡継ぎの未来は明るいですなぁ・・・。)」

 

 と、なぜか下世話なことを考えていた医者係であった。さすがにレストランにいる乗客が、レーラとシテイのやり取りを見て、コソコソと話し始めてきたので、なんとか数人がかりで二人を引き離した・・・・。なお二人とも店から出た後も顔を真っ赤にしお互いの顔を見せずにいた・・・・。そら(恋愛経験のない男女がたまたまキスしたら、恥ずかしくて顔を合わせるのは無理)そうよ。

 そして翌日の朝は第零一号駆潜艇に乗って帰っていったフェン王国の一行であった。日本側の交渉は不発に終わったものの、一行の報告によりさらに日本に興味を持ったシハンだった・・・。

 

 




今回登場した機体のA-2デカルチャーとTBAブルーティカスの、名前の由来はゼントラーディ人が、驚いたときに使う「ヤックデカルチャー」からとりました。ブルーティカスに関しては、TBDデヴァスティター→トランスフォーマーでデバスター(英語版でデヴァスティター)いたやん・・・→どうせなら軍事つながりでブルーティカスで決まりや!!!と一発で決まりました・・・・・。ラディのデザインがまんま、混血ゼントラーディになってしまっいました・・・・。おーーん・・・。

そ れ は せ て お き

次回予告。アニュンリール皇国の野望により、数万年の時を経て復活した魔王ノスグーラ・・・。そして大宮達によって解剖された巨虫には、ある恐ろしい能力を持っていた。その能力とは・・・・?


次回第18話「魔王復活・研究報告」

来月もみ~~~んなで見てね!

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