問題児だらけの駐屯地が召喚されたようです(絶望) 作:CARUR
それはさておき・・・。今回は雷亞とサンレアの2人がパーパルディアに外交ラインを結びに行ったりする回です
パーパルディア皇国 第一外務局所長室 (中央歴1640年12月4日 19時56分)
ここでは6人の人物が話していた。椅子には所長のエルトが報告書を上げた部下の話を聞いていたのだが・・・・。報告書とPAPAに参加している国で買った本によると・・・・。
・大型の飛行機械が文明圏外国の空港に12機も置いてあった。
・小国に限っては海上に先ほどの大型機械が船のように並んでいた。
・ムーや神聖ミリシアル帝国に匹敵する大型艦が見られた。ただ砲門は少ない。が、竜母を運用しており、ガハラ神国に関しては鉄でできていると思われる竜母を確認。
・一般人や他国の者に軍の様子を見せるような催しが開催されていた。しかも奇怪な鉄竜が並んでおりその大きさは、我がパーパルディアの使役するリントヴルムより大型である。
・魔信が町の至る所で使われ、中には6×6mの大型のものを建物につけていた。
・日本の兵士を見かけた一般人によると、汚れたような服装をつけているが歴戦の猛者で、教官を務めるほどであった。
・そして同国の艦艇は輸出されたものよりもさらに、砲門が少ない。ただし輸出された艦艇同様追尾する武器を持ち合わせている模様。
以上の報告205件を閲覧した一同は、げんなりとした表情であった・・・・。無理もない話である・・・・。今まで文明圏外国の国々は、地球で言うところの15世紀以前辺りであり、所詮団結しても烏合の衆・・・。むしろ昔第三文明圏で起きたパーパルディアの拡張戦争の方がまだ歯ごたえがある程度であったのだが。
エルト「これは・・・日本の使いを受け入れた方がいいわね・・・・。」
「えぇ・・・私はムーで外交経験をしたことがありますが、本の情報からするとこれは神聖ミリシアルに匹敵します!」
エルト「はぁぁ~~~~・・・・。これは出世や評価などに影響してもいいから第三外務局と皇帝陛下・・・・。まで行かなくても直近の皇子様でもいいので報告しなさい・・・・。」
「「はい!!」」
そう返事を返すエルトの部下たち、魔信を使い連絡を取る。第三外務局のカイオスに連絡を取り、自国の皇族に報告したのである。だがこの時点で皇帝に報告しなかったことが悲劇につながるとは思ってはいなかったのであった・・・・。
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パーパルディア皇国 12月10日 午後14時00分
その数週間後の出来事である。アルタラス王国を経由して、極秘裏に外交チャンネルを開いたマール王国からパーパルディアにやって来たのは、雷亞とサンレアである・・・・。
今回の目的は敵意のない事をアピールするのと、PAPAに参加すれば文明圏外国の使っている便利な技術を手に入れられることの紹介であった。
サンレア「すごい発展してるよ・・・・・。」
雷亞「そうね・・・・。この国に暗部がなければ友好関係を結ぶのが簡単なんだけど・・・。」
豪華絢爛に発展したパーパルディアの街並みを見つつ、振袖衣装を身にまとう二人は、大統領用リムジン並みの装甲を持つパトカーに生まれ変わった、アイドリング部隊のキャニーによって、皇国の第三外務局へ向かう二人であった。今回はガハラ神国に頼んで作ってもらった振袖であり、雷亞は白地の布に旭日と桜があしらわれたデザインで、サンレアは黒い布地に稲光と美少年風に描かれた雷神が描かれたデザインである。
すると・・・・低速で移動しているキャニーの前に馬が突如が現れる・・・。低速だったためそこまでブレーキはかかっていないのであったが、馬に乗っていた人物が馬を抑えるのに慌てていたのである。
「とまれ!!止まらんか!!」
雷亞「これは・・・手伝った方がいいかしら・・・?」
そうして車の外から出る雷亞とサンレア・・・・・、そして護衛でやって来た自衛隊員の遠坂が止めに入る。馬は暴れており止めるにも、足で蹴られて致命傷を負いそうなくらいである。するとサンレアが近づき、馬をなだめようとする。
「待て!!今のままじゃ蹴飛ばされるぞ!!」
ブルルルンッ!!!ブルルルンッ!!
サンレア「大丈夫!!落ち着いて!!驚いちゃったんだよね!?いい子だから・・・・・!」
息を荒くし暴れる馬の腹部にしがみつき、馬を落ち着かせるサンレア・・・・・。そうすると暴れていた馬も彼女の思いが通じたのか、落ち着きを取り戻す・・・。そして馬に乗っていた人物が、馬から降りる・・・・・。
「いやはや・・・・すまない。どうやら貴殿らの乗っているものに馬が驚いてしまったみたいだ・・・。」
サンレア「どうも・・・すみません・・・・。」
「いや・・・謝ることはない。だが・・・・この機械は何だ・・・・?まるで神聖ミリシアルの車より洗礼された形をしているが・・・・?」
雷亞「これは我が国の開発した警備機構の車です・・・・。一応要人輸送のため強力な爆裂魔法に耐えるほどに強化した物です。」
「なんと・・・。貴殿の国の名は・・・・?」
雷亞「日本国・・・・○○駐屯地とでも名乗っておきましょう・・・・。あら・・・そろそろ時間が・・・。」
「いや~すみませんね。少ないですがこれを・・・・。」
そろそろ外務局に向かう時間が近づいてきたためか、少し移動を速める・・・・。そして護衛の隊員が男性に日本円にして15万円の謝礼を上げたのであった。
「彼女・・・・・どこか魅力的な女性であったな・・・・。まぁ・・・帰るか・・・。」
そう帰っていく男性であったが、彼がこの国の元首・・・・皇帝ルディアスだったのはわからなかった一同であった。そして雷亞達は第三外務局の建物に着くと、エルトの命令を受けた受付嬢のライタが応待し、客室に連れ込んだのであった・・・。
「で・・・・あなた方がニホンの・・・えーーー○○駐屯地ですか?」
雷亞「はい。今回は国交とはいかなくても、あくまで我が国の紹介に来ました・・・・。名前を雷石雷亞と申します・・・・。恐らく次からは本職の外交官の者が来るかもしれませんので、恐らく今回のみとなるでしょう・・・。」
サンレア「わっ・・・私は雷亞の娘であるサンレアと申します・・・・。本日はよろしくお願いします・・・・。」
座りながら会釈をし、自己紹介を行く二人・・・・。今回は彼女の言う通り外交チャンネルを開くための自己紹介であり、外交を結びに来たのではなかった・・・・。ある程度第三外務局所長カイオスとその部下の紹介が終わると、雷亞がスーツケースからパソコンと5時間稼働する大型バッテリーを出し、サンレアがプロジェクターを車から持ち出すと映像を見せるための準備を始める・・・。カイオスたちは何をしているのか不思議がっていたのであった。
カイオス「あなた方はいったい何を・・?」
雷亞「我が国の紹介と私たちが行っている内容に関して映像をお見せしようと・・・。少しお待ちください。」
「そのような薄い機械と穴の開いた機械ごときで魔信が映せるわけが・・・・。」
カイオス「コラ!まだ見てもいないのに馬鹿にするではない!!」
サンレア「これで準備は完了です・・・。」
そうしてカイオス達を座らせたまま国の紹介に入りだす二人。テクノポップのようなbgmをバックに説明をしだす雷亞。
雷亞「我が国の説明としましては、前提として転移国家であるということを説明していただきます・・・・。」
「転移国家ですって・・・?」
「まさか・・!空間移動魔法を使ったわけで和あるまいし・・・。」
カイオス「(なるほど・・エルト殿が仰ってたように、妙な技術を持っていると言っていたが、転移国家なら在りうるか・・・・。)」
雷亞「と言いたいところですが、信じがたいことに駐屯地のみがこの世界に転移したのです。」
その発言により笑い出すカイオスの部下たち・・・・。中には馬鹿にしたような笑い方をする者もいたが、カイオスの静止によって態度を直したのであった・・・。いつもの雷亞なら切れている処であるが娘のサンレアの居る前である。そのため落ち着いており、説明を続けた。
雷亞「当時の駐屯地は前例のない異常事態に見舞われておりました。あなた方の世界における魔素に近いものの供給が途切れたりしたのと、大人数の兵士を養う食料が枯渇寸前なのもあって。基地内部は大混乱でありました・・・・。早速周囲の状況を確かめた処、文明圏外国に存在するロデニウス大陸のクワ・トイネ共和国・・・・旧公国の沿岸部にくっつくように・・・・」
その後は12分程度の解説を行った。駐屯地の紹介だけではなく、各国に対する技術支援や倫理・教育の支援の内容をまとめたり、支援する前と支援を終えた後の写真を映像を使ったりして紹介したのである。あまりの映像の美しさに目を見開くがプライドの高いディア人・・・・。高圧的な態度で「その技術力を見せろ!」と言ってきたため。その証拠として野外の庭園に移り、持ってきた甲冑に対して護身用として持ってきた、89式小銃とM18拳銃を用いて130mから試射を行うのであった。
「かなり激しい音がしますが・・・・。ではいきますよ・・・・。」
PAPAPAPPPAPAPAPAPAPPANN!!!
カイオス「うぉっ!?何という音だ・・・・!」
「軽やかな音ではありますが銃弾が見えません!それに連射して射撃してますよ!」
「あっああ・・・・。」
そして打ち終わると、鎧は見るも無残に貫通し背後の鉄板には着弾した後が残っていた・・・。あまりの威力に驚き目を見開く一同・・・・。そして次にM18を持ち出して残った鎧の部位に対して試射を行ったのは雷亞であった。
彼女は袖をまくった状態で50m先から射撃を行い、ついでに持ってきた軍用ノートPCの背面に射撃を行ったのであった。それを見たカイオス達は・・・・いうまでもなかろう。
カイオス「(これは…!報告書と映像を照らし合わせただけでも、侮っては・・・いや!戦争してはいけない国だ!!しかもこれに近いものを蛮族に売りに出していると考えると・・・!)」
「(参ったな・・・。もし技術支援だけではなく革命の支援をされていたらたまったものではない・・・。)」
彼らは内心恐怖に満ちた心情を浮かべていた・・・。そしてその後のちょっとした会話をしたのちに、何事もなく終わったのである。そしてカイオスは、エルト同様部下に調査を命じ情報収集と指示し、自ら文明圏外国に出かけ、調査することにしたのであった。だがしかしその後部下の報告が潰される上に、一部の部下が連絡が消えるという謎の現象が起きていた。
果たして彼らに起きたのは何だったのか・・・?果たして・・・・?だが当のカイオスは知る由もなかった・・・。
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フェン王国 同日 首都アマノキにある王宮
雷亞とサンレアの2人がパーパルディアで外交ルートを探っている中、ここでは国交を結んだセレモニーが行われ、外交官として前回やって来たチリ(AMTRS)とチハ(AMTRS)が、招かれ歓迎されていたのであった。
チリ(AMTRS)「ようやく同盟を結ぶことができましたね!!指揮官殿!」
白良「ああ・・・これでこの国を優秀な国にできるな・・・。さて・・・この国の産業はどのように振興させればいいのか・・・。」
シハン「今の所はどのような考えを???」
白良「そうですねぇ・・・。やはりここは観光業と金属加工から進めましょう!貴国の風景は大昔の我が国の風景に似て、今魔信を用いて放送している時代劇の呼ばれる作品があるので、その撮影・・・もとい演劇の舞台に使えるはずです。
そして貴国は刀鍛冶を主にしているので、その技術を生かし日本刀の販売と甲冑で財源を確保しましょう。あとは・・・」
五式中戦車チリ(AMTRS)に話しかけられ、どのように振興させるのか考え始める彼・・・。そして近くにいたため話に気付いた国王シハン・・・・。そして白良の提案を聞き・・・。
シハン「ふむ・・・確かに観光業から手を出したほうがよさそうみたいだな・・・!我が国は貧しいからな・・・。チィシン国と違って風俗で儲けるわけにはいかないし・・・。ちなみに兵器の値段はどれくらいなのだ・・・・?新しく入れた兵部省の女性大臣のルーテムが気まずそうな顔をして、なぜか教えてくれない・・・。どのくらいなのだ?」
白良「値段ですか・・・・。銃では100ファス(日本円にして50万円)ほどで。戦車になると1200ファスになりますね・・・・。」
なんとなく女性の大臣が口をつぐんだ理由を察するシハンであった。結局その3か月後に小銃を購入したが8万人いる兵士の中で50人分しか購入できず、結果40人につき一艇のみというWW2のソ連軍もドン引きしそうなレベルの運用方法になってしまった・・・・・。海軍に関しては魚雷艇ですら4艇しか買えないという・・・・。空軍に関しては烈嵐の水上機版の桃鈴しか買えず1機のみというアフリカ沿岸部の国の方がマシなレベルの軍備になってしまった。
だがこれがのちの悲劇につながることは誰も思いも知らないだろう・・・・。そして白良は手段を択ばず輸出していれば・・・・。
どんどんシリアスになっていきますが・・・今後もよろしくお願いします。結構行きましたねえ・・・。
それはさておき次回予告。
駐屯地が異世界にやって来てから早1年・・・・。婚姻を結んだジョン以降、愛をはぐくもうとする駐屯地の隊員や兵士と陸娘達。彼らはどのような恋愛をするのか?
次回、第四十三話「愛の芽生え」