問題児だらけの駐屯地が召喚されたようです(絶望) 作:CARUR
駐屯地 地下司令部 4月20日 16時20分
ここでは突如起きたアルタラス王国侵攻と、フェン王国での戦いが起きたことにより慌てふためく司令部・・。情報化の隊員や集めた情報をもとに会議を行う。
白良「どうなっている!?まさか奇襲か!?」
冬川「いや・・・。どうやらアルタラスは浮浪者層やアルタラスに移住した皇国人男性が反乱を起こし、そこから皇国軍がやって来たようだ・・・。そしてフェン王国ではどこからか皇国軍があふれ武器を奪ったそうだ・・・。」
すると女性の情報科隊員の報告を聞き、さらに驚いた一同・・・。
「フェン王国にいる97式アマテラスからの報告!相馬原などの駐屯地娘が独断で降伏したそうです!!!アルタラス王国のマグマ軍は単眼タイプが一度に惨殺されるのをスパイ・サテライトが確認しました」
白良「何だと!?あの国が降伏で許すと思うか!?それにこの星は地球の現代と中世とは違うんだぞ!?」
雷子「でもアルタラス王国と皇国の仲は、確か皇国の女性外交官が性犯罪にあったという情報は知っていました・・・。だた、報復で侵略した・・・というのならまだしも、フェン王国に侵攻したのが判りませんね・・・。先月会議で抑えたのに・・・。」
白良「皇国側がどう出るか・・・・。念のため駐屯地全軍に戦闘準備、近隣諸国に警戒令を出せ。そしてサンレアに俺自らが皇国に赴くと連絡を入れろ・・・。そして彼女に捕虜の扱いを皇国軍に出させるようにしろ。くっ・・・ここから皇国までどう乗るか・・・・。大喰は大きすぎて着陸ができないし・・・。」
ポイズアラゴ「いえ・・・・着水はできるわ・・・・。あの翼を見ればわかるでしょ・・・?軍人なら。」
そう言われ気付く白良・・・・。ただここで登場人物や視聴者の方々も疑問がわくだろう・・・。前話に登場した際には、滑走路で着陸離着陸をしていたが・・・。実は地表効果機としての能力があり、素兎を外した状態になると、エクラノプランモードになり、航空機娘形態では竜のような角がなくなり耳のあたりにリヴァイアサンの頭部にある魚のようなひれが生えるのだ・・・。そして航空機形態では、機首下腹部がマツカサ上に飛行艇の如く盛り上がり、離陸時にはフロート部分をたたむように飛ぶようになるのだ。
白良「ふむ・・・となると移動の手段は良いな。あとはどう交渉するか・・・。とりあえず雷華は連れて行こう・・・・。雷亞も連れて行ってサンレアと一緒に置いていった方がいいな・・・。」
冬川「大丈夫なのか女性だけで・・・?」
白良「うむ・・・特作群の船岡ヒロムさんに任せるか・・・。あの人は船越弘の生まれ変わりと言われているくらいだからな。」
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パーパルディア皇国 同時刻 エルト邸
駐屯地が慌てふためいていた時、パーパルディア皇国の皇都パールネウスにあるエルトの家ではある封筒が届いていた・・・その封筒を開けると中には・・。
『エルト・カイザリア殿、第三外務局へ人事移動せよ。貴殿の行いは蛮族をのさばらせる原因となった、その責任を受けるべく第三外務局の課長を命ずる
外務管理局レミールより』
エルト「これは・・・・!どういうこと!?急にこのような手紙が来るなんて・・!それに蛮族をのさばらさせるなんて…そのようなはずは・・・?」
このことに驚いていた彼女であったが、翌日外務管理局のレミールに問いただそうとすると、なんとカイオスの元にも届いていたのである・・・。だがそれを知らない彼女は、失礼上等で魔信で連絡を入れるも、レミール専属の侍女は「今現在レミール様は外出されおり、すぐには帰ってこない」と返したのだ。ではそのレミールはどこにいるのかと言うと・・・。
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パラディス城
ここでは業務を行っていた・・・のだが、ここ最近はもし日本と同盟を結んだ際街並みがどうなるか、そして雷亞(実際に惚れたのは雷華)と歩いた際にどう見てもらえるかなどを、お忍びで歩く時間が多くなり、婆やに変装しては「皇帝陛下にふさわしい三つ編みの女性を皇族や一般人から選ぶ」と言い、もし告白に失敗しても似たような女性で代用できるようにリストアップしていたが、どれもルディアスの好みではなく、結果無駄に時間を過ごし仕事も碌に手につかなかったのだ。
レミール「お仕事をお手伝いしましょうか・・・・?」
ルディアス「おお・・・お前か・・・・。助かるな・・・。」
皇帝の部屋に入り仕事を手伝おうとするレミール・・・・。彼女がやってきたおかげなのか、本来なら翌日までかかりそうな仕事をたった2時間で終わらせたのであった。そして、皇帝の計らいにより、工程のみが入る湯浴みを体験すると、皇帝御用達の果実酒をもらったのである・・・。
ルディアス「どうだ?余の入る湯浴みと酒の味は?」
レミール「ええ・・・・大変麗しゅうございますわ・・・。」
ルディアス「ふむ・・・ところで気になったところがあるが、湯浴みに行った後髪形を変えたようだが一体・・・。」
レミール「先月やってきた外交官たちの髪形を参考にしてみました・・・。私の髪に皇帝陛下のお使いになられる石鹸を使ったところ、このように髪がしなやかになりましたわ・・・。」
そう仲睦まじく話す二人で話していると、ルディアスが彼女の髪形が三つ編みになったことに気づいたのだ・・。そしてその理由を話す彼女・・・。彼はレミールの髪形を見て、美しいとは思ったものの、深層心理ではどこか引っかかったような感じがあったのだ・・。その後は彼女の酔いがかなり回ってきたためか、積極的にルディアスに甘えた後、情熱的な夜を過ごしたのであった。
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皇国 沿岸部から300㎞上空 4月21日
ここでは最高速度で広告に向かっていた大喰、それと補給機のタンカーフォートレスとエアンペルの三人が航空機形態で飛んでいた・・・。今回載せているのは、白良と雷子、護衛の隊員4人と特作群の陸娘3人、雷華やクワ・トイネなどの同盟国も含めた外交官14人がいたのである。
雷子「しかしなぜあのようなことが起きたのでしょうか・・・?」
白良「さぁな・・・。だが捕虜の扱いをしっかり決めておかなければ、無駄な犠牲が出かねない・・。まぁ・・・二度も闇討ちした国が考えるとは思わないが・・・。」
そう話しながら書類を眺める白良・・・。そうして2時間後には皇国沿岸部に着水し、そこからエアンペルの後部ハッチから投下された携帯式軍用原付と軽機動車に乗っていき第一外務局に向かっていくのである。なおこの光景を見た皇国人は、着水する大喰と空挺降下する車両を見た途端に腰が引き、そこからエンジン付きのゴムボートでやってきた外交官の姿を見て、「日本は明らかに異質な国で、ケンカを売ってはいけない」と本能的に悟ったのである。それをしり目に低速で移動し外務局のある方向へ向かう一同・・・。
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第一外務局 応接室
数時間をかけて外務局の前に車と原付を止めた一行は、サンレアと合流し係員に連れられ応接室に向かう・・。そこにはエルトの姿はおらず、以前皇国にやってきた際にいた外務局監査室の局長を担っている皇族関係者のレミールが座っていたのだ・・・・。一行はいつもの黒髪の女性ではなく、急に豊満な体系で銀髪の若い女性がいたことに驚きを隠していたのだ。
白良「貴女は確か管理局の局長と聞いていたのですが・・・。なぜ貴女がここに・・・。」
レミール「そのようなことはどうでもいいでしょう・・・。それより貴殿は文明圏外国の蛮族を連れてきてますが、もっと躾るべきではないでしょうか・・・。アルタラスに然りフェンに然り・・・そしてアワンに然り・・・。まったく・・・。上位列強に対して失礼ではありませんか?」
「・・・っ!」
白良「いきなり手厳しい言葉で・・・。それはそうと何かモニターのようなものが我々の前においてあるのですが・・・。これは一体?」
レミール「モニターが何かはわからないが、まぁ魔信を進化させ映像付きで見れるようにしたものだ。報告書によれば貴殿が似たようなものを蛮族たちに分け与えていると聞きましたが・・・。さてこの映像を見せる前に貴方に最後のチャンスをあげましょう。」
そういうと係員が質の悪い紙を差し出す・・・。ほかの外交官はフィルアデス大陸共通語を学んでいるためそのまま見るが、白良は日常文章程度の文字しか学んでいないため、眼鏡型のウェアラブル端末を付けた雷華に翻訳してもらったのだが・・・・。書かれていた内容に一同は仰天した。
〇日本及びその文明圏外国と準第三文明圏国は未交流国家と貿易を禁止す。
〇奴隷に関しては慈悲を受け一般人からは求めないが、各国王室の若い女子を差し出すこと。そして日本は情報開示をすべて行い、兵器の4分の2を分け与えて使えるように軍人を派遣すること。女性の兵士は優秀であり、華麗なものを傭兵と娼婦の任務に就かせるため10人送ること。
〇クワ・トイネ共和国・クイラ共和国は食料・油を他国より安くすること。
そのほかにも「生殺与奪は皇国にある」などの、現実世界では考えられないような内容の条件であった。それを聞いた雷華は持っていた紙を破ったのである・・・。ほかの外交官も腹を立て、比較的おとなしめに抗議をしたのだ。すると。
レミール「ふっ・・・これでも貴殿らの近代的な国家との繋がりとやらを考慮したのだがな・・・・。それを断るとはな・・・。ほほほほ・・・。ではこれを見てでもいえるのか?」
目の前にあった魔信に質の悪い映像が映る・・・そこにはフェン王国のアマノキ市にいた一般人と兵士・・・そして駐屯地娘までもが捕らえられていた・・・。そして皇国軍の兵士は全員彼女たちから分捕った最新兵器を持ち銃を突き付けていたのである・・・。それをみた一行は仰天する。
レミール「この者たちは作業員に紛れ兵士として戦っていた・・・。貴殿が同盟国で執筆していた雑誌とやらではこの者たちは便衣兵ということになるから拘束するようにしたのだ。」
「待ってください!彼らはちゃんとした迷彩服などの軍服を着ています!便衣兵とは正規軍の兵士が一般人の衣装を身に纏・・・」
レミール「黙れ!!この私に口答えする気か!さもなければ・・・・。クワ・トイネ人の命はないぞ・・・・!ほほほほほ・・・!!」
クワ・トイネの外交官が抗議をするが、逆上し高圧的な態度に出る彼女。魔信の映像が他の場面に移り、クワ・トイネのエルフや亜人たちが捕らえられた状態で外交官の目の前に移る・・・。そして白良はある決断をする・・・。
白良「・・・・断じてその内容は受け入れられません・・・・。」
レミール「そうか。ではこの者たちを殺すしかないな・・・・。私だ・・・全員処刑しろ。」
話を受け入れず拒否する白良・・・。そして魔信を用いて処刑を開始し始める・・・。すると魔信の映像から爆発音が響き皇国兵が吹き飛んでいったのである・・・。そして突如として処刑担当の皇国兵が撃ち殺されたのだ・・・。すると魔信に人民解放軍兵士が映りこんだのである・・・。なぜいるのかを問いただそうと軍用端末で調べて、現在地にフェン王国にいる解放軍兵士を見つけたのだ。
白良「おい!何無断で戦闘を開始している!」
『なら逆に聞くが、ただでさえお前は8人以上の陸娘をつぶしたりしている・・・。お前はここでさらに汚点を増やすつもりか・・・?しかも一般人もいるんだぞ?それにあくまで今は戦闘終了なだけであって国際的には奴らはテロリストどまりだ、なら攻撃し手攪乱してこれ以上の損害をなくすべきだろう。』
白良「くっ・・・!言えているな・・・。わかった!今回は見逃そう!ただし被害を増大させないようにしろ!健闘を祈る!」
レミール「貴様ぁ・・・!何をしている!」
白良「部下が独断で救助に向かったので、その許可をしたまでですよ・・・。それより・・・・。」
ただでさえ処刑を始めようとしたのにも関わらず、さらに妨害され怒りを露にするレミール・・。一方でクワ・トイネの外交官が「白良は陸娘を8人もつぶしている」、という解放軍兵士の言葉を聞き疑問の表情を浮かべたのだ・・・。そして白良が話を続ける。
白良「外交官の貴女がそこまで愚かとは思いませんでしたよ・・・。せっかく技術力の差を目に見せたのに・・・。あなたの行いは同盟国・・・そして駐屯地の兵士達のすべてが怒り狂うでしょう・・・。何の罪もない一般人や他国の観光客を捕らえ、この世界で兵士や子供たちに、自分の戦闘技術や学力を教えている女性兵士も捕らえた・・・。
あなたは蛮族の集まりなどと申しましたが、小さくても他国と渡り合える能力を持っています。群れの恐ろしさを舐めないでもらいたい。」
レミール「ふんっ・・・・!こちらには貴殿の想定を上回るゲリラ戦とやらを、その書籍で学んだのだ・・・・。降伏や撤退することになって赤っ恥かいても知らないぞ・・・ほほほほほ!」
そう二人は煽り合い最悪な雰囲気で応接室から去っていき、最後に「ああ。そうだ兵士たちに降伏の合図の連絡を入れておいてください。白旗を上げない限り徹底的に攻撃しますからね。」といったものの、強気のレミールは「降伏・・・?するわけがないだろう。地獄を見るのは貴様らだ」と返答したのである・・・。これが皇国のさらなる悪夢につながるとは思いもよらないだろう・・・。そして駐屯地側も地獄の門を開くことになるとはだれも思わなかった・・・・。
いよいよ皇国と戦火を交える駐屯地・・・。果たして白良は全員を救うことができるのか・・・・?もしくは稀代の愚将となってしまうのか・・・?
第五十七話「フェンの戦い・序」