問題児だらけの駐屯地が召喚されたようです(絶望)   作:CARUR

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第六十話「上位文明圏の圧力」

ムー  首都ラ・ムー(4月24日13時00分)

 

 

 ここでは例の撃墜事件についての協議をしていた。駐屯地側の参加者は白良と雷子、外交担当の米兵ション、イギリス軍兵士マイクの4人であり、一方のムー側はオーディグス。神聖ミリシアル帝国からは外務大臣のペクラスと女性外務局員が来ている。

 

「つまり、あなた方はパーパルディア軍の攻撃で我が国の民の乗る旅客機が撃墜されたと主張するわけですね」

白良「はい。事実です」

「その証拠はあるんですか?」

白良「ありますよ。この通りね」

 

 そう言って白良は衛星写真を取り出した、念のため撃墜前の旅客機の写真を提示する。しかし、外務大臣ペクラスも他の出席者も納得しないようだ。

彼は言葉を続ける。ちなみにこの会議には少数の外交官しか同席していない。外務関連の職員たちは、事の重大性から会議の内容を対外的に広めないよう厳命されていたからだ。

 そのため、この場での会話は全て録音されている。双方としては、万一の場合に備えて外交記録として残しておきたかったのだ。そしてオーディグスが質問する。

 

「同盟国は今まで戦闘機などを用いて護衛していましたが、なぜ護衛しなくなって旅客機のみで飛んでいたのですかね? もし答えによっては怠慢とも捕らえられますぞ。」

 

白良「それに関しては今年の初めに入って野良や軍用ワイバーン対策として、超音波装置・・・つまり人に聞こえない音波を流してワイバーンなどの魔獣を追い払う機械を開発しました。これ自体は設置が簡単に行えるのもあり、最初期の航空機でも搭載可能です。しかしブラックボックスと呼ばれる航空機に搭載される録音機などを見なければ、どのような事故を起こしたのか確認できないものですから、確証は持てません・・・。

 

 ただ皇国軍兵士がワイバーンに無理やり命じて火炎弾を放出させそれが原因という可能性もあるでしょう。」

ペクラス「なるほど・・・。しかし我々が求めているのは物的証拠であって、推測ではありません。まあそれはいいとしましょう。では何故戦渦に飲まれたアルタラス王国に着陸したのでしょうか?」

 

白良「我々も電撃的な侵攻で驚きましたが・・・。今現在交戦中のフェン王国同様通信施設やレーダー網が突如破壊されるという事態が発生しています。そのうえすでに空港も占拠され、対空砲や対空ミサイル・・・いわゆる誘導弾などの攻撃の後があり、おそらく操縦士が知らずに操縦していたのではないかと思います。」

 

ペクラス「電撃的な侵攻・・・たしか貴国が同盟国に出版している軍事雑誌で記入されていたテロ・・・もしくはゲリラ戦と呼ばれる戦法でしたね。ゲリラとは民間人に扮し敵地に潜入、破壊工作などを行う戦術だと記憶しています。」

 

 そして白良はその後も事故原因を説明し、ムーと神聖ミリシアル国民の被害者遺族に賠償金と慰霊金を払うことを約束した。その後、賠償内容について交渉を行い、最終的にムーの遺族は日本円にして14億円、神聖ミリシアルに至っては19億円と言う、上位文明圏の貴族ですら持たなそうな莫大な金額を支払うことになった。そして、のちに戦争が終わった後この事故の原因究明のために技術調査隊が派遣されることを約束し、白良たちはフェン王国に戻り司令部の方に戻っていったのだ。

一方その頃・・・・。

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パーパルディア皇国 首都の宿  15時30分

 

 ここではAMTRS仕様の90式戦車のもう一つの人格である天須休子・・・が、パーパルディア皇国内にある軍事基地と司令部の位置情報を駐屯地に送信しながら、主である90式戦車に連絡していた。

 

「どうですか!頑張りましたよね!私・・・。」

『えぇ、本当に頑張ってくれた。ありがとう。』

「ふふん、もっと褒めてください!それと・・・いつ私を抱いてくれるんですかぁ///?」

 

『まぁまぁ・・・慌てるな。いずれ抱いてやる。さてお前に新たな仕事を頼みたい・・・。次はワームホールプルトンを使ってフェン王国に来てもらいたい。

「了解しました。それで私は何をすれば良いのでしょうか?まさか戦闘ではないですよね?」

『いや、あくまで私を励ましてほしいのだ。まぁ・・・いずれお前のいるパーパルディアを攻撃するかもしれないからな・・。その避難もある。『』

「わかりました。ところで私の体には興味ありませんか?なんなら私から襲いますよぉ!」

『はっはっは・・・。その気になればいつでもできるだろう?じゃあ頼んだぞ!』

 

 

そして通信は切れた・・・いや。彼女は部屋に置いてある蠟燭を電話代わりにしていたのだ。その二つ隣の部屋では雷亞とサンレアが駐屯地からの情報を解析していた待機していた。ただ今は出歩かないように言い含められていた。なぜなら下手に歩き回ったらスパイだと思われるからだ。

 

サンレア「お母さん・・・。いつまでここにいれば良いのかな?」

雷亞「どうでしょう・・・・。いずれは帰国命令を出されると思うけど・・・。」

 

チルドレン・ホーネット「開けてくださーい。ご飯買ってきましたよー。」

サンレア「あっ!!蜂ちゃん!!」

雷亞「待ってました・・・。」

 

 

 彼女たちはひとまず昼食の準備をし、食事をとった。彼女たちはこれからのことを話し合ったのだ。駐屯地からの報告では、フェン王国では地獄のようなゲリラ戦が展開されているそうだ。そしてフェン王国では一部の軍人による謀反が起こっているという情報もあった。

そんな中、通信が入ってくる。

「はいこちらホーネットです。」

 

『こちら駐屯地司令部・・・。すまないが至急、雷亞をフェン王国に派遣する。お前も行って欲しい。』

「了解です。何かあったのですね?」

『ああ・・・。実は同士討ちする前にホーネットの変化能力で、謀反した軍人を処刑していって欲しい。そして雷亞を戦闘部隊に同行させてくれ。』

「はい。わかりました。」

 

 こうして、フェン王国に向かうことになった。その結果パーパルディアに残ったのはサンレアと、特作群の船山だけであった。一方のサンレアは一人寂しく部屋で本を読んでいた。

 

(捕虜になった人たち・・・無事なのかな?)

 

そんなことを考えながら、ベッドに横になる。そしてそのまま昼寝したのであった。

 

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フェン王国 皇国支配地域 18時49分

 

 

 ここはフェン王国の中でも屈指の山林地帯であり、特に林業が盛んだった。そのため、この森林伐採場も他の場所に比べたらかなり大規模である。その中の一角にある小さな小屋に、自衛隊員と駐屯地娘の練馬が休んでいた。

 

練馬「ふぅ・・・やっと休めるわね・・・。」

 

「交代で仮眠をとらないか?近くに歩兵戦闘車があるし・・・。」

練馬「そうね・・・30分おきに3人で交代しながら休みましょうか。」

「よし決まりだな。とりあえず寝るから、それまで頼む。」

 

そして彼そのまま仮眠し始める。しかし、彼の眠りは浅かったのか、すぐに目が覚めてしまった。彼はすでに被害にあった一般人の様子を見て、心理的に疲れていたのだ。そして練馬と代わりになる。一方の練馬はそれなりには休めたらしい。そして、彼女の番となる。彼女は小屋を出て、近くを歩く。すると、遠くから銃声が聞こえてきた。

 

「敵襲!?」

 

 

彼女は小銃を構え、音の方向に走る。そこにはブーピートラップと皇国兵の襲撃を喰らった自衛官の死体と交戦中の自衛隊員の光景があった。

 

練馬「あなた達!大丈夫ですか!」

「助かります!お願いします!」

 

 彼女は手榴弾を取り出し、安全ピンを抜き、投げつける。皇国兵も驚くが、一人の兵士が彼女たちの前に投げ返す。その瞬間、閃光とともに爆発が起きる。練馬が盾になったことにより隊員は死なずに済んだが、彼女の顔と体には破片が突き刺さっており、戦闘服も破れ所々血が流れ出ている。それでもなお、彼女は立ち上がり、戦闘を続行する。

 

練馬「ふーん!!なかなかやるわねぇ!!」

 

「ばっ・・・化け物だ!!逃げろ!!」

練馬「逃がさないわよぉ!!」

 

 練馬は逃げる兵士の背中に銃弾を撃ち込む。そして倒れたところに銃剣を突き刺し、とどめを刺す。そして次の標的を探す。

 

「うっ・・・撃てぇ!!!」

 

兵士たちの反撃が始まる。ライフル弾が次々と飛んでくるが、彼女はそれをよけつつ、近くの木に隠れながら、狙撃する。そして他の自衛官が追従し皇国兵を殲滅していく。

 

「山本の報いだ!!一人残さず撃て!!」

 

「歩兵戦闘車か!思いっきり掃射してくれ!」

「了解!」

 

 機関砲により次々と撃ち倒されていく。そして生き残った者2人の皇国兵は捕虜となり、連行されていった。練馬は戦闘終了後も周囲を警戒しつつ休憩を取っていた。そこに負傷した練馬を治療に東山思希・・堕天使モードがやってくる。

 

東山「おい・・・お前、兵士をかばったんだってな?馬鹿か?ただでさえ修理装置に入る暇もないのに顔に手榴弾の破片を受けて後遺症になったら、どうするつもりだ?」

 

練馬「いいわよ朝霞を救えるなら・・・破片はあらかた抜いておいたから・・・。」

東山「ったく・・・俺の表の人格が治療しろとかうるさいから、治療ナノマシン打ってやるから今回だけだぞ。」

練馬「・・・ありがとね。」

 

 彼女は練馬の体に残った破片を取ると、治療用ナノマシン入りの注射を打ち修理装置程ではないが傷を治した。その後、死んだ自衛官をヘリコプターで送り、黙祷すると再び進軍し始めた練馬達である。そして彼女たちと別れた東山は別の場所で治療をするために移動した。そして移動した雷亞とチルドレン・ホーネットは、それぞれ雷亞は榴弾砲部隊、チルドレンは謀反を起こした軍人の調査と殺害の命令を実行時始めたのである。

 

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フェン王国 首都の隣町カナガヲ市 榴弾砲陣地 翌日9時23分

 

 

雷亞「どう!私がパーパルディアにいた時までどこまで進んだ?」

 

雷禰「比較的早くはニシノミヤコの数百キロメートル付近まで到達した。今は地獄みたいなゲリラ戦で進みが悪いし、散発的かつ雑な対戦車ロケット弾で私たちのような榴弾砲部隊はあまり追従できてない。」

雷亞「そっかぁ・・・。」

 

 彼女達は現在、連合軍の榴弾砲部隊と共同で侵攻中であった。だが、ゲリラによる攻撃が激しく、思うように進んでいなかった。そのため、他国の装甲車と戦車に護衛してもらいながら進んでいたのである。

 

雷亞「とりあえず支援砲撃が来るまで待機か。」

 

雷亜は双眼鏡を取り出し、周囲を警戒する。すると遠くに何かが見えてきた。

 

雷亞「(あれってフェン王国の兵士だよな・・・?なんでこっちの方角に榴弾砲を向けてるんだ?まさか・・・)」

 

 彼女の嫌な予感は的中した。突如として、発砲炎が現れる。彼女は姉妹や他の榴弾砲部隊に散開を促す。砲弾は次々に着弾していき、地面を揺らす。そしてしばらくすると砲弾がなくなったのか、砲撃がやんだのである。連合軍の榴弾砲部隊は、2割損傷したものの残存した榴弾砲があり、その榴弾砲を操る人員も無事であった。

 だが榴弾砲娘部隊は動けず、ほとんどが中破であった。ダメージを受けたのは雷華、魅雷、サンジェラ、ラアャル、その他3名であった。武器娘形態を解除すると、服装もダメージに反映されてかなりボロボロになっていた。男のラアャルのはだけた姿を見ても連合軍兵士は、興味なさそうであったが、他の榴弾砲娘のはだけた格好は気まずい恰好ではあるが少し見ていたものもいた。結果新たに連合軍の榴弾砲は補充されたものの、榴弾砲娘は7人修理のため首都の方に後送される。

 

雷亞「なぜ砲撃してきたんだ!?」

「司令部より報告!どうやらフェン王国内で皇国軍との共謀を図った政治家と軍人がいて、その集団に注意するとのこと!」

 

雷亞「反乱か・・・めんどくせぇなぁ・・・。こちら砲兵隊、反乱軍の砲撃を喰らった。歩兵部隊は鹵獲された砲台を見つけたら優先的に破壊してくれ。」

 

『了解しました。』

 

彼女は無線を切ると、部隊の再編成を行った。そして連合軍の歩兵はそれを聞き優先的に破壊し始めた、敵の砲兵陣地に榴弾を叩きこむと、多少の脅威はなくなり、榴弾砲部隊も他の部隊に随伴できるようになった。

 

 

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フェン王国  首都から50㎞地点 10時30分

 

 ここでは敗走した皇国兵を追撃していったのである。人民解放軍所属の99式戦克、M2A2ブラッドレーが自衛隊員と米兵を連れ、皇国兵を追っていた。見つけ次第ブラッドレーが機関砲を用いて攻撃を行い、その後自衛隊員が制圧するという流れだった。

99式は敵を見つけるとすぐに機関砲を発射し、撃ち漏らすと榴弾に切り替え仕留める。一方ブラッドレーは対戦車ミサイルなどを用いて確実に仕留めていた。

 

ブラッドレー「fire!!」

 

DODOODODODODODO!!

 

 

 M2A2の武装である砲塔上部に搭載されている20ミリ機銃が火を噴く。エイブラムス12.7mm重機関銃も射撃を開始し、弾丸をばら撒く。

 

「うわあああ!!!」

「ぎゃあああ!!」「助けてくれえええええ!!!」

 

 

 皇国兵は必死に逃げようとする。だが、彼らの行く手には99式の車体が迫っていた。その後彼女はそのまま皇国兵を引き殺し、一般人に化けた皇国兵に機銃を喰らうと、報復と言わんばかりに無慈悲に引き金を引いた。

 

「ぐっ・・・」

 

「くそがああっ!!!」

 

 別の兵が銃剣突撃を敢行する。だが、それは無駄に終わった。99式が攻撃する前に、M2が放った20ミリ機関砲弾によりハチの巣となり死亡したからだ。それでも生き残った者がいたので、駐屯地の兵士たちは89式小銃の銃弾でとどめを刺す。

 

「ちくしょう!なんでこんなことに・・・。」

「クソが!俺は死にたくない!誰か助けてくれよおおお!!!」

 

 

「HAHAHAHA!!てめーら人間の屑を許すほど合衆国は甘くねーんだよ!地獄に落ちろ!!」

 

ブラッドレー「You will be discharged forever!死ぬ覚悟がないのに戦場に来るんじゃないわよ!このクズ!!!」

 

 彼らは怒りに狂うかのように皇国兵の肉塊を量産していく。だが、彼らは知らなかった。この戦いの裏に潜む狂気や謀に・・・。

 

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フェン王国 皇国軍支配地域

 

 ここでは特作群の10人・・・須走隆美、清原レイ、里見 純菜、新戸太鳳、大門奏・・・そしてその他の特作群隊員5人がいた。彼女たちは、フェン王国の王妃とその王女を救助するために、探索をしていたのだがマグマ戦争でも体験したことのない戦場で、彼女達は狂ったように戦い続けた・・・。一般人に扮した皇国兵や死んだ自衛官から奪った戦闘服と小銃を用いて戦う皇国兵などの敵を相手していたので、彼女たちは返り血を浴び、顔や体にも傷を負っていたが、気にせず戦い続けていたのである。

 

須走「あぁ・・・血を流したい・・・。マグマ戦争でもこんなひどくなかったのに・・・。」

 

 

レイ「あーもう!味方なのか敵なのか判らなくなるよ!」

 

そう言うと、敵に向けて手榴弾を投げつける。そして爆発とともに吹き飛ぶ皇国兵を見てため息をついた。

 

新戸「もういやだ・・・帰りたい。」

 

彼女の声は震えており、泣きそうな表情であった。

 

大門「性犯罪者ばかりの戦場も嫌になるわね!!」

 

「ギャッ!!」

 

大門「貴官は永遠に重営倉送りだ!!覚悟しなさい!!」

「ぐバt!?・・・」

 

大門「(あぁ・・・なんかこうやって戦ってると、あの時のことを思い出すなぁ・・・)」

 

 敵兵の口にショットガンを零距離で発砲し頭を吹き飛ばす。彼女は思い出したくもない記憶を思い出してしまう。かつてマグマ戦争が起きた3年目に自衛隊に入隊し初めて実戦に参加した際に、マグマ軍に寝返った民間を射殺したときに、吐き気と嘔吐感に襲われ、その後しばらく体調不良が続いたことを。

彼女はその時のことを思いだすと、気分が悪くなりその場にしゃがみ込んだ。

 

 

新戸「どうしたんですか?」

大門「何でもないです・・・。実戦に初参加した時の思い出してしまっただけですよ・・・。」

 

彼女は何とか立ち上がり、銃を構える。

すると敵兵が接近してきたので、容赦なく銃撃して撃ち殺した。

 

「クソ!!化け物女どもが!!」

「死ねえええええ!!」

 

 敵兵は銃剣で斬りかかってくるが、警務科の特作群隊員である大門の前では児戯に等しく、彼女は軽々と回避する。そして敵がバランスを崩したところに、彼女は回し蹴りを喰らわせると、首がありえない方向に曲がってしまった。

 

「うわああ!!」

大門「女性がか弱い存在と思いました?残念ですが、私は男より強いんですよ!!」

 

そう言うと、倒れた敵に散弾を数発撃ち込む。残りの2人の兵士が彼女を袋叩きにしようとするが、彼女は素早く身を屈めて攻撃を回避すると、里見がMP7A1短機関銃で攻撃する。2人は反撃しようとしたが、すでにレイが目の前におり、2人を銃撃する。

 

「ぐはっ!!」

「ごふぅ・・・」

 

 

2人が倒れると同時に、他の敵が接近してくる。大門はショットガンを捨て、銃剣を装着すると、突撃していった。その様子はまるで鬼神の如くだった。

 

「くそ!!このアマ!!」

「ぶっ殺せ!!」

「うらああ!!」

 

 

 敵が一斉に彼女に襲いかかるが、彼女は素早い動きで敵の攻撃を回避し、一人一人の急所を刺し貫いて仕留めていく。その姿はまさに夜叉そのもので、戦場や隊内の風紀を乱すものを許さない彼女にとって、敵兵はただの殺戮対象にしか見えなかったのだ。そのほかの隊員もいったん彼女たちの元から離れ、物陰から鹵獲された装甲車や略奪された車両を、対戦車ロケット弾などで破壊していく。そして数分もたつとあたり一帯・・そして村にいた皇国兵は一人残らず死体となった。

 

レイ「よし!哨戒完了!」

 

「ここにも王妃と姫さんはいなかったか・・・。だが村を開放できたのは良かったな。」

 

「ありがとうございます・・・。何とかわしの孫の純潔は守られましたわい。」

「そうですか・・・それはよかった。」

 

須走「さて・・とりあえず占領と保護区にしないと・・・。誰か本部に連絡して!王妃は見つからなかったが、村にいたゲリラはは相当したって伝えておいて!」

 

新戸「わかりました!!」

 

新戸はすぐに無線機を取り出し、本営に連絡する。

 

新戸「こちら特作群!第3小隊!救助者は見つからなかったものの村の一つを開放した!すぐさま占領と保護区にするための歩兵と車両は送ってほしい!」

『了解。直ちに向かわせる。』

 

 そして彼女たちは、歩兵と車両が空輸され村が占領すると去り始め王妃と王女を探すために探索を再開した。だが彼女達より先にロウリア合衆国軍所属のレーラの率いる部隊が王妃と王女を発見することになるが、須走達の働きは無駄ではなかった。須走達は、占領された村や街を開放していき連合軍の進軍スピードを徐々に上げることに成功していったのだ。

 

 




徐々にニシノミヤコ中心部に進軍するたびに、皇国兵のゲリラ攻撃と罠に悩まさられる連合軍・・・。

次回第六十一話「激戦」
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