問題児だらけの駐屯地が召喚されたようです(絶望) 作:CARUR
フェン王国 4月25日12時40分
白良「どうだ・・・!会議の間にどこまで進んだ?」
雷華「おおよそアマノキには迫りました。ですが、戦闘が激化し進軍速度は下がりました。」
冬川「代わりに指揮をしていたが、凄惨な報告ばっかだ・・。健軍サクヤより幼い少女が凌辱されてたとか、一般人を誤射したとか、まあ色々だ。」
白良「・・・くそっ!」
ムーと神聖ミリシアルとの会談を終え、連合軍の全線指揮所に現れ報告を受ける白良。その表情は焦りに満ちていた。ニシノミヤコ周辺に近づいたものの、進軍速度が遅くなっているからだ。そして未だに女王と妹君が見つからないという、最悪の状況だった。
白良「一体どこにいるんだ?ニシノミヤコ周辺の捜索はどうなってる?」
冬川「・・・救助部隊による探索が続いているが未だ、見つからない・・・。買い物に行っていたと外出碌に残ってるから、比較的大きな呉服屋を中心に探しているが・・・」
白良「そうか・・・。」
白良は焦っていた。このままでは敵本拠地に乗り込む前に、民間人の被害が増える可能性が出てくるのだ。そして防衛隊を結成したものの皇国兵の侵入率は高く、一般人を無理やり兵士にしたため、練度も低く警察を兵士として使う方がまだマシという状況になっていた。
白良「こうなったら前線で指揮を執る・・・。」
冬川「おい・・・山本五十六の二の舞になる気か?下手したらお前が死ぬぞ!?」
白良は山本五十六のように最前線で視察つもりだった。だがそれは危険な行為であり、敵の鹵獲した銃器に撃たれて死亡する確率が高かった。しかし彼はベトナム戦争の様にフェン王国民や同盟国の国民の戦意低下を防ぐため、前線での指揮を行う覚悟を決めつつあった。
白良「だが、この戦争は駐屯地だけではない・・・。亡命したアルタラスや集団的自衛権で救援に来た国々の戦争でもある。そして泥沼になり国民の支持が得られなければ前の世界の様に、ならず者に支配される国々が現れても助けなくなる世界に放っては欲しくない。だから俺は行く。」
冬川「言ってもわからないか・・・。ま、お前は多少はまともな指揮官になったか?ならついてくぞ・・・。」
白良「ああ、ありがとう。冬川・・・。」
こうして白良は前線での指揮を執ることになった。まず白良は散開しているマグマ歩兵8人を歩兵戦闘車2號に乗せそれを3連隊分編成し、各連隊に指揮通信車両1輌ずつと護衛の戦車6輛を配置した。この部隊は連合軍との車両と武器娘、車両を混合して運用する。また、航空支援も戦闘攻撃機としてP-01Cデスコブラを30機つけている。駐屯地娘は車両形態のマグマ戦闘ヘリ24號かUH-2など汎用輸送ヘリで移送しながら降下戦闘、もしくは歩兵戦闘車か軽装甲機動車等の攻撃可能な戦闘車と、小回りの利く装甲車を用いて攻撃しつつ、鶴翼の陣になるように包囲して殲滅する作戦を考えていた。連合軍の司令官や前線指揮官も了解し、早速マグマ歩兵と歩兵戦闘車2號を集めさせ、連合軍の車両と武器娘と混合で集まり始めたのだ。
『こちら鯖江!編成の完了したよ。後は指示を待つだけ。』
『こちらクワ・トイネ軍第2師団、準備完了です。』
『こちらロウリア合衆国第4歩兵連隊、準備完了です。』
白良「よし・・・編成に成功したか・・・。では総員に告ぐ!これより我々はニシノミヤコ周辺の敵を撃滅するため出撃する!目標は敵司令部の破壊と女王と妹君の発見だ。決して油断せず、迅速に行動せよ!」
白良の命令を受け、一斉に動き出す連合軍。そして白良も軽装甲車に搭乗し、他の連合国の司令官もそれぞれの国の装甲車や兵員輸送車に乗り込み出撃していく。そして彼らは進撃を開始した。一方の海軍の戦闘はと言うと・・・。
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フェン王国から80㎞地点
ここでは駐屯地の艦艇である、護衛艦「たかお」「あたご」「いせ」、空母いぶき。そして連合軍の艦艇が、パーパルディア皇国海軍の戦列艦に対し猛烈な攻撃をかけていた。
「撃ち方はじめ!」
旗艦「たかお」の戦闘指揮所から号令がかかると、127mm速射砲が火を噴き始める。轟音と共に発射された砲弾は、高速で飛翔し、戦列艦に突き刺さった。その一方では雷撃攻撃機のブルーティカスの編隊が雷撃を行い、戦艦と駆逐艦が砲撃を行っている。戦列艦には大穴が開き、既に何隻もの艦が沈んでいる。その一方ではフェン王国の魚雷艇や練習駆逐艦が、連合国の艦艇同様に勇猛果敢に攻撃を仕掛けていた。
パーパルディア艦隊は一方的に攻撃を受け、全滅寸前まで追い込まれつつあった。しかしここで、ある報告が飛び込んできた。
「敵艦隊後方の水中に未確認物体あり!」
「数は?」
「少なくとも20以上はいる模様!」
「海の魔獣か?なら無視しろ」
「いえ・・魔獣の割には規則的にフェン王国に近づきます。それに・・・こいつらは見たことがありません。」
「新種か・・・?まあ良い、無視しろ。」
「はっ。」
「艦長!前方より敵ワイバーン!!」
「打ち落とせ。」
「了解。」
「対空見張りを厳にしろ。」
「はっ。」
彼らは残存したワイバーンに気を取られ海の魔獣を無視した・・・。だがこれはアデムの操るモンスターで、なおかつ皇国兵を輸送しているとは気づかなかった。だが彼らの知る由もなかった。そして2時間もすると残った皇国軍の艦艇とワイバーンがパーパルディア皇国に向かうように敗走して行った。その光景を見た連合軍は、敵の兵力の分散と撤退を確認し、哨戒活動か補給に移り、追撃をやめた。
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フェン王国 森林地帯 14時40分
白良は軽装甲車の機銃席で双眼鏡を構えながら進軍していた。
冬川「白良・・中に入ってろ。機関銃席で見ていたら狙撃されるぞ・・・。」
白良「大丈夫だ。防弾板くらいは入れてる。」
冬川「そうか・・・。」
冬川は少しあきれた様子だった。
白良「それにしても・・・やはり敵は質が悪いな・・。ゲリラ戦と粗悪な肉の盾戦法・・・。これではまともに戦えない・・・。」
白良は今回の戦いは、皇国軍のゲリラと非戦闘員による自爆攻撃で、苦戦を強いられていた。皇国軍は、一般人を拉致し無理やり自分たちの軍服を着せて、爆弾を持たせて突撃させていたのだ。また、捕虜のフェン王国軍の女性兵士に簡易的な電撃拷問をした後強姦し、他の男性兵士などを脅して武器の扱い方、操縦法を脅して教え込ませている。
このような蛮行により、連合軍の被害は増え続けていた。冬川は偵察情報を見ながらため息をつく。
冬川「全くだな。特に女性は酷い扱いを受けているようだ。・・・・捕らえられた駐屯地娘はどうなっているんだろうな・・・。殺されてなければいいが、もし凌辱されていたのなら・。心のケアを考慮しなければ・・・。」
白良「そうだな・・・。それを見てしまった女性兵士や陸娘のケアも必要だな・・・。」
そう話していると、運転していた兵士が一般人を見つけ軽装甲車を止める。農民の女性で子供を3人連れていた。
「子供達、こんなところにいたら危ないよ。」
子供A「おじさん達は軍人さんですか?」
「ああ、そうだよ。この先に行くと危険だからね。お母さんと一緒に安全なところに行きなさい。」
馴れ馴れしく話す兵士であったが、老年の感で感じた冬川とスタンド使いである白良は農民の女性たちに警戒の眼差しを向けていた。もしかしたら爆弾を付けられた一般人かもしれない・・・。だが子供を連れ、衣服も汗で濡れている程度であり爆弾を仮につけられているとしても、子供はいらないはずだ・・・。それに、もし子供の体に爆弾が付けられても、こんな純粋な目はしていないハズだ。
白良「(まさか、洗脳されているのか?だがそれならスタンド使いの俺が気づくはず・・・。)」
冬川「(スタンド使いの白良が黙ってる・・・。もしかしたらスタンド攻撃かもしれない・・・。だがその割に正気を失ってない・・。気にしすぎか?でも念のため聞いておくか。)君たちはどこか悪い所はないかい?」
念のため爆発物探知機と魔法探知機を使い確認したが、何もなかった。ホッとした二人は比較的近くにいた輸送機に連絡を取りフルトンを使い彼女たちを回収することにしたのである。そして輸送機が来るまでニシノミヤコの様子を聞くことにしたのである。
冬川「ところでニシノミヤコは今どうなってますか?もし話せなかったら話さなくてもいいです。」
「・・・話します。私たちをかばってくれました。緑色の長髪でさらしを付けた腹筋が特徴の女性でした・・・。」
冬川「そうですか・・・。」
「私達がひとまず逃げ込んだ建物では近所の奥さんが・・・・うっ!犯された後お腹を捌かれて・・・。そして皇国兵がいなくなった隙をついて逃げて行きました。ううう・・・あああああっ!!」
女性は号泣する。冬川は彼女の肩に手を置き、落ち着かせたのだ。一方兵士が子供たちに対し「なぜ泣かない?」と聞いたところ、子供が「怖くて涙が出ない」と返事をした。白良は皇国兵のやり方に怒りを覚え、この戦争を引き起こしたレミールをただの戦犯で終わらせず、必ず皇国民や連合国の民間人に恨まれる人物に仕立て上げると誓ったのであった。その後通りかかった輸送機からフルトン回収の準備が完了した通信が入り、彼女たちを輸送機に送り届けたのだ。
彼らがそのやり取りをしている間に、何とかニシノミヤコの中心部に侵入した部隊がいた・・・。だが彼らの目の前に入ったのは地獄のような仕掛けだった。
「救助者を発見!」
「気を付けろよ・・・もしかしたら罠かもしれない。」
「わかってます。慎重に進みましょう。」
家屋の探索をした彼らの目の前にはX字で腕と足に縄に括りつけられ、凌辱された後の女性がいた。マグマ歩兵が周囲に罠がないか確認する、そして救助に成功したのだ。励ますマグマ歩兵であったがその直後に、銃声が聞こえた・・・。彼女が家屋から出ると、そこには人質を乗せたバイクに乗った皇国兵により、仲間が襲われていた。
「卑怯だぞ!!!この鬼畜パーパルディア野郎が!!」
「撃ってみろよ!あはははっ!!お前らの銃じゃ当たらないんだよぉ~!!!」
「くそっ!!」
彼女は悔しさに歯ぎしりするが、女性を背負ってる為助けようがない。そこに鹵獲された装甲車が現れ、マグマ歩兵に追従していた米兵と人民解放軍兵士とクワ・トイネ軍の亜人女性兵を、バイク部隊が挟み込むように追い込み彼らを轢くように装甲車にぶつけさせたのだ。マグマ歩兵は何としても逃げようとするが、後ろは家屋・・・しかも和風建築から西洋式の建築に変えてしまったことが仇になり、彼女の握力では簡単に壊せず、その上勝手口があるかと言う保証はないため、逃げるに逃げられない状況であった。
「うう・・・!畜生・・・。」
「ははははははははははははっ!!さぁ?降伏する・・・『PAN!!』がっ!?」
その時、彼の胸部に銃弾の弾が直撃したのだ・・・。轢かれた米兵が何とか気を保ち、持っていた拳銃で皇国兵の一人を射殺したのだ。そしてそのまま立ちあがり小銃を持つと最後の悪あがきをしようと射撃始める・・・。人民解放軍兵士の趙もなんとか起き上がり同様に銃撃をし始めた。だが、皇国軍兵は反撃してくるとは思わなかったらしく、一瞬ひるんだが、すぐに立て直して反撃を始めた。
「うわあああっ!!」
「ちくしょう!!」
「はははははっ!!まるで硫黄島で戦った爺さんの気持ちがわかるぜ!!」
「きっと・・・カシラもこんな気持ちだったんだろうなぁ・・・・。さぁ・・・これが最後の祭りだぁぁっぁぁぁぁ!!!」
2人は頭から血を垂らしながら、彼女を逃すため射撃を続ける・・・。
「ありがと・・・。あんた達の分まで戦ってやるよ。」
彼女はそう呟き、隙を見計らって逃げようとした・・・。が、よそ見をした彼女は布の上に土をのせた落とし穴に引っかかり、そして虎バサミであしを挟まれたのである。
「ぐああああああ!!!痛いぃぃいいいいいい、しかも塩がぁぁっ。」
なぜ虎バサミに塩が塗られていて、皇国兵がマグマ軍は潮が苦手と言うことを知っているのか?それは皇国軍の情報部が、駐屯地の同盟国向けに発行された書籍から「マグマ戦争時海水を使った水風船を用いて一般人がマグマ歩兵を怯ませた」という情報を得たからだ。そしてそれを参考にし、彼らは罠を仕掛けたのである・・・。
「がああっっ!!」
彼女の悲鳴を聞きつけた皇国兵たちが集まる。そして倒れこんだ彼女から女性を取り上げると、その場で凌辱し始めた。だがそれだけでは飽き足らずマグマ歩兵の衣服を引きはがし始めた・・。
「何するんだ!やめろ!やめろぉっ!!」
彼女は一つしかない目で泣き叫ぶが、その願いは叶わない。そして、彼女の服を剥いだ後、彼らの性欲の捌け口にされ、その後凌遅刑で殺されたのであった。一方の力を振り絞った米兵と解放軍兵士は長くは続かず四方八方から銃撃され倒れたのであった。そして皇国兵は二人の意識がなくなる前に無線機の使い方を教わろうとする。
「おい!この機械の使い方を教えろ!教えたら・・・回復魔法を使える奴が来るまで命だけは助けてやらんでもないぞ?ま、後遺症は残ってしまうが。」
「ううっ・・・。わかった・・・教える。まずはこのボタンを押してみろ。」
「ん?おお・・・ボタン押したぞ。」
「おいクソ〇ック!!教えるんじゃねぇ・・・・・!ガハッ!!」
「死にたくねぇんだよ・・・ぐふっ・・!頼むから・・・教えてくれよ・・・。」
「・・・そのボタンを押したら通信が入る。その通信が来たら、このボタンを押すんだ。そうすれば救援を要請できるはずだ。」
「ほう、便利な道具だな。よし、お前は殺さないでおいてやるよ。なーんて思うか?おらっ!!」
PAN!!
彼は頭部に銃弾を受け死亡した。米兵は皇国軍の言うことを最初から信じていなかった。「馬鹿な奴め・・・」と言い放ったが、内心は差別的な蔑称を使ったものの惜しい人物をなくしたと感じたのであった。だが彼の災難はこれだけでは終わらなかった。何と皇国兵は無線を使い救援要請をしたのだ。
「こちら1小隊、応答せよ。救援を要請する。場所はクズノ島第3地区、敵は多数、至急応援求む。繰り返す、救援を要請する。」
『所属を答えろ!』
「我々は・・・」
『所属を述べよ!所属は!』
「俺はアメリカ陸軍第3師団所属の・・・」
『所属を言えと言ってるんだ!早くしろ!!』
「すまない・・・頭を負傷して思い出せない・・・マイケルだ・・・助けてくれ。」
『承知した。救援を向かわせる。そこで待て。以上。』
「了解・・・。馬鹿な奴らだ・・・・。クックッ!さぁて罠に引っかかる間・・・この獣人女で楽しもうかなぁ!!」
そう言うと皇国兵は気を失いかけている獣人の女性兵を犯し始めるのであった。そして数時間後救援部隊が助けに来たが、すでに米兵は死んでおり、その付近には対戦車砲弾を地雷の様に設置した罠などが仕掛けられていた。それを知らずにクワ・トイネ軍のタイミ装甲車が罠に引っかかり、爆発で吹き飛ばされてしまったのである。そして救助に向かった連合軍兵士の部隊は地雷で死傷したり、機関銃で蜂の巣になったり、手榴弾で自爆するなどの悲惨な結果となってしまった。そして生き残った兵士から無線機や武器を奪っていった。これがさらにベトナム戦争並みの地獄絵図を生み出すことになるとは誰も予想していなかったのである。
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フェン王国 ニシノミヤコから北東部 15時30分
ここではロウリア合衆国陸軍所属のレーラが率いる特殊救助隊が、ジェット輸送機C-01Bランボー(ジェット版C-01)を用いて、降下し。王妃であるニナデとトツギを救助するために探索したのだ、途中で救助した一般人の証言を元に北東部にいることを突き止めたのだった。
「隊長殿!前方に多数の捕虜を発見!」
レーラ「総員戦闘準備!これより狙撃を開始する。」
彼女はそう言いながら狙撃手を呼び100人いる捕虜を撃ち殺さないように皇国兵のみを殺すように命じた。そして、敵の反撃に備えつつ狙撃し敵兵を射殺すると、捕虜にされた兵士と一般人から情報を聞き出すことにした。
「私はロウリア合衆国陸軍の者だ。君たちは王妃らしき人物がどこに連れ去られたか知っているか?」
「ええ知ってます・・・。確かここから北東にある洞窟の奥に連れてかれた気が・・・。」
「そうか、情報提供感謝する。ではこの装置でと輸送機に乗ってもらう。」
「・・・ありがとう!ございます!!」
捕虜にされた老人は証言を終えると涙を流し兵士に感謝したのであった。そしてレーラ達は言われた通り北東に進み、洞窟を見つけるとその奥に入っていく。そして奥に行くとそこには・・・。
「あははははは!この国の王女を凌辱するとか最高だな!!この野蛮人女め!どうだ?気持ちいいだろう?もっと欲しいのか?この淫乱め!ほらっ!ほらっ!どうした?もっと鳴けよっ!!!」
「いやっ!いやあああっ!助けてっ!誰かっ!」
レーラ「お前たち・・・・貴様らぁぁぁぁぁ!!!女性を何だと思っているんだぁぁぁ!!撃ち殺せぇ!!」
その光景を見た瞬間、彼女の怒りが爆発し、部下たちに攻撃を命じた。 銃声が響き渡り、数人の皇国兵が倒れる。皇国兵も拮抗するも、怒りに燃えるロウリア兵の猛攻により一人また一人と倒れていく。そして数の量でロウリア兵を倒そうとする皇国軍兵士であったが、圧倒的な火力の前に次々と死んでいった。
その数分後、皇国兵は全滅し、捕らえられた人質は解放され、マナデは泣き崩れた。レーラは彼女に声をかけると、彼女は安堵し涙を流すのであった。
マナデ「助けてくれて・・・本当にありがとぅ・・・ううっ・・・。うわぁぁっ!!!」
レーラ「あなたのお母様はもう息を引き取っていましたが、あなたでも残っていればきっと国王と剣子様・・・そして姉貴君のトツギ様もお喜びになられますよ。」
マナデ「うう・・良かった・・・。私だけでも生き残れて・・・。」
こうしてマナデは救出されたのであった。しかしこの事件は後に「王妃剣女拉致事件」と呼ばれ、フェン王国とパーパルディアに深い傷跡を残すことになる。その報告を聞いたシハンとシテイは、妻と母親が亡くなったことを深く悲しんだが、残された姉妹たちをしっかりと育てようと決心するのであった。その報告を終えた後レーラは、洞窟の入り口で座り込んだのだ。
「無理したんですね・・・。そりゃ大声出して暴れればそうなりますよ。でも・・・初めて出会ったときに比べて強くなりましたよ・・・レーラ。」
レーラ「そうだね・・・マリア。同期なのにいつの間にか私が気が強くなって上官になっちゃった。」
「大丈夫ですよ。私はいつまでもあなたと一緒にいますから・・・。」
レーラ「うん・・・。」
2人はそう言いながら同期でありながら上官とその部下の関係を続けることを確認したのだった。その後、輸送機からによる補給を終えるとサーチ&レスキューとサーチ&デストロイを繰り返して救助と戦闘を繰り返していったのだ。一方ニシノミヤコには、第2部隊から陸娘の追従した第3部隊以降の部隊が向かっていった。
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ニシノミヤコ 17時20分
ここでは硝煙と人間の叫び声…爆発音が鳴り響いており、形容するとしたらまるでベトナム戦争での激戦地のような有様になっていた。健軍サクヤの率いる第4部隊は、ニシノミヤコの中心部にある小さな百貨店を探索して敵を殲滅していた。
健軍「敵兵発見!撃てぇ!」
PAN!PAPAPAPAPPAN!!
「撃つな!!こいつがどうなってもいいのか!このアマァッ!!」
そう言うと、一人の女性が首にナイフを突き付けられながら連れてこられた。
「ひぃっ!?」
健軍「人質か・・・卑怯者め!!」
「うるせぇ!蛮族の女は皇国の男の道具として生きるんだよ!さあ撃つのをやめろ!出なければこいつの腹を掻っ捌く!!」
「いやあああっ!!!助けてください!」
人質を取られるが彼女は怯まず、ハンドサインで皇国兵の背部にいた英国兵に命令し、背後から皇国兵の頭部を狙撃させる。
「ぐぁっ!?」
「ぎゃあああっ!!」
敵は倒れた仲間を見て動揺するが、健軍は躊躇なく発砲する。
「畜生!!このアマがぁぁぁ!!!」
皇国兵は健軍に殴りかかろうとする。が、背の低い彼女は敵の懐に忍び込み、腹部に銃剣を刺す。そして拳銃を引き抜き引き金を引く。敵の口から血が流れるとそのまま崩れ落ちるように倒れ込む。別の兵士が健軍を後ろから襲おうとするが、振り向いた彼女の銃撃によって倒れる。
健軍「はぁ・・・はぁ・・・ここにも立花はいない・・・。なあお前・・紫色の長い髪の女の兵士いなかったか・・・。」
「いえ・・わかりません・・・。ただ茶髪の少女みたいな子が、複数の男に蹴りあげられていました・・・。」
その言葉を聞き今津と察するのである。彼女の中で立花が暴行されている光景が思い浮かぶが、今はそんな事を考えている暇はないと思い直し、百貨店内を捜索し、皇国兵を片付けると外に出る彼女であった。一方の鯖江の率いる第6部隊では大規模な戦闘が発生し、火力支援が要請されていた。
鯖江「FH70部隊、砲撃を頼む。」
雷子『了解しました・・。方位045・距離7km・目標地点・・・。撃ち方はじめ!!』
DOON!DOON!
鯖江「続いて自走ロケット砲部隊、城内付近にクラスターを頼むよ」
M270『はい!方位090・距離19㎞・・・fire!!発射!』
BASYUVASYU!!DODODODODODOODO!!
城の周りから無数のロケット弾と砲弾が放たれ、城門付近にいた皇国兵を木っ端微塵にする。そして鯖江はある程度砲撃支援命令を終えると、再度戦闘を開始し始める・・・。鹵獲された装甲車と火砲はほぼ壊滅し、残るは急造でゲリラ戦仕様にしたM1A2と10式戦車が追撃を図る・・。
「怯むな!敵は蛮族だ!!蛮族は根絶やし女は凌辱しろぉ!!」
「うおおおっ!!」
「殺せぇえ!!」
しかし、彼らは知らない。彼女らの本当の恐ろしさを・・・。勇猛果敢・・いや勇猛でもない蛮族と言う名の皇国兵が、車両形態のM1と10式の目の前に突っ込む・・。すると二人は武器娘形態になり、機銃を放ち始めた。
「うわぁあああっ!!??」
「ぎゃああっ!!」
「ばっ・・化け物だぁぁ!!」
BABABBABABABBABA!!
「何を怯んでいる!所詮はデカい女にすぎな・・・」
とある皇国兵が10式の脚部に剣を刺そうとしたが全く通らず、剣が折れてしまう。驚いた皇国兵は逃げようとするが彼女の背部から、M2重機関銃を立ち撃ちで射撃する春日井と岐阜による十字砲火を受ける。
DOODODODODODODODO!
「ぐぁぁぁっ!!」「ぎゃあああっ!!」
「何やってんだ!!たかが蛮族のメスに怯むな!!」
「そうだ!!女のくせに調子に乗るな!!」
皇国兵達は銃を構えて突撃しようとするが、砲撃支援でほとんどの車両や火砲を失っている彼らでは太刀打ちできなかったのである。駐屯地と連合軍は航空攻撃により敵の戦力を削っていた。そして白良が鯖江の部隊と合流すると報告を行った。
白良「どうやら大久保とかの駐屯地娘はニシノミヤコにいるみたいだな。」
鯖江「そう・・・わかった。」
「司令官!!敵が大規模に撤退し始めましたようです!!」
「そうか。よし、我々は救助をしつつニシノミヤコを制圧するぞ。」
「はい!!」
「「「了解!!」」」
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「くそっ!蛮族め!!俺達がここまで追い詰められるとは・・・!!」
大久保「蛮族なんかじゃないでしょ・・・・?駐屯地と連合国の強さよ・・・これが・・・。」
そういいながら皇国軍に語り掛ける彼女であったが、その姿は凄惨な姿であった。片目は潰れており、体中傷と男たちの体液だらけであったのだ。だが彼女はそんな事気にせず、皇国兵達に語り掛けていた。
大久保「あなた達の軍人ならわかるでしょ・・・。いくらゲリラ戦で戦っても、いずれ圧倒的な火力と、大規模な攻撃で蹂躙されるってことがさ・・・。」
「黙れ女が!!蛮族に説教されてたまるか!!」
大久保「もし私たちの仲間に降伏するのなら・・・多分今のうちよ・・・武器を捨てれば・・・きっとものすごーく美味しい・・・料理をくれるはずよ。」
意識が徐々に飛び始める彼女・・・。降伏を促そうとするが、皇国兵は聞く耳を持たなかった。だがこの世界では捕虜になればみすぼらしい収容所に入れられ、腐ったような食料を無理やり食べさせられるという事が常識である。そんな彼らの考えが変わるわけもなく、彼らは降伏しなかった。それどころか・・・。逆に彼女に対し「お前が降伏しろ。なんだったら俺の女にでもしてやるぜ」などと、侮辱するような発言をし始めたのであった。
大久保「ふぅん・・・貴方たち蛮族に犯されるのはごめんよ・・・。それに私はもう・・・死ぬからね・・・。ガフッ」
ポタポタ・・・。
「隊長!蛮族たちがやってきました!魔信での通知でゴトク平原にまで撤退することになりました!」
「そうか!やむを得ないなさぁて・・最後に楽しもうとするかなぁ・・・。」
男はそういうと大久保に手を掛ける・・。一方の駐屯地とその連合軍は、徹底的に攻勢をかけニシノミヤコの中心部に攻め入る。戦略爆撃機部隊による精密
爆撃と、空挺降下部隊による攻撃。そして陸上部隊による猛攻によりニシノミヤコは陥落寸前まで追い込まれるのである。
そしてその頃、ニシノミヤコの城壁付近にて戦闘が発生していたのである。
「撃てぇええええ!!」
DADDADADADADA!!
「だれか鹵獲された重機を黙らせろ!!このままじゃ突入できない!!戦車部隊は援護射撃だ!!」
10式戦車「はい!!」
春日井「任せな!!」
M2重機関銃と、10式戦車が敵を薙ぎ払い、撃破していく。しかし敵も負けじと応戦し、銃剣突撃をしてきた。
「うおぉおおっ!!」
「死ねぇっ!!」
DODODDODODODODODO!!
「うわぁああっ!?」
「くそぉっ!!」
「ひるむなぁっ!!」
BOM!BOM!
「ぐぁぁぁっつ!」
城門を破壊しながら進む10式の機銃掃射を喰らい
、次々と倒れていく皇国兵。その光景を見て焦る彼らは少女を脅し連合軍に投降しようと呼びかけるが、彼女たちには通用しなかったのである。
「おい蛮族ども!!俺達は皇国軍人だぞ!!早く降伏しないと酷い目にあうぞ!!」
「そうだ!!だから俺たちに武器を向けるな!!」
「早く降伏しろ!!」
あまりの質の悪さに怒りを覚える連合軍兵士であったが、その皇国兵は直後特作群の出浦信の狙撃を喰らい、絶命していったのだ。そして彼女は一度白良に報告しに行くのであったが、彼は出浦の様子を見て驚いたのだ。
白良「出浦・・・お前・・・何があった。」
出浦「二度とこんな戦場は勘弁ね・・・。」
彼女の眼は歴戦の狙撃手の目から、潤いが無くなった死んだ魚のような目になっていたのである。そして彼女のような狙撃手なら血を浴びることなんて滅多にないが、彼女には返り血と自身の血が大量に付着していた。
白良「何があったんだ・・・?」
出浦「罠よ・・・しかもそれを張ったのは皇国と共謀して謀反を起こした地方の大名よ・・・。あいつら私に近づいた途端射撃をしてきてさ・・・。それで奴らは私を殺そうとしたのだけど、返り討ち。その後私の事を散々罵ってたけど、すぐに地獄へ送ってやったわ・・・。」
白良「そうか・・・よく生きて帰ってきたな。」
出浦「もしかしたら謀反が起きるかもしれない・・・同士討ちにならないよう調査や監視をお願いするね・・・。」
白良「わかった・・・。お前も少し休め・・・。」
出浦「うん・・・。」
そして白良は出浦からの報告を受け、すぐにフェン王国軍司令部に謀反を起こした軍人がいないか調査させた。その結果数名が疑わしい人物がいるという事が分かり、その者達を捕縛する事にした。だが通信が途絶えた後、彼らは突如として姿をくらましてしまったのである。一方の連合軍はひとまず追撃を避けニシノミヤコの完全的な掃討作戦を行う・・・が、彼らの目には地獄かつ、彼らの心に深く刻み込む光景が広がっていたのである。
ようやくニシノミヤコにたどり着いた連合軍・・・だがそこは悪夢の戦場であった。そして皇国軍に捕まった北熊本立花達の行方は・・・?
次回第六十二話「死の羽ばたき」