問題児だらけの駐屯地が召喚されたようです(絶望)   作:CARUR

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今回はかなり残虐な描写が盛り込まれています。好きな推しキャラがいる人はブラウザバックを推奨します


第六十二話「死の羽ばたき」

フェン王国 ニシノミヤコ   17時45分

 

 

 ここではパーパルディア皇国軍の追撃を中止し、ニシノミヤコにいる残存した皇国兵の掃討作戦が行われていた・・・。健軍サクヤの率いる部隊がとある建物を探索する。近くには破り捨て去られた衣服があり、そこは捕虜を捕らえておくための施設だと推測されたからだ。ブービートラップがないか慎重に探索すると中では・・・。

 

「はははっ!!やっぱり女は少女に限るぜ!!男をぶち殺すより少女の身体で楽しむ方が俺は好きだなぁ!」

 

 8人の男が捕虜の少女たちを弄んでいる最中であった。その捕虜の少女の中には死んだ者や涙を流している者の姿もあった。彼らは健軍サクヤ達に気付かずに夢中になっている。あまりの怒りに健軍は閃光弾を使わず制圧し始める。瞬く間に8人は床へと崩れ落ちた。彼女は銃床で敵兵を殴打した後3秒おきに頭部を射殺するという神業で敵兵を排除してのけると、少女たちに声をかける

 

健軍「なぁ・・俺の妹を見なかったか?結構背が大きくて紫色っぽい長い髪だ」

 

「わからない・・・。でも私たちよりちょっとお姉さんっぽい金髪のお姉さんが、パーパルディアの兵隊に酷いことされて、『この機械の使い方を教えろ』って

されていたのは覚えている。」

 

健軍「(郡山か!クソっ!!生きてればいいんだが・・・)そうか、ありがとうよ。今から病院に送ってやるからな。」

 

「ありがとう・・・ありがとぉぉぉ・・・・

うわあああん!!」

 

健軍の部隊により救出された少女たちは泣きながら感謝の言葉を述べた。健軍は彼女たちを連れて救助用のSH-60Sに乗せたのであった。だが彼女はまだホッとしていない。まだ自分の妹である立花を探すまで安心できないのだ。試しに健軍は、無線を使い他の部隊が見つけてないか連絡をしてみたのである。

 

健軍「こちら健軍・・・。金沢・・・」

 

金沢『こちら第5部隊。どうしました?』

健軍「立花は見かけなかったか?証言だけでもいい。」

 

金沢『すみません・・・。まだそのような証言は・・・。ただ大久保さんや今津ちゃんを見かけた証言はあるのですが、「あっちの方へ行った」とか「あの建物に入ったような気がする」という曖昧なものばかりです。』

 

健軍「わかった。引き続き捜索を続けてくれ。」

 

 健軍は無線を切ると、今度は別の部隊に通信する。だが未だに発見した部隊はおらず、その上中心部まで探索した部隊もいなかったためか、やはり情報は得られなかった。健軍は再び無線機を手に取ると、今度は全部隊に向けて連絡を出す。

 

 

健軍「全員聞け!!これより我々は中央地区に向かう!!捕虜にされた仲間の生存確率は低いかもしれないが、それでも探すぞ!!もし見つけたら保護しろ!!以上だ!!」

 

 健軍がそう言うと、捕虜にされた仲間の親しい隊員や兵士・・・そして駐屯地娘たちが気を引き締めて一斉に動き出す。健軍は再び走り出した。

 

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ゴトク平原

 

 

 一方その頃、パーパルディア皇国海軍陸戦隊のパーパルディア皇国陸軍の将軍ベルトラン、奪ったフェン王国仕様のモシン・ナガンM1891を用いて、連れてきたフェン王国人の少年の頭を撃ちぬいて殺害と言う名の遊戯をしていた。

 

ベルトラン「この武器は素晴らしいな!遠隔でも狙えるとは・・・。それになんか乗っていた女性兵を脅して鹵獲したそうだな?たしかロケ・・・」

 

「自走ロケット砲でございますね・・・。ついでに再装填用の砲弾と女も手に入れました。全く蛮族たちは女を兵士にして何を考えているのか・・・。ですが駐屯地には力強くその上若い女の兵士がたくさんいると聞きます・・・。このまま皇国が条件勝ちすれば、いずれは我々はその女どもを好き勝手にできるでしょう。」

ベルトラン「そうだな!!はははっ!」

 

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フェン王国 ニシノミヤコ

 

 

 中心部に近づきつつある連合軍。徐々に建物にいる敵兵を掃討し終える。だが彼らの目の前に広がった光景は地獄のような惨状だった。

 

「うっ・・・。なんだこれは・・・。」

健軍「ひどいな・・・。」

 

 健軍たちの目に映ったのは、拷問を受けたと思われる遺体がいくつもあった。その遺体は全て全裸であり、陵辱の跡が見られた。前世界でいうところの通州虐殺事件に酷似していた。

 

健軍「まさか・・・。」

 

 健軍はある可能性に思い当たる。それは捕虜に対する尋問方法だ。自分たちのいた世界では、敵兵に自白剤を投与したり、鞭打ちなどの苦痛を与えるといった方法で敵兵に情報を吐かせるという手法が一般的であった。だが異世界に魔法があってもそのような自白魔法のようなものはない・・・。と、すると後述の鞭打ちなどの肉体的苦痛を与えての尋問を行うしかないのだ。健軍は怒りに震える手で銃を構える。

 

健軍(許せない・・・。こんな非道なことをするなんて!!)

 

 健軍の部隊は生存者を探し始める。そして掃討し忘れた建物があったためそこに入る・・。丁度敵兵がいなかった為そのまま突入したのだ。部屋は薄暗かったが、シルエットを見て健軍は妹の北熊本立花であることを確信する。服を着ていなかった為凌辱はされたがきっと生きてるに違いないと、近づいたのだ・・・。だが彼女は・・・・。

 

 

健軍「立花・・・・?」

 

「ううっ・・・!うおぇぇぇぇぇっ!」

 

ビチャビチャビチャ!

 

「うっ・・・。こんな仕打ちなんて!」

 

 ハエがたかっていた・・・。立花はすでに死んでいた・・・・。それも体中の臓器を引きはがしたかような後であり、おおよそ人間のする所業ではない。健軍は彼女の死体を抱きかかえ、青ざめた顔で、死体を運びながら立花の遺品を持ち出す。他の隊員たちは吐くのをこらえながら健軍についていく。

「隊長・・・。これからどうしますか・・・。」

健軍「そうだ・・・修理装置に入れれば治る・・・!はらわたもあれば生き返る・・・だって駐屯地娘は復活剤を使えば・・・!」

 

別のところでは・・・・。

 

 

練馬「朝霞・・・・!どこにいるのよ!!」

 

「待てよ!練馬!まだ敵が現れるかも知れんぞ!!」

練馬「でも早くしないと!!」

「落ち着けって!!」

 

ウウウウウ・・・・・ワタシノリョウメハドコ・・・・

 

 

「かすかな声がする・・・こっちか!」

 

駐屯地内で最も耳の聞こえが良いと言われている小山がかすかな声を聴きそのもとに向かう・・・。練馬達も追従する。

そこには・・・。

 

 

朝霞「ううっ・・・。殺してよぉ・・・・お腹も寒くて・・・・・。

 

「おい!!大丈夫か!?」

練馬「朝霞の馬鹿ぁっ!殺すわけないでしょ!!元の世界に戻って深夜アニメの続き見るんでしょ!!だから起きなさい!!」

 

朝霞「ねりま・・・・?みないでぇ・・・。

 

彼女は臓器をむき出しにされ、四肢を切断され、両目に短剣が刺さり、体中には男たちの体液と血で汚れていた。練馬達は急いで治療を始める。幸いにも内臓はまだ機能しており、心臓も動いていたため一時的な蘇生に成功した。が、遅れてやってきた白良の目に留まる。

 

白良「何をしている?」

 

練馬「何とか生きていたわ・・・もしかしたら救え・・・」

 

PAN!

 

彼女の言葉を遮るかのように朝霞の頭部に拳銃を発砲した。だが偶然にも致命打にはならなかった。そしてその奇行じみた彼の行動に練馬は怒り狂う。無理もないだろう、一見相反する性格の練馬と朝霞だが、大のオタクである二人は仲が良く、親友と言っていい関係だったからだ。

練馬は白良に詰め寄る。

 

練馬「お前ぇぇ!!そこまで無能の指揮官だと思ってなかった!!なんで撃った!!お前が殺さなければ彼女は助かったかもしれない!!なのに・・・!」

 

白良「無駄だ。こいつはもう死んだ。」

練馬「何言ってんのよ!彼女は死んでなんかいない!!」

白良「いや、死んでいるんだ。むしろ殺してやれ・・・・。」

 

 練馬の声に同調し近くにいた隊員や兵士が白良に罵声を飛ばす。だが白良は、冷徹に装う・・・。そして冬川が現れ彼の代わりになぜ発砲したのかを説明し始める。

 

冬川「このレベルか・・・。もう助からない。そうだな練馬・・・お前は死ぬ寸前のことを永遠に思い出されることを耐えられるのか?もし、それが一生続くとしたら、彼女にとってそれは地獄だ。」

 

練馬「そんなの・・・。」

 

冬川は話を続ける。

 

冬川「それにだ、仮に彼女が生き帰り傷一つなくなったとして、それは果たして幸せと言えるだろうか・・・。俺はそう思わない。男たちの慰め者にされて臓器をむき出しにされる・・・。それを想像できるか?俺が女だったら、それに耐えられず自殺する。あるいは、男どもを殺しまわる。どちらにせよ、彼女は壊れる。」

 

練馬「じゃあどうすればよかったっていうのよ!!私は彼女を救いたかった!!それだけよ!!」

 

冬川「簡単なことだ。殺してやるしか俺たちにできることはない。」

 

練馬「ううっ・・・。うあああっ!」

 

練馬は泣き崩れた。だが、冬川の言う通りだと納得してしまう。なぜなら、目の前にいる駐屯地娘は、大切なものを失ってしまったのだ。するとここで一時的に蘇生された朝霞が声を上げる。

 

 

朝霞「しれいかん・・・?だよね・・・。殺して・・・・・!もう苦しいのは嫌だよ・・・!お願い・・・!

 

白良「朝霞・・・。」

 

朝霞「私・・・。死にたいの・・・。もう生きたくないよ・・・。

白良「わかった。お前に駐屯地娘用の強化解除薬を差し込む・・・そして拳銃で楽にしてやる。それでいいか?」

 

 

朝霞「おねがいします・・・・。それとねりま・・・・ごめんね・・・。

 

 

白良は朝霞に近づくと、彼女の首筋に手を当て注射器で薬品を流し込んだ後、拳銃でとどめを刺す。

 

白良「これで終わりか・・・。敬礼」

 

 安楽死処分を終えるとその場にいた練馬以外の兵士は黙祷の敬礼を行う。彼女も遅れて地面に座り込みながら弱々しい敬礼を行うのであった。そして・・・。

白良は戦死者輸送用のCH-47を呼び、亡骸となった朝霞を棺に入れ言葉を話す。

 

白良「すべては俺の戦略ミスだ・・・・。お前たちをこんな目に合わせてすまなかった・・・。」

 

 

「・・・。」

白良「朝霞・・・。安らかに眠れ・・・。」

 

こうして朝霞は、戦場で散ったのだった。一方の健軍は立花を抱えながら戦場を歩く・・・すると白良に出会う・・・。

 

白良「・・・背中に死体を乗せてどうするつもりだ?」

 

健軍「はらわたとか全部そろってるから修理装置に入れれば直るかなぁって思ってさ。」

白良「なるほどな・・・。」

 

健軍の答えに彼は納得した様子を見せる。が、彼は無慈悲にも真実を語る・・・。

 

白良「残念だが・・・・死んでいるのならもう治せない。」

 

健軍「え・・・・なんで・・・!?」

 

白良「当たり前だろう。人間ですら一度死んだのなら、もう二度と蘇らないんだぞ。ましてや、お前たち駐屯地娘も同じだ。死んだのならもう戻れない。」

 

白良の言葉に健軍は絶望した表情を浮かべる。

 

健軍「そんな・・・。でも、死にかけの駐屯地娘が修理装置に入ったら復活したって・・・。」

 

白良「ああ・・・。確かにそんな事例もある・・・・。だが臓器が飛び出るほどの致命傷から生き返った駐屯地娘は精神を病んでいてまともに話せる状態じゃないんだ。もし仮に復活したとしよう。だが、立花は永遠にその恐怖を思い出して苦しむことになる。」

 

健軍「そんな・・・。」

白良「それにだ、もし彼女が生き返り、再び戦いに身を投じたとする。その時、彼女は戦うことを選ぶか?俺は選ばないと思う。」

 

 白良に諭され、言葉を失いつつある健軍・・・。だが彼女は諦めなかった。すかさず彼に反論する。

 

健軍「で・・・でも!0じゃない・・・・もし立花の心が駄目になっても・・・俺が何とかする!!」

白良「いや0は0だ。いい加減に諦めろ。早く戦場に戻れ。死体は回収用ヘリで運ぶ。」

 

健軍「嫌だ!俺が連れていく!!絶対に助けるんだ!!俺はあきらめない!!絶対に連れて帰る!!何としても立花を助ける!!だから・・・!だがら・・・!」

 

 

 徐々に涙があふれ、戦闘時に見せた軍人のような顔から一転幼子の様に泣きそうになる彼女・・・。するとあまりの恐怖から健軍は幻聴が聞こえ始める・・・。その幻聴の元はすでに死んでいた立花からであった。

 

お姉さん・・・・痛い・・・わ。

健軍(これは・・・幻覚か?)

彼女は背中にいるの立花を見るがもう生きていない。しかし、彼女の耳元にははっきりと立花の声が聞こえるのだ。

 

早く・・・治して・・・。そんな無能指揮官を無視して・・・・私を・・・治して。

 

健軍「立花!!しっかりしろ!!俺がいる!!俺がついている!!俺を信じろ!!今修理装置に入れてやるからな!!」

 

 

白良「おい!何をしている!!」

 

健軍は白良の乗っていた軽装甲者に死んだ立花を乗せようとする。すかさず冬川が止めに入るが、彼女は聞く耳を持たなかった。

 

健軍「こんなに立花が助けを求めているんだ!!俺は見捨てたりしない!!」

冬川「いい加減目を覚ませぇ!!もうお前の妹は生きていない!!」

 

健軍「生きてるんだよ!!どけよ!!」

 

パシン!!

 

 あまりの諦めの悪さにとうとう冬川は、自分の子供にですらやらなかったビンタを彼女の左頬に放つ。そして、彼女はとうとう幼子の様にその場に座り込み泣き出す。冬川もその様子を見て、妹を失った兵士にすることではないと罪悪感をおぼえる。そして死体回収用のヘリが到着すると立花の亡骸は棺桶に入れられる。そして、棺はヘリに乗せられると空へと消えていったのだった。白良は立花の棺を見送ると、健軍に言う。

 

白良「・・・・無理なら戦場に行かなくていい。そこは勝手にして良い。妹が死んだ悲しさはわかる。だがな、戦争はまだ終わっちゃいない・・・。」

健軍「うっ・・・ぐすっ・・・。」

 

 そういうと白良は他の自衛官を連れアマノキ市内を探索したのであった。その後、徐々に連合軍の兵士たちがアマノキ中心部に入り込んだのだ・・・。そしてクワ・トイネ陸軍所属の陸軍第1歩兵師団第一小隊の前線指揮官イーネの目に入ったものとは・・・。

 

「あっひゃっひゃ!ざまぁねぇぜ!!この糞女!!見たか!皇国に逆らったからこんな目にあったんだよ!」

 

「はっ!仲間のイチモツをかみちぎったからこうなったんだよ馬鹿女!アヒャヒャヒャ!!」

「ぎゃははは!!どうせ奴隷にとして売っても価値がねぇからこれで正解だな!!」

 

 目の前には変わり果てた姿となった相馬原の姿があった。腹部に大きな穴が開き、内臓が飛び出していた。さらに、首にも大きな傷跡があり、そこから血が流れ出していた。おそらく出血多量で死亡したのだろう。その証拠に頭部は銃弾により吹き飛ばされており、脳みそらしきものが散乱し、顔の3分の1が損失し彼女の髪色でようやく相馬原と認識できるほどの、惨殺された遺体となっていた。

 

イーネ「酷い・・・あなた達は皇国兵はどうしてそんなことを平気で出来るんですか!?」

「ああん?何だこいつ?」

「さっきまで俺たちの仲間を殺しててよくそんなこと言えるなぁ?」

 

 自分の師匠に当たる相馬原を殺され涙を浮かべながら、声を上げるイーネ。皇国兵はその声に気付き反論する、そしてイーネにその毒牙を向けるが彼女の夫であるジョンが現れる。

 

ジョン「おい・・・俺の仲間でもあり、妻の教官でもあった相馬原を殺したのはお前らか・・・?そうなのか・・・。」

 

「ああそうだよ!こいつが俺らの仲間をイチモツを嚙み切ったから、顔面を20発か殴って犯しまくったよ。まぁうるせぇのなんの!」

 

「マジで野蛮人な女だったよ。ハハハハ!!それよりお前の皮膚の色泥みたいな色だな!お前は親はゴーレムか何かか?」

 

 

 彼らは相馬原を侮辱するように語り、その上アメリカ系黒人のジョンに対して最大級の差別発言を行う。その言動に怒りがこみ上げるジョンだが、ある程度捕虜を取らなければ、皇国軍がなぜそのようなことをしたのかの理由を聞けない。そのため、冷静に言い返す。

 

ジョン「俺の両親は普通の人間だよ。俺もごく普通に育った。肌の色で決めつけるのは馬鹿々々しい・・。」

 

PAN!PAN!!

 

 彼は皇国兵の足と手を狙い負傷させる・・・そして降伏することを促す。だが次の瞬間イーネが皇国兵の頭を小銃で射殺し始める。

 

イーネ「死ね・・・・っ死になさい!!このクズどもが!!

「うおっ!やめろ!!」

「なんだこいつ!急に狂い出したぞ!!」

 

彼女は、愛する師匠を殺された悲しみと、自分を育ててくれた師匠でもある相馬原を辱めた彼らへの復讐心から、皇国兵を次々に殺していく。その様子を見ていたジョンは彼女に近づき、落ち着かせるように話しかける。

ジョン「イーネ!やめろ!!落ち着け!!」

イーネ「離して!!あいつらは私の大切な人を汚した!!それに私の夫に人種差別をした!!許せない!!!」

 

 

ジョン「気持ちはわかる。だけど今は堪えてくれ!!今暴れても何も解決しない。それに俺はあいつらに聞きたいことがあるんだ。頼む・・・。」

 

 イーネは、ジョンの必死の説得により落ち着きを取り戻すと、その場に座り込む。その様子を見たジョンは、彼らを尋問するために包帯で止血し始める。そして彼らを拿捕して、M1127 ストライカーRVに乗せる。一方のイーネは亡骸となった相馬原の前に座っていた・・・。

 

イーネ「うう・・・相馬原さん・・・ごめんなさい。私のせいであなたがこんなことに・・・。」

 

 

 

 彼女は泣きながら、相馬原の遺体に触れる。事前に司令部にいた際に≪駐屯地娘は原型がなくなるような損傷・・・もしくは死亡をすると、修理装置に入れても復活は不可能≫という説明を受けていたため、相馬原が復活することはない。それを知っているイーネは、涙を流し続ける。そこにジョンが現れ、彼女の肩に手を置く。

 

ジョン「・・・行こう。ここにいても仕方がない。まだ助けないといけない生存者もたくさんいる。」

イーネ「・・・はい。」

 

 ジョンの言葉に従い、イーネは立ち上がると何とか残っていた相馬原の千切れた服を集め、彼女の体を隠すように縫い合わせた後それを着せさせ棺桶に入れたのだ。そしてその後、も戦闘に参加したのであった。だが、この戦いで一番の精神ダメージを受けたのはクワ・トイネ軍だろう・・・なぜなら自分の親族や友人・・・そして仲間が目の前で無残な姿となり果てていたからだ。一方その頃、アマノキ市には続々と連合軍の兵士が入り込んでいた。その兵士は、主に皇国兵を捕まえて救助活動そっちのけで拷問を行っていた。

 

「おい!俺の家族によくもこんな仕打ちをしてくれたな!!!」

 

「おい・・・!助けてくれ・・・!おい!ちゃんと降伏しただろ!?」

「残念だったな・・・。正義あるアメリカ合衆国軍の兵士でも、第三文明圏式の降伏法じゃあ人道的な扱いはできないな。そして何より・・・・よくも汚ねぇトラップで仲間を殺してくれたな!!」

 

DOGO!!

 

 家族を殺されたフェン王国兵と、仲間をブーピートラップに殺された米兵の集団が皇国兵に対し、暴行を行う。その光景を見た他の連合軍兵士たちは彼らの心情を理解しつつも、彼を止めることのなく、むしろその行為を正当化していた。なんせ皇国兵は、略奪殺人強姦などやりたい放題なのだから。そしてその様子を遠くから眺めている男がいた。彼は、ロデニウス合衆国の第3軍歩兵師団の指揮官ノイト・ジューンフェリアであった。

 

ジューンフェリア「(違う・・・!それでは永久軍属刑を受けた私やそのほかの軍人と同様になってしまう!!確かに皇国兵は許されないことをした!でも捕虜となった彼らを暴行するのはやりすぎだ!)」

 

 彼の脳裏に浮かんだのは、かつて自分が行った捕虜や一般人への虐待行為である。捕虜を殴りつけ、女犯し、最後には焼き殺したあの忌まわしき出来事を。だが、彼はそれをすぐに振り払い、冷静に考える。ここで下手に注意しなければ、彼らも自分と同じような末路を辿ることになるかもしれない。そう考えた彼は、意を決して注意する!!

 

ジューンフェリア「やめないか!!!皇国兵や犯罪を犯した私の様になってもいいのか?」

 

「黙ってください・・・!こいつらのせいで俺の妻は爆弾に括りつけられて、仲間を殺す道具にされたんですよ!!許せませんよ!!こいつは処刑です!!」

「そうだそうだ!このゴミクズどもを処分しろ!!」

「殺せ殺せ!!」

 

「「「「殺せ殺せ!!」」」」

だが、彼のいうことを者はいなかった。彼は周りを見渡すが、誰も彼を助けようとはしない。ほとんどの兵士や駐屯地の隊員は、皇国兵を倒し救助活動に移っていたのももの、降伏した皇国兵はほとんどその場で射殺されていた。そのため、今現在の皇国軍兵士の捕虜はたった2という数であった。ジューンフェリアはロウリア合衆国陸軍の兵士を連れ、一般人と皇国軍に捕まった捕虜などの探索を行ったのだ。

 

福知山「これは・・・ううっ・・・凄惨ね。」

立川「取らなければいけないけど・・・・。これはひどすぎるわ・・・。」

 

福知山と立川成美は惨状を駐屯地が率先して世界中にこの情報を届けれるように、写真を撮っていたがあまりの凄惨な光景を見て吐いてしまう。無理もない。彼女らは、今までのマグマ戦争でも見たことのない光景を目にしているのだから。

立川「(これが異世界の戦場・・・?私たちの世界とはまるで違いすぎる。)」

 

 彼女たちは、自衛隊に入る前も、入った後もこのような場面に遭遇することはなかった。それは、彼女達が女性で敵であるマグマ軍も女型であり、そこまでの凄惨な性犯罪もなく、またマグマ軍もそこまで組織的な殺戮もしない為ここまで悲惨な状況になることもなかった。だが、ここは異世界。中世以前の戦場の価値観と倫理観・・・そして女性の地位の低さが相まって、このような事態が発生してしまった。

立川は吐きそうになりながらも、写真を撮影した・・・。その写真は・・・。

 

・体をバラバラにされた朝霞の死体。

・竹を用いてクワ・トイネやフェン王国の一般人の生首を差し込んである写真。

・皇国の兵士が、自衛官の女性を凌辱したのち電柱につるし上げた光景。

・地面に置かれた塩付き虎バサミに凌辱された後救助されるマグマ歩兵の写真。

・全裸で毛布をかぶった状態で兵士に救助される少女の写真。

・上半身裸で拷問された状態で助け出されるフェン王国陸軍男性兵士。

・皇国兵の砲撃で破壊された民家。

・皇国兵によって殺害された民間人の遺体。

 

 と、あまりにも凄惨な光景を映していったのだ、彼女は白良に相談し、「戦火の様子を銃後の同盟国国民に無修正で公開すべきか?」と質問したが、彼はこう答えた。白良は言った。白良曰く、こういったことは後々になって風化が起き徐々に人々の記憶から忘れ、なおかつ証言者もいなければ、さらに風化が進みただの歴史の結果として見過ごされ、それを反省点として生かせなくなりかねない。

 だがこれはもし戦争が起きた際に、過去の日本の様に過剰なまでの反戦主義を蔓延させる要因にもなりかねず、また他国に対する脅威にもなるかもしれない。しかし、逆に言えばその危険性があるだけで、決してデメリットだけではない。むしろメリットの方が大きいかもしれないとも。

 白良の意見を聞き、立川は納得した。確かにそうだ。日本はマグマ戦争が起きる前の戦後70年まで平和憲法を持ち続けていた。確かにあれはいいことだ。だが、それは同時に国を守るという心と愛国心を忘れさせ、さらには他国に対しての脅威を感じず「話し合いで解決」「米軍が解決してくれる」という愚かな考えを植え付けられ、そしてマグマとの戦争でも・・・。話を戻そう・・・白良は意を決し写真の公開を許可したのであった・・・それも無修正・・・ただし性器が露出している部分のみボカシを入れて公開することになったのだ・・・。

 

 

_____________________

 

フェン王国 アマノキ陸軍基地

 

 ここでは施設課の勝田が大久保を探していた・・・。彼女は自分の育てた後輩でもある大久保を救いに行こうとしたのだが、敵の数が多く中々救出することができずにいた。後続で春日井と岐阜がM2重機関銃を持ち上げ皇国兵を蹴散らしていったのであった。

 

勝田「あぁぁぁぁ!!ったく!邪魔なんだよぉ!!」

 

バキッ!!ボゴッ!!

 

「ゲハッ!グハッ!!」

 

勝田「どけ!!大久保に手を出したらただじゃおっかねぇぞ!!あいつを殴るのは俺だぁぁ!俺なんだ!!」

 

ドカッ!!

 

「ガハァッ!」

 

 勝田は、怒りに任せて皇国兵たちを殴り飛ばしていった。彼女の周りには血だらけの皇国兵が倒れている。その後も皇国兵を倒しながら、皇国兵たちが占拠していた建物や倉庫を制圧していった・・・。時折現れた鹵獲されたマ式輸送トラック(元車両、マックNO重牽引トラック)に襲われるが、勝田はフロント部分にジャンプしたのち防弾ガラスごとスコップで運転していた皇国兵を刺し殺しその上、運転席に侵入すると運転を奪い基地内のガソリン給油機にトラックを突っ込ませると、中にいた皇国兵ごとトラックを爆破させたのだった。その様子は羅刹のようでもあった・・・。

「ひぃっ・・・」

「ば、化け物め・・・」

「逃げろ・・・殺される・・・」

勝田を見た皇国兵は、恐怖のあまりその場を後にし、その場には勝田だけが残った。

勝田「チィッ・・・。逃すかぁ!!!てめーらがさんざん一般人にやったことを倍にお前たちに返してやるよ!!!」

その後、勝田は皇国軍兵士を殲滅した後、勝田は大久保を探したが、見つからなかった。だが、彼女は諦めなかった。大久保の生存を信じ、探し回った。そして・・・。

 

勝田「ん?何だ?これ・・・。まさか・・・。」

 

 勝田は、大久保が胸に着けているサラシを拾う・・・。その近くにはフェン王国の一般人の服が散乱していた。そして勝田は理解したのだ。

 

勝田「あのバカ・・・。まだ戦ってるのか・・・。」

勝田は、基地の食堂の方に向かっていった・・・。そこでは・・・。

 

「おいおい!とうとうこの女達喋らなくなったぜ!!アハハ!!」

 

「そりゃそうだろwだってこいつらはもう二度としゃべれねえもんwww」

「ギャハハ!!違いないな!!!」

 

 そこには、拘束された女性兵たちがいた。中には女性だけでなく子供もいた・・・。皆、凌辱された跡があり、噛み跡だけではなく二度と子供を作れないような傷を負わされていたのだ。

 

「なあなあ、俺さっき思いついたんだけどよぉ・・・。こいつの口に塩水入れたらどうなると思う?」

「はぁ?」

一人の兵士が、塩水の瓶を取り出した。そしてそれを兵士は女性兵の口の中に流し込んだ。女性は苦しみもがく。だが、その口から出る言葉は「ウゥ~ッ!!」という声だけだった。

「ほら見ろ!!苦しんでんじゃねえか!!!ざまあみろ!!」

 

「ヒャハハハ!いい気味だぜぇ!」

その様子を見ていた勝田は、我慢の限界に達し、持っていたスコップで兵士達の首を切り裂いていく。

「ぎゃああぁぁぁ!!」

「ぐあぁぁぁぁ!!!」

 

勝田「死ねよ・・・ゴミクズ共が・・・。」

 

「なんだお前・・・?男みたいな女だな?胸を出してなければ男かと思うぜ!アッヒャッヒャッヒャ!!」

「そうだな!!俺がもんで大きくしてやってもいい・・・ザシュン!!」

 

 

勝田「大久保はどこにいる・・・。場合によってはお前らを殺さなくちゃならなくなるぞ・・・。」

 

勝田はそう言いつつ、先ほど頭を切り落した皇国兵の股間を切り落として言い放った。

 

「ヒイィィィ!!!」

「やめてくれえぇぇ!!」

 

勝田「やめて欲しかったら大久保はどこにいると聞いてんだ・・・。緑色の髪色で腹筋が出ている女だ・・・!どこにいる!?」

 

「そ、それは・・・。」

勝田「言わないと殺すぞ!!」

 

勝田は皇国兵に銃口を向けて脅す。

「お、俺たちが連れて行ったのは確かだ!!本当だ!!信じてくれ!!」

 

勝田「言うなら言えよ!!出ないと俺の部下の正拳突きを喰らわせるぞ!オラァ!!」

 

 皇国兵は恐怖のあまり彼女を大久保の元に連れると言った。勝田は、皇国兵に案内され、基地の地下牢にたどり着いた。その地下牢には、不細工と言う理由で首をはねられたになった女性自衛隊員が鎖に繋がれていた。そしてその隣には、目をつぶされ、両手両足を切断され動けないように魔法で切断面を回復させた状態で寝転んでいる大久保がいた。その様子を見て目を見開き、勝田は生まれて初めて血の気が引いた感覚を覚えた。大久保は呻き声を上げて自分の弱さを話し始める。

 

大久保「うう・・・何が駐屯地娘よ・・・こんだけ強くなっても男相手じゃ何もできないじゃない・・・。」

 

勝田「・・・。」

 

勝田は、その姿を見て怒りのあまり涙が出そうになった。しかし、彼女は大久保に近づき、大久保を縛っている鎖を外し、彼女の体を抱きかかえる。そして、大久保に言った。

 

勝田「ばか・・・・!なんで反抗しねぇんだよ・・・!お嬢様がょぉ・・・!」

大久保さん「勝・・・田さん・・?見ないでぇ・・・!こんな姿の私を・・・!!」

勝田「うるせえよ・・・!お前はあたしより力あるくせに何言ってんだ・・・!」

 

大久保「連れてた一般人はみーんな・・・殺されて・・・犯されて・・・。私は、抵抗したけど、歯が立たなくて・・・。」

 

 勝田は大久保の言葉を聞いて、涙を流しながら大久保の話を聞いていた。勝田は生まれて初めて涙を流した・・・。今まで自分が彼女たちにしてきた訓練は何だったのか?傍若無人な命令を出していた自分の存在価値はあったのか?そのくせにサンレアだけにはまるで自分の妹か娘の如く甘えさせてきた。そんな自分の存在が許せなくなってきた。

 

勝田「(厳しくして訓練は意味なかったのか・・・・?雷子や他の教官駐屯地娘みたく、優しく接すればよかったのか・・・?結局俺は

 

 

 

何のために・・・駐屯地娘になったんだ・・・?)」

 

 

 勝田は、無力感を感じ、泣き続けた・・・。そして、連れて行った皇国兵が春日井と岐阜に射殺される・・・。そして彼女たち二人も、無残な状態の大久保を見てしまい、その場で嘔吐してしまう。

 

 

春日井「ああ・・・あたいのせいだ・・・・降伏を相馬原さんに進言したから・・・・。でも結局降伏してもよくならなかったじゃないか・・・。」

 

 

勝田「もういい・・・。春日井・・・今はどうだっていい・・・。」

岐阜「大久保さん・・・・普通科の美也子さん・・・ううううう・・・うわぁぁぁぁ!あああ!!」

 

 彼女たちは厳つく男性に勝る筋力や豪快な性格をしているが、所詮心や深層心理は女性でしかない。特に彼女達はまだ若いのだ。精神的にも未熟な部分がある。勝田は泣きながら大久保を連れ外に出る・・・そこには白良が任命された時に所属していた男性自衛官の宮田がいた。

 

「やけに長かったな。勝田・・・・。」

勝田「・・・・。」

 

「修理装置に入れるつもりか?やめておけ。五体不満足、眼球破裂・・・それに強姦されて精神がすり減っている。楽にしてやれ。」

 

勝田「・・・大久保。お前はどうしたい・・・?」

 

大久保「こんな弱い私・・・いらないです、殺して下さい・・・。」

勝田「・・・わかった。」

 

 勝田はそう言うと、大久保の頭に拳銃を当てて引き金をひくじゅんびをした。そして、勝田の頬を涙が伝う。

 

勝田「ごめんな・・・大久保。厳しすぎた教官でごめんな・・・・。俺がもっと早く気づいてれば、お前を死なせずに済んだのにな・・・。」

 

大久保「そんなことはないですよ・・・。勝田さん・・・実は優しい人・・・だから、私のことを思って厳しい訓練をしてくれたんですよね・・・。ありがとうございます・・・。」

 

勝田「本当にすまなかった。大久保・・・。」

 

大久保「さようなら・・・・。ご武運を・・・」

 

DAN!!

 

 辺りには銃声が木霊する。その後勝田は指揮をする勇気が無くなり、駐屯基地を出た後救助ヘリに乗り戦線を離脱してしまう。一応春日井に委任したが、その後今まで育てた施設科の隊員たちに「なぜ逃げた!」「育てた奴が死んで悲しいのはわかる。が、今までのアンタの行いを考慮したら罵声を浴びせられても仕方がないぞ」と罵詈雑言を吐き捨てられ。彼女はアマノキのフェン王国陸軍司令部基地の兵舎にて寝込んでしまったのだ。

 




皇国兵に占領されたニシノミヤコを開放した連合軍・・・。残党作戦を行うが彼らの蛮行を見て、涙を流したり怒る兵士達・・・。一部の武器娘は例の石を用いてセンゼンカイキ化し暴れまくる・・・。


次回六十三話「犠牲」
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