問題児だらけの駐屯地が召喚されたようです(絶望)   作:CARUR

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第六十三話「犠牲」

フェン王国 ニシノミヤコ(午前6時20分)

 

 

ここでは皇国兵の掃討作戦が行われていた・・。皇国軍の将兵はゴトク平原にて鹵獲した車両や重火器を並べ、陣地を構築して防衛線を敷いていた。一方駐屯地の率いる連合軍はニシノミヤコの掃討作戦を終え近隣都市や近隣町村を探索していた。そして金沢の率いる部隊がニシノミヤコから西にある小さな村で捕らわれた郡山を見つけたのだ・・・。だがそれは凄惨な様子であった。

 

郡山「・・・・・・」

 

「おいおい!とうとうしゃべらなくなったぜ!持ってきた薬の効果も切れたか?」

 

 郡山に薬物投与をした皇国軍兵士が言う。この兵士は皇国軍一のロリコンであり、そのほかの皇国軍兵は捕らえた女性達に様々な薬を用いて楽しんだり陵辱したりして楽しんでいた。皇国軍の兵士達は郡山が何も話さなくなったことを気にしていない。金沢はその様子に静かな怒りを燃やすと、銃を構えてこう言った。

 

金沢「普通じゃない・・・・異常・・・!貴方達は狂っている!」

 

皇国軍兵達は金沢の言葉を聞きゲラゲラ笑いだした。

 

「バァーーーカ!これが戦争の醍醐味だ!!ものを奪い、男を殺し!女を犯す!!それが戦争だろう!!なんだ?お前らはいい子ちゃんぶって正義の味方気取りか!?俺達が悪だとでも言いたいのか?」

 

 皇国軍の兵士の一人がそう言うと他の兵士達が笑う。その様子に金沢は皇国兵の顔に至近距離で拳銃を口に着ける。その様子は普段の金沢ではなかった・・・。いや普通が口癖の彼女に似つかないような普通ではない行動であった。

 

金沢「私の仲間に手を出さないで貰えますか・・・・?それに・・・弱者を虐めて何が楽しいんですか?」

 

皇国軍兵達はあまりの迫力に黙ってしまった。すると一人の皇国軍兵が言う。

 

「なんだお前?女がしゃしゃり出てくるんじゃねぇよ。いいか蛮族の女は俺達皇国人に犯されて子供をう・・・」ザシュン!!

 

 

 

 最後まで言葉を発することなく首から上がなくなった皇国軍兵の死体が出来上がる。それを見た残りの皇国軍兵達は悲鳴を上げながら逃げていった。が、他の兵士や隊員が許すわけがない足を狙い、動けなくすると。皇国兵に対して大量の麻薬を摂取させ、廃人化させたのであった。その一方で金沢は郡山の元に向かう、数日間も犯され続け体には男たちの体液が大量にこびりついていた。

 

金沢「大丈夫ですか?もう安心ですからね」

 

郡山「ううううぅぅ・・・。うぁぁぁぁぁぁっん!!」

 

 金沢の声を聞いた瞬間、郡山の目からは涙が流れ出し、大声で泣き出した。その姿はまるで赤子のようだった。そんな彼女を優しく抱きしめると頭を撫で始めた。そして落ち着くまで待った後、金沢は彼女を連れてその場を離れた。彼女は心身ともに衰弱しきっていた為、服を着せた後、缶詰を食べさせると手づかみで食べ始めた。

 

金沢「少しはお腹が満たされましたか?」

郡山「うん・・・。」

 

東山「待った?今、麻薬排出ナノマシンを注射してあげるわ」

 

そこに東山がやって来て、郡山に注射をした。前々回に練馬に投与されたナノマシン同様メル謹製である。このナノマシンの特徴は人体に影響がないくらいまで麻薬及び覚醒剤の成分を分解する効果があり、再依存の可能性を出来る限り下げる効果も持っていた。ただそれでも結局は本人の精神力に影響されるが・・・。その後救助ヘリに乗せられた後、首都の病院で検査をして入院したのである。だが、同じ捕らわれた宇治は・・・・。

 

 

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「見つけました!!どうやら将校に連れられていました!」

 

 宇治は、いろんな皇国軍兵士に連れまわされ、最後は将校に連れ去られていた。民用トラックの中で彼女は発見されたのだが・・・。

 

宇治「いやぁぁぁぁぁ!!!やめてよぉぉぉ!どうせ私を犯しにきたんでしょ!?いやだぁぁ!触らないでぇ!」

 

「ちがう!俺は自衛隊の隊員だ!よく見ろ!!」

「安心してください!!もう皇国兵はいません!」

 

 宇治は必死に抵抗する。彼女に移る光景は自衛官や連合軍の兵士ではなく、禍々しい皇国兵の姿が映っており、それが彼女の心を蝕んでいた。周りの兵士は彼女を落ち着かせようと、語り掛けるが効果は薄い。

 

宇治「男なんか信用できない!私は犯されるんだ!嫌だ!死にたくない!助けて!お願いします!なんでもしますから!助けて!いやだ!やめ・・・あぅ!」

 

 兵士たちはなんとか説得しようとするが、ここで頭打ちになっていても仕方ないので彼女を気絶させストレッチャーに拘束して救助用のヘリで搬送したのであった・・・。一方の先行した16式機動戦闘車とその駐屯地娘部隊はと言うと、ニシノミヤコから逸れ隣接都市のシラカワ市に辿り着き、そこで破壊された空軍基地でで投下された補給物資を用いて休憩をしていた。その道中では皇国軍の部隊と交戦したが、彼女らの前には敵ではなかった。そして補給を終えた後、ニシノミヤコに行こうとしたのだ。その道中に女性のつぶやく声が聞こえてきた。

「助けて・・・」

 

頭部に猫耳らしき耳を生やした16式MCV(8tk.)がその声を聴き武器娘形態になり警戒態勢に入る。後続の対馬がブーピートラップがないかを探し見つけ次第解除していったのだ。そして声の主にたどり着いた時、それは酷い状態だった。

対馬「なによ・・・。これ・・・・!酷すぎる・・・。」

「これは・・・。ひどいですね・・・。」

 

その女性は鎖に繋がれており、体にはいた。16式MCV(8tk.)はその恐ろしさに吐いてしまったのだ。その様子に気づいたのかその女性はすぐに気が付いたようだ。

 

「あなたたちは・・・。まさか・・・駐屯地の・・・?」

対馬「ええそうよ。大丈夫。私達はあなたの味方だから。」

 

 そういわれ彼女は涙を流す・・・・。その後建物から抜け出す・・・。すると目の前にフェン王国軍の兵士がクワ・トイネから無償提供したA1型輸送ヘリ(現地改修輸送型AH-01)に乗って現れた。対馬は彼らに救助した女性を解放したエリアの病院に送ってもらおうとした・・・。だがそのフェン王国軍兵士は例の謀反した部隊の生き残りであった。それを知らずに近づく対馬。

 

対馬「すみません・・・この女性を病院に送ってくれませんか?私たちはまだ皇国兵の掃討を続けますので。」

「いいだろう。おいお前ら、その女性を病院に連れていけ。」

「はい。わかりました。」

 

対馬は彼らに任せ、次の場所に向かおうとしたが、突如王国軍兵士が試製三式軽機関銃を模した三式汎用軽機関銃を対馬達に向ける・・・・。彼女たちは事前に謀反を起こした軍人の情報を知っていたが、まさかヘリコプターに乗り込むとは思ってもいなかったのである。

 

対馬「しまった・・・・!」

 

「クソ!!侍のくせに汚ねぇやり方をしやがる!!撃てぇ!!」

「ぐわぁっ!」

「ぎゃあああっ!」

 

突然の攻撃に応戦するが、反乱兵は撃ちながら後退した後ヘリコプターに乗り、数十m上昇すると機内に備え付けてある一式重機関銃を使い彼女たちを射殺しようとする・・・。だが、その攻撃は空しく終わった・・・。なんとヘリのエンジン部に命中したのである。

対馬たちは小銃を用いて攻撃し、そしてヘリを銃撃する反乱軍兵。ヘリからは共通化された12.7mm機銃弾が放たれているものの、16式MCV(8tk.)が対馬たちの盾となり、殆ど被弾することはなかった。

 そして彼女はお返しと言わんばかりにM2重機関銃を用いて反撃した。そしてとどめと言わんばかりに自衛隊員が手榴弾を投げつけ爆破させた。その爆発で反乱軍のヘリは撃墜した・・・。その後彼女たちは負傷した女性を救助ヘリに乗せた後、他の部隊と合流し、ニシノミヤコへと向かったのだった。

一方、首都の近くにあるニシヤマに到着した皇国軍は、市民に対し無差別テロを行っていた。その結果、多数の死者を出していた。そんな中、首都の治安維持をしていた九七式中戦車(AMTRS)は怒りを露にする。

 

チハ(AMTRS)「くそっ!!とうとう首都の方も安全ではなくなってきたな・・・。家庭防護隊と警察機構と残った連合軍兵士でなんとかできるといいんだが・・・。」

 

「大変です!!前線の対馬班からの報告で、どうやら謀反を起こした軍人はヘリコプターを使っている模様!恐らく攻撃ヘリ部隊の第4対戦車ヘリ部隊の人員も・・・。」

 

チハ(AMTRS)「何だと!?すぐに全部隊に知らせてくれ!そしてフェン王国軍司令部に、アナログ的な方法で味方識別のマークを付けるよう通達してくれ。」

「はい!」

 

 そういって通信手はすぐに無線で部隊全体に報告を行ったのだ。そして数分後第4対戦車ヘリ部隊は謀反に関わってなかった為、伝書鳩・・もしくは小型ドローンによって送られた味方識別のステッカーを張り、皇国兵と謀反を起こした軍人を掃討し始めた。一方・・他の先行した部隊はと言うと・・。

 

 

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ニシノミヤコ  公園  午前8時20分

 

 ここでは幼い女児や少女・・・そして彼女たちの母親の死体が並んでいた・・・。あからさまに凌辱した後であったが、その光景は通州虐殺・・・・尼港事件・・・ベトナム戦争で行われた米軍や韓国軍による虐殺よりも凄惨なものだった。その光景を見た16式MCV(42rdr.)は余りの光景に怒りを露にした。

 

 

 

16式MCV(42rdr.)「許せない!こんな非道なことをするなんて・・・。女性をなんだと思てるのよ!!」

「全くだ!あいつら全員ぶっ殺してやる!!」

 

善通寺「待ってください!まだ生存者がいるかもしれません。罠に気を付けながら探しましょう。」

「そうだね。行こう。」

「ああ。行くぞ!!」

 

 そして彼女らは公園内にあるトイレに向かったのだ。そして個室を開けるとそこには二人の女性が倒れていた。どうやら生きていたが最早精神が崩壊しており、ただひたすらに便器の水や自分の出した糞を食べ続けていたのである。その上意味の不明な言葉を呟いていたのだ。だがその言葉にはどこか悲壮感があった。そしてその二人を見て彼女達は涙を流した・・・。そして拳銃を用いて介錯を行い、遺体を外に運び埋葬したのである。その後、公園内にいた女児の死体の中に今津が全裸の状態で首を絞められ死亡し、汚物が掛けられた状態で放置させられたためか腐敗が早まり、死後数日経過したような状態で死んでいたのである。

 

善通寺「どうして・・・皇国兵はこんな残酷なことができるの・・・?」

「あいつらは自分より下の文明圏の人種を人間扱いしていないんだよ。だから平然とこういうことをするし、やられる側の気持ちなんか分からないんだろうさ。」

 

善通寺「本当に・・・可哀想・・・。」

 

 彼女は徐々に声をふるえさせながら泣いていた。そして遺体の前で泣き崩れたのである。その後死体回収用のヘリコプターが到着すると遺体はビニールにくるまれると収容され、遺族の元へと届けられるのであった。そして皇国の蛮行に憤りを感じていた。

 一方その頃、ニシヤマでは、連合軍の戦車部隊が皇国軍に対して砲撃を行っていた。それに対し、皇国軍も反撃を開始する。しかし、その攻撃は殆ど効果がなく、逆に榴弾を食らい、破損してしまう鹵獲車両も出始め、撤退を余儀なくされる皇国軍であるが・・・・。

 

チハ(AMTRS)「逃げたか!!逃がすんじゃない!」

 

 連合軍は逃さなかったロウリア合衆国第3対戦車ヘリ中隊に所属する第6対戦車ヘリ小隊は追撃戦を開始し、皇国兵を殲滅するべく攻撃を仕掛けた。戦闘ヘリはAH-64を模したマグマ戦闘ヘリ64號であり、それと最初期のAH-1コブラを模したマグマ軽戦闘ヘリ1號が合計40体投入されていた。

そして第6対戦車ヘリ小隊は地上にいる敵に対し、ロケット弾による攻撃を開始した。その攻撃により、皇国兵は次々と撃破されていった。

 

「クソッ!こいつら強い!」

「助けてくれぇぇぇ!!!」

「畜生!なんで俺達がこんな目に遭わないといけねえんだ!!」

 

 それだけではなく駐屯地のUH-1やUH-6などの汎用ヘリも出撃しており、皇国軍を容赦なく攻撃していた。この攻撃で鹵獲された歩兵携帯対空ミサイルによって撃墜されたマグマ武器娘はいたが、精々中破1体のみで、大多数の機体が健在だった。とどめにクワ・トイネ海軍所属高木型航空母艦「宇崎」から発艦した後退翼ジェット戦闘機・・・零一式墳式艦上戦闘機「ニポーテル」(元機体エスペラント王国製戦闘機ジャポーニオ)14機がクラスター爆弾を投下した。その結果、皇国軍は壊滅的な被害を受けたのである。チハ(AMTRS)はフェン王国陸軍戦車隊に哨戒を指示するのであった。一方皇国兵達もやられてばかりではなく、反撃を開始していた。皇国兵の装備はと言うと・・・。

 

 

服装:自衛隊迷彩服、米軍M65フィールドジャケット、フェン王国軍零一式戦闘服、皇国海兵隊の戦闘ズボン

武装:89式小銃、9ミリ機関拳銃、Glock 17自動拳銃、M16、FN M240軽機関銃、MP7短機関銃、手榴弾、コンバットナイフ、銃剣、スコップ、木刀など・・・。

車両:ジープ、装甲兵員輸送車、テクニカル、バイク、サイドカー。

航空機:A1型輸送ヘリ。

 

と、いうお粗末ではあるが連合軍の予想が追い付かない攻撃方法を持っていたのだ。しかしそれでも数的優位には変わりなく、徐々に押されつつあった。

一方その頃、ニシヤマではというと、チヌークから降りた陸上自衛隊員は、ニシヤマの住民に対し、皇国軍の蛮行を伝え避難誘導を行うように要請していた。

「皇国軍がこちらに向かってきています!今すぐ安全な場所に避難してください!!」

「落ち着いて行動して下さい!!」

 

 彼らは少しでも一般人の被害を防ぐため何としても密集を避けようと、住民に呼びかけていた。しかし一部住民の反応は冷ややかなものであった。

 

「ふざけんなよ!!何が連合軍だ!碌に守れてないじゃないか!俺たちの税金返せ!」

「そうだそうだ!」

「そもそもなぜトーパ王国やエスペラント王国に安く兵器を売ったくせに、なぜ俺たちの国に弱い兵器を売りつけたんだ!」

「そうですよ!おかげで私たちの生活は滅茶苦茶です!!」

「お前らのせいでうちの娘は死んだんだぞ!どうしてくれるんだ!」

「あんたらのせいじゃないですかぁ!!!」

彼らの怒りの声は次第に大きくなり、収拾がつかないほどになっていたのだ。だがしかしここで気がおとなしそうな少女が大声を上げ、怒りの声を静める。

 

「やめてよ!!!あの人たちは悪くないよ!!一番悪いのはパーパルディア人だよぉ!!!むしろ私たちに被害が来ないように戦っている感謝してよ!!お願いだからやめて!!」

 

彼女の叫び声により場は静かになり、住民は大人しく避難を始めたのである。そして自衛官達はチヌークに住民を乗り込ませ、飛び立ったのであった。その頃、ニシノミヤコから北部では地獄のような光景が広がっていた。

 

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フェン王国 ニシノミヤコから40㎞離れた沿岸部ウミマチ

 

「焼けるるうううううっ!!皮膚がぁぁぁ!!」

 

「いやぁぁぁぁぁ!」

 

 悲鳴を上げるマグマ歩兵・・・。彼女たちが悲鳴を上げる理由は建物の上部にある貯水槽に高濃度の塩水多く入れており、そこに爆発させることにより下に通りかかったマグマ歩兵に、大量の塩水を浴びせ怯んだすきに皇国兵が鹵獲した狙撃銃で止めを刺す戦法により、マグマ歩兵が進めなくなったのだ。だが他の自衛隊員や兵士も地獄のような罠に引っかかってしまう。その上謀反したフェン王国兵と謀反を起こしていないフェン王国兵の同士討ちが始まっていた。

 

DODODODODO!!!

 

「裏切り者!死ね!」

「貴様こそ!」

 

味方同士で殺し合う光景が繰り広げられている中、皇国兵は容赦なく謀反を起こしていないフェン王国部隊に攻撃を仕掛けた。その攻撃により、何十人もの兵士が死亡し40人が負傷した。そしてその中には自衛隊員も混じっていた。ウミマチ方面に向かっていた仙台と鯖江は、それぞれ頭部と脚部に被弾したが、幸いにも負傷することはなかった。

 

鯖江「大丈夫!?」

仙台「大丈夫・・・これくらいなら何とかなるかも・・・。」

鯖江「無理しないでいいから・・・。」

 

鯖江の心配を余所に、仙台はライフルを構え、敵部隊に向けて射撃を開始した。その後ストライカーに救助してもらい、ウミマチから撤退していったのだ。そしてしばらくして第二マグマ帝国から派遣された、マグマ軽爆撃機28號ビーグルと中距離爆撃機22號バックファイア・・・計10機による戦略空爆により、ウミマチ一帯の反乱兵と、皇国兵を殲滅した。

 

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フェン王国 沿岸部 ミナヅキ  午前9時30分

 

 皇国軍の焦土戦術により、多くの建物が炎上していた。そんな中、1人のフェン王国の女性兵士がいた。彼女は炎に包まれながらも、皇国兵の首を剣で斬り裂いていた。その姿を見た生き残った反乱兵たちは恐怖を感じ、逃げ出したのである。その後炎上地域に民間から徴収した消防艇と消火艇が放水を始め消火活動が始まった。彼女はその降り注ぐ水を浴び血と煤を洗い流していく。しばらくすると生き残りか死傷者の確認に来た一人の自衛官が近づいてきたのだ。

 

 

「貴官の名前は・・・?」

 

「ミルファです・・・。スブヨ基地所属です。」

「よく生き残ってくれました。あなたの旦那さんのズミシ司令官も生きています。」

「そうですか・・・よかった・・・。」

「さあ、これからどうします?我々と一緒に行きますか?」

「はい、是非お願いしたいと思います。私は最後までこの国のために戦いたいのです。」

 

 こうして、彼女はいったん着替えると戦いに参加し新たにレンドリースで配備された零一式主力戦車に乗り、夫と共に戦うのであった。途中合流した16式機動戦闘車と練馬の部隊と合流し、北部へと向かった。

 

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フェン王国 シイノキ

 

 ここでは史上最悪の同士討ちが起きていた・・・。それは謀反を起こした兵士による無線かく乱により、お互いが敵だと認識していたのだ。その結果、同士討ちが発生し、多くの兵士が死んだのである。しかもそれだけではなく、駐屯地側の人員を把握していない連合軍の通信部隊の人員が、無線機の相手が皇国兵と気づかず、その相手の言うことを信じてしまい誤って米兵や自衛官を誤爆させてしまうという大惨事を引き起こした。

 

M2A2「いたっ!ちょっと!危ないじゃない!!」

 

「おい!こちら第4部隊!俺らは敵じゃない!」

 

『すまない!どうやら偽の通信だったか!!』

 

 危うく歩兵に機銃掃射を向けてしまう、ロウリア合衆国海軍所属の戦闘機・・・。彼らは味方からの攻撃を受け、混乱状態に陥ってしまう。そしてそれを好機と思った皇国軍は一斉に砲撃とゲリラ戦を開始し、さらに連合軍を追い込み始めていくのであった。だが一部の武器娘があまりの怒りに、センゼンカイキを使い始め過剰なまでの攻撃を行っていた。

 

 

10式(センゼンカイキ)「邪魔だ邪魔だぁ!!ぶっ殺せぇ!!」

 

VOOOOOOOOOOON!!バキバキバキィ!!

 

99式戦担「馬鹿!!落ち着け・・・!建物ごと破壊しても意味がないだろう!!」

 

 10式は例の石を使い大型の機動戦闘車になり、建物ごと破壊していき皇国兵や謀反兵を轢き潰していく。その様子はまるで暴走列車であり、その被害にあった建物は瓦礫の山と化してしまう。そしてその様子を見た連合軍の兵士は、10式の事をこう呼んだ。「鋼鉄の猛牛」・・。彼女だけではなく他の武器娘も例の石を用いて怒り狂い、敵を虐殺する姿に連合軍の兵士は完全に恐怖を抱いていた。

 

KYYUIIIIIIIIIIIIIIIIIIN!!

 

「ぎゃぁぁぁぁぁっ!!」

 

 

AH-1S「許さない・・・!皇国兵は一人たりとも逃さない!!皆殺しにしてやるぅっ!!!!」

 

コブラはセンゼンカイキした状態でレーザー砲を皇国兵に向け一瞬で炭にしていく。その光景を見た皇国兵は完全に怯えており、中には腰を抜かす者もいた。そしてそんな彼らに対してコブラは容赦なくレーザーを放ち、薙ぎ払っていった。

KYIIIIIN!!

 

「うわあああっ!!」

「ひぃぃっ!?助けてくれええっ!」「死にたくない・・・!」

 

 だが彼女たちを止める駐屯地の兵士や連合軍の兵士はいなかった。当然だろう・・・皇国兵は罪もない人間を散々殺したのだから・・・。一方の白良達は中破した軽装甲車をすて、無線により救助信号を出し米兵の運転していたRG-33に乗車し、軽く頭に包帯を巻き冬川と共にRG-33の車内で今後の作戦を練っていた。

 

冬川「まずいぞ・・・白良。無線はほとんど謀反兵や皇国兵の攪乱情報だらけだ・・・・!」

白良「そうだな・・・無線封鎖か電波妨害をするのが一番だが、ただでさえ孤立している部隊がいるのに、これ以上孤立させるわけにはいかない。」

冬川「ならどうすればいいんだ?」

 

白良「新たに無線の周波数帯を割り当てるしかない。で、またしてもアナログ的になるが伝書鳩か小型ロボットによってそれを紙で情報を伝達するか・・・。そして一定時間電波妨害を行って謀反兵と皇国兵を逆に混乱させればいい。」

冬川「・・・分かった。すぐに取り掛かろう。」

 

 白良は一度衛星通信を使い首都の総司令部に、上記の作戦を伝える。そして伝書鳩や犬型ロボット・・・そしてドローンによって紙面で前線の兵士に新たに作った周波数帯を知らせたのだ。そしてその紙を受け取った兵士たちはすぐに無線機の周波数帯を合わせ始める。

 

『こちら第2部隊!新しい周波数帯を設定した!第6部隊!大丈夫か!?』

『こちら第6部隊。何とか無事だ。ありがとう。これで助かる。』

 

白良「よし、これで同士討ちの危険性は減った。あとはクーデターの首謀者と反乱軍の首魁の居場所を突き止めるだけだ。」

冬川「ああ。しかし・・・本当に厄介なのは皇国兵より謀反兵の方かもしれないな・・・。」

白良「ああ。何しろ彼らは裏切り者の上に変に愛国心があるから、下手に始末しないと後々面倒になる。」

 

彼らはそう会議を終えると敵の本陣のいるゴトク平原に向かっていくのであった。




次回予告


いよいよ皇国兵の集まるゴトク平原周辺地域に近づきつつある連合軍・・。彼らは残った皇国兵にどのような扱いをするのか?そしてフェン王国での皇国軍の動きが悪いと聞いたレミールはある事を皇帝に持ち掛ける・・・。


次回第六十四話「偽りの決戦」
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