問題児だらけの駐屯地が召喚されたようです(絶望) 作:CARUR
パーパルディア皇国 首都エスシラント 沿岸部 5月3日
ここでは第五十六話同様に沿岸部に着水し大喰から降りると、、白良が副官の市ヶ谷と護衛の自衛官を連れ皇国の第一外務局に歩いて向かった。窓口には事前に連絡を受けていたらしく、すんなり中へ通される。そしてそこにいたのはパーパルディア皇国の豊満な体系で銀髪の若い女性レミールがそこにいた。彼女は自身に満ち溢れ、やってきた元首とも言える白良達に対してごみを見るかのような目つきで見下していた。
レミール「よく来たな。蛮族の分際で我が国を訪れるとは」
白良(こいつ、俺達に喧嘩売ってるのか?)
白良達は怒りを抑えつつ例の一件を持ち掛けた・・・。それは護衛の特作群隊員の船岡が拉致られたことだ。その件についてレミールはこう答えた。
レミール「ああ・・あれは私が依頼したならず者たちを使ってやった事だ。で?お前たちは降伏しに来たのか?それとも謝罪をしに来たのか?」
白良はその言葉を聞くと、さらに怒る・・・。だが彼はまだ冷静だった。ここで相手の長髪に乗るわけにもいかないため、まずは要求をすることにした。
白良の要求はただ一つ。フェン王国とアルタラス王国への不当な侵略行為をやめる事である。レミールはそれを聞いて笑った。
レミール「あっはっはっはっ!!ゲリラ戦と言う戦いで頭がいかれたか!!それはそうだろうなぁ!どこから現れるかわからない敵に怯えて戦うのだからなぁ!!」
白良「・・・・。お言葉ですがあなたの考えたゲリラ戦はほとんど失敗していますよ?甚大な被害と予想しなかった一部フェン王国軍兵士による謀反は起きましたが、今やほぼ残党狩りの段階まで来ています」
レミール「あー負け惜しみはもうよい・・・。どうせ今頃貴様らの同盟国の民が厭戦気分になっているだろう。で、皇国の配下に下るか?それなら考えないでもないぞ?」
白良「そもそもあなた方の軍のせいで報道陣の安全が取れないために、同盟国の国民に戦場の様子を伝えることも出来ないんですよ?そんな状態でどうやって厭戦になるんですかね?」
レミール「くっくっく・・・。ではなぜおまえたちのような蛮族が列強である私達に逆らうのだ?」
白良「別に逆らうつもりはないですよ?ただ単に我々も自衛のために動いているだけです。そして・・・いい加減護衛の自衛官を開放して貰えませんかね?このままだと彼らが可哀想ですからね」
レミール「ふん・・・。拉致したのは男だけではないぞ・・・!」
彼女は魔信を持ってこさせる・・・。するとその映像に移っていたのは外交官として皇国に残しておいたサンレアであった。彼女は涙を流しながら助けてほしいと言っていた。それを聞いていた市ヶ谷は怒りに震えていた。
市ヶ谷「なっ・・・外交官を拉致ですって!?」
白良「これはどういうことですか!」
レミール「貴様らには関係のない事だ!!それよりさっきの話だ。我が国の傘下に入るか?それともこのサンレアと名乗る女を今目の前で凌辱してやっても構わないんだぞ?もしくは・・・皇帝陛下の側室に差し出すのもいいかもしれんな。」
白良は孫にあたるサンレアを奴隷のように扱われることに腹を立てる。
白良「・・・・あなたは人を何だと思っているんですか・・?それに・・・彼女は私の家族同然の存在です。そんなことは絶対に許さない」
レミール「ほぉ・・・ではどうする気だ?この国と戦うというのか?」
白良「私は平和主義者でね。できれば戦いたくないんだよ。でも仕方がないから力づくで従わせるしかないようだね」
レミールは白良の言葉に笑うと、自身の部下に合図を出す。すると、船岡から奪った銃を用いて白良達の護衛を撃とうとする。しかし、隊員の練度は高かったようで、銃弾を全て避けつつ一撃必殺で皇国兵を気絶させていく。その動きを見たレミールは驚愕した表情を見せると、すぐさま魔信のマイクに指示を出した。
レミール「おい!お前たち!やれ!!」
ビリッ!ビリっ!
サンレア『やだぁっ!やめてっ!!助けてっ!!誰か!!』
魔信の映像にはサンレアの服を破き始める・・・。彼女の豊満な体があらわになり、男たちに凌辱し始められる。その映像を見た白良は怒りを爆発させた。
白良「おい・・・やめさせろよ・・・・。なんで止めさせないんだよっ!!!!ふざけてんのかぁっ!?」
レミール「ふん・・・。貴様らに拒否権などないわ!!」
白良「まだサンレアはああ見えてもまだ10歳にもなってねぇんだぞ?それが・・・あんな事されてるなんて・・・!」
彼は怒りのあまり武器娘に関する機密情報を話してしまった・・・・。するとその話を聞いたレミールが不思議そうに質問をする。
レミール「あの外交官は10歳にも満たない少女と言うのか?っは!あの体型で少女と言うのは無理があるのではないか?」
白良「・・・武器娘と言う種族で、軍用機の少女や女性にした姿なんだ。そして彼女たちは見た目は人間だが元の車両の馬力が半端なく強いんだ。だが彼女は武器娘の中でも気が大人しすぎる・・・。だからあいつは普段は俺の言うことをよく聞いてくれる優しい子な
んだけどな・・・。」
レミール「ほう・・・。なら人間ではないのだな?なおさら皇国兵の性奴隷として差し出すのにふさわしいではないか。」
その言葉を聞き白良はさらに怒りを露にする。そして白良はこのやり取りを録画していると、言い放ち「この映像が世界中に知れ渡ったら皇国の信用は完全に失墜するだろうな」と言ってやった。
レミール「ふん。その程度で我が皇国が負けるとでも?列強の誇りにかけて貴様らを殲滅してくれるわ!」
白良「列強・・・ね。貴女は知らないようですが、貴国のワイバーンがムーと神聖ミリシアルの承認が乗った旅客機を撃墜したことに関して、両国は正式に抗議を行っています。もちろんワイバーンを近づけさせない機械を付けたと言って護衛機を付けなかったこちらにも非はありますが・・・。」
レミール「どうせ嘘であろう・・・。そのような嘘で我が国を陥れるとは見下げ果てた蛮族だ。やはり蛮族は蛮族だな。」
白良「ヤレヤレ・・・。負けていることを自認できないんですか?まあ良いでしょう・・・。さて・・・これ以上戦争をするのなら・・・貴女の国は滅びますよ。」
レミール「ふん。我が国は列強なのだ。貴様らの調子もここまでだ。ま!念のため外交窓口を開けておいてやる。いつでも来い。待っているぞ」
白良「そうですか・・・。ではお望み通り行ってやりましょう。宣戦布告しておきましたからね。覚悟しておいてくださいね?・・・ではまた会いましょう」
そういうと白良達は去っていく・・・。奪われた船岡の武器を持ち帰りつつ・・・。一方のレミールはと言うと・・・。何と厚顔無恥と言わんばかりに、自分のやったことを白良に押し付け、皇帝に直談判したのだ。
ルディアス「なに・・・。駐屯地の司令官がお前を奴隷にするとか言って襲ってきただと?」
レミール「はい陛下。私の美しい体を汚されたくなかったので、部下の持っていた短剣を奪って反撃しました。しかし彼は抵抗してきて、最後には自分の兵士を使い私を凌辱しようとしてきたんです。乱闘は引き分けになっていましたが・・・。あああっ・・・あんな蛮族見たこと
ありません。」
ルディアス「そうか・・・。そうだったのか・・・。皇国の外交官に手を出すとは・・・。」
レミール「はい。ですから私は悪くありません。私は正当防衛をしただけです。」
ルディアス「うむ・・・。わかった。どうやら我は甘かったようだ。殲滅戦を行おう・・・。」
とうとうルディアスが殲滅戦の決意を固めてしまった。いや・・・そもそもルディアスも「殲滅戦を仕掛けても駐屯地率いる連合軍に勝てるわけがない」と理解しており、もはやヤケクソ状態で決意してしまったのだ。国民は「蛮族討つべし」「皇国は世界最強」などと叫び続けもはや戦前の日本の如く熱気に包まれ、ルディアスの立場は今や昭和天皇の如く、部下のせいで国家の舵取りに困難を来たした状態になっていた。
白良「やはり、この国は徹底的に立場を解らせなければ無理だな・・・!」
カイオス「あなたは!白良殿ですか!!」
白良「あなたは確か第三外務局の・・・?」
カイオス「私は貴方の強さを良く知っている・・!だからこそこの国を破滅に追い込みたくないのだ・・・。どうか・・・頼む」
白良「何を言っているんですか?そんなこと言われても困りますよ。もうこの国は駄目です。列強として、いや人としての誇りが残ってないんですよ。」
カイオスは頭を下げるが、白良は冷たくあしらう。市ヶ谷もごみを見るような目でカイオスを見ている。するとどこで覚えたのかは不明だが、カイオスは土下座をした後切腹をしようとする。すかさず市谷は格闘術でナイフを奪い取り、自害を阻止した。白良は彼の覚悟を理解しつつも、その行為を咎める。
白良「そこまでしなくてもいいでしょう?俺だって本当はこんな事言いたくないですよ。」
カイオス「だがこの国はもはや救えない・・・。列強としてプライドと気品さを失い、さらに第一第二文明圏があるのにもかかわらずいずれ世界を支配できると勘違いをしている。だから列強としての品位を元に戻したいのだ・・・。いや!戻したいのです!」
白良「そうですか・・・。では私達に協力してください!私は貴国の品位が嫌いです・・・。でもあなたの様な良心的な人と出会えてよかったですよ。」
カイオス「そうか・・・。協力してくれるのですか!?」
白良「えぇ・・・。場合によってはルディアス皇帝陛下を戦後処刑せず、象徴皇帝・・・・最終的な政治的判断のみにとどまる皇帝になるかもしれませんが・・・。」
一瞬迷うカイオスであったが、すぐに決断する。そのことを確認した白良は彼に軍用スマホを手渡し説明した後、大喰に帰っていったのだ。
一方その頃、白良は大喰に乗って帰ると、機内でフェン王国での戦況を聞いていた。フェン王国にいる皇国兵はなかなか減らず、しかも彼らは無線が使えないとすると、魔信を使って本国に連絡を取り始めた。そしてロウリア合衆国の諜報組織RCIAによる、通信および魔信盗聴を得意とする情報収集艦「モストーク」が、彼らの会話をすべて傍受していたのである。
そしてついにRCIAによって、皇国軍が殲滅作戦を行おうとしていることが、連合軍に知らされてしまうのであった。駐屯地の総司令部を経由して白良の軍用PCには、その情報が入ってきたのである。白良はすぐさま情報を整理し始める。
白良「(こうなれば情報公開した方がいいか・・・?いや・・・。駐屯地自らが写真を公開して惨劇を知らせたほうがいいかもしれない。それに外交官のサンレアを拉致され、元首に当たる軍人と外交官に当たる人物の前で凌辱した映像を取っていたからな。これを公開すれば、奴らも言い逃れはできないだろう。)」
そして白良は、情報を開示し、連合軍と皇国軍の全面戦争を行うことを決めたのであった。そして白良は、福知山に命令をし今まで撮影した写真を連合国のマスメディアに配布し、開放した地域の住民に皇国兵の暴虐を伝えたのである。
___________________________
クワ・トイネ共和国
ここではテレビを見ていた親子がいた・・。戦時中と言うことで大衆向けのバラエティー番組やアニメが控えられ、ドラマ番組と特撮ドラマ・・・。あとはほとんどがニュース番組であった。子供は特撮かドラマしか見るものしかないが、学校の宿題で出された政治や戦争の題材で作文を書くためにあえてニュースを見ているようだった。するとニュースが始まる。
アナウンサー『皆様こんにちは・・・。午前のニュースの時間です。本日はフェン王国で起きているパ皇との戦争に関してです・・・・。・・・今回はかなり凄惨な映像と写真が流れてきます。無理のない範囲で見るのがおすすめですが・・・。これが・・・戦場の現実なのです。』
ニュースキャスターの言っている通り、戦場の映像が流れた。それはあまりにも酷いものだった。まず最初に流れたのは死体の列だ。まるで連合軍の兵士に見せつけるかのように串刺しにした頭部が並べられていた。次に映し出されるのは凌辱された後腹部を剝き出しにして、臓器が抜かれた駐屯地娘の死体・・・北熊本立花だ。その後も映像や写真が続く・・。クワ・トイネのエルフ女性が凌辱された後救助された証言映像。軍事基地内で凌辱された後全裸の状態で死んでいる女性兵の画像。皇国兵の格好で戦わせられたフェン王国の男性。そして最後に映し出されたのは、首の無い血まみれの男性の生首の写真だった。
「うぇぇぇぇっ!」
「見るなっ・・・無理してみなくても良いんだよ・・・。」
父親にそう言われて少女は吐きながらも目を背けた。少女は思った。「どうしてパーパルディア皇国はあんなにも酷いことができるんだろう?あんなに酷いことをする人がいるなんて・・・。」と。なお他の家庭や一人暮らしをしている世代も同様な反応を示し、中には「あそこまで無修正で戦場の惨禍をテレビで流せるとは思わなかった」という声もあった。
一方ロウリア合衆国では、多くのマグマ娘の混血種がいるこの国では、アルタラス王国の惨状を駐屯地の衛星画像でとられた写真と、アルタラス王国要塞で籠城している偵察隊の撮った写真が報道されていたが、残忍な扱いをされているアルタラス人とキュルギュルの写真を見た国民は怒りの声を上げていた。
「なんてひどい奴らだ!皇国人は絶滅させるべきだ!」
「そうだ、あんな非道な事をできる奴らは人間じゃない!!」
「あいつらの国にN2を撃ち込め!!そうすれば一発で終わるぞ!!!」
翌日そのニュースを見た若いマグマ中学生は自分と同じ種族の同胞が陵辱されて殺されたことにショックを受けた。だがそんな彼らを見てパーパルディアからやってきた移民の女子生徒は怯えていた。
「・・・やっぱりパーパルディア人なんて悪い種族なんだ。私を含めて。」
「大丈夫・・・。あいつらもお前たちパーパーパルディア系移民を差別するほど馬鹿じゃねえよ。」
同じクラスの男子生徒が彼女の肩に手を置いて慰める。
「うん・・・。ありがとう。でも・・・あの人たちがやった事は許せないわ。」
「ああ・・・。俺もだよ。」
「そうだよね・・・。」
だが、他のパーパルディア系の移民は祖国のやったことに罪悪感と、いつ自分たちが差別されるかの恐怖に震えていた。ロウリア合衆国の駅前ではパーパルディア系移民の修道女がガソリン液の入った容器を台車で運び、そしてその場に座る。そして祈り始めた。
「パーパルディアよ・・・なぜそのような野蛮なことをするのです。神は貴方たちを罰します。どうかおやめください。」
そしてその近くでロウリア人の少年が、その様子を気付く。
「なんだ?まさか・・・?テロっ!?」
「私は皇国人として生まれて恥ずかしいです・・・・。なので神の裁きを・・・私自らが責任もって与えましょう。さぁ・・・。私の身体を炎で燃やします・・・。それが神への・・・贖罪です。」
彼女は神に祈りながらそうな話す・・・その修道女はパーパルディア皇国からやってきた女性であり。外見はお淑やかであまりの美人から街行く男性の多くが振り向いてしまうほどである。だが彼女は今この世からその命を絶とうとしていた・・・。神に祈りつつ火をつけた松明を自身の近くに置くと頭の上からガソリンをぶっかけた。
ボォオオオッ
「ロウリア合衆国に栄光と平和あれ!!!!」
彼女は涙を流し、その身を焼きながらそう叫んだ・・・。その後も神に祈る態勢でその身を焼き続けた・・・。その様子を見ていた女性記者はその様子を取る。その時の写真は、まるで南ベトナム政府の仏教徒弾圧政策に抗議した僧侶の様に、炎を纏いながら焼身自殺する女神のような修道女の画像が連合国のマスメディアで報道された。そしてパーパルディア移民の集団自決が激化した・・・・。とある中学校では。
「おいっ!自殺何て馬鹿なことはやめろ!!俺たちは君たちのこと悪く思ってない!だから・・・やめるんだ!!」
教師が止めるが、移民の彼らは学校の屋上の柵を乗り越え、飛び降りようとする・・・。
「おいやめろっ!!死ぬんじゃない!!」
しかし彼らの耳にはもはや何も聞こえなかった。
「こんな世界・・・もう嫌だ!!」
「俺は生きるために故郷を捨てたのにっ!!」「どうして俺達だけがこんな目に合わなくちゃいけないんだっ!!!」
そう叫びながら、移民の少年少女は次々と飛び下りていく。
「やめてぇえええっ!!」
一人の生徒が悲鳴を上げる中、彼らは地上に激突した。その後、全員死亡という事件になりさらに合衆国人の怒りを煽った。合衆国政府はこの事件を受けて、アルタラス島奪還作戦とパーパルディア皇国打撃軍殲滅作戦の準備を整えた。このことは皮肉にも連合国の一般人の戦意高揚に繋がり、皇国が予想していた厭戦ムードには全くならなかったのだ・・・。
________________________________
フェン王国
「こちらロウリア合衆国空軍戦略航空軍団第2飛行隊。フェン王国ケウト村を爆撃する。」
「攻撃を許可する。」
「了解。これより我々は敵占領地帯を攻撃する。」
第2次飛行隊隊長を務めるBー01戦略爆撃機「ドーラレディ」(元機体、桐龍)に搭乗するパイロットは総員に爆撃命令を出す。ドーラレディは5機編隊で飛行し、爆弾倉を開くと、500ポンド(約230kg)通常爆弾が投下された。ドガァアアンッ 轟音とともにケウト村に大穴が開く。
「命中確認。全弾命中。」
「よし。そのまま続け。」
「了解。」
ロウリア軍の攻撃は熾烈を極めた。ロウリア軍は、まずケウト村の防御陣地を砲撃により破壊すると、続いて攻撃機を投入した。A-01デカルチャー14機による爆撃が始まった。
ズダタタタタッ!HYUUUUUUUUUUUUUUNN!
機銃掃射が歩兵らしきものを射殺していくと100㎏爆弾が次々に炸裂していく。そして10分後、ケウト村は灰塵に帰す。編隊長のラティが任務の完了を総司令部に通達する・・・。が、しかし・・・。
『ケウト村に皇国兵はいない!!!誤爆だ!』
ラティ「嘘っ・・・
!?じゃあ・・・さっきの機銃掃射した兵士みたいなのは・・・?まさか・・・?!」
彼女は驚愕するが、すぐに司令部からの指示が来た。
『ラティ少尉。貴官の部隊は直ちに帰還せよ。』
「りょ、了解。」
彼女は急いで基地へ帰還した。機内にいた副機長に「・・・おそらく皇国兵の情報に騙されたんだ。すでに起きてしまったことを悔やむな。」と慰められる。だがケウト村誤爆は史上最悪の誤爆とされ、ケウト村にいたフェン王国民は一人も残らず死亡したのだった・・・。だがこのような誤射誤爆は今に始まったことではない。
一方翌日フェン王国に戻った白良は、ゲリラ掃討作戦「バイツァ・ダスト(勝って死ぬ)」を実行。作戦内容は、まず敵戦力を徹底的に叩く。次に、敵の物資集積所などを襲撃して補給路を断つ。そして最後に、ゲリラ戦を仕掛ける敵を炙り出し、これを殲滅するというものだ。そして皇国兵の降伏を受け入れずその場で射殺命令をだす。
「・・・なんでだよっ!?どうしてこうなったんだよ!?俺はただ、皇帝陛下のことを思って戦ってただけなのによぉおおお!!!」
「何が皇帝低下のためだっ!俺たちの仲間や罪なき人の命を卑怯な手段で奪ったくせに・・・。許さないぞ!!」
皇国軍の兵士は、必死に抵抗するが、彼らの抵抗は無意味に終わる。あえて白良は皇国兵の降伏を受け入れさせなかったのは、ほぼ兵士たちの怒りの発散に近かった。そして、彼らへの復讐を果たすかのように次々と皇国兵の虐殺が行われた。
VOOOOOOOOONN!!
「ぐぁぁぁあああっ!!」
「ぎゃああっ!!」
89式歩兵戦闘車「逃さない!私達の仲間たちの恨みを思い知りなさい!!」
BABABABBABABABA!!
補給係の皇国兵を徹底的に殺し始める。泣き叫ぶ彼らを、機関砲の砲弾が容赦なく吹き飛ばす。皇国兵が略奪と言う名の補給をしている際に使う民用トラックは自衛隊員のパンツァーファウスト3により爆破され、燃え盛る炎の中へと消えていった。
「皇国の犬どもめっ!!」
「ぶっ殺してやるっ!!」
皇国兵は、剣や槍などの近接武器を持って反撃を試みるが、激怒した彼らに全く歯が立たない。だがそれでもゲリラ兵は湧き出てくる・・・。一方仲間を殺された一部の駐屯地娘は何とか前線に復帰したが・・・・。
勝田「殺せ殺せぇ!!皇国兵を一匹残らず殺すんだ!!」
「ばか!一般人までに被害が出る戦いするなよ!!」
勝田「俺の部下を殺した奴らに遠慮なんかするもんか!!」
そう言いながら彼女は小銃を撃ちまくるが、怒りに身を任せているせいで、救助者を連れた兵士にまで当たりそうになる・・・。一方韓国陸軍の部隊はと言うと・・・。
「馬鹿ッ!ラビット部隊なんて危険物を出すんじゃない!」
原州「勝つためだ・・・。手段何て選んでいる場合じゃないだろ?」
「いやだからと言って民間人を巻き込むなよ!?」
原州は「ラビット部隊」と呼ばれる、駐屯地娘が配備される前に作られた薬物投与で強化された少年少女の部隊を率いていた。彼らの特徴は動くものを優先的に殺害し敵味方関係なく無差別攻撃を行うということだ。
「うわあああっ!!」
「助けてくれえっ!!」
「たすけ・・・ごふっ。」
バンッ!バァンッ!
少年兵たちが、機関銃やライフルを乱射しながら、民間人を次々と殺傷していく。兎を模した仮面をつけた少年たちは、まるで殺戮マシーンのように人間を殺していく。
原州「日本人は甘すぎる・・・。それだから敵になめられるのだ。」
彼女の言う通り、白良たちはあまりにも敵を侮りすぎていた。いくら異世界とは言え相手のことを知らな過ぎたのである。皇国兵は、自分たちが戦争ゲームをしている感覚で行動していたのであった。それはまさに、相手に対する敬意や礼儀がないということに他ならない。
そして、この日だけで、フェン王国の一般市民に12000人以上の死者が出たのだった。軍人と反乱兵を含め2000人の兵士が死亡した・・・。
怒り狂ったアメリカ軍兵士とロウリア合衆国陸軍による火炎放射器攻撃が皇国軍を襲う・・・。一方前線を指揮していた白良は大規模のヘリボーン作戦・・・ワルキューレ作戦を立案したのである。そのまま戦闘に出ようとしたが妻である雷子に引き留められる・・・。
次回第67話「皇国軍の破滅」