問題児だらけの駐屯地が召喚されたようです(絶望) 作:CARUR
フェン王国 5月14日 首都アマノキから40㎞付近の森 17時30分
ここではアメリカ軍兵士とロウリア合衆国軍兵士による、皇国兵の掃討作戦がおこなわれていた。彼らは火炎放射器を携行し、見つけ次第、炎で焼き殺すというやり方だった。
「敵だ!殺せ!」
一人の兵士が叫びながら、走り出した。その瞬間、彼の体は炎に包まれた。
「うわぁぁぁ」
悲鳴をあげながらもがき苦しむ皇国兵に容赦なく、兵士たちは銃弾を撃ち込んだ。そして、仇を討ちに来た皇国兵が出てくると火炎放射を浴びせる。
この繰り返しだった。
「なんなんだ、こいつら……化け物か?」
「くそっ、怯むな!撃てぇ!!」
指揮官らしき男が叫ぶ。だが、その男もすぐに火だるまになった。一方的な虐殺がはじまったのだ。皇国軍も再びフェン王国の一般人に軍服を着せ突撃させるが、ベトナム戦争時の米兵並みに疑心暗鬼になった彼らにとって民間人の殺害など躊躇する理由にもならなかった。むしろ、「民間人を洗脳しているに違いない、卑怯な皇国兵はぶっ殺せ!どうせ救えたとしても精神的にやられている。」と連合軍兵士は殺し回り、戦わせられている同胞に対してもフェン王国兵は「それが我が国の剣士としての最高の名誉になるのなら、我々が殺すしかない」と判断し始め、無抵抗の者を殺すことに何のためらいもなかった。
だがこんな作戦を独断でし始めたらどうなったか?一部の国民から非難が殺到し、駐屯地も「やりすぎだ」と5文字でやめさせようとしたのだ。だが結果として、前線の風紀は「自分たちが正しいと思うことは、正しいことなのだ」という精神論を振りかざし、皇国兵や罪のない同胞に拷問などを加えるものまで現れた。その結果、皇国兵が投降しても、銃殺刑にする部隊が現れたり、捕虜の虐待行為が目立つようになった。
そんな状況でも、皇国軍はなんとかして勝とうとした。しかし、いくら数が多くても士気が低いうえに、連合軍の戦闘服を奪い、身に纏った後軍事基地に潜入し攪乱するという作戦を立てても、AIにより管理されたバンドにより、すぐに暴かれ対処されてしまったり。肉の盾を使っても特作群娘に制圧され報復と言わんばかりに男性の象徴を破壊され、十字に張り付かれてしまったり。挙句の果てには「皇国兵はクソ野郎だから掘ってもいい」と言う理由で駐屯地の一部のゲイ行為が原因で収監し、戦場に復帰した兵士による皇国兵の性被害が続出したりした。
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フェン王国 連合軍開放地区の港
前述から更に1か月たった頃。港には駐屯地の輸出した利根型航空巡洋艦を元にしたミサイル巡洋艦「逸州」「華路朱」、そしてやまぐも型護衛艦を元にして作られた、ミサイル駆逐艦「大掴」「大均」が配備されいま、援護砲撃を行うため出港しようとしていた。
『こちら第一艦隊旗艦「逸州」艦長。全艦へ告ぐ。これより我が艦隊は、敵部隊への攻撃を開始する。各員奮励努力せよ』
第一艦隊旗艦「逸州」女性艦長である、クロエ大佐の声が無線に流れる。その音声を聞いた他の艦艇の艦長は、緊張しながらも、気を引き締めた。そして撤退しようとする皇国軍に砲撃をすべく、全艦は射撃準備を開始した。一方前線を指揮していた白良は大規模のヘリボーン作戦・・・ワルキューレ作戦を立案していた。これは「ヘリボーン降下の遊撃作戦によって敵軍後方より浸透し、敵の先陣を攻撃、同時に補給線を破壊することにより敵を弱体化させよう」というものであった。
また、それと同時にヘリ部隊の編成と運用するヘリの新調も行った。この作戦の要となる特殊部隊を選抜するため、各国の特殊部隊の精鋭を呼び寄せ、訓練を行っていたのだ。
白良「これでこの戦争が終われば……いいんだがな……」
彼はそう呟きながら無精ひげを撫でる。彼の顔はどこか疲れ切っているように見え、彼の目の下には大きなクマができていた。それは彼の疲労だけでなく、部下たちに対する不安感もあった。彼らは自分の命令で死ぬかもしれない……と。しかし、今更考えていても仕方がない。もうすでに戦いは始まっているのだから。そして一部の兵士を休ませることにして自分は命令と戦闘を続けるようとする。だがその時、妻の雷子に止められたのであった。
雷子「司令官さん・・・・そろそろ休んでください・・・このままでは体が壊れてしまいますよ?」
白良「問題ない・・・それでも5時間は寝ている」
雷子「それ十分睡眠時間じゃないですか・・・?ご飯は何を食べているのですか・・・・!?」
白良「レーションとそこらで狩った鹿とかだな」
雷子「ダメです!きちんとしたもの食べてください!」
彼女は夫に対し、強い口調で言う。普段おとなしい彼女がここまで強く言うのは珍しい。それだけ心配してくれているという証拠でもあった。だが、彼自身もここで折れるわけにはいかないと思った。なぜならば、一刻も拉致られたサンレアを救わなければ、彼の家族は全員死んでしまうからだ。だからこそ彼は頑なに拒否する。
白良「大丈夫だ。」
雷子「でも、貴方は人間ですよ・・・?無理はしないでください。ほ・・ほら・・・私としませんか・・・?ね?子供もそろそろ・・・。」
彼女なりに気を使ったのか、夫婦の営みを提案してきた。だが今は戦争中なのだ。いつ終わるかもわからないのに妻に負担をかけさせるのはどうかと思っていたのだ。それにただでさえ駐屯地に所属する兵士や陸娘に「性豪」というあだ名がついているのに、戦争中に愛する妻と子供を作ってしまったら、ますます拍車がかかる。そのため、彼はその提案を拒否した。
白良「ありがとう。気持ちだけ受け取っておく。俺はまだ戦える。だからお前は自分のことをしろ。俺のことなんか気にしなくていい。」
雷子「・・・駄目です。いい加減に休んでください。私はあなたの奥さんですよ?夫婦なんですから、もっと頼ってください!私はあなたを支えたいのですから・・・!」
彼女の言葉に、彼は何も言えなくなった。今まではずっと自分のことしか考えてなかった。なのに妻はこんなにも自分を気遣ってくれていた。それを思うと、彼は涙が出そうになった。
白良「わかった。すまないがしばらく休暇を取らせてもらう。」
雷子「はい!ゆっくりお休みになってください」
その後しばらくぶりの夫婦そろっての食事や風呂を楽しんだ後、彼は妻と話し合った・・・。「これからどうするか」について。彼は彼女に甘えるかのように膝枕をしてもらう。そして彼は彼女にこう言った。
白良「とりあえず皇国軍のプライドをへし折るかのように、皇国海軍の艦艇をすべて沈めようと思う。そして・・・サンレアを今すぐに助けなければ。」
雷子「そうですね……サンレアちゃんは無事でしょうか……」
白良「・・・・無事でいると信じたい。」
雷子「・・・早く、この戦争が終わればいいのに。」
白良「そうだな・・・」
二人は暗い雰囲気になり、黙り込む。そして少し時間が経ったあと、彼女は口を開いた。
雷子「あの、偶には・・・その・・・営みをしませんか?」
白良「・・・ああ、構わないぞ。」
そういうと、彼は起き上がり、妻を押し倒す。彼女は顔を赤らめて、彼を見つめる。そして二人は夜遅くまで愛し合うのであった……。白良自身に投与した性欲減退薬の効果を中和する薬を打ち込んだため、今までの蓄積した性欲が一気に押し寄せてきたのだ。彼はそのまま朝方近くまで彼女を抱き続けるのであった。そして昼ぐらいに起きると、再び軍人としての顔に戻る。
白良「さて、行くか。」
雷子「はい……頑張ってくださいね……。私も援護しますから……。必ず生き残ってください……」
白良「わかっている。お前も無理をするなよ?」
雷子「はい……!」
そういうと白良はUH-1Jに乗り込み、連合国軍の汎用輸送攻撃ヘリコプターと攻撃ヘリ、強襲攻撃ヘリ、が徐々に飛び立っていく・・・。そしてプロペラとジェットエンジンの音を立てながら、先行した戦闘機部隊や攻撃隊・・・そして戦略爆撃機の編隊が撤退しつつある皇国軍に襲い掛かる・・・。その光景を、彼は無表情に見つめていた。
雷子「司令官さん・・・大丈夫かなぁ・・・」
雷亞「大丈夫だ・・・。あの司令官は今までの司令官じゃない・・・・。真に守るべき人を見つけた顔をしている。きっと帰ってくる。」
雷魅「そうだね・・・。かつての司令官からすれば考えられないよ・・・。」
雷亞の言葉に、雷魅は同意する。そうして彼女たちは武装を抱えながら、装甲車に乗り戦車娘の護衛に守られながらも戦場へ向かうのだった・・・。
一方その時サンレアと共に捕まったサディスと特作群の船岡はパーパルディア皇国にある政治犯収容所にて拷問を受けていた。駐屯地の兵士である船岡なら拷問をされるのなら、まだわかるが。皇族の一人でもあるサディスまでも拷問にかけられるとは思っていなかった。
船岡は彼女の護衛のためにここにいた。そして、彼女は凌辱されながらも「私のせいでこの人が殺されてしまうかもしれない」という恐怖に怯えていた。
(どうしてこんなことになったんだろう・・・。)
そんなことを考えているうちに、拷問官たちは二人に質問を始める。
「さてサディス様・・・どうして駐屯地とかいう弱小軍事集団と仲良くなろうとしていたのか教えてくれませんかね?まさか、あんな連中と仲良くなろうとも思っていたんですか?それとも、あそこで慰め物にされている『陸娘』とかいう種族の女に惚れたのですか?」
サディス「惚れてなどいない・・・!それにただ話しただけだ!それがなぜ、このような目にあわねばならぬのだ!!」
「まあまあお静かに。それにしてもなかなか・・・サンレアと言う少女は精神の強い強情なお嬢さんだ。さすがは陸娘とやらだ。」
「そうですな。あんなに可愛い顔をしながらよく耐えられるものだ。さっきはお尻を叩いてやったけど、泣き叫ぶどころか悲鳴一つ上げない。」
「ああ、俺なんか鞭で叩こうとしたんだけどさ・・・」
「おいおい、傷つけるなよ貴族や皇族の方も使うのだぞ。」
「へへっ・・・すいやせん・・・」
サディスの中では怒りと殺意が込みあがる・・・。いずれ自分の妻としたいと思っていたサンレアを侮辱されたからだ。だが今は、目の前にいるこいつらを殺せるほど力が残っていない・・・。悔しさに歯を食いしばる。そして拷問官は船岡に話し始める。
「所属は?」
船岡「・・・・・。」
「だんまりか・・・。仕方がない。」
そういうと拷問官は炎魔法を詠唱する。すると船岡の全身に焼け付くような痛みが走る。船岡は苦痛の叫び声を上げる。だが彼は話さない・・・。「ただの護衛」と言っただけである。拷問官は舌打ちをして、次の手を打つ。今度は水魔法のウォーターボールで、船岡の背中を叩く。しかし、それでもやはり彼は口を割らない。
「くそっ!!強情な奴め!!!!」
そういうと、さらに強い力を込めて背中を叩き続ける。彼の皮膚は裂け、血が滲む。だが船岡は幾度の死を経験し、死線を乗り越えてきた男である。彼はその程度の攻撃では絶対に屈しない。
「ちぃ・・・。仕方が無い。」
拷問官は別の拷問官に合図を送る。そして現れたのは女性拷問官である・・・。女性は船岡の服を脱がし、全裸にする。そして色仕掛け等で情報を吐かせるために、彼の身体に触れる。だが船岡はそれでも一切喋らなかった。拷問官の女性は彼に話しかける。
「ねえ、あなたは女に興味はある?」
船岡「野蛮なパーパルディア皇国の女には興味はない。だが君はきれいだ。拷問官をやってるとは思えん。」
「あら嬉しいわね。でも残念ね。あいにくここは・・・・結婚相談所じゃないからねっ!!!!」
ピシンッ!!
船岡「・・・・。」
彼女は彼の頬を平手打ちする。彼は無言を貫く。そして彼女は彼に対し、蹴りを加える。そして彼は倒れ込む。そして彼女に対して「こんなことをして、何になる」と尋ねる。その顔は捕まった時から顔を変えず、冷静沈着な態度をとっている。
「さあね・・・。ただ、あんたが強情だからよ。」
船岡「俺は・・・。お前たちの拷問に耐え、必ず祖国に帰る。」
「ふん、いつまで拷問に耐えられるのかしら・・・?そうね・・・私の名前は『リリアナ』よ。覚えておきなさい。」
船岡「わかった。忘れないようにしよう。」
「ふーん・・・。じゃあ次は貴方の名前を教えてもらおうかしら?」
船岡「そうだな・・・船岡博だ・・。」
その後も船岡は拷問の拷問を耐え続けた。だが、サディスは涙を流し拷問を受けられていた。軍人でもない彼は、いくら皇族でも耐久力は一般人に過ぎない。しかも肉体的にも精神的にも限界がきているはずだ。彼は拷問を受けるたびに「なぜ皇族の自分がこんな目に・・・」と自問する。だがその答えは出なかった・・・。
一方その頃、サンレアは尋問室にて尋問を受けていた。
「おい、お前!駐屯地と蛮族どもの情報を吐け!外交官なんだろう!!??」
サンレア「パソコンみなきゃわからないよ・・・。」
「パ・・・?なんだそれは?」
サンレア「えっとね、これは・・・!」
「その道具を使った我らの位置を知らせるのだろう?お前の記憶から話せ!!!!」
バチンッ!!!
サンレア「あうぅうっ!!!」
彼女の尻を鞭で叩く。だが彼女は決して口を割らない。そして音で尋問官たちはサンレアを脅し始め、彼女を犯そうとする。だがサディスは「この子が壊れてしまう」と思い、何とかしようとした。だが、尋問官たちは口を開かないサンレアに苛立ち無理やり犯し始める。そして汚い男たちの精が彼女の体にまとわりつく・・・。その後サンレアは目を覚ます・・・。そしてルディアスと向き合うかのように・・・・。
サンレア「サディスさん‥‥ごめんなさい」
サディス「馬鹿者っ・・・なぜ謝る・・・!!」
サンレア「だって私のせいだもん!私が人質になってなければ、こんなことにはならなかったのに・・・!!」
サディス「貴様のせいではない・・・。それに・・・まだ希望はある。」
サンレア「どうすればいいの・・・?」
サディス「僕は奴らに屈しない。」
サンレア「そんなの無理だよ!!」
サディス「やってみねばわからぬ!!!」
彼は立ち上がる。そしてサディスは拘束されたまま、拷問官の拷問を耐え続ける。そして夜が明けた頃、拷問官は一旦拷問を中断し、船岡の元へと向かう。船岡は既に虫の息であった。全身を焼かれ、体中に傷があり、全身が腫れ上がっていた。彼は拷問中も一切喋らなかった。リリアナはつまらなそうな顔で・・・。
リリアナ「ふん、面白くないわね。」
船岡「そうか・・・。まだ続けるのか?やれるのもなら、やって見ろ・・・。」
ピシッ!!!
船岡「ぐあっ!!・・・。」
リリアナ「ちっ!!なんで口を割らないのよ・・・。」
船岡「無駄だ・・・。俺は何もしゃべらんぞ。」
リリアナ「ふん、その強気な態度はいつまで続くかな?」
船岡「さあな・・・。」
とある拷問官はこの出来事をのちにこう話した・・・。「あのリリアンヌが一番驚いていたよ。あいつがあんな顔するなんてね。」と・・・。そして尋問が再開される。だが船岡博は一向に情報を喋らなかった。そして次の日、ついにサンレアとサディスは同じ部屋に連れて行かれ、拷問が開始された。
「おらっ!!吐け!!吐けったら吐けぇっ!!!」
バシィッ!!バシィッ!!
サンレア「あうぅぅっ!!」
サディス「ああぁっ!!」
彼らは全裸にされ、鞭で打たれたり、水をかけられたりする。特に拷問官たちはサディスを重点的に攻めていた。サンレアはあくまでも性奴隷として捕らえたため、体に傷をつけたり、不衛生な環境下に置くと、病気になる可能性があったからだ。皇国人もさすがにサンレアの美貌は理解しており、他の奴隷に比べ比較的マシな環境に置かれていた。だがそれでも十分過酷な状況であることに変わりはなかった。その後もそれを6か月以上耐え続けた。
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フェン王国 6月1日 午前5時50分
サンレア達が拷問にあっている時、駐屯地と連合軍は大規模な掃討作戦「ワルキューレ作戦」を決行していた。地上戦では連合軍の戦車隊と歩兵隊が敵兵を蹂躙する。上空では連合軍が制空権を確保しており、制空戦闘機と攻撃機などによる爆撃が行われていた。そしてヘリコプター部隊にヘリボーン降下を行い、一気に制圧を行う。その光景はまるで地獄のようだった。
「撃てっ!!!」
バババッバァンッ! ドォンドドンッ!!
「くそぉおおおっ!!蛮族どもめっ!!」
「ぐえぇえっ!!」
BARARARARARARARARA!
「嫌だ!!俺は前線に行きたくな・・・」
春日井「いいから行くぞ!死にたいのか!?」
ヘリコプターから降りるのを拒否しようとするクワ・トイネ陸軍の大佐であったが、春日井に引っ張られ無理やり降ろされる。そして彼女と彼の部下達も続く。彼らは地上に降り立ち、敵に攻撃を仕掛ける。
ババババババババッ!!! ダダッダンッ!! ドカッドカッ!!
「行け行け!!殺せ!!殺すんだっ!!」
「ちくしょう!!パーパルディアのクズ共が!!」
「うわぁーっ!!」
バン!バン!バン! バリバリバリ! ガガガガッ! ザザザン!
彼らの攻撃によって次々と敵を屠っていく。そして春日井が雷子の率いる榴弾砲部隊に援護砲撃を指示する。その一方では戦車隊による集中砲火が行われ、敵兵の肉片や血飛沫が飛び散っていた。
10式戦車(8tk)「敵機甲部隊を逃さず粉砕させて!ロウリア合衆国第4戦車隊!両翼から回り込んで敵を殲滅してください!」
『了解!』
ロウリア合衆国の戦車隊に命じ、逃げる皇国軍の車両部隊に対して、側面からの攻撃を命令する。MN10の主砲により、多数の榴弾が撃ち出され、着弾地点で爆発し、車の破片と鉄屑・・・そして人間のかけらが散らばる。
一方その頃、空中の航空機部隊は、爆撃を開始し始める。そして異世界初の攻撃ドローンMQ-01「ライオトルーパー」が投入される。操作しているのは家庭防護隊の民兵と一般人であり、その数は100名ほどだ。
ライオトルーパーの外見として、機体の形状は日本のAH-1Sコブラそっくりであるが、機体下部には対地ミサイルの対戦車誘導装置と、対空ミサイル2基が装備されている。また機首にはレーザー砲を装備している。大きさは4m程度であり、最大速度は時速300kmである。この機体は、フェン王国の最新鋭機であった。
PASYUUUUUUUUUUN!!・・・・・・・BOM!
イーネ「凄い兵器ね・・・。人が乗っていないからか恐ろしい旋回性能ね・・・」
「これがあれば、もう怖いもの無しですね・・・。」
そう彼女たちはライオトルーパーの挙動を見て呟いていた。そして地上の歩兵部隊も突撃を開始する。その戦いはもはや虐殺以外の何物でもなかった。機関銃で撃たれた兵がバタバタと倒れていく。そして、戦車部隊が、敵の装甲車両を次々と破壊していく。そして、戦闘開始から2か月・・・。フェン王国の大半の土地は焼け落ち、ゲリラ攻撃を行う皇国兵の掃討中に大多数のフェン王国人が誤射され死亡するという悲劇が起こった。
そして、日が落ちてくる18時20分・・・連合軍は皇国軍を沿岸部の平原まで追いつめることに成功する。そこは平野になっており、大軍を展開するのに適した場所となっていた。そこで連合軍の歩兵と、クワ・トイネ軍の自走ロケット砲部隊が対峙する。そして、連合軍と皇国軍の最終決戦が始まるのだった。
「報告します!敵軍の数!おおよそ1200!皇国兵が多数確認されております!また装甲車や車両も多数いる模様です!」
「敵は遠距離からの攻撃で我々を殲滅するつもりのようです。」
「ふん、意外と多いな!まるでゴキブリだ!しかし油断は禁物!敵は我々の想像を超えた戦法を取るかもしれない!連合軍につぐ、決して油断せず慎重に進軍せよ!各国小隊は連携を取りつつ、前進!敵の銃器による攻撃に備えよ!」
白良「雷子・・・・援護射撃の準備はできているか?」
雷子『はい、いつでも大丈夫ですよ』
雷子に連絡を取ると白良は攻撃開始の命令を下す。
白良「よし!敵はあぶりだすぞ!照明弾を撃て!!」
ヒュゥウウンッ! ドォオオオン! ドゴオオオオッ!!
「なんだ!?」
「まぶしい!」
「目が見えないぞ!どうなってるんだ!?」
上空に上がった照明弾が爆発し、周囲を明るく照らす。そしてあぶりだした途端、攻撃機の天音が急降下を行い、ロケット弾を放つ。そして、同時に複数の歩兵が重機関銃を発砲し、その弾丸が敵の戦車隊に命中して爆散させる。
ババババッ!!ドドドドンッ!!
「うわぁあああっ!!」
「助けてくれぇえっ!!」
「ぎゃぁぁあ!!」
「ぐわぁぁっ!!」
暗闇の中、突然の閃光と銃撃により混乱に陥る皇国軍に対し、連合軍が攻撃を開始する。そして、連合軍の榴弾砲が火を吹き、皇国の装甲車隊を破壊する。そして、装甲車が破壊されたことでパニックに陥り逃げ惑う皇国軍の兵士に向けて、M1エイブラムスの主砲が放たれ、兵士を挽肉に変える。
そして、ロウリア合衆国の戦車隊が砲撃を始め、皇国軍の陣地を破壊していく。そして、ロウリア合衆国の機甲部隊に続き、トーパ国の自走ロケット砲部隊が、皇国兵をなぎ倒していく。
ズガァアアンッ!!
「くそぉおおおっ!!」
ババババンッ!!
皇国軍の兵士たちが、必死の形相で反撃する。しかし、彼らも馬鹿ではない・・・。鹵獲したバイクに跨ったまま、M16自動小銃を持つ兵士たちがいた。そして、その兵士が連合軍の兵士をおびき寄せる・・・。おびき寄せた先には砲弾を流用して作った簡易的な地雷原があった。そうとは知らず兵士が次々と、地雷原に向かって行く。そして爆発と共に、多くの連合軍兵士が吹き飛ばされる。その様子を見たロウリア合衆国軍は、進軍を中止し後退する。連合軍は地雷処理車を用いて処理をしようと試みるが、もし側面から攻撃される事も考慮し、マインプラウを装着した主力戦車を随伴させていた。
「マインプラウ装着!!マインプラウ装着!」
90式「進軍開始・・・!周囲を確認して 進め!」
」
キュラキュラ・・・。キュルルル・・・!!
「こちらクワ・トイネ戦車隊!赤外線センサーにて敵の位置を確認!これより威嚇射撃を行う!射撃許可を求む!」
90式戦車「了解!射撃を許可します!」
「了解!射撃開始!ファイア!」
バババッ! バババッ! バババッ!!!
零一式主力戦車の砲塔の同軸機関銃と車長ハッチの機銃が火を吹く。そして、機銃の音に怯えて立ちあがってしまった皇国兵の頭部を銃弾が貫き、即死させる。そしてその兵士を打ち抜いた戦車は、威嚇射撃を続ける。
「ちくしょう・・・!なんなんだよあいつらは・・・!」
「あの化け物どもは一体・・・!?」
「あんなの反則じゃないか・・・!」
皇国兵たちは恐怖に震えていた。すると、武器娘形態の90式戦車AMTRSが彼らの前に現れる。そして、無言で武装を用いて、皇国兵たちを殺戮していく。
ババババッ! ダダダッ!
「ぎゃぁあああっ!!」
「うわぁああっ!!」
「ひぃいいいっ!」
グチャァッ!!「くそぉおっ!!」
「助けてくれぇえっ!」
「来るなぁああっ!」
ババババッ!!
皇国兵たちが銃を撃ち、必死に抵抗するが、装甲は貫通せず、全くと言って良いほど効果がなかった。するとここで皇国兵がある事に気付く。それは「いくら兵器のような武装を付けていても服を身に纏っている・・・。それを燃やせば、この化物たちも腐っても女だ。裸にしてしまえば怖くない!」そう思い実行に移そうと火炎瓶を用いて攻撃するが、武器娘の服は元の車両における装甲に当たる部分である・・・。燃えるはずがない。そして攻撃しようとした瞬間に90式戦車の12.7mm重機関銃でハチの巣にされる。
「ぎゃぁあああっ!!」
「ぐわぁああっ!!」
ババッ!ドドドンッ!! ドドドドドッ!!
しばらく攻撃が続く・・・。そしてとどめと言わんばかりに対空戦車による掃射が始まる。そしてとある皇国兵の中将であるカレロスが部下たちに話す・・・。
「くそう・・・!もはや降伏するしか・・・。」
「ですが!!奴らは正しい降伏方法でないと容赦なく我々を殺しにかかりますぞ!!」
「しかし・・・!これ以上戦っては全滅だ!!こうなったらもう拷問されてもいいから降伏しよう!!」
「・・・・。仕方ありませんね・・・。」
そう話す彼らは重火器や車両を投棄し、武器も捨てて降伏の準備をし始めた。その様子に連合軍の兵士は驚く。まさか、このような手段を取るとは思わなかったのだ。そしてカレロスが大声で降伏の方法を連合軍に伝える。
「我々は降伏する!武装解除して投降する!繰り返す、我々は降伏方法を知らない!第三文明圏方法しか知らない!だから教えてくれ!この通りだ・・・。」
白良「(レミールめ・・・。本当に降伏方法を教えていないんだな・・・・。だが・・・奴らは罪もないフェン王国民を虐殺だったり、性欲の捌け口にしたりした連中だ・・・・。自分が不利になったら降伏なんてとても許せんが・・・・。。。しかし、どうするか・・・?)」
白良は悩んだ末、連合軍に指示を出す。
白良「よし、拡声器持ってきてくれ。あとドローンを使って拡声器を敵に送ってやれ。」
「はっ!」
「了解!」
「了解しました!」
連合軍の兵士は、ドローンを用いて敵陣に拡声器を届けてやる。そしてカレロスが何とか拡声器の使い方を理解し交流を取ることに成功する。
『我が名は、カレロス=アルタイル!死んでしまったベルトラン・ディアボロスの代わりに私が指揮を引き継ぐものだ・・・。我々は降伏する・・・だから貴殿たちの要求を聞く!そして罪を償う!!どうか我々の命だけは救ってくれ!!頼む!!』
頼む!命だけは助けてくれ・・・!』
すると、連合軍の兵士は困惑し始める。するとロウリア合衆国陸軍前線指揮官のアガレス大佐が白良に無線で提案する。
アガレス『もし完全に彼らを捕虜にするなら我が合衆国がお預かりいたします。おおよそ、そこまで国民も過激ではありませんので大丈夫かと。』
白良「そうですか・・・。分かりました。ではお願いしてもよろしいでしょうか?」
アガレス「はい。お任せください。」
こうして、皇国軍は降伏し連合軍も承認した・・・。と、思いきや突如として原州がやってくる。そして彼女が語りだす・・・。
原州「おい・・・。なぜ皇国兵を生かす?あれだけ民間人を犯したり殺しておいて、なぜあいつらに今更降伏方法を教えてやる必要がある!?お前たちイルポンはなぜ敵兵を甘やかせる?それだから朝鮮や中国・・・・さらに白人にも舐められるんだぞ・・・!いい加減にしろ!!」
白良「だが!相手が自ら降伏してきたんだ!!それを断るわけにはいかないだろうが!」
原州「馬鹿野郎!!お前はそれでも軍人か!?そしてマグマとの戦争に勝ったとは思えないほどの軟弱っぷりだな!!そんなことではまた敵国になめられて痛い目にあうぞ!そして次は日本だ!いい加減に目を覚ませ!そして皇国兵は全員処刑だ!皇国兵に情けを掛ける必要なんてない!特に仲間を殺された奴らはわかるだろう・・・?まるでゲーム感覚で都合が悪けりゃ降伏する奴ら何て生かす理由なんて無いんだよ!」
勝田「・・・・そうだ。生かす必要なんてねぇ・・・・!皇国兵は皆殺しだ!!この手で殺してやる!!」
「そうだ・・!皇国兵は中世の人間以下の価値観を持ち合わせている!容赦しないで殺してやれ!!」
「ああ!あの腐った豚どもは死すべき存在だ!殺せ!!」
「皇国兵を許すな!!奴らは生きる価値などないのよ!!」
「殺せ!殺せ!殺せ!殺せ!」
仲間や愛する人を失った陸娘や自衛隊員・・・、米兵や人民解放軍兵士・・・。そしてしまいには連合軍の兵士たちも皇国兵に殺意を覚えた者たちが次々と声を荒らげ皇国兵に総攻撃を仕掛けようとする。一部の将校や兵士・・・そしてロウリア軍兵士は止めようとするが、もはや手遅れであった・・・。
原州「見ろ・・・白良。結果としてほとんど兵士が皇国兵の降伏を認めていない・・・。残念だが奴らを全滅させるしかないな。」
白良「おい・・!やめろ!」
原州「総員攻撃せよ・・・!皇国兵を一人残らず殲滅しろ!!」
そして彼女の声と共に皇国軍を殲滅すべく、連合の兵士たちが一斉に射撃を開始した。戦場には再び重火器などの轟音が響き渡る・・・。武器娘も攻撃を開始し始め、ついに皇国軍は大混乱に陥る。カレロス達はせっかく誠意を見せ降伏したのに、突然攻撃されるたのだ。
「こ・・・降伏したのに・・・ぐぁぁぁ!」
「や、やめぇぇ!!!」
「ぎゃぁぁぁ!!」
皇国兵はそう泣き叫びながらこの世から消えていった。そして何とか爆風から逃れ沿岸部の砂浜付近まで逃げた皇国兵もいたが第二マグマ帝国から派遣されたマグマ垂直攻撃機38號フォージャーと連合軍の攻撃ヘリコプター部隊計30機に執拗なまでに攻撃されたのであった。その様子を見て邪悪な笑みを浮かべたのは原州であった。
原州「そうだ・・・!それでいい!!敵に甘さをちらつかせた瞬間、敵は付け上がる!!そして敵を殺すことを悩めば今度は自分が殺される!!敵を侮るなかれ!!徹底的に叩き潰せ!!それが戦争というものだ!!パーパルディア兵よ!次なんてない!!今日が貴様らの最期だ!!」
白良「・・・違う。これでは・・・!皇国兵と同じじゃないか・・・!」
ジョン「War, huh, yeah What is it good for Absolutely nothing・・・Uh-huh War, huh, yeah What is it good for Absolutely nothing Say it again, y'all・・・・。」
原州のやり方を見て白良は思った。このままでは皇国兵と同じではないか、と。そしてジョンは彼の方に手を置き、ベトナム戦争時に作曲され黒人歌手のエドウィン・スターの歌った「黒い戦争」を口ずさむ。原州がやっていることはまさに戦争の負の面であり、彼女はそれを体現しているようだった。しかし白良は彼女を責めることはしなかった。なぜなら原州は軍人だからだ。軍人は国を守るために戦わなくてはならない。それは歴史が証明しており、彼女もまた軍人として正しいことをしていたからだ。だが、いくら甘いとはいえどすべての皇国兵を皇国兵を殺すのは間違っている。
だがここまで行ってしまった以上自分も鬼となりこの戦争をいち早く終わらせるべく戦うしかない。そう考えた白良はある決断をした。とりあえず後のゲリラ化した皇国兵はエスペラント王国軍に任せることにした。そして白良は新たな作戦を立案する・・・・。
次回予告
フェン王国を何とか開放した駐屯地率いる連合軍は皇国に占領された国々も含め、アルタラス開放作戦を計画する。が、家族を皇国に奪われたりした国々の司令官は皇国民を容赦なく殺そうとする。白良は抑えようとするが、怒りに狂った彼らを抑えることを出来なかった。
その一方、リーム王国は攻めてきた皇国軍をはねのけ、パンドーラ魔法国はパンドーラ共和国と名乗り、皇国軍を殲滅に追い込んだ・・。
次回、第68話「文明圏外国の反抗」