問題児だらけの駐屯地が召喚されたようです(絶望)   作:CARUR

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忘れていたシーンを無理やり追加したため割と矛盾点出るかも・・・。


第68.5話「激高する上位列強」

神聖ミリシアル帝国 帝都ルーンポリス 空港 (中央歴1641年5月21日 午前9時20分)

 

 駐屯地率いる連合軍が作戦会議をしている頃・・・。ここでは、ムーの旅客機をまつミリシアル帝国の外交官2人がいた・・・。かられはムーと合流しパーパルディア皇国に向かい、駐パーパルディアの外交官を撤退させることを通達し、宣戦布告を撤回させるという任務を帯びている。

 

「そろそろ時間ですな」

「そうですね」

 

 彼らは、今か今かと待ちわびていた。今回は新たにムーが駐屯地から購入したエアバスA300を改良したA01型旅客機が来るのを待って帰る予定だ。やがて滑走路に双発の航空機と護衛機が見えてきた。ムーでは最新鋭となる単葉機であり、エンジンも強力なものが搭載されている。洗練されたフォルムを持つその機体はまさに未来的な雰囲気を持っていた。

 

「あれが駐屯地から買ったという飛行機ですか?なかなかカッコいいデザインをしてますね」

「ええ。さすがは文明圏外国に作らせたとは思えないほど高性能らしいですよ?」

「そうなんですか。我が国でも欲しいところですね」

 

 2人は話しながらムーがあらかじめ用意したタラップ車に足を掛け、機内に搭乗する。そして、中ではムーの外交官であるムーゲと女性外交官のラミルが待っていた。

ムーゲ「ようこそ!ミリシアルの方々!」

 

「どうも。それで、レミールはどうですか?」

 

ムーゲ「どうもこうも・・・。どうやらムーが輸出したと思い込んでるようでして・・・」

「まったく困ったものです」

ラミル「本当に申し訳ありません」

 

そう談笑する4人に、機内放送が響く。

 

『当機はこれより離陸準備に入ります。シートベルトをお締めください』

「おや?もう出発のようですな」

「はい。この度はこのような素晴らしい飛行機を用意していただきありがとうございます」

ムーゲ「いえいえ。それはそうと改めてお名前を伺ってもよろしいでしょうか?」

 

オーデル「ああ。これは失礼しました。私はミリシアル帝国外務省所属のオーデル=シュタインフェルトと申します。こちらは私の補佐官のラミルです」

ラミル「初めまして」

「こちらこそ。私はムー国の外務長官を務めるムーゲと申します。隣にいるのは副官のミリアさんです」

ミリア「よろしくお願いします」

 

 4人が挨拶を終えると座席に座りシートベルトをつける。すると、機体がゆっくりと動き始めた。そして徐々にスピードを上げていく。しばらくすると離陸し始める。高度300mほどの空域に入ると護衛機としてやってきた第二マグマ帝国空軍機のマグマ戦闘機47號ベールクトが追従する。独特なエンテ型航空機であるベールクトに驚く、神聖ミリシアル帝国の外交官たちであった。

 

オーデル「凄いデザインだ・・・。それでいて性能も高いときてる・・・」

ラミル「たしか第二文明圏外国付近にある、第二マグマ帝国と言う国が開発したんでしたよね?」

 

ムーゲ「おやおや。ここで驚いてはいけませんよ。第二マグマ帝国と駐屯地の軍用機に関するうわさを知ってますか?」

 

オーデル「たしか機械ではなく女性に変身できるとかいう噂でしょ?」

ムーゲ「え!?知ってたんですか?まあ、そういうことです」

ラミル「本当なんですか?」

ムーゲ「ええ。空中給油時に見れるかもしれませんね。」

 

 そう一行は空の旅を楽しんだのだが・・・。パーパルディア皇国に着いた後、関わりたくない相手と話すと思うと気が重くなるのだった。そして一度乗り換えるため、シウス王国の旅客仕様の飛行艇に乗り込むのだった。飛行艇がパーパルディア皇国の港町に付くころ、すでに日は暮れていた。

 

オーデル「では・・お互い止まる宿があると思うので、ここでいったん解散としましょうか?」

ムーゲ「ええ。また明日」

 

 そう言い残し、ムー外交官一行と神聖ミリシアル帝国の外交官たちはそれぞれの宿へと入っていくのであった。そして翌朝、オーデルとラミルは、ムーゲ達と向かいレミールのいる第一外務局に向かって行ったのだ。そして2か国の外交官はまとめて客室に招かれたのだった。

 

______________________________________

 

パーパルディア皇国 第一外務局 面談室 5月22日 午前10時20分

 

レミール「よく来てくれました。私はパーパルディア皇国の外交官を務める、レミールと申します。どうぞおかけください」

オーデル「初めまして。私はオーデルと申します」

ラミル「同じくラミルと申します」

 

レミール「ええ。そして今回は神聖ミリシアルの外交官が一緒に来るということでしたが?どのようなご用件でしょうか?」

オーデル「はい。今回パーパルディアから国民を撤退、観戦武官を駐屯地率いる連合軍に派遣、そして貴国に宣戦布告することを報告するため参りました」

レミール「なっ!?」

 

 まさかの上位列強・・・それも世界最強と名高い神聖ミリシアル帝国の外交官から発せられた言葉に、レミールは耳を疑った。無理もない。まさか上位文明圏の国の外交官にいきなり戦争開始の報告を受けるとは思わなかったからだ。

 

レミール「あの・・・。その、本当に申し訳ないのですが、何かの間違いではないのですか?」

 

オーデル「いえ、事実です。場合によっては駐屯地が殲滅戦を計画しているので。場合によっては我が国も参戦することになります」

レミール「・・・。なぜですか?私には理解できません。あなた方は我がパーパルディア同様に列強国では無いですか?どうして我が国に敵対行動をとるのですか?」

オーデル「貴国のワイバーンが我が国の商人を乗せた、ロウリア合衆国行きの旅客機を撃墜したからです。よって我が国は報復として侵攻することにしました」

レミール「そ・・・そんな!」

オーデル「残念ながら、我が国は一切の弁明を受け付けるつもりはありません。ただ、我々は貴国の蛮行に対し、怒りをもって返答するだけです」

レミール「く・・・」

オーデル「では、我々も暇ではありませんので、これで失礼させていただきます」

 

 そう言うとムーのムーゲが話そうとするが、突如としてレミールが狂ったように笑いだす。その様子に2か国の外交官は困惑する。そしてひとしきり笑った後で口を開いた。

 

レミール「とうとうムーもチュウトンチに媚を売り神聖ミリシアル帝国の名を語るよう外交官を寄越してきたか!」

オーデル「なっ!?」

ラミル「どういうことですか!?」

レミール「黙れ!!私は誇り高きパーパルディア皇国第3皇女、レミールだ!まったくムーもとんだ狸を使者によこしてくれたものだ!!」

オーデル「何を言っているんですか?」

レミール「しらばっくれても無駄だ!どうせチュウトンチとムーが結託して我が国を滅ぼすのだろう?だが、我が皇国は負けないぞ!皇国は絶対に降伏などしない!たとえどんなことがあろうと、私は戦い続けるぞ!!!」

オーデル「いい加減にしなさい!これは外交問題ですよ!!」

 

 オーデルはかなりレミールの様子を引き気味に見ていたが、さすがに我慢できなくなり怒鳴りつける。しかし、レミールは動じず、むしろ狂気に満ち溢れたような表情を浮かべる。

 

レミール「ふん。今更後悔しても遅いわ。ムーよ、精々神聖ミリシアル帝国の名を語ったことに後悔するんだな!いずれ神聖ミリシアルの怒りを買ってしまったと伝えておけ!」

 

オーデル「あなたという人は・・・」

レミール「では、話は終わりだ。さあ、早く帰れ!二度と来るんじゃないぞ!!」

 

 オーデル達は呆れた顔で部屋を出ると、そのまま第一外務局を出た。

 

オーデル「まさか、ここまで馬鹿だとは思いませんでしたよ・・・。いや皇国の総意ではないことを願いたいですね」

ラミル「さあ・・・。どうでしょうね。それにしても、皇国はあのような態度を取って大丈夫でしょうか?我々は2大列強みたいなものですよ。あれでいきなり大攻撃を皇国に喰らわせないなんて、駐屯地は慈悲深い軍事集団なんですかねぇ?」

オーデル「まあ、どちらにせよ、我々の仕事は宣戦布告をすることなので、もう帰りましょう。レミールには気の毒ですが、所詮パーパルディア皇国は滅びるべき国だったということでしょう」

ラミル「そうですね。あとは駐屯地の作戦がうまくいき、皇国が本土決戦にならないように願って。我々は賠償金を貰うために準備をしておきますかね」

オーデル「ええ。それでは帰りましょうか」

 

2人の外交官は待機していたシオス王国の飛行艇に乗り込むと、シオス王国を経由してそれぞれ自国へと帰っていった。

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