問題児だらけの駐屯地が召喚されたようです(絶望) 作:CARUR
ロウリア合衆国 空軍基地 (中央歴1641年5月27日) 午前4時20分
ここでは多くの戦闘機と攻撃機が飛び交っていた。ゴーストウォッチ作戦とは前回のテレフォンエスカルゴ作戦と違い、パーパルディア皇国に占領されたアルタラス王国周辺海域の海賊及び戦列艦艦隊を殲滅する作戦だった。
今回の作戦に参加しているマグマ戦闘機部隊は、すべて冷戦時代に作られたソ連製戦闘機を擬態を模したマグマ武器娘が配備されており、性能は同盟国より高くなっていた。
「にしても・・・・。すごい戦力だな?我が軍は・・・」
「ああ、我が国の工業力は世界一だからね。それに列強国では我々ほど強力な兵器を持っていないから、当然だよ」
「まあ、確かにそうだが・・・」
そう人族と獣人族の整備士が語る・・・。ほとんどは第二マグマ帝国からの義勇兵ばかりであるが、戦術を重視するロウリア合衆国軍は出費はかかるが、高性能機を多くそろえるのなら、傭兵部隊を使うという方法を取っていたのだ。
「しかし・・・。いくらなんでもやりすぎじゃないか?」
「仕方ないよ。我々の世界は列強国に支配されて、奴隷のように扱われているんだ。少しでも反撃しないと、我々は滅亡してしまう」
「それはわかるけどさぁ・・・。」
「おい!そろそろマグマ航空機娘が出撃するぞ!最終確認を行う!」
整備士長の言葉に、整備士達は気を引き締めなおした。そして数分後にマグマ航空機娘とロウリア合衆国軍空軍機で構成された航空部隊が出撃した。尚戦力としては・・。
P-01E:RD(意味はラストオーダー・・・つまり最終仕様機)を15機。
F‐01フェアリーセイバー(元機体F-86セイバー)10機を投入。
A-01Dエボル(Aー01デカルチャーにジェットエンジンを搭載したもの)9機。
E-02(早期警戒機に改造しレドームを搭載したB-17)1機
GB‐01ヘルテイカー(元機体B-36 )3機。
無人攻撃機MQ-02メイジ(外見は閃電に近く。ジェットエンジンで飛行)10機。
マグマ航空機娘
マグマ戦闘機27號フランカー7機
マグマ戦闘機17號フィッシュベット13機
マグマ攻撃機24號フロッグフット8機
マグマ爆撃機4號バイソン4機
と、いう過剰な戦力であった。それだけではなく途中でガハラ神国の空中給油艇による燃料補給を行い、万全の状態で威力偵察を行う予定であった。
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アルタラス王国 沿岸部の町ナモンカ 午前8時00分
ここは、アルタラス一のリゾート地であるが今は皇国人による拷問・・・車の後部付近に紐を括り付け、アルタラス人を拘束し砂浜を引きずらされて、そして最後は海に吹き飛ばすといった事が行われていた。また、町の広場には首のない死体が並べられていた。
「いや~!最高ですねぇ!!この光景!!」
「そうですねぇ!!蛮族の美女の血縁者を車を使って引きずりまわす!なんとも素晴らしい光景ですなぁ!!」
アルタラス王国の町を観光していた皇国軍人は、アルタラス人の女性が引きずられてくる様子を眺めながら酒を飲んでいた。皇国人はアルタラス人をこき使い、自分達が楽しむためだけに殺し、女を犯し、金品を奪い取る事に何のためらいもなかった。
「おい!酒はまだか!?」
「はい!ただいま!!」
「遅いんだよ!!!」
皇国兵は怒鳴ると、ウェイトレスを蹴り飛ばした。その様子を見ていたアルタラス人の男は恐怖に震えた。噂に聞くよりさらに酷い扱いを受けていたからだ。
「おい!そこの女!!お前も飲め!!下の口でなぁ!!」
皇国兵の一人が女性店員を捕まえて無理矢理酒を飲ませようとした時だった。
DODODODODODONN!!
「うわっなんだこれ!?」
「敵襲だ!くそ!何処から攻撃されたんだ!」
「隊長!上を見てください!あれはワイバーンではないでしょうか?」
「まさか敵か!?畜生!こんなところで戦えるか!」
突如、店の外で皇国兵の乗った車が爆発し炎上した。皇国兵が慌てて外に出ようとすると、今度は背後から銃撃を受け、倒れこんだ。
「ぐあっ!!一体誰が・・・」
皇国兵は振り返るが、そこに居たのは独特な形をした機械の鳥であった・・。いや機械の鳥ではなく、巨大な鉄の鳥だ。
「おい!あの鉄の化け物はなんだ?」
「わかりません・・・。しかし、我々にとって敵である事は間違いありません!」
「まさか・・・!駐屯地の率いる連合軍か!まずいな・・・。おい!すぐに司令部に連絡しろ!我々は敵に空から攻撃を受けた!援軍を要請するんだ!」
「了解しました!ただちに兵を手配します」
「急げ!我々はこのままでは全滅だぞ!!」
連合軍の作戦と言うのは、まず先にMQ-02メイジの攻撃型と自爆型が皇国軍の基地に攻撃し、敵の注意を引いた後に、上空に待機させていた連合軍機が高度を下げ、占領されたアルタラス王国軍基地にいる皇国兵を殲滅するというものだった。
フランカー「こちら戦闘機隊。まもなくワイバーン基地上空に到達。これより機関砲掃射を開始する」
フロッガー「了解。こちらも爆撃を終えたら、そのまま帰投する。幸運を祈る」
フランカー「ありがとう」
フランカーは武装の機関銃を撃ちまくり、ワイバーンの宿舎を破壊していく。それを援護するようにフロッガー隊が爆弾を落とし、滑走路に穴を開ける。
「よし・・・。もういいだろう。全員急降下で皇国軍を狙え!!
『了解!攻撃開始!!』
BARARARARAARARA!!!!
後続のP-01E:RDとF-01がとどめと言わんばかりに残存した携行対空ミサイルを持つ皇国兵に攻撃を加えた。
「おい!早く蛮族の飛行機械を落とせよ!味方が危ないぞ!」
「ま・・・まずい!アルタラス人に作らせた飛行機械が破壊される!対空砲部隊は何をやってるんだ!!
「申し上げます!他の基地も攻撃を受けて、人員を割けないことです!!」
「そんな馬鹿な・・・。おい!とにかく、あの飛行機械を落とせ!今なら奴らは低空飛行しかできないはずだ!撃て!!」
「はい!!」
だが彼らの攻撃は虚しく、とうとう戦略爆撃機部隊が到着した。高度10000mから投下される爆撃機には大量の爆弾が搭載されていた。
「な・・・なんだあれh・・・・・・・」
DOODODODODODODODODODODNN!!BABOOOOM!!
皇国軍の飛行場に次々と着弾し、爆発を起こす。一応アルタラス軍兵士の偵察により捕らわれたアルタラス人女兵士がいないことは確認しているため、遠慮なく攻撃を加える事が出来た。その後もアルタラス王国内にある皇国軍に占領された基地と警察署、統治機構を破壊。そして、皇国人の住むアルタラス王都にビラをばらまいてまくとロウリア合衆国空軍は帰投していった・・・。そのビラの内容はと言うと・・・。
『皇国人告ぐ。この国から今から立ち去るならば命だけは助けよう。もし、まだアルタラス王国に留まるつもりであれば、貴様らの家族を一人残らず殺されるであろう。また、アルタラス王国の女性を強姦したり、奴隷として売ったりした場合は、貴様らの家族を皆殺しにする。以上』
という内容であった。そのほかは・・・。
『現時点から2週間後、撤退しなければ連合軍とルミエス王女率いるアルタラス解放軍が、アルタラス王国に侵攻してくる。その際、我々は一族郎党皆殺しにする。だが安心してもらいたい皇国人の女性は犯さずそのまま殺す。安心してもらいたい。すぐさまアルタラス王国から出ていく事をお勧めする。さもなくば家族が死ぬことになる。繰り返す。アルタラス王国から直ちに退去せよ。これは警告である。従わぬ場合は死あるのみだ。以上』
と、いう文面が書かれていた。アルタラス王国のに移植した皇国人は「どうせ嘘だろ?こんな事出来るわけがない」と思ったが、実際皇国軍はロウリア合衆国軍に破壊された。そのため、ロウリア合衆国軍の力を信じざるを得なかった。
とりあえず生き残った統治機構の職員は軍備の増強を本土に求めた。その結果自動小銃などが送られたのであった。だが。それも無駄に終わる。何故なら、2週間後に中国兵とロシア兵からなる王国民解放軍と新アルタラス社会主義共和国連邦が侵攻してきたからだ。
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クワ・トイネ共和国 海軍港 6月3日 午前5時40分
ここでは長門型戦艦を元にして作られたミサイル戦艦「ミズ・トイネ」の甲板上で建造途中であるが、白良が演説を行おうとしていた。その演説を聞いているのは連合軍の司令官と兵士・・・そして赤い制服を胃に纏った王国民解放軍がそこにいた。そして演説が始まる。
白良「諸君!私は戦争が嫌いだ。戦争で人が死んで行くのが嫌なのだ。だから私は戦争が起こらない世界を望んでいた。しかし、それは叶わなかった。なぜなら私達はパーパルディア皇国を甘く見ていたのだ。あの国は列強国の中でも4番目に位置する国だった。だが、あの国がまさかここまで傲慢かつ野蛮な国だとは思わなかった。だからこそ、私たちは奴らに正義の鉄槌を下さなければならない!!そうだ!奴らには正義の鉄槌を下す必要がある!!」
そこで彼は手を振り上げると、王国民解放軍も手を振って歓声を上げる。
白良「そう!我々には正義がある!我々の祖先はパーパルディア皇国に属国として扱われてその上恐怖で抑えつけられた!!だが今は違う!!我々は独立したのだ!!我々を蛮族扱いした奴らを殲滅するために!!今こそ復讐の時が来た!!我々は奴らを滅ぼすために戦うぞ!!!!」
王国民解放軍は「ウォーーーーッ!」と叫ぶ。その様子を見て白良は演説を続ける。
白良「さぁ!!敵は待ってくれない!!我々の反撃の時は来た!!我々は奴らのプライドを徹底的に潰す!我々を蛮族と見下し、奴隷のように扱った奴らに対して徹底的な攻撃をくわえる!そして捕らえられている王国民を開放し、王国民の領土を取り戻す!!そして再び誇り高き民族に返り咲く!これが私の願いであり、諸君の願いでもあるはずだ!!ならば、この怒りを敵にぶつけよ!!彼らの祖国を土足で踏みにじった奴らを許すな!!」
「「「「「「うぉおおおお!!!!」」」」」」
白良「さぁ・・・!属国にされた国々よ今こそ立ちあがれ!!『王国民よ!!決起せよ!!』」
「「「造反有理!造反有理!!」」
「「「Урааааааааaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaa!!!」」」
そう白良が演説を終えるとマグマ兵やロシア兵、人民解放軍兵士・・・そして第8.5インターナショナルの主義を持つ新アルタラス社会主義国の兵士たちが雄叫びを上げた。そして王国民解放軍は赤い服を身に纏い揚陸艦に乗船していく。その後、初代アルタラスの王の名から取った新生アルタラス海軍旗艦の巡洋艦「ドータフ」の率いる艦隊がクワ・トイネ共和国の海軍港から出港していった・・・。
以下が王国民解放軍の戦力である
ドータフ型ミサイル巡洋艦「ドータフ」「ドーラ」
元、艦艇スヴェルドロフ級巡洋艦
武装、27㎝連装砲4基、20㎜CIWS3基、127mm速射砲2基、VLS(4×6セル)、艦載ヘリコプター2機
ヨシファ型ミサイル駆逐艦「ヨシファ」「ニキーナ」
元艦艇、コトリン型駆逐艦
武装、15.5cm三連装砲塔2基、12.7cm単装高角砲2基、15㎜CIWS2基、対潜ロケット発射機×2、VLS2×7セル。
ナルーミャス級装甲竜母(改装型)「ナルーミャス」「ナーガル」「シャラン」
武装、12.7㎜機関銃8門、15㎜単装高角砲7問。
揚陸艦20隻
ソデル型強襲揚陸艦「ソデル」「ソーデル」
武装、対空ミサイル「フレシェット」2基、CIWS2基、CIRAm2基。
搭載可能なユニット、戦車揚陸艇4、装甲車揚陸艇3艇、兵員輸送艇10艇、ヘリ5機、攻撃ヘリ2機、戦闘攻撃機4機。
カタパルト付きの揚陸艦である。
そのほかは連合軍の艦艇が同行する。白良は演説が終わると、マイクを部下に渡して自分は「果たしてこれでいいのか?」という疑問を抱きながら司令部に戻る。今回の作戦は、主にパーパルディア皇国に対して連合軍による真珠湾攻撃の様な航空攻撃をした後に艦砲射撃を行い、王国民解放軍による攻撃で敵の海軍を壊滅させるというものであった。だが、それでは王国民を解放する事は出来ない。
何故なら王国民の殆どが奴隷のような扱いを受けていたからである。そのため、王国民を解放しなければならない。そのためにアルタラス王国の要塞のある海岸に大規模な第二マグマ帝国の航空戦力と王国解放軍の兵士と陸娘が乗った揚陸艇が上陸し、要塞で援軍を待っていた兵士と合流すると地下水路で待機していたアルタラス人兵に連絡をいれ、王都まで進撃してもらう予定だ。
同時刻にパンドーラ大魔法共和国や元クーズ王国とマルタ、アルークから連なるクルタク社会主義連邦なども北朝鮮軍兵士やベトナム軍兵士と共に決起を行い、元宗主国のパーパルディア皇国に反旗を翻した。この反乱はのちに「第一次文明圏戦争」と呼ばれ、この世界の列強社会を震撼させる出来事となる。
次回予告
クワ・トイネ共和国の港から出撃した、ルミエスとルミノ率いる新生アルタラス社会主義共和国軍と、ロシア連邦軍、第二マグマ帝国軍、人民解放軍からなる兵士の集まりである王国民解放軍がアルタラス島に上陸し、皇国軍を撃滅する・・・。
次回第七十話「アルタラス王国開放」