問題児だらけの駐屯地が召喚されたようです(絶望) 作:CARUR
クワ・トイネ共和国東南部 〇〇駐屯地 司令官室 (中央歴1641年6月16日)
白良「・・・特作群に新たに志願した駐屯地娘と隊員はどうなった。実戦でも使えるのか」
市ヶ谷「はい、問題ありません。すでに戦闘での実戦も経験している方々でしたし、なおさらパーパルディア兵に対する復讐となれば士気も高いです。」
白良「そうか、しかしお前も特作群に入るとは思わんだ。」
市ヶ谷「・・・・ただ戦死すればまだ悲しいだけで済むかもしれません。でも・・・・・・!凌辱されて原型もないほど壊されれば・・・。殺意しか生まれないんですよ。あのような連中を殺すにはそれしかないんです。だから私は志願しました。」
白良「そうか・・・。確かに俺が任命した時にいた松田ももういないからな。顔に皇国兵の作った圧力鍋爆弾でやられてな。」
ここでは報告に来てた市ヶ谷が白良に新たに特作群志願した駐屯地娘と隊員の育成具合の報告に来ていたのである。そしてこの報告を聞いた白良は少し悲しげな表情を浮かべていた。市ヶ谷は松田の件を思い出している白良をみて話題を変えた。次の報告は新たにこの世界で編成した特殊部隊の育成具合である。
市ヶ谷「タクティカル・コマンドーとタクティカル・ネイビーシールズの編成と育成は終わりいつでも実戦投入可能になりました。そのほかの部隊も現在育成中ですが、特に兎部隊の調整は少し手間がかかります・・・。なんせ彼らの心のよりどころはサンレアさんだけでしたからね。」
白良「韓国軍のか・・・。確かに彼らはサンレアのおかげで人間性を元に戻すことができたようだな。」
そう報告は続いた・・・。一方鍛錬を行っている駐屯地娘と隊員たちは、特作群の陸娘や特作群に参加した駐屯地娘に鍛錬を付けてもらいながら必死に訓練をしていた。訓練内容は音を立てずに移動する方法や敵地潜入の方法などであった。
富山「うぉりゃああああ!!!」
ドカッ!!
富山ひみ子の攻撃で勢いよく練馬が吹き飛ばされる。
練馬「痛ったぁ!!!!」
富山「おらぁっ!もっとしっかり攻撃しろ!!それで死んだ朝霞が浮かばれると思ってんのか!!」
練馬「う・・う・・・ああああああああああああっ!!!」
死んだ朝霞のことを思い出し発狂したかのように突っ込み始める。だがその動きは一見狂気的な動きをしているが、敵を迅速に仕留めることのできる無駄のない動きでもあった。そして富山はその動きに伸びるものがある事を察し彼女に期待していた。
富山「そうだ・・・!いいぞ!まだまだだ!」
シュッ!!シュッシュ!!
彼女は練馬のスキを突き、横なぎに練習用のスタンナナイフを振る。それを間一髪のところでかわす練馬。だが練馬はすぐさま拳銃(エアガン)を懐から出し富山に向けて発砲する。そして彼女の攻撃を避けきれなかった練馬は吹き飛ぶ。
富山「ほらほらどうした!?そんなもんじゃないだろ!!」
練馬「うぅ・・・。」
富山「なんだその目は・・・。もうあきらめたのか?朝霞を殺した皇国人に復讐したかったんじゃないのか?オタク自衛官が特作群に転身するなんて200年はえーよ。さっさと死んどけ!」
練馬「くそぉおおおっ!!!」
ドガァアアッ!!
富山「ぐふっ・・・。」
怒りのこもった一撃を腹にくらい血反吐をはく富山。そして二人はまた立ち上がり戦闘を再開する。彼女達特作群の隊員はこのように、復讐心を煽らせるような指導を行っていたのだ。そして特作群ではこういったことが行われ、彼女たちはどんどん練度を上げていったのだった。その一方別の場所では勝田と元ヤクザ上がりの特作群隊員達と格闘戦の訓練を行なっていた。
「姉ちゃん・・・?まずはショベルの使い方だぁ・・・。皇国人のゴミどもはありとあらゆる道具で拷問した。それと同じでショベルや工具には色々と使い道があるんだぜぇ?まずお前さんはショベルをどう使う・・・。」
勝田「・・・主に指導で使うが。実戦では刀の様に先端を使って敵を斬ったり、頭蓋骨に勢いよく突き刺したりできるな。」
「素人だなぁ。俺ならショベルを使って敵の腹部をえぐり取るように切り裂いてやるねぇ。まあ、俺らはショベルをあまり使わんから分からんだろうけどな。」
勝田「・・・じゃあどうやって戦う?」
「俺は特製の改造電動ドリルをつかって・・・。銃の様に敵に撃ち込んでやったりするなぁ。後は尋問用の電動ドリルで敵の体を削り取っていくとかかなぁ。」
勝田「・・・。」
「なんだよ。その目つきは。まさかお前さんは俺らの真似をして戦いたいのか?笑わせるな。そんなんじゃ皇国兵には勝てねえな。お前さんは元の人物はただの暴走族上がりのねーちゃんの遺伝子から作られたんだろ?まー。電動ドリルの柳川と言われた俺にはなれねーな。」
勝田「そうか・・・。私も電動ドリルの柳川と呼ばれたあんたみたいになれるとは思っていない。でもな、私は絶対に奴らに勝つためにこの世界に来たんだ。だから私は私のやり方で戦う。だから頼む。教えてくれないか・・・。」
「ふんっ!しょうがねえな。いいだろう。まずは基本からだな。」
そうして勝田は元ヤクザの特作群隊員と共に、ショベルを使った戦い方や武器の効率的な使用法について学ぶことになったのである。その一方駐屯地の地下にある極秘研究所ではある人物が手術を受けていた。
_________________________________
地下極秘研究所
P----...P------
メリーン「我ながらよく移殖できたと自負しているねぇ・・・。それになかなか別々の人物を物理的に合成して作るなんて、滅多にない経験だからねぇ・・・!」
彼女が手術を行っている台には、二人の人間がいた。片方は中学生前の女子であったが、すでに体のパーツはもう一つの高校生くらいの女子の体に移されており、その体はまるでミイラのように干からびている。そしてその二つの肉体を合体させるべく、彼女は手術を行っていた。最後に脳と眼球の精神の接続を確認し、手術は終了した。
メリーン「ふう・・・。これでいいでしょう。あとは目を覚ますまで待つしかないですねぇ。しかし・・・あの時の光景を思い出すだけで興奮してくるわぁ・・・!早く目覚めてほしいものねぇ!!!」
彼女は不気味な笑みを浮かべ、はしゃいでいたのだ。しばらくして軽く流動食をたべ寝ようとすると・・・。手術室からその人物が出てきたのだ。彼女の予想では目覚めるのは翌日だと予想していたが、意外にもその少女は目覚めた。
「メリーン。ありがとう。これで立花の復讐をすることができるよ。」
メリーン「それはよかったねぇ。こちらもめったにない経験をさせてもらったしねぇ。ところで君は今まで通り・・・けん・・・・。」
「私は北軍リクヤ・・・・・。健軍サクヤの名前は捨てた。」
メリーン「あらら・・・。まあいいよ。君はまだ訓練に参加しない方がいいよ、臓器と肉体の拒絶反応が起きてないか調べないといけないからねぇ。」
「ああ・・・。」
_________________________________
駐屯地 演習場
健軍サクヤ改め北軍リクヤはある程度メリーンによる調査が終わった後、演習に参加するため演習場に来ていた。
北軍「立花・・・お前はこの背の高さで俺を見ていたんだな・・・。俺はダメな姉だったな。ごめんな・・・。ガキ見たいないたずらばっかりやって。本当に悪かった・・・。お前は・・・・。俺の誇りだよ・・・。」
彼はかつての姉に思いを馳せつつ、演習場を歩いていた。少女の様なサクヤは立花の体を掛け合わせたため、身長は高くなっていた。しかし、体にはサクヤの体を無理やり掛け合わせた部分もある為痛々しいほどに接合した跡があった。また、髪の色は立花の髪色と自身の髪色を受け継ぐように2色に分かれたものであった。
熊本「姉さん・・・・!」
北軍「ああ・・・。熊本か・・・訓練はどうだ。」
熊本「・・・・北熊本お姉さんはそれで喜んでいるとは思わなないけん・・・」
北軍「・・・・。ああ。でも俺は立花と一緒になりたいんだ・・・。」
熊本「・・・そうですか・・・。姉さんがいいなら何も言いませんけど、無理だけはしないでくださいね・・・。」
そうして二人は演習場を歩き始めた。すると向こう側から初老の男がやってきたのだ。特作群の一の日本刀使い・・・竹田信厳であった。
竹田「あんた・・・薩摩の出身だろう?ならその血を生かして刀の使い手になってみたらどうだい?」
そう言って彼は一本の木刀を渡してきた。それを素直に受け取ると、木刀を構えた。
竹田「ほう・・・。継ぎ接ぎだらけの体のわりに、しっかりと構えるじゃないか。あんた名前はなんというんだ?俺は竹田だ。」
北軍「北軍リクヤだ。」
竹田「ふむ・・・。お前さんの剣技はまだまだ未熟だが、筋はいいな。もう一人鍛えている奴がいるんだ。そいつはいつも日章旗の鉢巻きをまいて鍛錬している。そいつと一緒に修行してみないか?」
彼女はそう誘われ頷いたのだ。こうして特作群や新たに編成する特殊部隊の隊員の訓練が始まった。彼らの訓練内容は過酷を極めるようなモノばかりであった。内容としては、激しく動いても敵を一撃で倒すような攻撃方法を身につけるため、移動した際の感覚を常人では耐えきれない10倍に感じる薬品を使い、動く目標や止まった目標に狙いを定めてひたすら撃ち込む訓練。音もなく走る訓練。バッテリー残量を気にしなくてもいいように、感覚でコイルテーザーガンやレールガンを扱う訓練。などを行っていたのである。
その過酷な訓練のおかげで彼らは短期間でかなりの実力をつけることができたのである。そして彼らには、ある作戦が伝えられていた。それはその時に話そう・・・。