問題児だらけの駐屯地が召喚されたようです(絶望) 作:CARUR
パーパルディア皇国 工業地帯デュロ付近の上空 8月1日 午前8時20分
ここでは皇国人がいつも通り過ごしていた・・・。工業地帯で働いているもの、工場から出てきたもの、街を歩くものなど様々である。そのなかに一人の少女がいた。彼女はこの国の武器を作っている工員の娘である。彼女の名前はルミィと言った。彼女はこの前誕生日を迎えたばかりで12歳である。
「ふぅー、今日も疲れたなぁ」
そう言いながら、家に帰るために歩いていた。いつも通り暮らしていた彼女であったが、この日は少し違った。彼女が歩いていると突如として空に黒い帯らしきものが見えたのだ。それはどんどん大きくなっていった。その正体は黒色の煙幕を焚いて飛行しているB-52Hとその量産型のB-02であった。そして遅れて今度は赤色の煙幕を焚いて飛行している富嶽mark2と輸出仕様の煉獄が現れた。
(参考BGM仮面ライダービルド「revolution」)
「まさか・・・あれ・・・!爆撃予告の・・・・!逃げなきゃ!!でもどこへ!?」
彼女は一瞬にして先週の空襲予告の伝単を思い出し、その伝単に書いてあった避難方法を思い出した。急いで家に戻り親に逃げるよう説得するがなかなか動いてくれない。仕方なく彼女は川沿いに行き地下道の様な場所に逃げ込む・・・。今回動員された連合軍の戦略爆撃機隊の戦力は以下となる。
工業地帯爆撃部隊『トップシークレット』
B-52Hストラトフォートレス。
BB‐02ホワイト・フォートレス:50機
BB-01ドラゴンマフィア:36機
マグマ空中要塞ランサー:10体
零一式戦略爆撃飛行艇:30機
BBRー1ファイズ:20機
P-02Bシールダー:30機
A-01Dエボルト:100機
F01Fマタキャット:8機
F-01フェアリーセイバー:18機
第一ワイバーン基地殲滅部隊『広島隊』
富嶽mark2
零一式超型戦略爆撃機『煉獄』(ジェット化した富嶽):12機
零一式墳式戦闘機震電Ⅱ:9機
零二式戦略飛行艇:10機
第二部隊『長崎隊』
零一式超型戦略爆撃機:12機
F-2
マグマステルス戦闘機57號フェロン:7機
第三護衛空爆隊『小倉隊』
AC-2エアンペル
F-15J 4機
Fj-01 20機
F-01 10機
と、いう過剰な戦力であった。これは魔導エンジンの出力上昇により1発あたりのコストが下がったためだ。さらに今回は対地攻撃用に新たに開発された新型爆弾を23式収束爆弾「時雨Ⅱ」と、焼夷爆弾M666「モンキーバーベキュー」を用いての攻撃が行われる。戦略爆撃機隊の編隊は工業地帯に向けて進行を開始した。その頃地上ではその禍々しさに怯える人々がいた。しかし爆撃機に乗る彼らは知る由もなかった・・・。
トップシークレット隊は高度2000mというワイバーンオーバーロードどころか普通のワイバーンですら、届きそうなくらいの高さで飛行していた。そして彼ら爆弾倉を開くと爆撃を開始した。まずは手始めに工場地帯を重点的に狙うことにした。
『投下!』
HYURURURURURURURURURURU・・・・・PASYUN!PASYUN!
「なんだあれ・・・?飛竜の糞か・・・?いやそれにしては大きすぎるような・・・?」
彼らの目に映ったのはまるで黒い塊であった。そして彼らはそれに気づかず時雨弾の雨を喰らい、この世から消えていった。だが、それだけでは終わらない・・・。爆破魔法を付与したM666が建物に着弾した途端に大爆発を起こしつつバックドラフト現象を起こし炎と爆風で周囲を焼き払っていく。
B-52H「悪く思わないでね・・・。逃げなかったあなたたちが悪いのよ・・・!!」
エアンペル『こちらエアンペル、衛星からの情報でワイバーン部隊100騎が向かっていることが判明した。護衛機を送るか?』
B-52H「いえ・・・。皇国には我々に二度と勝てないことを証明させなくちゃだめよ・・・。戦略爆撃機の銃座で対応する・・・。援護は必要ない・・・」
エアンペル『了解・・・』
B-52Hは自分の率いるB-02などの爆撃機に命令を下し、銃座を用いて迎撃態勢に入るよう連絡する。B-02以外の爆撃機は尾翼付近の機関砲は1門しか搭載せず後は3連12.7㎜機銃を各機体4基かそれ以上装備している。
「さあ・・・。狩りの時間よ・・・。狩られる覚悟のある奴だけ来なさい・・・」
零一式戦略爆撃艇の女性銃座手のつぶやきとともに、戦略爆撃の編隊は工場地帯を爆撃しつつ皇国軍飛竜隊に防護機銃を向けたのだ。皇国軍竜騎士は怒りを覚え戦略爆撃機部隊に接近する・・・。
「あのバケモノを殺すぞぉー!!」
隊長の叫び声と同時に彼らは一斉に突撃を開始する。しかし・・・爆撃機のキルゾーンに入った瞬間に銃弾の嵐に晒される。B-2の側面に搭載された20㎜対空砲が火を噴く。
VOOOOOOOOOOOOON!!
「なっ・・・!なんだあれは!?」
彼らが見たのは今まで見てきたどの兵器とも違うものだった。見た目は巨大な鯨のようなものであったが、その側面からは銃を束ねた物のような物が生えていた。そして轟音が響いた後に彼らの意識はこの世から消えた。そして後続の爆撃機も同じように掃射を行い、皇国飛竜部隊は壊滅していった。そして皇国軍のワイバーンは粉みじんになりながら地面に落下していき、皇国人の家や洗濯物に兵士とワイバーンの血肉が降り注いだ。その様子を見ていた皇国の国民は震え上がり逃げ惑っていた。
「う・・・嘘だろ・・・!?ワイバーンロードがあんなにあっさり・・・!?」
「なんなんだよ・・・!あれは・・・!」
「ば・・・化け物よ!そうだわ!ビラに書かれていた通りに居住区に逃げれば・・・!早く逃げないと・・・!殺される・・・!」
人々は恐怖し、我先にと逃げ始める。しかしそれは罠だった。
B-52H『全機へ通達。これより目標を東部方面の工業地帯爆撃を行n・・・「連合軍機全機に次ぐ、作戦書通り居住区に対して戦略爆撃を行う。総員退避せよ・・・。繰り返す、作戦書通り居住区に対して戦略爆撃を行う。総員爆撃を開始せよ」』
『こちらクワ・トイネ第一戦略空軍隊。了解した。爆撃を開始する』
『こちらクイラ第3戦略打撃コマンド隊。了解。攻撃を開始する・・・』
『こちらフェン王国空軍第1戦爆連合大隊。了解。攻撃開始』
突如としてB-52Hの指示を遮り、戦略爆撃機隊は一斉に爆撃を開始した。その指示を遮った人物はクワ・トイネ空軍所属の男性パイロットであるゾルタ大佐であった。彼はフェンの戦いで殺された空軍攻撃隊の友人・・・。そして陸軍に入隊した女友達が皇国軍の卑劣な攻撃を受けた後に凌辱され、全身を焼かれる拷問を受け死亡した、そして不運なことに家族も死に、唯一生き残った彼だけが復讐心を燃やし続けていた。そんな彼が考えた策が、報復として罪のない皇国人を虐殺することであった。そして同じ思いをした爆撃隊の乗組員たちもB-52Hの命令を無視し、無差別攻撃を始めていた。
『畜生どもめ・・・。よくも俺たちのダチを殺しやがって・・・!』
『許さねえぜぇええ!!』
『皆殺しにしてやるぁあああ!!』
『地獄に落ちろぉおおお!!』
それを知らない皇国人・・・。とりわけ伝単ビラの通りに爆撃されない居住区に逃げたのであったのだが・・・。
ドゴォオオオン!!! ズガァアアンン!! チュッドオ―――ンッ!!!!
「な・・・なんでだよぉ・・・!ビラの通りに逃げたのに・・・!」
「皮膚が・・・皮膚が溶けていく・・・」
「熱いぃいいい!!」
「水・・・!水をくれぇ・・・!!」
「助けてぇ・・・!」
戦略爆撃機の投下したM666焼夷弾によって居住区は吹き飛び、爆発で生じた衝撃波と熱風が逃げ遅れた人々の身体を焼いていった。彼らは悲鳴を上げながら死んでいった。その後もその戦略爆撃機は工場地帯の建物を容赦なく破壊していき、皇国の生産力はあっという間に崩壊した。そしてM666によって発生した火災は終戦日まで消えることは無かった。一方ワイバーン基地殲滅部隊『広島隊』『長崎隊』『小倉隊』は皇国軍飛竜基地に向かって進撃していた。
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パーパルディア皇国 皇都エスシラント周辺皇国軍基地「第24飛竜基地」 上空
ワイバーン基地殲滅隊は3つにわかれ、それぞれワイバーン基地を破壊すべく進撃を開始しようとしていた。そんな中、20機のFJ-01が第24飛竜基地に接近しつつあった。その機体とはFJ-01フェアリーセイバーであった。F-86セイバーを元にして作れらたこの機体は、この世界で作られたジェット戦闘機では汎用性に最も優れており、さまざまな任務に対応できる万能機である。武装は機首に搭載されている20mm機関砲と翼下に搭載している中距離ミサイル(高炸裂弾頭)AIM‐05カンディルを4発を搭載可能とする。そして爆撃任務時には最大で150㎏爆弾を2発を搭載可能である。
「畜生!他の皇国軍基地は何をしてるんだ!!我が皇国が荒らされているっていうのに!」
「全くだ!!蛮族どもめ!!我ら第19ワイバーン中隊だけであの忌々しい鉄の飛竜共を全滅させてやる!」
「隊長!敵が見えました!高度6000m!」
そういいながら連合軍の爆撃機隊に突っ込んでいくパーパルディア皇国のワイバーンオーバーロード部隊。しかしその動きをレーダーで捉えていた連合軍機は、すでに迎撃態勢を整えていたのだった。
「来たか!奴らは数が多いからな!まずは数を減らすぞ!」
FJ-01編隊は2手に別れ、それぞれが1機ずつワイバーンオーバーロードを引き付け、残りが背後から襲う作戦に出た。ワイバーンオーバーロード部隊はその作戦に気付かず、次々と引き付けられていき、そのまま撃墜されていった。
「なっ!?なんだあいつらのスピードは・・・!早すぎる!!」
「くそ!振り切れない!!このままじゃやられる!!」
「落ち着け!敵の数は多くない!落ち着いて対処すれば倒せるはずd・・・グバッ!!」
徐々に機関砲やミサイルが命中し、一機また一機と墜ちていくワイバーンオーバーロード。そして残った最後の1機が逃げるが、すぐに追いつかれてしまう。そして後ろを振り向いた瞬間、20mm砲弾が竜騎士を直撃し、胴体と首が離れ、頭部を失ったワイバーンはそのまま地面へと落下していった。
BABABABABABABABA!!
「ギャッ!!」
「ぺぇっ!!」
「しまった!奴らわが軍のワイバーン基地を破壊する気だ!!」
「畜生がぁあああ!!!」
ワイバーンオーバーロード部隊の生き残りが空しく叫ぶ中、戦闘機57號フェロンが低空飛行で彼らの基地に向かっていく。一方の富嶽部隊も規模の大きいワイバーン基地と養殖場を爆撃するべく進撃を続けていた。
富嶽mark2「広島隊。総員爆撃を行え。目標はワイバーン飼育場の壊滅及び、大型飛竜基地の破壊である。各機、攻撃開始」
『了解。目標地点到達まであと5分。全兵装安全装置解除。誘導爆弾投下準備完了』
『こちら長崎隊。目的地に到達。これより爆撃を開始する。爆撃進路確保せよ』
エアンペル『こちら小倉隊。目標地点に到達。爆装した戦闘機が爆撃を終え次第、制空戦闘に入る。以上』
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パーパルディア皇国 皇都エスシラント 防衛基地司令。
パイ「大変です!!どの基地も音信不通になっています!おそらく敵にやられたと思われます!」
KYYUIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIN!!!
「くそぉ!!奴らめ!早くワイバーンを離陸させろ!!敵を叩くのだ!!」
DADADADDADADDA!!
「畜生!早すぎる!!ダメです!!低空飛行する飛行機械によって破壊されます!!そして他の基地は大型の飛行機械により破壊されている模様!!」
メイガ「て・・・敵はどれだけ強大な兵器を持っているというのか・・・いや!引くんじゃない!!我々には飛竜があるではないか!ワイバーンオーバーロードさえ離陸できれば、あんな鉄の塊など恐るに足りん!」
女性通信員であるパイの報告を聞きながらも、司令官であるメイガは何としても皇都エスシラントを守る為、飛竜による出撃命令を出そうとしていた。なんとかワイバーンオーバーロードを6匹ほど集め、発進させようとしたその時、爆走したF-2から投下された時雨弾によりワイバーンオーバーロードが全滅するという悲劇が起こった。そのうえその際に爆風でガラスが割れ、近くにいた兵士やメイガの目に破片が入り込み、視力を失ってしまうという事態に陥った。
メイガ「目が!目が見えないぃ!!・・・・くそぉっ!!状況はどうなっているんだ!!!」
パイ「は・・・はい!!滑走路は破壊されてしまい、ワイバーン離陸できません!」
「駄目です!!修理できません!!蛮族どもが空から攻撃してきます!!」
「畜生!!蛮族め!!卑怯者め!!」
HYUUUUUUUUUNN!!HYUUUUUU!!
彼らが慌てふためいたとき、空から誘導爆弾Mk08(強化版AZON)が降ってきた。その誘導爆弾の数は合計100発。その爆弾が施設全域に降り注ぎ、地上にいた兵士たちを肉片へと変えていった。そしてワイバーン格納庫にも爆弾が降り注ぐ。
「ああっ!!ワイバーンが!飛竜g・・」
DODOODODOOOOMMM!!!
パイ「きゃあああ!」
「伏せろ!!危ない!!」
終いにはパイやメイガのいる施設まで爆弾が降り注いだ。建物が崩壊し、彼らは瓦礫の下敷きになってしまう。別の基地でも同様に被害が出ていた。ワイバーンを離陸させる前に、上空からの機銃掃射で全滅させられるか、爆弾によってミンチにされるかのどちらかであった。基地に対する爆撃をある程度終えると、今度は橋などの移動経路、穀物を粉砕する風車、さらには倉庫までもが空爆され、完全に都市としての機能を失った。
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皇都エスシラント 住宅街
ここではトップシークレット隊による攻撃・・・いや無差別爆撃が行われていた。皇国民が逃げ惑うなかP-02シールダーが機関砲掃射を行い、市民を撃ち殺していく。そして都市にある皇国陸軍基地に対しても爆撃が行われた。その様子はもはや正義の戦いとは
言い難く、ただの虐殺だった。そしてとあるP-02が逃げ惑う少女に攻撃を開始し始める。
BUUUUUUUUUUUUUNN!!
「助けて!!助けてぇぇ!!!」
『(俺の家族を殺した皇国人の娘かもしれない・・・!ぶっ殺してやる!!30㎜ガトリング砲を喰らえ!!)』
VOOOOOOOOOOOOONNN!!
「凄いおt・・・」ビチャァァッ!!
『つぎはあの建物だ!!!俺の家族の仇を討ってやる!!』
音を聞いた瞬間少女の体をガトリングガンが撃ち抜き、血と内臓が飛び散った。そして次の標的として、丈夫そうな家に逃げる一般人の群れに目を付けた。するとロケット弾を発射する。その家の入口に皇国人が沢山集まっていたためロケット弾の爆発で
多くの人が吹き飛ばされた。
ドッカアアアン!!
『こちらマシュ5!家族の復讐を完了!!!くくく・・・!ざまあみろ!!あの時の恨みを思い知れ!』
『こちらマシュ1!何をしているんだ!!・・・・っ!気持ちはわかるがそんなことをしたら同じクワ・トイネ人として恥ずかしいぞ!!いい加減正気に戻るんだ!!』
マシュ5と呼ばれたパイロットは隊長の制止を振り切り、狂喜しながら民家を爆破し、さらに人を殺していく。その様子を見た仲間や家族を殺された連合軍兵士は便乗し始めた。
「100㎏爆弾の威力を喰らいやがれ!!」
「貴様ら蛮族がぁ!よくも俺の妻や子供を殺してくれたな!!死ね!」
「俺たちの憎しみを受けろぉ!!」
民間人の集団に対して機銃掃射を行い、爆弾やロケット弾が投下され、地獄絵図が展開される。
「きゃああああ!!」
「やめてくれえええ!!」
「神様、助けて!!」
その様子を見てエアンペルは「これじゃあアメリカのことを言えないな・・・」と呟いた。彼女の言う通りこれでは重慶やダーウィン空襲の数倍の大虐殺が起きてしまっており、もはや正義の戦いでは無くなっていた。
『敵航空戦力の無力化に成功。地上部隊の被害甚大のよう。作戦目標の達成を確認した。これより帰投する』
こうして皇都エスシラントの工業区、軍事基地、食料生産区の空爆が終了し、作戦は終了した。この攻撃により、皇国の軍事施設は完全に破壊されてしまい、もはや戦争を継続することは不可能になった。だが駐屯地の奇襲はまだ終わらない。あらかじめ皇国に潜入していた鯖江の率いる戦略自衛隊及び連合国の史上最強ともいえる特殊部隊による、皇国軍総司令部基地の掃討作戦が始まろうとしていた。
次回予告
連合軍が戦略爆撃を行っている中、連合軍は皇国軍司令部と研究所を制圧するクラシックドラマショック作戦を行う・・・・。駐屯地の戦略自衛隊、新たに編成されたタクティカル・コマンドー・・・、南京鬼子連隊などの新たな特殊部隊が電撃的な強襲を行う。
次回、第七十四話「クラシックドラマショック作戦」