問題児だらけの駐屯地が召喚されたようです(絶望) 作:CARUR
今回は来客であるハンキとヤゴウをもてなす回です。
前回駐屯地と友好(どちらかというと遊撃軍かPMCと契約したに近い)を結んだクワ・トイネ公国。視察に外務局から出向したハンキと外務局職員のヤゴウが港町で待っていた。なお場所の説明を忘れていたが、公都クワ・トイネから見て南西方面、都市北部の入江のマイハーク港から南に迂回することになる。なんでそんな迂回するかって?池沼司令官による指定ミスである、そのためまだ原油がないのにもかかわらず、空母いぶきを動かす羽目になったのであるバッカジャネーノ。
中央暦1639年9月27日 朝10:50
ヤゴウ「しかしまさか迂回することとは・・・。一応垂直離陸のできる鉄竜もあってそれでいけなくもないらしいのですが・・・。」
ハンキ「しかし船旅か・・・どうも船旅は好きではない・・・。中は汚かったし・・・。ん?まずそもそも1日もかからラナイっていうのが怪しいぞ・・・。
ハンキが近づいてくる物体に気づくと、そこには灰色のボートがやってきた。
「お待たせしました本日は船頭をしていただく坂田と申します。役職は航空士です。」
ハンキ「まっ・・まさかこの船で行くわけでは・・・」
「いえいえ・・・。個々の港では浅くて座礁する恐れがあって・・・。ここからでは若干遠いと思いますが、あれが我が国の艦船、空母いぶきです」
ハンキとヤゴウの前に見えたものは、砲のなくて灰色の船・・・・。
「ここで話していても何ですから・・・、では出発します。」
内火艇にのり移動する二人。しばらくして近づいてくるとそこには大きくそびえる空母いぶきが見えた。
ハンキ「なんと巨大な船だ・・・・パンカーレが見たら失神するだろうな・・・・」
「ではクレーンで引き上げますのでしっかりボートにつかまってください」
坂田の言葉で内火艇が引き上げられる。そしてハンキとヤゴウは驚いた。
ハンキ「なっ!!(なんという広さだ・・・!!!艦首と艦尾が見えないではないか・・・・!)」
ヤゴウ「(あれは・・我が国に侵入してきた鉄竜・・・!色は違えどそれも数騎持ち合わせているなんて・・・。だが侵入してきた鉄竜と色が違うな・・・)」
F-35BJをみて驚愕するヤゴウ、それもそのはずワイバーンより早く、ワイバーンより旋回力がありそれが14機(甲板上にあるのは4機)もあるのだからそら驚くだろう。なおパトリバード部隊の機体色は白と黒なので、F-35BJのライボルトの色は通常とは異なる。
「甲板にいるのもなんですから、艦内へ案内いたします。」
はっと素に戻る二人。そして坂田の案内によりまず最初に艦橋が紹介された。
「ここが指揮をとったり周囲の確認をする艦橋となっております。そしてこの船の艦長いぶきです」
いぶき(ホログラム)「この船の艦長を務めさせているいぶきと申します。今日は貴官殿の移送を任務としております。よろしくお願いします。」
ハンキ「女性の艦長とは・・・パンカーレも驚くだろうな・・・(本日二回目)。本日は頼みますz・・・・」
ハンキがいぶきと拍手をするため手を合わせると、いぶきの手が透けた。
参考BGM Xファイルのアレ
ハンキ「てっ・・・手が透けたぞ!!ゆっ幽霊なのか!?」
ヤゴウ「ヤダ・・・やめてください・・・アイアンマン(魔帝の兵器)!」
「あっいえ・・・あくまでこの船はほぼ飛行士以外は無人で動いてまして・・・・。艦長達は映像を立体的に映す技術を使用してまして・・・。」
ハンキ「なるほど。とある国では魔写を見たもののようの様に映す技術があるらしいがそれを立体にする技術か・・・」
なんとか落ち着かせることに成功した坂田。続いて移動の合間に日本や別の国の紹介。
食堂
「本日は我が国の誇る海軍カレーとなっております。」
ハンキ「ふむ・・・いい香りするな・・・・どれどれ味は・・・。おおぉう・・・!結構辛いですな・・・」
ヤゴウ「おお~~・・・辛いですが、結構癖になりそうですね・・・。」
一方駐屯地
ポイズアラゴ「即席ですが衛生的な開発室ができましたね・・・。」
ストロベリゴ「きっ・・・・綺麗になりましたね!!」
司令室
白良「あ~掃除したからすっげ~空気良いゾ~コレ」
雷亞「ようやくきれいに模型飾れたゾ・・・・。」
雷魅「いつもどんな汚い部屋なのよ・・・・」
性犯罪の前科持ち兵士「「「「アッアッアッアッ・・・・」」」」(電撃首輪装備)ビリビリビリ
市ヶ谷(刑務隊仕様)「これで秩序は保てましたね!!!」
朝霞(八重沢●とりコス)「先進国の軍兵士はスケベなことしか考えないのか・・・」
練馬の部屋
練馬「」(エロアニメを見ている)
ガタン!!
アマテラス74式「お前なにエロアニメなんか見てんだよぉ」
ドンデュタイン「片付けサボりやがってよぉ・・・」
練馬「アマテラス74が出てるわよ・・・」
アマテラス74式「何を言っt・・・あホントだ(素)」
ドンデュタイン「モ~~^^^^^www」
アマテラス74式「・・・焼き入れてやるから来い!!」
ダスター(遠景から)「何やってんだあいつら・・・・」
数時間後
「やっと着きましたよ。あれが我が国の駐屯地となっております。」
ハンキ「(陸軍なのに海軍持っているってそれはどうかと思うが・・・)」
空母いぶきから下船するハンキとヤゴウ。そして儀仗隊を率いて白良たちが待っていた。
白良「どうもこの駐屯地の司令を務めさせている白良和影と申します」
市ヶ谷「副官の市ヶ谷愛です。よろしくお願いします。」
雷子「隊員代表の雷石雷子と申します。本日はよくお越しになられましたね。」
ハンキ「軍務局から出向しました外務局のハンキと申します。」
ヤゴウ「外務局のハンキです。本日はお願いします。」
お互いに挨拶を返し始める。そして白良の命令により儀仗隊が隊列をくみ始める。
ハンキ「彼らの持っている杖は何ですか。」
白良「杖!?あれは銃ですよwww」
ハンキ「魔法の杖ではないのですか!?」
ヤゴウ「銃なんてものは列強国くらいなものですよ・・・・。」
白良「あっそろそろ始まりますよ~」
15分にわたる儀仗隊のパフォーマンスと銃の解説をした。
ハンキ「ほう結構音が大きいですな・・・・。これならロウリア王国がいくら攻め込んでも大丈夫ですな!!」
白良「空砲なので攻撃力はないですが、球を変えれば結構な殺傷力があるんですよ。では駐屯地の案内に移らしてもらいます。」
駐屯地寮
ハンキ「ふむ個々の基地は一人づつ個室になっているのですな」
白良「と言ってもこのスタイルをとっているのは私の駐屯地のみで・・・。大体は5.6人の相部屋ですね」
豆たん「こんにちは!!!観戦武官の人ですか!」
ハンキ・ヤゴウ「!?」
ハンキとヤゴウは困惑した、陸軍の基地に子供がいるのである、しかし落ち着いてよく考えたらたまたま、隊員の子供が一緒に転移してしまったとも考える。
ヤゴウ「お嬢ちゃん君の名前は?」
豆タン「60式自走無反動砲だよ!みんなからは豆タンって呼ばれているんです!!」
ハンキ・ヤゴウ「!?」
ハンキとヤゴウは驚愕した。艦内での説明で日本の国産軍用機は○○式と表記することを知った、とするとこの子は車両の名前なのかと二人は思った。そして白良が小声で
白良「あ~ばらしちゃったか~~~~。まぁどちらにしろばらすからいいか・・・」
ヤゴウ「まさか・・・子供の兵がいるとは・・・・」
白良「あ~~誤解をなされているかと思いますが・・・・。実は彼女らは厳密には人ではないんですよ。」
ハンキ「人ではない・・・?それはどういうことで?」
そして雷子に耳打ちする白良
白良「しょうがない・・・雷子やるしかない。装備の準備をしてくれ」
雷子「どちらにしろ情報はある程度開示しておかないといけませんからね」
白良「では今回は特別に彼女らの正体を見せてあげましょう。演習場の方に向かいましょう」
演習場に向かう白良たちと観戦武官。
演習場
演習場では武器娘たちが車両形態で、飛行訓練や行間訓練のデモンストレーションを行っている。
ハンキ「それにしても音が大きいですな。地鳴りのような・・・・」
白良「ふむ準備はできたようだな。ではお二人方少し離れましょう・・・。」
ヤゴウ「何が始まるんです?」
雷子から8m離れている一同。その隣には車両形態でスタンバっている雷華。
白良「まず彼女らは武器娘と呼ばれる種族でして、兵器の能力を持つ種族です。いつもは人間と同じ体ですが、筋力は若干人間よりあります。そして装備を付けると武器娘になりますそしてその時の大きさは・・・」
白良の解説を挟むと同時に雷子が武装のスイッチを押して巨大化した。
ハンキ「おおおっ!?あんなに大きく・・・」
白良「実物の兵器と同じ大きさになります。そして元の車両に近いようなポーズをとると・・・」
雷子がポーズをとると、薄眩しい光を放った後、半自走状態のFH70に変形する。その変形する間の時間は人間では見れないほどであった。
ハンキ・ヤゴウ「えっ・・・?」
白良「変化します」
ハンキ「ま・・・魔術の域を超えてますぞ・・・・・」
白良「そして車両形態から武器娘形態に変わることも・・・」
白良が説明しようとした瞬間雷華が武器娘形態に変形した。
雷華「どうも、友好会議の時出席しました雷石雷華です。」
ハンキ「あ・・・あの時の!」
その時、履帯の駆動音をたてハンキの方に向かってくる一台の車両が向かってきた。
「ハンキさぁぁぁぁぁぁぁぁん!!!!待ってましたよ!!!」
その車両は、長い砲身を持ちオープントップで低い車高の対空戦車だった。
ハンキ「誰だ!?しかも地竜がしゃべり始めたぞ!!」
白良「サンレアそれじゃわかんないって・・・・」
ハンキは会議の時に出席したおとなしい少女を思い出した。
ハンキ「まっまさか・・・」
対空戦車が光りだすとそこにいたのはサンレアだった
ハンキ「なんと・・・・サンレア殿だったのか・・・。これは驚いたた・・・」
白良「よし・・・全員走行練習終わり!指定された武器娘は残るように!」
そして
50分にわたる演習を終え来客用の即席休憩室に招かれたハンキとヤゴウ。
ハンキ「さて・・・・どう報告しようか・・・・」
見学した報告
◎陸娘と呼ばれる種族を持ち、そして武器娘と駐屯地娘と呼ばれる二つの枝分かれをした種を持っている。武器娘は兵器の能力を持つ種で、人の形態時は見た目は人間の女性と同様だが、力に関しては元の兵器と同じ力を持つ。武器娘の形態時は、武装を身にまとい巨大化しその時の大きさは実物の車両と同じ大きさになる。車両形態時は、一瞬で薄い光を発しすぐさま車両に変化する。
◎日本国の軍船は平均30ノット以上が普通。そして目を引くのが砲を一門しか持たない軍船を持ち、敵船や敵騎竜を狙い撃つ。
◎日本国の爆裂魔法は最大射程が24㎞ある。発射の仕方は大砲と呼ばれる方から打ち出す
◎日本国の小銃と呼ばれる杖は射程が400mもある。
◎駐屯地娘に関しては見た目は人だが、生命力は爆発に巻き込まれても平気なほど強く、力は屈強な男並み。
etc
ヤゴウ「これは信じてもらえるかわかりませんね・・・・」
どう報告するのか悩んでいた二人組だった。
一方
白良「夕食の用意は済んだか?」
雷子「私がおつくりしm・・・」
大宮「マグマも殺せるまずさですね・・・・。他の駐屯地にいる大津翼がたまに作るゲテモノ料理の方がマシ・・」
雷亞「ああそれならサンレアと宇治彩花が作ったぞ。あんな劇物食わせたら友好破棄と食料輸入禁止にされちまうぜ。」
雷子「」(悪落ち色に変化)
白良「よし、さっそく提供してさしあげろ」
雷客室
ヤゴウ「夜なんか腹へらないですか」
ハンキ「腹減ったなぁ・・・・」
ヤゴウ「このへんにぃ食堂あるらしいですが・・・よかったら行きませんか?」
と、どこかで見たことあるキッタネェやり取りをしていたハンキとヤゴウだが、誰かがノックする音が聞こえた。
宇治「失礼します・・・・・。料理をお届けに来ました。宇治彩花と申します。」
ハンキ「おや用意してくださるのですか・・・・」
宇治「今現在食料がないため、粗末なものしか出せませんが・・・・」
なお粗末と言っているが、たまたま冷蔵庫に合った牛肉を使いステーキにし、白米はお椀一杯によそってあり、味噌汁とサラダ、なおかつつ異世界の人には見たことのない和菓子(宇治特製)の豪華な食事である。
ヤゴウ「いえいえ・・・粗末だなんて・・・ものすごく豪華じゃないですか・・・・。」
ハンキ「では頂こうかな・・・・」
二人は赴くままに出された料理を食した。特に和菓子がめちゃくちゃ気に入っていた。
ハンキ「この日本の和菓子はさらさらとして美味しいですな!!」
ヤゴウ「我が国では砂糖は少量しか生成できないのですが蜂蜜を使えば何とかなりますね。」
宇治「はっ・・・蜂蜜!?」
ハンキ・ヤゴウ「ファッ!?どうしたのですか大声を出して・・・」
宇治「実はこの駐屯地では小さな子達や女性たちがいるのですが・・・。今日を含めて砂糖が枯渇してしまいました・・・・・。」
外
豆タン「アマイモノ・・・・・・」
豆タン(黄)「・・・あ、そうだ(池沼)。花の蜜を吸えばいいじゃん!!昔の人はそれをおやつ代わりにしてたんだって!」
豆タン(赤)「ぜったいまずい・・・」
豆タン(黄)「いやいや。周囲の森々はこれだけ青々としている。蜜はもともと蜂が集めたり、生物用に作られた物なのである。これだけ青い山を周囲に抱えながら、糖分に困るなどというのは、ありえないことだ」
豆タン(緑)「うーわ・・・どっかの無能司令官の言葉っぽい・・・・。」
いったん客室の方へ戻し・・・・・
ハンキ「しかし我が国では養蜂はありますが危険極まりない職業でして・・・みな酪農に行ってしまいるのが・・・、そして今はかなり高騰しているのです・・。」
宇治「えぇ・・・・・。参りましたね・・・。」
外 12分後
豆たん「まっず!!くっさ!!」
豆タン(赤)「なにが甘いんだよ青くせぇじゃねぇか!」
豆タン(緑)「なにが豆タンだよ、牟田口廉也の間違いじゃねぇの。とんだモラルハザードだよ死ねよ」
豆タン(桃)「お前はこれから豆口廉也だ。オラッ地獄逝け!!」
駒門「アマイモノがないと働けませぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇん!!!!!雷子のFa●theのパスワードはSR1KGでーす!!白・良・和・影デェェェェス!!!!」
74式(教導隊)「駒門さんよ・・・人のアダルトサイトのパスワード大声で言うもんじゃないっすよ・・・。」
ルクレール「菓子菓子!!菓子よこせ!!!革命じゃぁぁぁぁぁっァ!!!!」
市ヶ谷(警務隊)「もう!!来客がいるのに暴れないでくださいよ!!
鯖江(警務隊)「まったく・・これだから新人は・・・・」
来客室
ハンキ「う~む高価ですが、教官を派遣してもらえるなら蜂蜜を差し上げましょう・・・・。」
宇治「教官を派遣・・・。一度司令官に掛け合ってみます。」
外
鯖江(警務隊)「もう許せるよ!オイ!」
雷亞「ほらっ!いけっ!鎮圧しろ!天安門虐殺得意なんだろオラッ!!」
99式「無関係なんだよ!!!私やってないし!!」
AMX-56 ルクレール「わぁ!!戦車出してきた!こうなったらフランス式革命見せてやりましょう!!」
五式中戦車アマテラス「雷亞貴様、保守や愛国者の皮を被った手段を択ばないサイコパス野郎だったのだな!!成敗してくれる!!」
一回動乱沙汰になるかと思いきや雷華の説教により鎮圧。糖分目的でデモを起こしたものは即訓練810時間喰らった。
一方来客室にいるハンキとヤゴウは、風呂に入り明日に備え寝た。しかし翌日とんでもない報告が舞い上がった。
『ギムの町陥落。モイジ西部方面団長一家殺害。生存者は0に等しい』生き残った伝令兵によって持たされた情報はすぐさま。駐屯地にいる二人に伝えらえれた。突如としたロウリア王国の侵略によりどう対処するべきか悩んだ二人、すると元軍務局のハンキがある考えを思いついた。
「ロウリア軍よりつよい装備を持つ自衛隊に排除してもらえれば・・・」と・・・・。
その報告を聞いた白良は、食料の危機が加速すると思いロウリア軍を排除することを宣言。伝令をヘリに乗せクワトイネ首都に着陸し、クワトイネの安全保障を守ると報告、クワ・トイネ側も即食料を輸出することを決定。
なおほとんどの兵士・陸娘が飯々うるさいので、椅子にしばりつけた挙句媚薬ガスを噴出する即席ガス室を作って、おとなしくさせた(無理やり)。
結局元からいた白良の駐屯地の武器娘27人+駐屯地娘15人+陸自隊員24人と、海外派遣軍29人+海外派遣武器娘17人+海外派遣基地娘6人+戦略自衛隊100人+合体武器娘部隊5部隊の編成となった。残りは駐屯地の防衛に回した。
いよいよ異世界の動乱に巻き込まれる駐屯地・・・・はたして白良たちは生き延びることができるのか!?
予想外のロウリア軍による侵攻に巻き込まれる駐屯地・・・。はたして無能司令官に戦闘指揮できるんですかね・・・?(疑問)
次回、第五話「1隻対4,400隻」