問題児だらけの駐屯地が召喚されたようです(絶望)   作:CARUR

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ここからギャグが増えるといいっすね・・・。


第八十六話「連合機関設立」

駐屯地 極秘地下会議室  (1641年8月22日)

 

 パーパルディア皇国との戦争が終わり一か月以上が経過した。あれから皇国・・・いや帝国の復興は急ピッチで進んでいる。その一方各国の軍人や指導者がこの駐屯地にの地下会議室に集まり、地球に当たる国連的な組織の設立についての会議を行っていた。参加者はクワ・トイネからはイーネと初代首相のカナタ、ロウリア合衆国からはレイシト。クイラからは王子のレイル、と言った軍人と指導者(国王級や大統領級の者)が集まり、日本に当たる駐屯地から新司令官となった雷子と司令官から政策提言委員長となった白良である。

 

雷子「今回は多くの国々からなる国際平和と安全の維持、経済や文化などに関する国際協力の実現を掲げる組織の設立に関して各国のご意見を伺いたく、このような場を設けさせていただきました。では政策提言委員長の司令k・・・いや和影さん?どのような組織を設立すべきとお考えですか?」

 

 雷子は以前のくせで司令官呼びしてしまうがいい直し、夫の白良に問うた。白良の設立しようとしている組織の名は『八紘連合』と呼ばれる組織だ。これは、かつて日本で戦前教えられていた八紘一宇から取った名であり、全世界を一つの家のように協力しあい助け合うことを表しており、またそれを可能にするには世界規模の組織である必要があるためこのような名前になった。

 

白良「はい。八紘連合ですが、設立するにあたり以下のことが必要かと考えます」

 

 そう言って彼はホワイトボードに図を描きながら説明を始めた。まず、参加国は環大東洋パートナーシップ協定国もしくは大東洋条約機構とし、本部はどこにも帰属しない組織を売りにする為、新たに埋め立てた島を本部とする。また加盟国間においては対等な関係を維持する。具体的には各国平等の関税率とし、通貨に関しては共通通貨を使用する。そして同盟国が危機に陥った場合、支援を行う義務がある。参加国はPAPAと同様に兵器の値下げや技術支援が有り、特に軍事技術の支援は最重要事項となるだろう。また加盟費などはこれと言って無く、参加の意思のある国家からの申請によってのみ構成されるものとする。そして参加国の条件として、以下を満たすものとする。

 

1:軍事力において列強国に比肩し得る国

2:紛争国家でない事

3:政治体制が独裁的でない事

4:植民地を有していない事

5:奴隷制を有していないこと

6:他国に対して侵略戦争を行っていないこと

7:周辺諸国との友好関係を保っている

8:他国民の権利を認めており、民族自決権を有している

9:人道的な統治を行っている

10:国際社会に対し誠実であること

11:核兵器・化学兵器・生物兵器・N2兵器を用いないこと

14:麻薬や人身売買を行わない

15:宗教の自由を認めている

16:表現の自由を認める

17:人種差別を行わない

18:男女平等を尊重する

20:基本的人権を尊重する

21:環境破壊を止めさせる努力をする

22:地球温暖化防止活動に参加する

 

 というものだ。

 

白良「以上が八紘連合について私どもが考えていることです。何か質問等があれば挙手をお願いします」

 

白良がそういうとカナタが手を挙げた。

 

カナタ「はい!質問があります!」

白良「どうぞカナタ様」

カナタ「運営スタッフはどうなるんですか?」

 

白良「えーっとですね。その辺はまだ募集中です。とりあえず国連のような感じになると思いますよ。ただ、この組織は軍事的なものだけではなく経済や文化面など様々な分野での協力を求めるつもりでいますので、そういったものにも関わることになるでしょうね。あとスタッフなどの不祥事は断固として許さない方針で行きます。なのでスタッフ採用時には身元調査と面接を行い、問題なければ採用となります。もちろん人格的に問題があると判断されれば不採用です。まぁこんなところでしょうか 」

 

 白良がそう言うとレイシトが手を挙げる。

 

レイシト「あの~傘下の組織について聞きたいのですが、具体的にはどのようなものがよろしいのですか?」

白良「今現在作った傘下の組織は国連軍に値する八紘軍の他に、医療の発展していない国に医療支援や医療技術の提供を行う『国境なき衛生兵団』という組織を作りました。そして『鯖江警務隊』というものも作りました。これは主に治安維持を目的とした組織で、主にテロ対策や犯罪組織への対処を行ってもらいます。『国境なき絵師団』は表現の自由がない国に表現することの楽しさを広めてもらうことが目的の組織で、様々な芸術分野に携わってもらう予定です。『国無き学園』は貧しい国に学校を建設する目的で作られた組織で、発展途上国の子供たちに教育を受けさせることを目的とし、また教育の重要さを知ってもらうための教育の場を作っていただきます。そして『福知山報道機関』は自虐的すぎる報道や特集番組を作ったり、国家や個人を異常なまで持ち上げる報道に是正勧告及び正確かつ中立な情報を伝えることを目的とした組織で、主に新聞を発行してもらいます。とまぁ今現在はこの4つだけしかありませんが、これからどんどん増えていくかもしれません。」

 

 白良が説明を終える。

 

カナタ「素晴らしいですね・・・。是非とも我が国も傘下に加えていただいて、八紘連合に加盟させていただこうと思っております。しかし、その前にまずは各々八紘連合に加盟する為の条件を満たしているかどうか調べねばなりません。そこで提案なのですが元の敵国の活動を制限するため、パーパルディア帝国・・・旧皇国の参加を見送るというのはいかがでしょう?もしこれに賛成するなら、八紘連合への参加は見送り、その後改めて参加条件を満たせるか審査するという形にしたいと思うのですが、いかがでしょうか」

 

レイシト「それはいくら何でも可哀想ですわ。それこそ差別ですわ・・・。」

カナタ「いや、これはあくまでパーパルディア帝国に対する措置であって、あまり早く入れても自分の過ちを反省しないでしょうから、少しの間見送ろうということですよ」

レイシト「なるほど・・・そういうことですか・・・わかりましたわ。でももう少し言い方と言うものが・・・」

カナタ「あぁ・・・すみませんでした・・・」

 

白良「たしかに早すぎても反省に然り自立に然り・・・。では施設ができる来年の2月にパーパルディア帝国を加入させるかの会議をしようと思います。それまでには運営スタッフと各機関の人員をおおよそ人部門に100人とか1000人くらい集めておきましょう。」

 

 こうして反対する理由もこれと言ったないためか全員賛成した。その後はパーパルディア帝国に今後どう対応するのかなどを話し合った。

__________________________________

 

第二文明圏ムー大陸の西方5,000kmの海域  午前00時00分

 

 連合軍との会合が終わったその日の午前0時過ぎ、第二文明圏のある海域にとある国が転移してきたのだ・・・。その国の名前はグラ・バルカス帝国‥‥。かつては惑星ユグドと呼ばれる星を支配していた超大国である。その国は圧倒的な軍事力を持って周辺諸国を次々と侵略していった。そしてケイン神王国との戦争に勝利し、約20年近い平和・・・というよりはケイン神国に対して圧制を敷いていたのであった。そのなかで突如として転移してきてしまった国・・・それがグラ・バルカス帝国だった。

 その日の夜、ある国の偵察機がその国の上空を見て驚いたのであった。その偵察機の所属する国は、第二マグマ帝国と同盟を組んだ第一文明圏のアガルタ法国である冷涼な気候でワイバーンが生息できない為困っていたところを、リビズエラ王国で差別されて精神的にきつくなったキュルギュルがその時逃げた国がこの国であった。アガルタ法国は彼らの事情を聴くと第二マグマ帝国を知り、そこから国交を結ぶことにした。そして彼らは第二マグマ帝国の力を借りて、科学技術と魔法を掛け合わせた技術・魔導工学の恩恵を受けて航空戦力を拡充し、今ではアガルタ法国の主力となっている。そんな彼らが輸出されたAn-30をジェット化させた偵察機AGRa-1マギカイーグルを飛ばしていた。

 

「ん・・・?なんだあれは・・・?」

 

 

 彼の目に映ったのは、巨大な船らしき物体。彼は隊長に報告をする。

「すいません何か船のようなものがあります!」

 

 他の隊員たちも窓越しにみる

隊員A「あれは駐屯地の本で見たことがあるぞ!!多少装備に違いがあれど大和だ!!間違いない!!」

隊員B「だが周りの空母の艦載機がちとおかしいな・・・。日本の古い空母にもかかわらずやけに駐屯地の輸出した初期型ジェット機に似た機体があるようだが・・・。それに、あの戦艦・・・。」

隊員C「前にはなかったのでもしかしたら駐屯地の様に転移でもしてきたのではないか?そうだとしたらあの戦闘機も納得がいく。」

隊長「そうかもしれないな・・・。よし、写真に収めろ。あと、念のために司令部に通信を送っておこう。」

こうして撮影された写真は、後に世界に多大な影響を与えることになる。

 

 その一方謎の未確認飛行機を確認したグラ・バルカス帝国は直ちに警戒態勢に入った。新しく設立された空軍基地からは、機首回りがYak-17の翼と主翼が橘花のようなジェット戦闘機・・・カペラ35型ゼートル戦闘機が発進した。するとAGRa-1のレーダー監視員が迎撃機が近づいていることを報告する。

 

「まずいです!!未確認国家の戦闘機が迎撃に上がってきました!数はおよそ7機以上です!!」

「なに!?しまった!だが敵の戦闘機の高度が知りたい・・・。マギカイーグルの限界高度は18000mだったよな?なら上昇して回避するぞ。だがいつでも反撃できるよう後部銃座の者はいつでも迎撃できるように準備をしておいてくれ。」

「了解しました。」

 

 こうして異世界初のジェット機同士の空中戦が始まった。アガルタ法国空軍のAGRa-1は最高時速700㎞、航続距離は6423㎞にも及ぶ性能を持っている。一方グラ・バルカス帝国のカペラ35型は時速670㎞で、航続距離は4000km程度しかない。また、アガルタ法国の機体はエンジン出力を2800馬力まで上げているのに対し、グラ・バルカス帝国は1700馬力である。そのため、アガルタ法国の方が有利なのである。しかし、武装に関してはカペラ35型の機銃は20㎜機関砲を2門装備しているのに対して、AGRa-1の機銃砲塔には三連装12.7㎜機銃砲塔が一基のみであった。

 

「くそっ!未確認機は早い!!こちらより圧倒的に上だ!!」

 

 隊長は歯噛みしながら操縦桿を握る。そんな中、隊長はあることを思いついた。

 

隊長(このままではじり貧になるだけだ・・・。ならばいっそのこと・・・)

 

 隊長は無線を取り出して連絡を入れる。

 

 

隊長「こちらグラ・バルカス帝国空軍のグラ・バルカス帝国陸軍第10軍団所属、グイダフ少佐だ。貴国の所属を答えよ!貴官は領空侵犯をしている。警告に従わない場合、撃墜することも厭わない。繰り返す、貴国の所属を答えよ!」

 

 だが無線の波長と回線が違うのか反応せず、AGRa-1はスピードと高度を上げる。一方AGRa-1の搭乗員は引き離すことに成功したのか安堵に胸を撫で下ろしたのであった。

 

「ふう・・・何とか引き離したか・・・。だが油断は禁物だ!もしかしたら対空兵器や別の機体が迎撃してくるかもしらん。全方位を警戒しつつ、偵察を中止にしよう・・・。これ以上いたら政治的に面倒なことになりかねんからな・・・。司令部に伝令!『ワレ偵察を中止ス』と伝えてくれ。」

 

 こうしてアガルタ法国の偵察機はグラ・バルカス帝国を飛び去ったのであった。その後アガルタ法国はこの出来事を本国に伝え、グラ・バルカス帝国の存在を知ることになった。そして、この日を境にグラ・バルカス帝国の名が世界に知れ渡ることになった。それはまたしばらく後の話である・・・。

 

_____________________________________________________

 

2か月後 駐屯地

 

雷子「司令官さ~ん?ご飯ですよ~」

白良「おっ・・・ありがとう。って・・・また司令官呼びしてるぞ?」

雷子「え・・・あ・・・!ごめんなさい!!」

 

 彼女は慌てて頭を下げる。最近司令官になったため、つい以前の癖で言ってしまったらしい。ちなみに彼女の作った料理は白米とシチューである。白良はそのまま食べようとしたが、ここで彼はある事を思い出してしまった。彼女の飯のまずさである。読者の皆様は「そういえばそんな設定あったな・・・」と思っただろう。彼女の飯のまずさは筆舌に尽くしがたいほどであり、初めて食べた人物は腹痛でしばらく寝込むか、酷い時には胃腸炎や記憶障害を起こすほどのまずさである。白良は覚悟を決めてシチューを口に運んだ。すると、意外にも美味しかったのだ。

 

白良「あれ・・・?うまいな・・・。いつもなら気絶するほどまずいはずなんだが・・・。」

雷子「そうですか?うーん・・・いつもと同じ味な気が・・・?」

白良「・・・・」

 

ダダダダッ!!!

 

白良は突如として司令官室から飛び出すと・・・・。

 

白良「大変だぁぁぁ!!雷子の飯がうまくなってるぅぅぅ!!!これは天変地異の前触れかもしれないぞぉぉ!!」

市ヶ谷「ひゃああ!?ど・・・どうしたんですか!?」

白良「いいから食え!!俺の味覚がおかしくないなら、他の奴らもおかしいはずだ!」

 

市ヶ谷「で・・では・・いただきます・・・」

 

 市ヶ谷は恐る恐る口に運ぶ。すると、彼の顔色が見る見るうちに変わっていった。

 

市ヶ谷「こ・・・これ本当に同じ人が作ったものなんですか?雷子さんもしかしてなんかの病気とかじゃ・・・?」

 

 その日駐屯地中をその話題で持ちきりになったのだった。そして翌日三宿に診察してもらったのだ。そして彼女の口からは意外な言葉が出てきたのだ。

 

三宿「問診の結果と腹部のエコー検査の結果から考えるに、特に異常はありませんね。むしろ健康状態はかなり良好です。ただ・・・1つだけ気になることがありまして・・・。」

 

三宿の目つきが変わった。

 

白良「(まさか・・・)

 

 白良は唾を飲み込みながら聞いた。いつもは見せない三宿の目つきであったため緊張していた。三宿はゆっくりと口を開いた。そして彼女の一言は衝撃的なものであった。

 

三宿「おめでとうございます!!雷子さんは妊娠していますよ!!」

白良&雷子「((ガタッ!))」

 

 白良と雷子は椅子からこけたのだ。そら(真面目な顔して妊娠してたなんて言ったら)そうなるだろう。三宿の診断結果によると、雷子は妊娠2か月だそうだ。そのことを聞いた白良は戦犯指定されている身でありながら先週の真面目さはどこえやら、嬉しさのあまり発狂・・・仕掛けたがすぐさま三宿が白良に性欲減退剤入りの針を麻酔銃から打ち込んだため何とか事なきを得た。

その後人格が変わったかのように冷静になった白良は雷子の頭をなでる。

 

白良「良かったな・・・。今までたくさんしたのに妊娠できなかったから何方かに問題があるのかと思ってたんだぞ・・・。」

雷子「そんなわけないじゃないですか。いっつも濃いあれを出して・・・・。」

 

その後も猥談は続きそれを眺めさせられた三宿は呆れていたのであった。なお駐屯地中にその話題が広まったが「ふーん・・・」程度にしか思われなかった。

 

白良「そういえば名前考えないとな・・・。女の子かな男の子かな・・・?楽しみだなぁ・・・」

雷子「でも私達夫婦別称で苗字違うんですよ?」

白良「それもそうか・・・。う~ん・・・どうしようか・・・。」

雷子「なら・・・私が白良の苗字を名乗ります。それなら夫婦別姓にならないでしょう?」

白良「まあ・・・確かに・・・。なら俺の苗字を雷子にやるとするか。」

 

 こうして白良は正式に雷子を「白良“雷子“」を妻に迎えることになったのであった。この世界に来てようやく雷子は白良和影の妻となったのである。その後、二人は子供の名前を考え始めたのだが、三宿はあほくさとしか思えない表情で見つめていたのであった。その後駐屯地はベビーラッシュになることは三宿は知らなかった・・・。いや彼女もいずれ母になることをこの時はまだ知る由もなかった。




次回予告

徐々に復興しつつあるパーパルディア皇国・・・いやパーパルディア帝国・・・。皇国人は続々と入る工作機械に驚いていたりした。だが問題もあった・・・。

次回第八十七話「復興の道」
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