IS-蒼き鬼神ー リメイク版   作:種電

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これをよむ前に前話を見てくださいね。
何気に文章追加してますから。
最近タイバニが見たいのに見れない。


第十三話

ーーー今から三時間前、都内にある大型の病院の最下層に作られた特別病室では一人の少年、ここでは鬼子と呼ばれている少年が寝ていた。

病室は広く、様々な機器が置かれ、何があってもすぐに対処できるようになっており、また病室全体は監視カメラで随時異常がないか確認もされていた。他にも棚などには隠されているが日本では違法の銃火器などが収納されていた。

 

そんな物騒な病室の中央にベッドがあり、ベッドには鬼子……神楽坂幸が寝ていた。

 

「……」

 

IS博覧会テロ事件から三日、コウは今だ目を覚ました兆候を見せていない。それに対して各国は焦りを見せていた、世界初となる男性IS乗りはこのまま目を覚まさないのでは?と不安の色を隠せずにおり、毎日のように病院や日本政府にはコウの容態の確認の電話が絶えなかった。

病院の医者も世界中から集められた医者も毎日のようにコウの容態を調べ、科学者達は何故コウがISに乗れたのかを調べていた。だが、コウが起きないのは疲労によるものだというのが医者達の見解で、コウが何故ISに乗れたのかは未だに解明できていないというよりも、それが簡単に分かれば、今までの苦労はない。

 

とにかく、各国は一日でも早くコウを起こし、何故ISに乗れたのか?そして、今後どの国に所属するのか?を聞かなければならなかった。

さっさと起きろ、それが各国の政府の考えであり、民衆の考えでもあった。

 

(暇だ)

 

そんな考えは実は既に叶っていた。

コウが目を覚ましたのは今から数時間前、それまで目を一切開けず、ずっと狸寝入りをしていたのだ。

理由は現状を知るため、今自分はどういう現状なのか、どういう立場なのかなどを知るためにずっと狸寝入りをしている。知りたいなら、起きればいいと思うだろうが、これは第二の人生、前世のせいである。

 

前世で、コウは何度も連邦政府に捕まったことがあり、その度に脱走したり、脱走させてもらったりなどと修羅場をくぐってきたのだ。

捕まったとき、運が良ければ独房で悪ければ尋問室、さらに悪ければ即拷問室に運ばれていた。その時、いつも狸寝入りをし、その場をどうにかし、必ずいる阿呆が落とす情報を手にいれ、それからどうにかして脱走する。それがコウの手段であった、おかげで狸寝入りが上手くなり、簡単に狸寝入りだとは見抜けられることはなくなった。

 

(しかし、誰も来ないな)

 

だが、この狸寝入りで手に入る情報には限りがある。

時には行動が必要だ。

今手に入った情報は三つ。

一、ここは病院または医務室などの治療を行う場所の可能性が高い、理由は薬品の臭いがする、ベッドが中途半端に硬い、何かの機器の音がする、冷暖房が完備されている、空調がある、腕に何かが刺さっているなど。

二、あれから三日近くたっている、理由は感覚、背中や身体が寝過ぎで痛い。

三、この部屋には自分以外いない、理由気配がない。

今わかる情報は、この三つのみだ。これ以上の情報が欲しいときの行動は簡単だ。身体の感覚的に三日近く寝ているのなら、少しほんの少し目を覚ましたようにすればいいだけ。

 

「あ、うあ、?」

 

そうすれば、以外と引っかかる。

三日近く寝ている人間が目を覚ましたのなら、普通は確認のために来るはずである。

ちなみに自分なら面倒そうだから、行かない。

 

そんなことを考えているとドアが勢い良く開き、何人かが部屋内に入ってくる……やっぱ、監視カメラあるのね、プライバシーの侵害って言葉って知ってる?と言いたくなったコウだが、慣れているので心に留めるだけにした。

病室に監視カメラを置くのは普通の病院以外、常識である。特に相手が敵兵なら置かないと敵兵が病室で何をするのかがわからないからだ……何度か、ナニをしている阿呆な敵兵がいたときは本気殺そうか悩んだことがコウはあり、他にはコウの部下がナニをしたり、部下同士がナニをしたりと何故自分の部屋でやらないと何度も何度も監視カメラの記録を観ては後悔し、その度に部下を吊るし上げにしたのは良い思い出である。

 

病室に入ってきた人達は日本語で色々と話し合っていた。

「起きた?」「どうする?」「報告すべきだ」「本当に起きた?」「ちくわ大明神」「誰だ、今の」「ファミ○キください‼︎」「声がデケェよ‼︎」(ファミ○キください)(こいつ、直接脳内に⁉︎)(しかも、脳波コントロールできる!)などとうるさくコウの周りで騒ぎ立て、色々と調べたあとにすぐに全員が出て行った……その時、懐かしい感じがした。

それは忘れていた感覚だった。

 

(ヤバ、面倒な事になりそ)

 

コウはそうは思いながら、ワクワクし、笑みを抑えるのに必死になった。

 

 

 

 

 

 

 

そして、千冬が丁度病院についたときである。コウを監視しているモニタールームでは三人の兵士がコーヒーを飲みながら、狸寝入りをしているコウを見張っていた。

そして、一人が時計を見て、時間を確認すると三人に合図を送り、一人が最下層のエレベーター前にいる兵士達に連絡を入れる。するとエレベーター前にいた五人の兵士が動き、病室前に行くと先程コウが目を開けたときに来た何人かの人達の中にいた人間も二人いた、だが先程とはうってかわり、武装をしていた。

計七人の武装した人間がコウがいる病室のドアをゆっくりと開け、中に入る。もちろんだが、コウは気付いている。

 

そして、一人の武装した男がゆっくりとコウに近付き、腰につけたサバイバルナイフを手に取り、それをコウの心臓上に掲げ、叫ぶ。

 

「神聖なる神の鎧を穢した愚か者には死を、我ら聖母に祝福を我ら女神に愛を!」

 

男はそう叫びながら、ナイフをコウの心臓目掛け、振り下ろした。

だが、そのナイフはコウの心臓に突き刺さることはなかった。

起きていたコウは突き刺される前に男の無防備な男の急所に肘を叩き込んだのだ。

 

「ごぉ!」

 

このベッドはもしコウが起きても急に立てないように高く上げられており、それがちょうど肘が男の急所に当たる位置にあったのだ。ナイフは男の手から滑り落ち、目を開けたコウがそれをキャッチし、ベッドから飛び起き、急所を殴られ悶えている男の頭を掴み、その頭をベッドの引き寄せ、守られていない首にナイフを突き刺し、男の命を奪いながら、襲ってきた敵の数を確認する。

 

「なに⁉︎」

 

「起きていた⁉︎」

 

(1ー)

 

すぐに突き刺したナイフを抜き、そのナイフを呆然と立ち尽くしている敵に力強く投げる。ナイフは回転することなく、真っ直ぐ飛び、その先にいた男の喉に突き刺さる。

男は一瞬何が起きたか、わからなかったが自分の喉に生えるナイフに気付き、急いで抜こうとしたがそのまま絶命する。

ちなみにこの時、ちょうど千冬達が最下層である、ここに着いたのだ。この騒動が聞こえなかったのは、病室が銃声のような大きな音以外は漏れない防音性があるからだ。

 

(2ー)

 

コウは敵に隙を与えることなく、次の手に移る。最初に殺した男の腰にあるホルスターから拳銃を抜き取りながら、ベッドから転げ落ち、素早くセーフティを解除し、目の前にいる敵兵二人の頭に銃弾を二発叩き込む。

 

バァン!バァン!

 

(3と4)

 

二発の弾丸は二人の敵兵の額にクリーンヒットし、脳漿を後ろに撒き散らす。そして、千冬達がこの発砲音に気付き、走って病室に向かう。

コウは病室に誰かが近づいてくるのに気付き、残りをさっさと殺そうと思う。

 

「ひぃぃぃ」

 

一瞬で四人も仲間が殺されたことに恐怖を覚えた殺された四人の仲間の一人が銃を乱射するが、コウは三日振りの運動にフラつきながらも銃弾を回避し、一番近い生きている敵兵に近付き、素早く背後を取り、その敵兵の膝裏にキックを入れ、体制を崩させ、乱射する敵兵の一人からの銃弾の肉盾にし、命を奪わせる。

 

(5、ド素人が)

 

死んでもなお、弾が切れるまで乱射を続ける。そのうち残った最後の一人がその敵兵の頭を撃ち抜く。

 

「この裏切り者が!」

 

「はい、ご苦労」

 

「え?」

 

最後の敵兵が人生最後に見たのは冷たい目をしたコウと冷たい銃口だった。

 

 

 

そして、全てが終わったあとに千冬達が病室に突撃してきた。

千冬達の目には信じられないと言いたい表情が簡単に見て取れたコウは言った。

 

「あ、こっち見んな」

 

そして、思った。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ーーーつい、昔のくせで殺しちゃった☆




今更だけど、コウってチートだよね?
セーフか?

後少しでIS学園。
正確に言うと次回の次回あたりを予定。
本当は次回の予定だったんだけどなー。
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