IS-蒼き鬼神ー リメイク版   作:種電

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お久しぶりです、皆様。
最近、パラオ鎮守府に着任して、2-4が突破できずに気づけば、私の嫁扶桑姉さんがレベル60になりそうです。
扶桑姉さんの改二こないかなー。

今回長くなりそうなので、前後編にしました。


第二十話 前編

「幸って、箒と付き合っていたんだよな?」

 

「あぁ」

 

コウと一夏の二人は、二人に割り与えられた部屋で運んできた自分の荷物を整理していた。コウは千冬の部屋から、一夏は玄関からそれぞれ部屋まで運び、今は荷物を整理している途中である。

そんな整理の途中、一夏は先程職員室で衝撃の事実を話したコウのことが気になっていた。

 

「なんで、別れたんだ?」

 

「……さぁな、忘れた」

 

「は、忘れた?」

 

「そ、嫌なことは忘れるに限る」

 

コウはそういい、荷物の整理する速度を速める。一夏からはコウの背中しか見えないが、その背中からはこれ以上話す気はないと言うようなオーラを発していた。

これ以上問い詰めたら、ろくでもない目にあいそうだったので深い追求はやめておいた。

 

だが、嫌なことは忘れるに限るとコウは言ったということはコウにとって、箒と別れることは嫌なことだったのだろうか?

いや、普通付き合っていた人間と別れるのは嫌だよなと朴念仁の一夏は珍しく恋愛に関して、頭を使っていた。

 

その後は特に特筆するような会話はなく、何処までが互いの領土かを話し合ったり、シャワーの時間、勉強の時間などを話し合いながら、荷物を一つ一つ確実に整理していった。

全ての荷物の整理が終わる頃には日が暮れ、丁度夕食の時間帯になっていた。

 

「織斑、終わったか?」

 

「あぁ、終わったぜ」

 

「ふむ、時間的にちょうどいいな、飯に行くか?」

 

「だな」

 

二人はまだ制服だったので、とりあえず動きやすい普段着に着替え、部屋を出た。

IS学園には学園と寮の間に、大きな食堂があり、そこがIS学園の生徒や先生達の食生活を支えている場所である。食堂と言っても、自炊が可能で申請さえすれば、食堂にあるキッチンなどが使える。

勿論だが、自炊する際の食材などは本人持ちだが、ガスなどの光熱費は学園持ちで、食器や調理器具は貸し出しが可能であるため、自炊する生徒は多い。

自炊しない生徒や先生達は、食堂で食券を買い、それを食堂の職員に渡して、出来上がるのを待つだけである。しかも、このIS学園にいる食堂の職員、シェフは中々の腕利きが多く、中には元アメリカ陸軍のコックもいるとかいないとか。

 

ちなみにだが、悲しい話であるがIS学園の先生で自炊する先生は誰一人としていない、出来る人間はいるらしいが、一人寂しく料理をしていると何かくるものがあるらしく。さらに言えば、周りには自分よりも若い女子がいるのでさらに何かくるものがあるらしい。

そのため、財布事情が危うくならない限り、先生達は自炊しない。

別にいい歳して、誰のためでもない自分のために自炊することにより、今年も売れ残ったという現実が見えてしまうことを恐れているわけではない、決して。

 

そんな哀愁も漂うIS学園の食堂は時間も時間で賑わっていた。

既に席を確保し、夕食を食べている生徒達がいる、今日も食堂は大繁盛である。

 

「混んでるな」

 

「どうする?」

 

「先に席を確保してからにするか」

 

「だな」

 

食堂についた二人は予想以上の食堂の賑わいと混雑に驚きながらも先に席を確保するために食堂内を歩く。

しかし、いかせん二人は目立つ。世界初と一応日本初の男性ISパイロットに加え、コウや一夏の容姿は優れている方なのでさらに目立った。

道行く女子達は、二人とすれ違うたびに振り返っていた。何人かの女子は二人が席を探していることに気付き、声をかけようとするが恥ずかしくって声が出なかった。

そんな年頃の少女達が悩んでいる中、一人平然と阿呆面で二人に声をかけた阿呆がいた。

 

「や、一緒に食べよう」

 

「貴様は相変わらず阿呆面だな」

 

「褒めるな」

 

勿論、その阿呆は篠ノ之箒である。

褒めてもいないのに照れ臭そうに笑う少女に何故こんな阿呆と一度は付き合っていたのだろうと内心、自分に呆れながらも箒の誘いは断らなかった。

 

……多分、普通に彼女が好きだっただからだろうか。

 

断ればいいのに何故か断らない自分とそれを知ってか何度も誘う彼女のこの何とも言えない奇妙な関係はいつまで続くのだろうか?とコウは笑う箒を見ながら思った。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

何度、やめようと思っただろうか?

 

何度もやめようと思った。

 

でも、彼が優しいからつけあがった。

 

でも、彼が愛しいから話しかける。

 

もう二度と会いたくない、顔を見たくないと心に決めたのに一日もその思考はもたない。

ーーー会いたい。

ーーー顔を見たい。

ーーー話したい。

ーーー触れたい。

ーーー匂いを嗅ぎたい。

ーーー彼を感じたい。

その欲求は尽きることがない。

自分から告白して、自分から別れを切り出したくせに彼の優しさにつけ込んで、側にいようとする浅ましい自分が嫌いだ。

ーーーでも、側にいたい。

 

私、篠ノ之箒は誰よりも神楽坂幸を愛している。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

だから、お願いだ、コウ。

私を嫌ってくれ。

私を拒絶してくれ。

でないと、私は一生お前の優しさにつけこみつづける。

 

 

 

 

 

 

 

 

二人が付き合い始めたのは中学一年生の三学期、告白したのは篠ノ之箒からだった。

セリフはシンプルだ。

 

『好きだ、付き合ってくれ』

 

コウの返事もシンプルだ。

 

『あぁ、付き合おう』

 

簡単な受け答え、簡単な告白。

だが、互いにそのセリフを言ったあと、あまりの恥ずかしさのあまりに数分ほど俯いていた。

その日の帰り道は手を繋いで帰った。

 

その日から二人の恋人としての付き合いが始まり、篠ノ之箒にとっての一番幸せな時間だった。

一緒に映画を見たり、花見に行ったり、祭りに参加したり、山に行ったり、海に行ったりと二人だけの時間を過ごした。箒にとってはそれはかけがえのない幸せだった、コウも同様だった、平和な世界で好きな人と時間を過ごす。

コウが長年持ち続けていた夢で、あの日大切は人を失い、もう二度と叶わない夢だと思っていた。

その夢が幸せが二人を包んでいた。

 

しかし、幸せは夢は続かない。

ある日、箒の方から別れを告げられた。コウがいつものように箒を向かいに行くと箒は家から出て来ずに扉一枚越しに別れを告げられた。

当然、コウは納得いくわけもなく、問い詰めようと扉に手をかけたが何故かその扉が開くことはなく、その扉があまりにも巨大な分厚い扉に見えた。

 

そして、気付いた。

 

別れを告げた箒の声が泣いていたことに……コウは何も言わずにその場を去り、そのまま学校に向かい、そして二人の関係は音もたてずに終わりを告げた。

そして、箒はコウの優しさにつけ込み、コウは箒を拒絶することなく、今の歪な関係、恋人でも友人でもなく、それ以下でもない関係がいまもただ当たり前のように続いていた。

 

「コウ、醤油取ってくれ」

 

「貴様の目は節穴か?貴様の目の前にあるだろう」

 

「これは正油だ」

 

「正油も醤油も同じだ、馬鹿者」

 

いつかは壊れるであろう関係。

 

「もしかしたら、正油ではなく精油かもしれんぞ!」

 

「臭いでわかるだろ、馬鹿者」

 

いつか狂うであろう関係。

 

「私が嗅いでわかるのはコウの体液のみだ」

 

「何それキモい」

 

「何それ酷い」

 

二人はこの関係を続けていく。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

夕食が終わり、コウと一夏の二人は寝る前に今日の復習をしていた。

お世辞にもISに関しての知識がいいとは言えない一夏が今出来るのは、翌日への予習と今日の復習ぐらいである。

予習、復習がちゃんと出来ていれば学問においては遅れを取ることはない。だが、予習復習だけでは遅れを取ることはなくても先にいくことはない。何事も日々の積み重ねや勉強が必要なのだ。

 

「ISは現在第一世代、第二世代の旧型と最新型の第三世代の三つのISが存在する」

 

「うん」

 

「第一世代はお前の姉、織斑千冬が現役時代に主力だった世代で、第二世代は今でもまだ主力だ、何せ第三世代はまだ量産されてないからな」

 

「でも第三世代は既に開発されてるんだろ?なら、第三世代が主力じゃないのか?」

 

「確かに第三世代は開発はされている……だが、量産はされていない」

 

「?」

 

「ようはまだ数が足りないんだよ、いくら最新型とはいえ、数の暴力には勝てん」

 

何よりもISは数が少ない。

ガンダムみたいな一点機、ワンオフ機を作るよりも量産型を作った方が安定する。

まぁ、ガンダムは量産されていたが。

あと、お世辞にもこの世界の人間のパイロットスキルは高いとは言い難い。確かに織斑千冬はかなり高い、というか彼女だけ、頭一つおかしいスキルを持っている。

 

ま、仕方ないだろう。

以前の世界のように殺し合いが当たり前の世界ではないのだ、圧倒的なパイロットスキルは必要とされていないのだろう。パイロットスキルよりもISの性能で勝負をしたいというのが国の本音だ。

ISの性能=国の性能みたいな図式があるせいだろう。

 

「性能だけでは勝てんさ」

 

「でも、性能がいい方がいいだろう?」

 

「そりゃそうさ、だけどよ、いくら外が優秀でも中身が駄目なら意味がないんだよ」

 

「うーん、ISの性能だけでもいい気が……」

 

こいつ、やっぱ馬鹿だ。

 

「お前、ロック岩崎って日本人知ってるか?」

 

「全然」

 

「彼は当時最新機であった戦闘機F-15イーグルをそれより古いF-104スターファイターで模擬戦で撃墜判定を出したんだ」

 

「凄いのか、それ?」

 

「当たり前だ、スターファイターはイーグルよりも性能が圧倒的に弱かったし、誰もがイーグルが圧勝すると信じていたんだ」

 

「ふーん」

 

ふむ、あまり興味がないみたいだな。今の織斑には必要な話だと思うが……。

 

「二体二の一回勝負、誰もがイーグルの圧勝だと思っていた……が結果はイーグル二機撃墜、スターファイター損害なしだ」

 

「何それ、すげぇ!!」

 

変わり身早いな、おい。

まぁ、興味が持ったならそれでいい。

 

「興味があるなら、本があるから読んだらどうだ?」

 

「むー、金が」

 

「いや、図書館で借りろよ」

 

「あ」

 

やっぱり、こいつ馬鹿だ。

 

そう、戦争が機体の性能だけで勝てたら苦労はしない。昔、性能だけでうんたらこうたらと格好つけて言った馬鹿ロリコン変態クソ野郎は最終的に性能のいい機体に乗っていたな、負けたけど。

俺なんて、何が悲しくてゾゴックでZZと戦わなきゃならんかったのか……いやまぁ、頭のハイメガキャノンと左腕壊したけどさ、ゾゴックで。他にもガザCでΖと百式相手に奮闘したり、ザクでジェガン中隊を壊滅させたりと何故か人生の後半は相手よりも性能の低いMSで頑張ってたなー、一番苦労したのはガンダムチーム相手に重装備グフで戦ったことだな。

あの時確信したわ、やっぱフィンガーバルカンはクソ兵器だ。

 

「性能の低い機体でも勝てるということさ」

 

「ふーん、そうなんだ」

 

「あぁ、だから俺は勝つ」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ーーーISの性能が戦力の決定的差にならないことを教えてやるために。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「なんか、負けそうなセリフだな」

 

「言うなよ、負けた前例知ってんだから」




はっきし言って、重装備グフを見たときの感想は
これ、作った奴馬鹿だろ
でした。いや、さすがにアレは浪漫兵器すぎる。

ちなみに重装備グフがわからない人にわかりやすく言えば、グフの長所である機動力を殺し、両手をフィンガーバルカンにしたMSです。
リロード?知らないな、そんなの。
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