IS-蒼き鬼神ー リメイク版   作:種電

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ようやく、第二章鈴編スタートです。


第二十四話 第二章開幕

コウは朝練を終え、部屋のシャワーを一夏と交代で浴びてから、一夏と共に朝食を食べに食堂に向かったが、食事はコウ一人で食べていた。

今日は珍しく箒達はいない、箒と長門は剣道部の夏の大会に向けてのミーティングがあるらしく、朝食もそこで済ませるらしい。

簪と本音は簪のISの定期検査が朝からあるらしく、簪達もいない。

そして、一夏は前日に女子生徒数名と朝食を一緒に食べる約束をしていたらしいが、一夏はコウも一緒にどうだ?と言ってくれたが、約束していた女子生徒達が「え?」と嫌そうな顔をしていたので遠慮した。

 

やはりというか、自分はかなり嫌われているようだ、覚えはないが。とコウは心の中で苦笑した。

人目につきにくく、一人で食べれる場所を探すと必然と出入り口と食券売り場から遠い場所になってしまうが、コウは気にせず適当に選んだ定食を新聞片手に食べていた。

新聞には変わらず、女性賛美の記事と与党への批判に野党の庇護だ。面白いことに現在野党が与党になると批判は止み、代わりに野党への批判が始まる、何がしたいんだか。

コウは多数の新聞社から宣伝を兼ねて新聞を貰っていたが、何社かの新聞はいらないが貰える物は貰うのがコウの生き方の一つでもある。

 

そんな何社分もある新聞を流し読みしていると、ある記事に目が止まった。

 

【サハラ砂漠を拠点とするテロリストグループ“暁の鷹“が謎の勢力により、壊滅。】

 

小さく書かれた記事、内容もほとんどないような文章に呆れてしまうコウ。

いくら対岸の火とはいえ、無関心すぎるだろとポケットから携帯を取り出し、壊滅した暁の鷹について記事を調べる。

 

【ーーー暁の鷹。

サハラ砂漠を拠点にするサハラ砂漠最大のテロリストグループ、その実態は反政府組織であり、反IS組織でもある。】

 

暁の鷹ーーーそういえば、聞いたことがある。

少し前、誘拐事件を起こし、日本でもそこそこ有名になったテロリストグループだが、誘拐事件はすぐに報道されなくなった。

理由なんて知らない。

 

【反IS主義を掲げており、今まで様々なIS関連の施設や工場などを襲撃していた。

先月もサハラ砂漠に隣接する砂漠で新型ISの実験中だったアナハイム社を襲っている。】

 

と暁の鷹について調べるが肝心の何故壊滅したのかの記事がどこにもなかった。

コウは少し考えたあと、これ以上関わるのは辞めた。これは所謂情報規制に情報操作がされている可能性がある、そんな面倒なことにコウは関わりたくなかった。

新聞を片付け、携帯もポケットに戻し、若干冷めている焼き豚定食を食べていると誰かの気配を感じ、コウが顔をあげると見知らぬ少女とセシリアがいた。

見知らぬ少女は栗色の髪をツインテールで纏め、顔つきは美少女に分類されるぐらいに可愛い分類として整っている、同年代よりも爺さん婆さんに受けそうな顔立ちでもある。

それよりもセシリアと並ぶと見知らぬ少女は残念である、何がとは言わないが。

 

「貴方が神楽坂幸?」

 

「そうだが」

 

「初めして、あたしは凰鈴音ーーーあんたの対戦相手よ」

 

「なに?」

 

凰鈴音はニヤリと笑った。

 

 

 

 

 

 

「そういえば、箒」

 

「なに、ながもん?」

 

汗だくで気持ち悪いのに朝から長ったらしいミーティングがあり、それがようやく終わり、シャワールームで汗を流していたを箒に隣で同様にシャワーを浴びていた長門が話しかけてきた。

 

「実は私のクラスに転校生が来たんだ」

 

「転校生?」

 

転校生とはあまりいい響きではない、これがもし恋愛漫画なら十中八九主人公は転校生に惚れるか惚れされさせ、最初的に最初からいるヒロインよりも転校生を選ぶパターンが多い。というか、アレだ、恋愛漫画において、幼馴染は負けフラグだ、カルロス見てこい並みに・・・・あ、これ死亡フラグだ。

 

「凰鈴音と言ってな、中国の代表候補なんだ」

 

「中国の代表候補?」

 

「あぁ、強いぞ」

 

うわぁ、いい獲物を見つけたぞと言わんばかりのながもんの笑顔。

ながもんはロリコンだから、ロリ相手だといい笑顔をする、それ並みにいい笑顔を浮かべている。

 

「しかも、小さくて可愛いんだ」

 

「あ、うん、予想はしてた」

 

まったく、何で私の周りには変態が多いんだ!

私を見習え、私を!

休日はいつも全裸で過ごしてるぞ!

ルームメイトの比叡の視線がかなり痛いがーーーむしろ、その視線が心地良い!

 

「ふぅ、ながもんは変態で困る」

 

「貴様だけには言われたくない」

 

コウや一夏が居たら、長門と絶対同じことを言われただろうということを自覚しながら箒はあっはははと笑った。

 

 

 

「なるほど、お前が新しい二組代表ねー」

 

朝食を終えたコウと鈴音は一緒に歩いていた、ちなみにセシリアは若干コウと距離をあけ、二人の後ろを歩いている。

 

「えぇ、ちゃんと筋を通すために先生やクラスメイトとその時のクラス代表に許可を得て、クラス代表との勝負に勝ってからなったわ」

 

ちなみにだが、二組の以前の代表は長門である。

 

「なんでクラス代表なんて、面倒なことをする気になる?」

 

「あんたと戦いから」

 

「なら、個人で挑めばいいだろうに」

 

「せっかくの初対戦よ、盛大にやらないと、ね?」

 

ね?と笑う凰を見て思った・・・・あぁ、こいつもバトルジャンキーだ。

 

「そういえばさ」

 

「あ?」

 

「あんたのクラスにーーー」

 

「おーい、コーウ!」

 

凰が何か言おうとしたとき、後ろから織斑に呼ばれた。とりあえず、振り向くと織斑が走ってこっちに来ている・・・・廊下を走んなよ。

すると、隣にいた凰が走り出した。

 

「一夏!」

 

「鈴!?鈴なのか!」

 

「久しぶりー!」

 

何とまぁ、凰と織斑は知り合いらしい、しかも日本でいう名前、海外でいうファーストネームで呼び合うということは結構仲が良いようだ。

 

「鈴ー!」

 

「一夏~!」

 

感動の再会?というやつかと思っていたが瞬間、凰から殺気が溢れ、拳を構えていた。

 

ーーーあ、これ、あかんやつだ。

 

「え?」

 

さすがの織斑も凰の殺気に気付いたらしく、足が止まる・・・・だが、それがいけなかった。

 

「くたばれぇぇぇぇ!!」

 

「ごっふぅぅぅ!?」

 

織斑が足を止めた瞬間に凰は速度を上げ、さらにジャンプし、織斑の顔面を左手で殴った。殴られた織斑は数メートル先まで飛ばされていった。

 

「どうだぁぁぁ!これが一年前のあたしの痛みだぁぁぁぁ!!」

 

凰は殴った左手の拳を握りしめ、右手の人差し指で倒れている織斑に向かって叫んだ。

 

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