IS-蒼き鬼神ー リメイク版   作:種電

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タッグフォースSPついにキター!
やみ遊戯氏ね!
貴様のプレイングを一生根に持ってやる!!
あと、艦これでついに扶桑姉さんとケッコンしました。
あー、平塚先生と結婚したい。


第二十五話

鈴から出された条件をのんでから、三日がたち、クラス代表戦まで残り一週間の放課後。

特に予定も部活も委員会もないコウと一夏の二人は帰り支度をしていた。ありきたりな会話をしながら、教科書やノートを鞄の中にしまう。

コウは荷物は少ないが、一夏は倍以上の荷物を鞄に詰め、そのほとんどがISに関する参考書で全部コウからの貰い物だ。

 

「はぁー、今日も疲れたー」

 

「そうか?普通だろ?」

 

連続三日間寝ずに活動するのが当たり前で毎日が戦闘という一年間を過ごしたことがあるコウにとって、たかが一日半ぐらいの勉強ではこたえない。むしろ、一日半ぐらいの勉強なら天国に感じる。

 

「というよりもお前はここからが本番だろうが」

 

「ガンバリマス」

 

コウは一夏のISに関する知識のなさに絶望し、頭を抱えながらも毎日一夏の勉強の面倒を見ている。

その一貫として、一夏は毎日部屋に帰ると今日一日の復習と今日一日の学んだことの簡易問題集とそこで間違ったとこの復習、再度問題集と間違いがなくなるまで繰り返している。しかし、その量はハンパではなく、今日の復習以外にも昨日の復習や明日の予習などなどとやることが多いのだ。

どちらかというと頭を使うよりも身体を使う方が得意な一夏だが、最近初めたコウとの朝練でIS学園を何周かするのだが、そのさいに箒や長門、簪に本音、最近では簪が誘ってセシリアも参加しているのだが、一夏と本音のどちらかがいつも先にリタイアしている。

残りのメンバーは平気な顔で軽くニ、三週もするのを見て、自分がいかに体力が無い部類だということに絶望した。

 

二人が帰ろうとしたときである。

教室内に放送用のチャイムが鳴り響いた。

 

『一年一組の神楽坂くんと織斑くんは至急第二アリーナに来てください、織斑千冬先生がお待ちです』

 

「ん?」

 

「千冬姉が呼んでる?」

 

再度放送が繰り返される。

面倒なことになりそうだなとコウは頭を抱えた。コウはため息を漏らしながら、鞄を背負い、歩き出す。

 

「行くぞ、織斑」

 

「え、鞄は?」

 

「持って行くしかないだろ」

 

「そっか、そうだよな」

 

一夏も鞄を手に持ち、コウと並び、第二アリーナを目指し歩き出す。

IS学園から第二アリーナまで徒歩だとそこそこかかるが決して遠いとはいえないが近いともいえない微妙な位置に第二アリーナはある。

第二アリーナに行くには一度校舎から出ないといけなく、雨の日の第二アリーナは結構空いていることが多い。

逆に第一アリーナは校舎からも行け、距離も遠くなく、むしろ近い。そのためか、第一アリーナは人が毎日多くいて、三年生が優先に使え、次点で二年生で最後に一年生とコウや一夏達、一年生には第一アリーナは使いにくいのだ。

だが、第二アリーナも第二アリーナで使い勝手が悪い。

ちなみに第一アリーナと第二アリーナの違いは設備内容だ、第一アリーナは射撃訓練室やシミュレーターなどの訓練設備が内蔵されており、また第二アリーナより狭いがISを自由に動かせるスペースが存在する。

対して、第二アリーナは訓練設備など一切ない、ただ広いISを動かすためのフィールドが用意されている。

第三アリーナも第二アリーナと同じ構造だが第二と第三ではあることにより、月とスッポンぐらいの差があるらしい、もちろんだがスッポンが第二アリーナだ。

こうした様々な要因があり、第二アリーナは不人気だ。

 

しばらく歩き、第二アリーナが見えてきた時である。コウ達の前方から第二アリーナから人が男二人と女一人、計三人歩いてくる。そのうち一人にコウと一夏は互いに見覚えがあった。

紫色の髪の毛に赤ブチの眼鏡と男性用白いスーツを見にまとった女、あの日、IS博覧会の日にたまたま会った女だった。

 

(あの三人組の真ん中の女は・・・・確か)

 

「え、束さん!?」

 

束という単語を聞き逃さなかったコウは一夏に即座に聞いた。

 

「あの女がか?」

 

「え、いや、あれ?」

 

コウは篠ノ之 束という人間は写真や映像や資料などで知っているが実物、本人は見たことがなかった。

しかし、何度も見てきた映像資料などで は篠ノ之束からは【悪意ある無邪気】を感じたが前から歩いてくる女性からは全く別な【純粋な邪気】を感じた。

コウには別人には見えた。しかし、織斑一夏は仮にもあの篠ノ之束の唯一の交友相手だった織斑千冬の弟で幼馴染に篠ノ之束の妹である箒がいるのだ、知っていてもおかしくはないし、むしろ知ってないとおかしい。

その一夏が前から来る女性があの篠ノ之束というのなら、そうなのだろうが。

 

「どうした?」

 

「似てる?いや、でも?」

 

一夏は何度も女性を見ては首を傾げ、あれ?あれ?と混乱している。

本人かどうかを知りたいコウは混乱している一夏に喝をいれるために強めに名前を叫んだ。

 

「織斑!」

 

「ご、ごめん!・・・・俺でもよくわかんない」

 

「はぁ!?」

 

なんだ、それは!?とコウは呆れてを通り越して、一夏が可哀想になってきた。

するといつの間にかに件の三人組が目の前にいた。

近くで見るとわかるが三人組のうち、男二人は背丈がかなり高い。特にパーマをかけているのかモコモコとした青い髪色の大柄の男が目立ち、もう一人のパッと見はひょろっとしているが身体付きはガッシリとした赤みがかかった茶髪の髭男だ。

一夏はデカ!としか思わなかったが、コウは警戒していた。

目の前の三人は普通ではないと軍人としての勘が警告を告げていた。

 

「やぁやぁ、元気かい?」

 

「何か用か?」

 

コウは一夏を手で自分の後ろに行かせ、三人組の前に出て、何が来ても対応できるように構えた。

すると、二人の男がジリジリと近づいてくる、コウは隠している腰のナイフに手を添える。それに気付いた髭男がニヤニヤと笑いながら、更に近づいてくる。

 

「お、やんのか、あ?」

 

「・・・・」

 

「はいはい、辞めよね、主任」

 

赤ブチ眼鏡の女性がコウと主任と呼ばれた髭男との間に割って入る。

その表情はニコニコと何が楽しいのか笑っている。

 

「サーシェス、やめるのだ」

 

もう一人の男がそうは言うが明らかに自分も混ぜろと言いたげな表情をしていた。

サーシェスと呼ばれた主任は鼻で笑い、コウとの距離をあける。

 

「自己紹介が遅れたね、僕はアナハイム社の日本支社の第六課の課長を勤めている内海 束」

 

内海束はニコニコと笑いながら一回転し自己紹介をする。

 

「で、こっちの髭がアリー・アル・サーシェス主任」

 

「どうもー」

 

先程の髭もといサーシェス主任はニヤニヤと笑いながら軽く手を振る。

 

「そして、こっちのデカいのが」

 

「我輩の名はギム・ギンガナム、第六課の警備主任だ」

 

青というよりもダークブルーのロン毛巨人ことギム・ギンガナムはニヤリと笑いかけてくる。

三人、別々の笑い方に一夏はコウの後ろに隠れながら「ど、どもー」と引きつった笑みを浮かべる。しかし、コウは笑もせずに三人組を見ていた。

 

「ま、今後ともよろしく!」

 

じゃ、行こー!と内海は軽くステップをしながら、二人の横を通り過ぎる。他の二人もステップはしないが二人を見ながら通り過ぎて行った。

コウも一夏もその三人組が去って行くのを見届けた。

三人組がいないとわかると一夏はよほど緊張したのか、深く息を吐きながら呟いた。

 

「束さんに怖いぐらい、そっくりだ」

 

「ギンガナムの方か?」

 

「・・・・内海さんって人の方、だけど別人だよ」

 

「理由は?」

 

「だって、束さんはあんなに友好的ではないし」

 

「友好的、ね」

 

アレが友好的とは友好とは何かを教えなければとコウは思いながら、表情や目が笑っていても笑っている感覚を全く感じれない内海束がコウには気味悪く見えていた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

コウと一夏の視線がなくなり、三人は笑い出す。

 

「はっははは、あいつが課長のお気に?」

 

「うふふ、そうだよー」

 

「ふむ、いい構えだった、我々を目の前にしながらも一切の隙がなかったぞ」

 

いや、だからこそだろう。

あの男はこちらを見ただけで実力を見抜いたようだとギンガナムは嬉しそうに語流のを見て、内海とサーシェスは思った。

 

(相変わらずの戦闘狂だな~)

 

そんなことを二人が思っているのを知ってか知らずか、ギンガナムは楽しそうに笑いを零す。

 

「ふふふ、我が世の春が来たぁぁぁぁ、あっははははは!」

 

「ギンガナムが楽しそうで何よりだよ、僕は」

 

「俺はこんなのと仲間と思われたくねぇけどな」

 

「あっははははは!」

 

ギンガナムは二人の冷たい目線なぞ、気にせず高らかに警備員に捕まるまで笑い続けた。

 

 

 

 

 

 

 

「何だったんだろうな、あの人達?」

 

「さぁ、な」

 

知らぬが仏。

コウは先程の三人組について頭を悩ませる一夏を見ているとその単語が思い浮かんだが、特に語らず、目的地である第二アリーナについた。

第二アリーナの入り口には織斑千冬が腕を組んで仁王立ちで待っていた、その姿は正に地獄の閻魔大王だ。

 

「遅かったな」

 

「ゆっくり来たんで」

 

コウは先程の三人組については無かったことにした、面倒は嫌いだからだ。さすがの一夏も先程のことをコウが喋りたくないという感じ取り、コウのゆっくり来たという嘘に合わせ頷いた。

 

「・・・・まぁ、いい」

「今日呼んだのは神楽坂、お前に会いたいという人物が来ている」

 

「俺に?」

 

「そうだ、相手は第二アリーナの特別観覧室にいる」

「織斑は私について来い」

 

織斑千冬はそう言うと第二アリーナの入り口に向かい歩き出した。一夏は何度かコウと千冬の両方に目を向け、どうしよう?と悩んでいたが来ない一夏に織斑千冬は「早く来い!」と怒鳴ると一夏は慌てて織斑千冬の後を追う。

コウは二人がアリーナに向かうのを確認してからスタッフ用入り口から特別観覧室に向かって歩き出した。

 

特別観覧室とは名の通り、第二アリーナの会場を観覧できる部屋で一般人とは違う国の重役や大企業の重役などのみが入れる特別な観覧室であるということはだ、特別観覧室を待合室に使う人間となるとかなりの重役だということが必然的にわかってしまう。

コウはそのことを考えると頭が痛くなってきた。

しかし、無情にも特別観覧室には簡単についてしまい、観覧室にいるSPに身元確認や危険物がないかをチェックされ、コウが護身用につけていたナイフなどを回収される。しかし、コウは念を入れており、靴には金属探知機の反応を鈍らせる特殊な素材を使ってできている靴の中にナイフを隠している。

念には念を入れてだ。

 

そして、SPにより特別観覧室のドアが開かれ、中に入ると突如設置されていたモニターに電源がつき、アリーナの会場内が映し出され、そこには一夏と織斑千冬と見知らぬ男と何処かで見たことがある白衣の男がいた。

 

 

 

 

 

「初めましてだな、織斑一夏くん」

 

「え、と、貴方は?」

 

コウと別れ、織斑千冬に連れて行かれた先は第二アリーナの会場でそこにはスーツを着こなした男とアタッシュケースを持った白衣の男がいた。一夏は戸惑いながら、誰かかを聞いた。

 

「私は篠原重工社長の篠原涼だ」

 

「わたしは倉持技研の研究主任にテム・レイです、よろしくお願いしますね、一夏くん」

 

「は、はぁ?」

 

何で篠原重工の社長と倉持技研の研究主任が来ているのだろうか?と一夏は皆目見当もつかなかった。

 

 

 

 

 

「テム・レイだと!?」

 

コウにはその名前に聞き覚え、否、思い出したあの男はガンダムを作った男、アムロ・レイの父親だ!

何故、あの男がISに関わっている!?

コウは頭の中で様々な考えや憶測が飛び交うが、冷静に考えれば、ハマーンやマシュマーがいるのだ。

テム・レイがいてもおかしくはないーーーもしかして。

コウにある考えが出た、もしかして、今日ここに呼んだお偉いさんは自分を、ジオン軍時代のコウ・カグラザカを知っている人間ではないか?という考えが出た。

その時だ、後ろからコツコツと誰かが歩いてくる足音が聞こえ、振り返る。

 

 

 

 

 

 

 

 

「久しぶりだな、カグラザカ」

 

「貴様は!?」

 

「いや、こう呼ぶべきかな?」

 

 

 

 

 

 

 

 

「織斑くん、君を今日呼んだのはこれを渡すためだ」

 

「え?」

 

「受け取りたまえ、我が社の最新鋭機ーーー」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「レビル将軍!?」

 

「あぁ、私だよ、蒼き鬼神」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「白式改だ」

 

「ーーー白式改」

 

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