IS-蒼き鬼神ー リメイク版   作:種電

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最近あった話、自分と友人の話


Skype中
わし「あのさ」
友「なに?」
わ「さっきさ、反応が薄いというか判定が厳しい信号機があってさ」
友「あるね、そんなの」
わ「それでさ、ボタンをおしたらすぐに反応があったんだよね」
友「うん」
わ「そしたら、その信号機が真面目すぎるけどかまってちゃんの委員長キャラに見えてきたんだ」
友「う、うん?」
わ「とても信号機が可愛く見てきたんだ、あ、何故か大淀さんが頭の中で浮かんだよ」
友「どうした!?疲れてんの!疲れてんの!?」
わ「ろーちゃんをペロペロしたい」
友「病院いけぇぇぇぇ!」


第二十九話

ーーー砂中に何かがいる!?

 

「凰!」

 

「!?」

 

凰も砂中に何かがいるのに気付いたのか、自分と同じタイミングでその場から飛び退く。すると砂中から眩い暴力的な光が天高く伸びる、それは第三アリーナの天井まで届こうとしていた。しかし、それは第三アリーナの全体はISのシールド技術を応用したバリアフィールドで覆われているため、いくらISが観客席の近くでドンパチを繰り返そうが殴り合いをしようが観客席まで攻撃は届くことはない。故に人々は安心してIS同士の戦いを直に見て楽しむことが出来るのだ。

 

眩い光は天井に辿り着く前にバリアフィールドに遮られてしまうーーーはずだった。眩い光はバリアフィールドを貫通し、天井に大穴を開け破壊する。

破壊された天井からその無数の破片が来賓席となっている観客席に降り注ぐ、そこには来賓席と言うだけあって何百人の来賓客達が座っていた。落ちてくる破片を見て、何人かが動こうとし、何人もの人間が悲鳴をあげるが動く前に悲鳴をあげきる前に誰かが助ける前に来賓客達は無残にも残酷にも破片の下敷きになる。

肉が潰れる音を掻き消すように落ちてきた破片が大きな音を立てる、その音源からは血や肉片も飛び出て、破片から゛運悪く゛逃げようとしたが逃げ切れずに下半身が切断されたり、下敷きになったりと様々であった。

その光景は悲惨なモノであり、その光景は人々を恐怖に駆り立てるには充分だった。なのにそれに追い打ちをかけるように砂中から何かが飛び出した。

 

それは巨大だった。

それは四つ足のようなモノが生えていた。

それは紫色だった。

それはタマネギのような見た目だった。

 

それを初めて見た者達は巨大な紫色の足が生えたタマネギと認識してしまうかもしれないぐらいに変わった風貌をしていた。

だが見たことのあるコウはーーー。

 

「うわぁ・・・・」

 

物凄く嫌な顔をしていた。

 

 

 

 

 

 

 

 

コウは空飛ぶ巨大紫色タマネギーーーMA【アッザム】を知っていた。というか見せられた挙句に乗せられた。

昔、一年戦争時代にたまたまオデッサ基地に補給に来ていたコウの部隊にオデッサ基地の司令官であったマ・クベ大佐が隊長であるコウだけを呼び出した。

 

コウはジオン軍の様々な派閥の中では所属する部隊的にはギレン派の人間であり、ギレン派と対峙するキシリア派の人間であるマ大佐とは本来なら邪険に扱われることはずであるがマ大佐がえらくコウを気に入っており、ギレン派であることにも関わらずに色々融通を利かせてくれるのだ。しかし、その代価というのかマ大佐はコウが基地に補給に来ると必ず呼び出し、色々と話し込むのだ。

ただ話し込む程度なら別にいいのだが、それが全く興味がない壺の話ばかりであり、軍人のくせに軍事関係の話はたまに話したらいい方であるぐらいに壺の話かたまにシャアへの恨み言があるくらいだ。ちなみにだがシャアへの恨み言だけはコウは好きだった。

 

そんなある日、とある外人部隊と共に連邦軍の遠征部隊を強襲し壊滅させて、嫌々ながらオデッサ基地に補給に寄った時の話だ。

外人部隊の指揮官と隊長の二人と自分を含めた三人で今後の部隊展開について話しているとマ大佐から呼び出しをくらった。コウは深いため息を吐きながら二人に謝り、自分の代わりに副隊長に話し合いを任せて仕方なく司令官室に向かった。

 

するとやたらとご機嫌なマがいた、気持ち悪いぐらいにご機嫌だった。正直に帰りたいと思ったが何でも新型兵器が出来たらしく、それを見せたいとのこと、この時さっさと帰ればよかったと激しく後悔した。

何故ならマがドヤ顔で見せた新型兵器が今自分の目の前でふよふよ浮かんでいる【アッザム】だったからだ。

 

モビルアーマー、略称【MA】と呼ばれるカテゴリーは一年戦争後期に生産された大型兵器のことを指すことが多い。その特徴は何と言ってもそのサイズである、MS(モビルスーツ)の時点でさえ一般的な人間の身長では足の部分くらいの高さしかなく、MSを人間に例えるなら人は人間(MS)から見た小動物か虫程度のサイズにしか見えない。

そして、MAは高層ビルと同じサイズの物も存在するためMAから人間を見たら道端に落ちている石ころか砂利石にしか見えない、それほどMAは巨大であるケースがある。

しかし、アッザムは確かに巨大だがMAの中ではまだおとなしいサイズである。だがMAの特徴はそれだけではない、機体が巨大なら扱う武装もーーー。

 

「っ、いかん!?」

 

「え?」

 

巨大である。

 

 

 

現れたアッザムは無事だった来賓席の観客に向かって機体上部にある四つの二連装砲を放った。それは実弾ではなく、光学兵器だった。

放たれた光学兵器の光は観客に到達する前にアリーナのバリアによって防がれる・・・・はずだった。

アッザムが放った光学兵器、ビーム砲はやすやすとアリーナのバリアを貫通し、一部の来賓席を焼き払う。誰もが悲鳴をあげる前に焼き払われ、残るのは焼け焦げた来賓席と焼け残った椅子や死体の数々と人が焼けた時の特有の臭みだけもその場に残された。

 

ーーーほんの一瞬だ、ほんの一瞬。

ーーーたった一撃、たったの一撃。

それだけで状況が変化する、場が覆る。

それは戦場ではよくあることで当たり前のことだが、ごく普通で平和な日常を過ごしてきた彼らにはよくあることでも当たり前のことでもない、非日常的なことで彼らの目の前に広がる押し潰された死体や焼き焦げた死体は彼らの知る日常とは全く正反対の世界だった。誰もが動きを止めるなか、動く影が一つーーーセシリア・オルコットだ。

 

試合を見ていたセシリアは突然の状況の変化に一瞬戸惑ったが次にこの状況で自分が何をすべきなのかを理解し走っていた。セシリアは走りながら耳につけていたピアス、待機状態の愛機である【ブルー・ティアーズ】を耳から外し、先程の攻撃で開けられた穴に向かって走りながら上着を脱ぎスカートを脱ぐ、その下には何となく嫌な予感がして念のためにISスーツを着ていた。そして、愛機を呼ぶ。

 

「ブルー・ティアーズ!!」

 

セシリアが軽く跳躍すると同時に眩い光が発し、次の瞬間にはIS【ブルー・ティアーズ】に着た(乗った)セシリアが滑空していた。そして、開けられた穴が閉じる前にアリーナに進入し、レーザーライフルを構えながらアッザムに接近する。

コウはセシリアの突然の行動に驚きはしたが思考は止めずにマシンガン【MPP-80】の改良型である【MPP-80改】を二つ呼び出し、一つを凰の名前を叫びながら投げ渡した。

突然、友人が走り出したり、謎の敵らしき兵器?が登場したり、急に対戦相手に名前を叫ばれたりしたが鈴は混乱することは止め、投げ渡されたMPP-80改を受け取り、素早くセーフティを解除し引き金に指をかけた。

 

コウは頭の中でクソッタレ!と現状を呪いつつ、渡してないMPP-80改を片手に持ち、もう片方にはジャイアントバズーカⅡを装備し、セーフティを解除、照準をアッザムに向けながら再び叫ぶ。

 

「さっさと逃げろ、このクソ共!」

 

別にタイミングを計ったわけでも合わせたつもりはないが、コウと鈴そしてセシリアの三人同時にアッザムに攻撃し、また同時に観客達が悲鳴をあげながら出口入り口に向かい走って逃げ出した。

銃声と爆音が観客達の背後で鳴り響くが彼らはそんなことを気にする余裕もなくただひたすらに出口入り口に集まっていた。皆が皆、逃げ出す中で逃げない者が何人かがいたが友人や仲間、従者に言われ動き出すーーーしかし、そんななかで篠ノ之箒を皆と別方向に向かって歩き出した。

それに気付いたのは隣で惚けていた一夏だ。箒が別方向に向かって歩き出したのに気付き、声をかける。

 

「箒、何処に行くんだ!?」

 

「出口入り口」

 

と彼女は死体だらけの向こうにある誰もいない出口入り口を顎で指した。

一夏は死体を見て吐きそうになるが何とか堪えている。しかし、そんなことを御構い無しに箒は歩みを止めず、黙々と死体だらけの焼けた場所を通る。その際に何体か死体を踏むが気にせずに歩を進める。

一夏は吐きそうになりながらも死体を踏まないようになるべく直視しないように箒に近付き、肩を掴む。

 

「箒!?」

 

「何だ?」

 

鬱陶しそうに箒は一夏に振り返った。

 

「お前、平気なのかよ!というか、死体を踏むなよ!?」

 

と一夏に言われ、箒は鼻で笑い言った。

 

「私はコウ以外の人間が死のうが苦しもうが全く気にしないし、どうでもいい」

 

「なっ!?」

 

「私にはコウ以外の人なんてーーーいらない」

 

そう笑う幼馴染みは何処か狂気じみた美しさを一夏は感じていた。

 




迷宮クロスがキャラデザ変わりすぎな件について。
アビスがよかった
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