というか、さっさとIS博覧会当日にいかないと……
「へぇ、あんたが今回の仕事仲間の一人か」
「えぇ、イギリス代表候補のセシリア・オルコットですわ」
「中国代表候補の
「では、私のこともセシリアとお気軽に呼んでください」
セシリアと鈴の二人は握手を交わす。
二人はつい、先程合流したばかりだ。鈴が空港スタッフに迷子認定を貰い、口論をしていたところにセシリアが鈴に話しかけたのだ。
「しっかし、失礼しちゃうわ〜。誰が迷子よ、迷子」
「そ、そうですわね」
セシリアも鈴のことを迷子だと思って見ていましたなど口が裂けても言えない。
ともかく、合流した二人は残りのドイツの二人を探すべく、空港内を歩き周ることにした。
二人はしばらく歩き周るが件のドイツ人の二人が見当たらない。ドイツ代表のデータは変態としかないが、もう一人は銀髪に眼帯とかなり個性的なはずなのに、何故か中々見つからない。
「見つからないわね」
「これらを見るに、かなり個性的なはずなのですが……」
セシリアは鈴のメモ用紙と自分の書類に書かれていたことを軽く日本語でまとめたメモ用紙を見る。何故日本語かというと現在、世界的に一般なのは日本語である。
以前は英語だったが、ISが登場し、IS開発者の篠ノ之束は日本人であり、彼女が書いた書類などのISに関するデータは全て日本語で書かれていた。
ISが中心になると必然的に日本語が世界の主流の言語となった。その理由は多々あるらしいが、一番よく言われるのは理由はIS開発者である篠ノ之束に敬意を払う……という意味がよくわからない理由がある。
特にIS関係者、IS学園に入学する者は日本語は必須である。
IS学園は日本にしか存在せず、何よりも現在ある資料のほとんどが日本語であるからだ。
一応、各国の言語の資料は存在するが発行数が極端に少ない。最近では親は子供をIS学園に入学させるために祖国の言語を疎かにさせ、日本語が上手くても祖国の言語がまったくわからないという子供が増えてき、最近ではそれが国際問題にまで発展している。
噂ではないが、ある謝罪と賠償を要求するのが国技の国は日本に対して、その国際問題で謝罪と賠償を要求したが他国や日本から鼻で笑われ、要求を叩き返された。ちなみにISや篠ノ之束は自国が起源だ!と高らかに宣言し、現在他国から輸出輸入が制限され、経済が悪化し、毎日のように暴動が起きているとか。
「どーする?」
「どうしましょうか?」
二人が悩んでいると空港内にアナウンスが流れる。
最初はドイツ語であったが、次は日本語だった。
『マシュマー・セロ様、マシュマー・セロ様。飛行機の準備が整いましたので、三番格納庫にてお待ちしております。
次に迷子のお知らせです、ドイツ軍事基地からお越しのラウラ、ラウラ・ボーデヴィッヒちゃんを知っている方は空港玄関近くの迷子センターまでお越し下さませ、特徴は銀髪に眼帯をつけております』
「……こいつよ、ね」
「えぇ、多分」
二人がいろんな意味で呆れていると二人の後ろを軽やかなステップで行く胸のポケットに薔薇を刺した変な男がいたのに、二人は気付かなかった。
二人はとりあえず迷子センターに向かった。
「すまん、助かった」
「別に大丈夫よ」
「えぇ」
「まさか、迷子扱いされるとは」
迷子センターに向かったセシリアと鈴は、とりあえず迷子を確認し、名前などを確認すると今回の仕事仲間だとわかった。
そして、三人は無事?合流した。
ちなみにラウラは空港内をセシリアと鈴を探しまわっている時に鈴を迷子扱いにした空港スタッフに見つかり、迷子センターまで連れて来られたらしい。
「まぁ、確かに迷子だ」
「へ?」
「人生の迷子」
「一生、迷ってろ」
キリッとした表情というより、ドヤ顔で言ったラウラに苛立ちを覚えた鈴は適当にあしらった。
鈴に適当にあしらわれ、少ししょんぼりするラウラを尻目に二人は最後の一人のことをラウラに聞いた。
「そういえば、ボーデヴィッヒさん、もう一人の方は?」
「む、ラウラで構わんぞ。
もう一人とはクラリッサのことか?」
「えぇ、そうよ」
「うむ、クラリッサなら今回の護衛対象を迎えに行ったぞ」
ードイツ ジオニック社ー
ジオニック社。
今から数年前に設立したばかりのまだ新しい会社であるが、すでにその技術はEU一であり、会社の勢力も伸ばし、EUのほとんどが勢力圏内である。今だに勢力を伸ばせてないのはフランスとイタリアだけである。
フランスにはデュノア社があり、イタリアにはトーラス社があるからだ。二社ともフランス、イタリアではかなり規模が大きい会社ではあるが、ISの開発以外にも高級車やブランド品の衣服などの高級商品も取り扱うジオニック社の猛攻を如何にかISだけは食い止めている状況で、IS以外の商品はほとんどがジオニック社かアメリカのアナハイム社のどちらかである。
ジオニック社のライバル企業はアメリカのアナハイム社、日本の篠原重工、ロシアのクレスト社の三つだと言われている。
ただ篠原とクレストは自国又は周辺諸国での企業を展開しており、アナハイム社は世界的に企業を展開している。
篠原重工。
ISの開発、製作は契約会社の一つである倉持技研に任せ、重機ロボットを製作し、重機ロボットやISにも適用できるOSなども製作。
OSについてはジオニック社もアナハイム社、クレスト社も喉から手が出るほど欲しい優秀なOSである。
噂では篠原重工のOSには数百億の価値があると言われている。
最近ではアジア進出に力を入れており、すでに数カ国とは契約済みらしい。
クレスト社。
ロシアに企業を展開する会社で、歴史もかなり古く遡ると第一次世界大戦の時代にまで遡る。
根っからの軍事関係の会社でロシアの軍隊とは協力なコネクションがあり、政治家にもコネがあると言われ、噂では裏社会では有名なある家系とは協力関係にあると言われている。
兵器の開発を行い、その中にはISも含まれ、軍隊企業だけで世界に名を知られるほどの大軍隊企業である。
アナハイム社。
アメリカに本社があり、世界中に支社がある世界的な大企業。
爪楊枝からISまで、揺り籠から墓場までをうたい文句にしており、うたい文句にするだけに爪楊枝からISまで作り、実際に揺り籠から墓場までというだけあって、病院や揺り籠、葬儀屋から墓石までもなんでも作っている。
その篠原重工、クレスト社、アナハイム社にジオニック社の四社を合わせ、【世界4大企業】と呼ばれているほどにその四社の世界への影響力は強い。
そんな世界4大企業と呼ばれる会社の一つ、ジオニック社の社長室前の待合室でドイツ軍IS部隊所属のクラリッサ大尉はいた。
「濡れる!」
そして、何故か興奮している。
「濡れる!隊長が可愛くて、濡れる!」
「貴様、何をやっている」
「ん?」
クラリッサが妄想の中のラウラに悶えていると、いつの間にか自分の背後に立っており、自分をゴミを見るような目線で見られているのに気付いた。普通の人間なら自殺ものの恥ずかしさだが、このクラリッサは違う。
「その目線、興奮する!」
「変わらんな、貴様は」
クラリッサが振り返ると、そこには呆れを通り越して、ある意味尊敬に値すると言いながらも、ゴミ以下を見るような目線を送るクラリッサの友人の女性がいた。
「久しぶりだな、ジオニック社社長ーーーハマーン・カーン」
「あぁ、久しいな、我が友よ」
不敵な笑みを零す女性ーーージオニック社社長ハマーン・カーンがそこにいた。
一方、空港では。
「あ、くそ、あの空の王者カッコ笑め、逃げたわ!」
「あー、私のシビレ罠がー!」
「くっ、ペイントをつけ忘れた」
「……ボウガンの射程外ですわ」
お腹が減ったので空港のレストランに行くとラウラの友人であるマシュマー・セロに会い、マシュマーを加えた四人で一狩に出かけていた。
ちなみに武器は鈴が大剣、ラウラが片手剣、セシリアがボウガン、マシュマーはハンマーである。
「私の私の最後のシビレ罠がぁー‼」
「マシュマー、行くぞ!」
四人仲良く狩りをしながら、食事をとっていた。
碧の軌跡のリメイク版が出るらしいね、欲しい。
その前に零と閃をクリアしなければ。