ガールズ&パンツァー ~捨てられた男の娘~   作:ニキ・ラウダ

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1話~5話まで改善しました!残りも頑張ります。


第12話 止まっていた時間が動き出す

朝食を終えた朝8時、セナの家に泊まった後6人で出掛けることになっていた為、皆それぞれ支度をしていた。セナは昨日みほ達にに自分の正体を話し、受け入れて貰えた為スッキリとした顔をしている。セナが白いワンピースに着替えていると突然部屋のドアが開き みほ が入ってきた。

 

「セナさん。支度出来た?」

「やっ///」

「あっ///」

 

みほはセナの裸を見て顔を覆っており、セナは上半身裸で両手で身体を隠すように縮こまっていた。それはそうだ、いくら姉弟とはいえ裸を見たり見られるのは恥ずかしい。セナはみほに開いたままの扉を閉めるように言った。

 

「みほさん・・・恥ずかしいので扉を閉めてください///」

 

みほは、セナの裸を見て顔を真っ赤にしながら硬直していた為、セナが上半身を隠しながら扉を閉めた。その後、セナは服を着た後みほを揺すった。

 

「みほさん!着替えたので正気に戻ってください!」

 

セナに呼ばれ、みほが我に帰ると腰元で顔を若干赤らめながら揺すっているセナがいた。

 

「あっ!ごっごめんね?ノックもせずに///」

 

みほは顔が真っ赤なままだった。セナはみほが我に帰ったのを確認すると、両手を腰に当て膨れっ面でみほに怒った。

 

「姉弟とはいえ、ノックをして貰わなければ困ります。みほさんに裸を・・・裸を見られるのはとても恥ずかしいです///」

 

セナは怒った後、頬を赤らめながら下を向いた。みほはセナが弟なのは受け入れれたものの、呼び方まではお互い中々変えれないでいた為、少しもどかしかった。

みほは、セナを呼びに来た理由を思い出した。

 

「あっ!セナさん皆支度が出来てるから早く玄関に来てね!」

「あっ!もうこんな時間!」

 

セナは慌てた様子でバックを手に取ると、麦わら帽子を被り、準備を整えるとみほと一緒に玄関に向かった。セナとみほが玄関へ向かうと皆準備を終えて待っていた。セナはびっくりした事があった。寝坊助な麻子が目をしっかりと覚ましていたのだ。セナの反応を見た沙織は少し笑いながら、麻子が目を覚ました経緯を説明する。

 

「今日、麻子珍しく早起きして、セナちゃんと出掛けるからって顔を何回も洗ってたんだよ?」

「沙織っ!?それを言うなぁぁ!」

 

早起きした理由を、セナの前で言われた麻子は恥ずかしさのあまり叫んだ。無理して早起きした麻子を心配したセナは麻子を気遣った。

 

「麻子さん・・・眠くないのですか?」

「問題ない・・・」

 

麻子は平常心を取り戻しており、元気そうだったのでセナは安心した。そして、華が時間を見ると8時半になっていた為、皆の方を見た。

 

「そろそろ出掛けましょうか!」

 

華がそう言うと慌てた様子でかなえがセナの元へ走ってきた。

 

「セナ?日焼け止めは塗った?」

「はい!」

「ハンカチは持った!?」

「もちろんです!」

 

セナとかなえのやり取りを見た一同は、遠足に行く前の小学生と母親のやり取りその物だと思った。玄関の奥から呆れた様子でラウダもやって来た。

 

「相変わらず過保護だな」

 

ラウダがそう言うと、かなえはラウダの方をジト目で見た。

 

「あなたも変わらないくらい過保護でしょう?」

 

そう言われたラウダは頭を掻きながら笑った。

 

「それを言われると何も言えないな」

 

ラウダとかなえはみほ達の方を向くと、笑顔になった。

 

「こんな息子だが、セナをよろしく頼む。」

「この娘をよろしくお願いいたします。」

 

2人がそう言うと、みほ達は笑顔で返事をした。

 

「「「「「はい!」」」」」

 

6人は大洗の商店街に着くと、優花里が喫茶店に一旦入る事を提案した。

 

「疲れたので、一旦喫茶店に入って計画を練りましょう!」

 

皆疲れていた為、喫茶店に入る事に賛成だった。喫茶店に入ると今後何処へ行くか話し合っていた。沙織、優花里、華、みほ、麻子、セナの順でお互い行きたい所を言い合っている。

 

「私!洋服が見たい!」

「私は戦車ショップに行きたいですっ!」

「私は、商店街を見て回りたいです。」

「私も転入してからあまりこの付近来たことないからゆっくり色々見て回りたいかな。」

「私は、沙織に着いていく・・・」

「私は、商店街にあるソフトクリーム屋さんに行きたいですっ!」

 

皆、行きたい所がバラバラだった為、セナはあることを提案する。

 

「いっその事全部行ってしまいましょう!」

 

セナの発言に皆うんうんと頷いた。

 

「具体的にはどうするの?」

 

みほがセナに聞くと、セナは人差し指を顎に当てしばらく考えた後、両手をパチンと叩いた。

 

「商店街を見回りながら、各個人の行きたい所へ寄って行きましょう!昼食を挟んでも夕方には帰れる筈です♪」

 

セナがウィンクしながらそう言うと、みんな口を揃えて言った。

 

「「「「「賛成!」」」」」

 

6人は喫茶店を出ると商店街を散策しながら、沙織が行きたいと言っていた、洋服店へとやって来た。沙織は洋服を見ながら悩んでいる。セナも色々見回る事にした、外に出ると、1人の女性が話しかけて来た。赤いスーツを着ていて、髪はロングでカールが掛かっていて、色は茶色の美しい女性だった。

 

「あなたは・・・二木セナさんね?」

 

セナは初対面の女性に名前を言われ驚いた。

 

「はい・・・二木セナと申します・・・あなたは?」

 

セナが女性に名前を聞くと、女性は笑いながらセナを見た。

 

「あなたのファンですよ。」

 

女性がそう言うとセナは笑顔になった。

 

「そうでしたか!応援ありがとうございます。」

「色々大変だと思うけど、頑張ってね?」

 

女性が笑顔でそう言うと、セナはお辞儀をして、ニッコリと笑いながらみほ達の方へと走って行った。その姿を見届けた女性は考え込んだ。

 

「あんな可愛い男の娘に育つなんてホントにあの人の血を牽いているのかしら・・・16年前意地でも西住流から島田流に来させるべきだったわね・・・」

 

彼女はそう言うと商店街を後にした。

セナ達は、沙織の洋服選びを済ませた後、優花里の行きたかった戦車ショップへとやって来た。セナが色々見て回っていると、大学生のお姉さん2人に話しかけられた。

 

「あのー」

「すみません。二木セナさんですよね?」

 

セナはキョトンとした顔をした。

 

「はい・・・そうですが・・・」

 

すると大学生2人は嬉しそうな顔をしてセナに握手を求めた。

 

「やっぱり!元聖グロリアーナの走るコンピューターの!」

「私達昔からファンだったの!」

 

セナは握手をしたが、自分が知られていた事に驚き、ある質問をした。

 

「てっきり、あまり名前は知られていないと思っていたのですが・・・」

 

大学生は首を振りながらセナの発言を否定した。

 

「確かに、セナさんを知ってる人達は少ないですが、ファンサークルもあるんですよ?」

 

色々話していると、ボコの縫いぐるみを持ったツインテールの中学生くらいの少女がセナを指差し話しかけてきた。

 

「この人、そんなに有名なの?」

 

大学生はうんうんと頷いた。

 

「隊長知らないんですか?走るコンピューターですよ?元聖グロリアーナで"たった1両で黒森峰を全滅"させた。」

 

この2人は何かしらの戦車道チーム所属で、少女はその隊長なようだ。

 

「この人が?全くそんな風には見えない」

 

少女はセナの容姿を見て首を傾げている。すると大学生2人が「あっ!」っと声を上げた。

 

「いけない!私達用事があるんだった!」

「セナさんまた!」

 

そう言うと大学生2人は、少女を連れ戦車ショップを後にした。

優花里の用事が終わると、セナが行きたかったソフトクリーム屋さんにやって来た。みほ達はソフトクリームを手に取ると近くにあったベンチへと向かった。

そこで事件が起きた。1人の男性が前を見ておらずセナにぶつかったのだ。ぶつかった衝撃でセナは飛ばされ、ソフトクリームは宙を舞い地面へと落ち、ぶつかった男性はセナを思いっきり睨み付けると何も言わずに去っていった。その状況を見た5人は慌ててセナに駆け寄った。

 

「セナさん!?大丈夫!?怪我は無い!?」

 

みほは心配そうにセナをゆっくりと起こした。沙織、麻子、華、優花里の四人は男性を睨み付けた。

 

「なに!?あの態度!ぶつかっておいて謝罪もない訳!?」

「よせ沙織・・・あの馬鹿に何を言っても無駄だ。」

「なんでしょう!不愉快です!」

「あんなのおかしいですよ!」

 

4人は怒っていたが、セナは地面に落ちたソフトクリームを見て、涙を流していた。

 

「私のソフトクリームが・・・チョコレートソフトが・・・ふぇっ、わぁぁぁぁん!」

 

泣いているセナを見たみほは、慌てて慰めた。

 

「泣かないで!お姉ちゃんのソフトクリーム分けてあげるからっ!ね?」

 

みほが頭を撫でながらセナにそう言うと、セナは泣き止み笑顔になった。

 

「うん♪」

 

みほ達はベンチへ座ると、ソフトクリームの食べ合い

っこをしてお互いのソフトクリームを食べた。

セナは思った・・・さっきのソフトクリームのやり取りから昔止まっていた時間が動き出したのだと。

 

皆で色々周り、あっという間に時間が過ぎ、夕方になった。優花里は皆の方を向いた。

 

「今日は楽しかったですねっ!途中色々ありましたが・・・またこうやって6人で遊びに行きたいです!」

 

優花里がそう言うと皆うんうんと頷いた。沙織がある事を提案する。

 

「じゃあさ!2回戦勝ったら祝勝会という事で、もう一回行こうよ!」

 

それを聞いた華と麻子も笑顔になる。

 

「良いですね!」

「私も・・・また来たい。」

 

セナとみほは笑顔で顔を見合わせた。セナは両手をパンッと叩いた後こう言った。

 

「では!次のアンツィオ戦必ず勝ちましょう!パンツのアホー♪」

 

それを聞いた沙織は慌ててセナの口を塞いだ。

 

「セナちゃん!もうやめてぇぇ!」

 

皆そのやり取りを笑顔で見ながら、解散した。

 




この回を書くのは少し辛かったですねー。
登場人物紹介 追加しました。
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