ガールズ&パンツァー ~捨てられた男の娘~   作:ニキ・ラウダ

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ようやく本編へと戻ります。頑張るぞー!
全話改善完了しており、若干内容も変えてあるので「なんだこの話は」と思われた方は読み返していただけると光栄です。


第13話 セナと戦車の捜索

午前の練習が終わり、セナとみほは2人で次のアンツィオ戦に向け話し合いをしていた。みほは、セナに戦力について相談をしている。その顔付きはお互い真剣だった。

 

「次のアンツィオ戦は何とかなるけど・・・その後を考えるともう何両か戦車が欲しいと思ってるんだ。」

 

セナはみほの言葉に頷いた。

 

「確かに、今の戦力だけでは今後勝ち進むのは難しいですね。アンツィオ戦は勝ったとしても、その後はグロリアーナ プラウダ 黒森峰・・・どの高校も実力はトップクラスで戦車のバリエーションは豊富ですからね・・・そうなると、後2~3両戦車が欲しいですね。」

 

セナとみほが話し合っていると、河島 桃と小山柚子がみほの元へとやって来てた。

 

「西住!次のアンツィオ戦に向けた作戦会議をするぞ!」

「戦車の交換部品のリストを作りたいから手伝って欲しいんだけど・・・」

 

桃と柚子のお願いにみほが「はい」と返事を返すと、次々と部員達がみほの元へと相談に来た。

 

「隊長!カーブが巧く曲がれません!」

「西住隊長!私は男友達に戦車の話をしたら引かれます!」

「私は、彼氏に逃げられました!」

 

みんな一気にみほに言った為、みほはとても困った表情をしていた。みほの表情を見たセナは助け船を出す事にする。セナが少し微笑みながら手を2回叩くと皆静になりセナの方に注目した。

 

「そんなに一気に相談を持ち掛けてはみほさんが困ってしまいますので、私が皆さんの相談に乗りますよ。」

 

セナが笑顔でそう言うと、みほが怒った。

 

「それは駄目っ!そうしたら今度はセナさんに過度な負担が掛かっちゃう!」

 

今までのみほなら「ありがとう!セナさん!」と言っただろう・・・しかし、セナの正体が自分の弟だと知ったみほは、可愛い弟であるセナに負担を掛けたくなかった。

セナも姉であるみほに負担を掛けたく無かった為、なんとか自分が受け持とうとする。

 

「それでは!今度は、みほさんに負担が掛かってしまいます!」

 

セナとみほが言い争っていると、優花里が手を上げた。

 

「メカニカル的な事なら私がわかりますが・・・」

 

次に沙織も麻子も華も手を上げた。

 

「恋愛の事なら私が相談に乗るよ?」

「操縦なら私が・・・」

「書類なら私が少し出来ますので・・・」

 

沙織は笑顔で、みほとセナの方を向いた。

 

「みんな仲間だから助け合おう?」

 

沙織の言葉にセナとみほはお互い顔を見合せ微笑んだ。

その後、みほと華は生徒会室へ行き、優花里はアルヴィン達に戦車の事を教えに、沙織は一年生達の恋愛相談、麻子はバレー部員達に戦車の操縦を教える事となった。

何もやる事が無くなったセナは、何か思い付いたらしくその場を後にした。

 

みほと華は、生徒会室に手伝いをしに来ていた。華と柚子は書類仕事をしている。杏と桃はみほと作戦会議をしており、杏がみほに質問をした。

 

「次のアンツィオは勝てる?」

 

杏の言葉にみほは少し暗い表情をした。

 

「チームはまとまってきて良い状態ですが、今の戦車だけでは厳しく・・・もう少し戦車が欲しいです。」

 

みほの言葉に華が反応した。

 

「書類には、過去にまだ何両かあったみたいですが・・・」

 

華の言葉に杏はニカッと笑ってこう言った。

 

「じゃあ・・・戦車探そうか?」

 

そして、沙織と一年生 麻子とみほとバレー部 優花里と歴女達のチームに別れ、戦車の捜索が始まった。

沙織と一年生は、船の中

麻子とみほとバレー部は、旧校舎の付近

優花里と歴女達は森の中を捜索した。

 

一方セナは、ピンク色の白い猫がプリントされているリュックを背負い、地図を片手に学園艦の中を探索していた。何故かというと、先程みほと戦車を増やしたいという話をした為、ラウダに情報を集めて貰って1人で探しに来たのだ。ラウダの情報によると、ダクトの中を通れば戦車のある場所へと辿り付くらしい。セナは周囲に誰も居ない事を確認すると、ゆっくりとダクトの中へと入って行った。

 

その頃みほと麻子達は、物干し竿代わりになっている砲塔を見つけ、優花里達はRENAULT B1 と呼ばれる戦車を見つけた。夕方、みほ達は車庫の前へと戻ってきたのだが、沙織と一年生達がまだ帰ってこない。すると麻子の携帯に沙織からメールが入った。

 

「沙織達・・・遭難したらしい。船底で迷子になってわからなくなったんだと・・・」

「えぇー!?」

 

麻子の言葉にみほ達は声を上げて驚いた。そしてみほはもう1つ重要な事を思い出した。そういえば・・・セナと2人で話した後、セナの姿を一度もみていない。

 

「そういえば!セナさんは!?」

 

みほの言葉に麻子と優花里は何かを思い出した様に「あっ!」っと声を上げた。

 

「セナは一度車庫を出てから戻ってない・・・」

「私もセナ殿の姿を見たのはそれが最後ですね。」

 

みほの顔が真っ青になる。今は夕方・・・まさかセナの身に何かあったのではと嫌な考えが頭を過る。みほは慌ててセナの携帯に電話を掛けるが繋がらない。

 

「どうしよう!?電話も繋がらない!」

 

みほが慌てて居ると杏が船内の地図を持ってみほの元へとやってきた。

 

「はいこれ地図。捜索隊よろしくね?」

 

杏はそれと・・・と付け加えた。

 

「わが校の大エース様のセナちゃんの捜索もお願いね~」

 

みほは真剣な顔で「はい」と答えた。

一方セナはダクトの中を通り、船底にある倉庫でポルシェティガーと呼ばれる戦車を見つけ、ある程度走れるように修理を行っていた。セナは手先も器用で車両の整備もする事が出来る。足回りの修復を終え、今はエンジンの修理及び、冷却系統の応急修理を行っている。

 

「噴射ポンプは生きているから、後は冷却系統のラジエーターやウォーターポンプを応急で修理しなければいけませんね。」

 

セナが戦車の修理を終えるとすぐそばから聞き覚えのある複数の声が聞こえてきた。

 

「お腹空いたよー。」

「このままここに泊まるのかな?」

「大丈夫だよ!もうすぐ助けが来るから!」

 

そこに居たのは、一年生6人と沙織だった。セナは沙織達に声を掛けた。

 

「あの~?何でここにいらっしゃるんですか?」

 

いきなり声を掛けられた為、沙織と一年生達はキャァァァと悲鳴を上げた。

 

「てかセナちゃん!?逆にセナちゃんが何でここに居るのか私達が聞きたいよ!」

 

沙織は胸に手を当てゼェゼェ言っていた。セナを見た一年生達は安堵した表情を見せ泣きながらセナの方へと歩いて行った。セナは一年生達を安心させる為、優しい笑顔を見せた。

 

「もう大丈夫ですよ?安心してください。」

 

泣き止んだところで桂利奈が口を開いた。

 

「セナさんは何でここにいるんですか?」

 

桂利奈の質問に対し沙織もうんうんと頷いた。

 

「そう!それだよ!何でセナちゃんがここに居るの!?」

 

セナはキョトンとした顔で答えた。

 

「皆さん各自指導をしていたのですが、私は放置されて忘れられていましたので、戦車を探しに船内を探索していたんです。戦車を見つけて修理をしていたら、皆さんの声が聞こえましたので・・・」

 

それを聞いた沙織は、セナを放置した事を申し訳ないと思い謝った。

 

「ごめんね?セナちゃん」

 

セナは笑顔で首を横に振った。

 

「影が薄いのは昔からですし・・・気にしないで下さい。」

 

セナはそういうとリュックから、お菓子とパンとジュースを取り出し一年生に渡した。

 

「お腹も空いているでしょうから遠慮なく食べてくださいね?」

 

食料を貰った一年生達の表情は明るくなり、セナにお礼を言った。

 

「「「「「「セナさん!ありがとう!」」」」」」

 

一年生達が食事を終えた後、みほ達がやってきた。みほは、セナが居るのを確認した後一目散に掛け寄った。

 

「もう!こんな所に居たなんて!心配したんだからねっ!」

 

みほが心配そうな顔でそう言うとセナは舌を少し出しながら「ごめんね?」と言った。

 

「ごめんね?じゃないよ!もう!制服こんなに汚して!」

 

みほはそう言うと、セナの制服に付いたススを払った。

セナは少し微笑んでみほに言った。

 

「みほさん。戦車もう1台見つけましたよ?」

 

セナが指を差した方向にはセナが見つけたポルシェティガーがあり、みほは少し微笑んで「もう・・・」と言い、この後みんなで車庫へと帰って行った。

 




次はアンツィオと戦います!
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