ガールズ&パンツァー ~捨てられた男の娘~ 作:ニキ・ラウダ
大洗では、皆決勝戦に向けて準備をしていた。みほは、生徒会室で生徒会3人と作戦会議をしており、その他は練習に励んでいた。セナはというと、自動車部のナカジマからこの前見つけたポルシェティーガーについて相談を受けており、ナカジマは深刻そうな顔をしていた。
「あのポルシェティーガーをレストアして、試運転したんだけど、トラブルが多いからセナの力を借りたいんだよね~。」
ナカジマは、この前見つけたポルシェティーガーをレストアしたものの、車両にトラブルが多く走行すら困難な為、何か策はないかとセナに相談に来たのだ。セナはとりあえずレストアされたポルシェティーガーに乗ってみる事にした。セナは大勢の生徒に見守られる中、エンジンを掛けスタートしたのだが、スタートして数m進んだ所で、履帯が砂にハマり、車輪が空転した直後エンジンがオーバーヒートした。セナが戦車から降りると、不機嫌そうな顔をしていた為、ナカジマはセナにポルシェティーガーの感想を聞く事にした。
「セナどうだった?」
セナはナカジマの方を見ると、頬を膨らませて怒りを露にした。
「酷い!まるでブタさんです!」
セナがそう言うと、それを聞いた優花里の顔が不機嫌になっていた為、ナカジマは慌ててセナの口をふさいだ。
「何て事を言うの!?これは名車ポルシェティーガーだよ!?」
「ポルシェティーガーだとしても、酷すぎます。車体は重い上に空冷エンジンですって?びっくりですよ!当時、あんな立派だった施設で、こんな屑を造ってたなんて!1から戦車を作ったほうがマシなレベルです。」
セナはそう言うと早足で整備工場まで歩いて行った。その光景を見ていた沙織は、セナが心配になった。何故なら、いつも以上にセナがピリピリとしていたからだ。
「セナちゃん・・・」
心配になった沙織は、セナの後を付いて行く事にした。
整備工場へと来たセナは、自動車部に貸してもらっているスペースまで足を運んだ。そこにはセナが秘密裏に作っていた物がベールを被り眠っている。セナがベールを剥がそうとした時、誰かに話しかけられた。
「セナちゃん・・・」
セナが振り向くとそこには、心配そうな顔をした沙織が居た為、セナは沙織を見ると微笑んだ。
「沙織さん?どうかされましたか?」
「セナちゃんさ・・・また何か抱え込んでない?」
セナは自分の心理状況を当てられた事に驚いた。
そう沙織は、セナがまた何か不安を抱え込んでいるのでは無いかと心配だった。沙織は知っている・・・二木セナという人物は不安や悩みがあっても、決して自らその不安や悩みを誰かに相談したりしない・・・誰かが聞かなければ、不安や悩みを抱え込んだまま先に進んでしまう事を。先程のピリピリとしたセナの雰囲気を見て、また何か抱え込んでいると踏んでいた。
沙織の不安そうな顔を見たセナは、不安を隠す為微笑んだ。
「何もありませ「嘘つき!」」
セナが何もありませんと言おうとした所で、沙織が被せぎみにセナの言葉を遮った。セナが沙織を見ると沙織は泣いていた。
「嘘つき・・・なんで?どうして!?いつもそうじゃん!限界まで不安を抱えて!たまに泣きそうな顔になって!私は辛いよ・・・セナちゃんのそんな顔見るの・・・お願いだから私だけにでもいいからっ・・・相談してよっ!」
沙織はその場に崩れて、涙をポロポロと流していた。セナはゆっくりと沙織の元へ歩き、沙織の頬を優しく撫でた。
「ごめんなさい・・・沙織さん・・・。ただ・・・今抱えているこの悩みだけは1人で解決したいんです。心配してくれてありがとうございます。」
セナが微笑みながらそう言うと、沙織がセナを壁に押し付けた。
「ズルいよ・・・そんなに優しくされたら、私・・・セナちゃんの事・・・本気で・・・」
沙織の顔が徐々にセナの顔に近付いて来た。セナは恥ずかしくて顔が真っ赤になった。
「沙織さん・・・待って・・・」
唇と唇が付きそうになった時・・・誰かが叫びながら走ってきた。
「ストォォォォォプ!」
セナと沙織がびっくりして声がした方を見ると、みほと優花里、麻子、華の4人が走ってやって来た。
「そういう事はもっと大人になってからだよ!」
みほは慌てた様子でセナに言い聞かせ、麻子はゼェゼェと息を切らしていた。
「もう少しで・・・沙織に・・・セナを・・・取られる所だった・・・」
優花里と華はベールを被っている物体に注目していた。
「セナ殿・・・これは?」
「戦車?でしょうか・・・」
「ふふっ♪」
セナが少し笑いながら被っているベールを剥がすと、そこにはピカピカで新車同然の戦車が姿を表した。その戦車を見た一同は驚愕した。
「セナ殿!これはポルシェティーガーですか!?全てが新品の部品ですよ!?」
セナは両手を腰に当て、説明を始めた。
「これは、ドイツから新品の部品を譲って貰い、私が組み立てた物です。」
4人は驚いたが、ポルシェティーガーなら先程と同じように直ぐ故障するのではないかと、疑問が出てきた為、
優花里はセナに質問をした。
「しかしセナ殿?ポルシェティーガーは冷却系統や重量に問題がありますので、先程のポルシェティーガーと同じ結果になるのでは?」
優花里がそう言うと、セナは微笑んだ。
「先程のポルシェティーガーは改良される前でこっちのポルシェティーガーはエンジンが空冷式から水冷式に変った改良された後のポルシェティーガーです。これでオーバーヒートがしにくくなっており、私が強度を保ったまま軽量化を行い欠点を無くしたので、先程のポルシェティーガーとは別物です。」
しかし、みほには気になる事があった。
「セナさん・・・でもこれ公式戦で使えるのかな?」
セナはポルシェティーガーの小物入れから1つの書類を取り出し、皆に見せると・・・ニッコリと笑った。
「ちゃーんと・・・戦車道連盟から認可を貰ってます♪」
そこには、車両検査合格標と書かれていた。セナがニッコリとみほの方を見ると、みほは顔を赤くして照れていた。
寝ぼけて書いたので間違いがあるかもしれません。