ガールズ&パンツァー ~捨てられた男の娘~ 作:ニキ・ラウダ
コロナに負けず頑張りましょう。
初めての朝練の日・・・セナは5時半に目を覚まし、朝
食を作っていた。セナは昨日母親が送ってきた、白ベースの水玉模様のエプロン姿で、イスの上に立ち調理を行っている。その姿はまるでお母さんにご飯を作ってあげている娘のようだ・・・今日のメニューはトーストと半熟の目玉焼きとソーセージとレタス今丁度6時になった所で、最近日課となっている、みほに朝食を食べさせる為・・・彼女を起こしに行く。
呼び鈴をぴょこぴょこジャンプしながら押す。ピンポーンとチャイムが鳴り、みほがインターホン越しで話しかけてきた。
『はい』
「セナですー!みほさん起きてますかー?」
『あっ!ちょっと待ってて!』
みほがガチャっとドアを開けると目の前には白い水玉模様のエプロンを着たセナが立っていた。その姿を見てみほは顔を真っ赤にした。
「わぁ・・・」
「似合ってますか?お義母様に頂いたエプロンなのですが・・・」
セナは顔を赤くしながらモジモジとしている。
「うん・・・可愛いよ///」
みほはあまりのセナの可愛さに頬を真っ赤にしながらフリーズしてしまった。
「では!朝食食べましょうか!」
「うん!」
みほとセナは朝食を食べ朝練へと向かった。通学中・・・セナは周りに誰もいないことを確認するとみほへひっついた。
「えっ?セナさん?」
「~♪」
セナはたまに隙あらば、みほに甘えようとする。
本人曰く・・・たまにはお姉ちゃんに甘えたいそうだ。みほも満更ではないらしい・・・みほ自身セナが実の弟だとは思ってもいないだろうが・・・
朝練中、セナはみほに1年生のの発進から装填、砲撃までのタイムを測り改善点を探るようにお願いされていた。タイムを見て少し顔が険しくなる。
「12秒ですか・・・やはり・・・チームの呼吸がまだ合ってないみたいですね・・・しかし、1人1人の役割は出来てますから、あとは連携が上手く行けばタイムは格段と上がる筈です。」
セナは生徒会チームをチラッと見ると気合いが入っていた。
『気合いが入っている・・・というより、焦ってるという言葉がこの場合適切でしょう。無理はありません、負けたら廃校になるのですから』
セナは1年生を集合させ、1人1人の今後の課題と練習方法の説明を行い、そして夕方の練習が終わった。桃が解散を宣言した。
「では!本日の練習を終了する!解散!」
「お疲れ様でしたー!」
練習が終わると沙織が背伸びをした。
「疲れた~!なんか甘いもの食べたーい!」
みほは、この後みんなでデザートを食べに行こうと考えた。
「何か食べて帰る?」
「うん!」
すると華が沙織の肩を叩く。この後、何かあるようだ。
「あっ!私達用事あるからみぽりん!先に帰っていいよ!」
沙織が慌てた様子でみほに言った。
「うん。セナさん!一緒に帰ろ!」
「はい・・・では皆様また明日。」
セナは鞄を前にして軽く会釈をする。残った4人はみほとセナが去っていくのを見届けた。
「セナちゃんって、たまーにお嬢様に見える時あるなー」
「言われてみれば・・・」
沙織の言葉に華も頷く。
「セナ殿は元々聖グロリアーナでしたから、癖が抜けてないんでしょう。」
麻子は小声で「あれはあれで中々可愛い・・・」と呟いていた。みほとセナが下校している時、みほが何かを思い出したように 「あっ」と声を上げた。
「忘れ物ですか?」
「うん!作戦ノートを取りに戻るから!先に帰っててね!」
そう言うと、みほは通学路を引き返して行った。セナも帰ろうとした時、みほと同じように「あっ」と声を上げた。
「砲撃と操縦の練習しておかなければ・・・とりあえず自動車部に行きましょう。」
セナも通学路を引き返して行った。自動車部へ行き、ナカジマを呼んだ。
「ナカジマさーん!雨はナカジマさーん」
「えいやっ!」
セナがナカジマを呼んでいると、後ろからいきなり誰かに持ち上げられた。
「ひゃあぁぁん///んっ・・・ナ~カ~ジ~マ~さぁ~ん?」
セナを持ち上げたのはナカジマで、ナカジマがセナを降ろすと、セナは腰に両手を当て、顔を膨らませていた。
「ごめんねー!可愛いかったからつい~」
ナカジマは、両手を合わせながら笑顔で謝った。
「今日も砲撃と操縦の練習を付き合って貰わないと
許しません!」
セナは頬を赤らめご立腹である。
「付き合うから許してよ~」
「しょっ・・・しょうがないですね!」
ナカジマとセナは、校庭の端にパイロンを一定感覚で2つ横に並べた後、格納庫へ向かいM3リーへと乗り込む。
操縦手はナカジマにしてもらう。
「じゃあ!ナカジマさん!お願いします!」
「任せてー」
M3リーを格納庫から出し、練習場へと出た。そして、みほは作戦ノートを教室に取りに戻ってきた。みほは引き出しに手を入れ作戦ノートを探す。
「あった!」
みほが帰ろうとした時、沙織と華の席に鞄が掛けてあるままだった為、練習場に戻ってみることにした。するとそこには密かに練習をしている沙織 麻子 優花里 華の姿があった。
「9秒!さっきより早くなったかも!」
「次はもっと早く動いてみせます。」
みほは、ゆっくりと皆の方へ歩き、話しかけた。
「みんな」
「あっ」
「まだ練習してたんだ」
みほの言葉に沙織は少し照れながら言った。
「私達、みぽりんの足を引っ張らないようにしなきゃと思って。」
「お姉さん達を見返してやりましょうね!」
「ではそろそろ帰りましょうか」
みほ達が帰ろうとした時、パイロンを持って練習場へと行くセナとナカジマの姿が見えた。
「あっ!セナちゃんと自動車部の!」
「あれ?先に帰った筈なのに・・・何してるのかな?」
「面白そうだ・・・見物していこう・・・」
「冷泉殿!?」
「いいんでしょうか?」
「多分・・・」
みほ達は隠れてセナ達を見物することにした。セナは建物の影にみほ達が居ることに気がついた。
「沙織さん達こっそり練習してた様ですね」
「ここ最近毎日してるみたいだよ?」
「そうでしたか」
「じゃあ!M3!行くよ!」
格納庫からM3リーが勢い良く飛び出し、パイロンからかなり離れた所に行った。
「あんなに離れて何するんだろう・・・」
するとM3リーは勢い良くドリフトしながら円を描き始めた。その光景を見た優花里は、首を傾げた。
「遊んでるんでしょうか?」
「そうじゃないと思うけど・・・」
M3リーが円を描きながらドリフトをしてる最中に砲弾が放たれ、その砲弾は遠く離れている1つのパイロンへ吸い込まれる様にど真ん中に命中した。
「えっ!?あのドリフトしながら回っている状態で、遠くにあるパイロンのど真ん中に命中させるなんて・・・」
セナの技にみほも驚きを隠せなかった。優花里は目をキラキラさせながら、セナの技を見ている。
「さすがですっ!セナ殿!」
そして同じ状態でもう一発放ちもう1つのパイロンも見事ど真ん中に的中させる。
「なんと言ったら良いのでしょう・・・凄すぎて言葉が出ないと言うか・・・」
「あの不規則に回っている状態で瞬時に着弾点を計算したのか・・・」
さすがの麻子も、一瞬で風向きや距離を計算しているセナに驚いていた。
「あれこそが!走るコンピューター!セナ殿です!」
「良かった・・・セナちゃんが敵じゃなくて・・・」
セナが味方だった事に、沙織はホッと手を撫で下ろした。
「セナさんは多分聴力だけじゃなくて、五感も優れてるんだと思う・・・」
みほは、セナから何か学び取ろうと真剣にセナの動きを見ていた。
「恐らくな・・・セナは戦車から身体を出すことで、風や震動・・・更には音を肌で感じ取り・・・あのほんの一瞬で着弾点や発射角度を計算している・・・恐ろしい奴だ。」
麻子は、少し冷や汗を掻いていた。
セナとナカジマは戦車やパイロンの片付けを終え解散した。するとみほ達がセナの元へやって来た。
「セっ!セナさん!」
「皆さん!私の練習を見てたんですか?」
セナがキョトンとした顔でそう言うと、優花里は頭を豪快に下げ謝った。
「すっ!すみません!」
「堂々と見て下さって良かったのですが・・・」
「で・・・セナ・・・さっき居た女は・・・」
麻子は怒っているらしい、ナカジマとセナが仲良く話していたのが気に食わなかったようだ。
「ナカジマさんですか?彼女は私が昔レースをしてた時のチームメイトで、少し練習に付き合って貰ってたんです。」
「そうか・・・」
セナが事情を説明すると、麻子はなんとか納得してくれたらしい。
「では皆さん帰りましょうか!」
次の日、戦車の塗装を剥ぎ、各戦車にチームの区別を図るためマークを付け、ユニフォームの採寸を行った。練習を開始する直前杏に話しかけられた。
「セナちゃんちょっといいかな?」
「はい?」
「次のサンダース戦!1年生のチームで登録したから!頑張ってね!」
なんとレギュラー昇格の知らせだった。
「会長!ありがとうございます!」
セナはニパァと満面の笑顔でお礼を言った。
「っ・・・うっ・・・うん///」
(この笑顔・・・可愛い過ぎる!?成る程ね~ダージリン達が虜になるわけだ~。よーしユニフォームもセナちゃんだけ変えちゃおう!)
「では!早速!1年生チームと合流して練習してきます!」
「頑張ってね~」
セナはトテトテとM3リーへと向かう。数日後にユニフォームが届いたのだが、セナのユニフォームが皆と違う・・・上着は皆と変わらないのだが、スカートがフリフリになっている。
「会長ー・・・」
杏はセナの姿を見ると若干頬を赤らめながら、ユニフォームの感想を言った。
「うっ・・・うんうん!似合ってるよーセナちゃん!」
セナは恥ずかしいのか、顔を真っ赤にして指をもじもじさせながら
「はっ・・・恥ずかしいですぅ・・・」
「大丈夫!その内慣れるから!」
(ヤバい!ヤバい!破壊力がヤバい!)
セナはみほに意見を求めた。
「みっ・・・みほさん///」
「どうしたの?セナさ・・・///」
セナのユニフォーム姿を見ると顔を赤らめフリーズしてしまった。沙織、麻子、優花里、華の4人も顔を赤らめながらセナに見とれていた。
「わぁ!」
1年生達もセナの姿に見惚れた。
「セナさん可愛い~」
桂利奈もみほ同様フリーズしている。
「・・・///」
そしてその場にいる全員がセナの服を見て見惚れた。そしてセナは小山柚子の方を向き、意見を求めたが
「うん!似合ってるよ!」
「・・・桃ちゃん先輩!」
セナは桃なら、破廉恥だ!ユニフォームを変えろ!と言ってくれると思い、桃の方を向いたが・・・
「ちゃんを付けるな!お前のユニフォーム姿・・・など・・・///」
なんと否定してくれるだろうと思っていた桃も顔を赤らめている。
「という訳でセナちゃん!これで行こう!」
杏に肩をポンと叩かれ、セナは諦める事にした。
「・・・はい///」
セナのユニフォームはフリフリスカートに決定した。そして、サンダース戦を迎える・・・走るコンピューター二木セナは、サンダース相手にどのような戦略をとるのか。
ロリッ娘で男の娘はさすがにマニアックすぎたかな?
皆様この小説を御覧いただきありがとうございます。