どっかで見た事あるような能力持ったハリセンを使うお話   作:八神っち

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 色々と考えた末に始まった着地点が全くない物語である。


入試試験とハリセン

 全人口のうんぬんかんぬんでヒーローという職業が脚光を浴びている超常社会。

 

 そんなヒーローの名門である雄英高校の実技試験。私こと「張守(はりかみ) 扇(おうぎ)」は……

 

「うっさいのはお前じゃオッサムぅ!!」

 

 ブツブツと小声で喋っていた緑のモジャモジャに対して注意をしていた、かつての幼馴染の頭をハリセンで叩いていた。

 

「いたっ……くは無いけど何をするんだ!!……って君は」

「久しいなぁオッサム。元気そうで何よりやわ」

 

 驚いた顔のオッサム。見た目も相変わらず修っぽくて安心したわ。

 

「そのあだ名!センか!」

「今は扇(おうぎ)や。ま、読みは変わらんしええけどな」

 

 諸事情により名前を変えた私であるが、オッサムなら別に昔の名前で呼んでも構わない。

 

「突然転校して音沙汰無しだったじゃないか!それにその髪……」

「色々あったんよ。まさかここで会うとは思わへんかったわ」

 

 昔の自分の像とは大分違う事に戸惑っているオッサム。

 一番分かりやすい変化である肩辺りまで伸ばしている髪を指さしていた。

 

「まー話は後でな?それよりホレ試験に集中しようや」

「くっ!後でちゃんと事情を聞かせて貰おう!」

「あーはいはい。ミドモジャ君も真面目なオッサムがごめんな?」

「あっ……いえ、ダイジョウブデス」

 

 そして試験会場の門が開いて、1分程で試験はもう始まっているアナウンスが流れた。

 

「ほら、走ろうやミドモジャ君」

「え……あ!うん!」

 

 足が竦んでいたミドモジャ君に発破をかけて一緒に駆け出す。

 

 そして試験会場である街に入り、殲滅対象であるロボットにトップスピードで近づき

 

「せいや!」

 

 どこからともなく生み出した腕の長さ位のハリセンで、ロボの頭らしき部分目がけて振り抜く。

 するとバァン!と鈍い音と共にロボが頭が弾け飛ぶ。

 

「1ポイント!」

 

 そのハリセンを振り抜いた直後に手を離し投げて、速度そのままで走り去る。

 続いて次の標的に向けて先程よりも大きめの、表面にコーティングされてるハリセンを生み出し……

 

「爆扇!」

 

 叩いた部分を起点に爆発が起こる。それによりロボが少し吹き飛び爆破場所が破壊されていた。

 

「2ポイント!」

 

 そうして見つけ次第、ハリセンを生み出してはロボを叩いていく。

 

「うわぁ……でかぁ……」

 

 0Pのロボがアホみたいにデカかった。ビルよりデカいってマジかいな。

 

「ま、お試しに挑んでいこか」

 

 プロになるならあの巨体のヴィランとも立ち会わなければならない可能性だってある。

 ならば試験で安全が保障されているであろう今の内に挑むのも悪くはない。

 

「ほな行くで」

 

 こちらを認識し、振り下ろそうとする馬鹿でかい腕を寸での所で避けて、風圧や瓦礫を重く、硬い素材のハリセンで耐えながら納まった時に、腕に登り、肩と思われる部分で大きく跳び上がり。

 

「これが今の最重量や!」

 

 自身の身長よの2倍位の大きさのハリセン。それでいて途轍もない重さのソレを頭上目がけて振り下ろす。

 

「重扇!」

 

 その重さにより顔部分から大きく前のめりに倒れようとするロボを見て、失敗を悟る。

 

「……!アカン!前はアカン!」

 

 倒れる方向を見て、そこには崩れたビルの瓦礫に脚を取られた少女が倒れこんでいた。

 

(ここは空中やし、重扇あっても着地が間に合わん……どうする?どうする?)

 

 と、悩んでいた次の瞬間。何かが飛び出して来てデカロボが後ろに大きく吹き飛ぶ。

 

「なんや……ってミドモジャ君やないか!?」

 

 あのミドモジャ君が見るからに酷い手足で浮いていた。なんやリミッターでも外す個性か何かだったんか?

 

「どう見ても着地大丈夫じゃないやろアンタ!」

 

 距離は比較的近いから……よし!

 

「柔扇!」

 

 なるべく柔らかふんわりな巨大ハリセンを出して、広い面でミドモジャ君を受け止める。そして自由落下の着地際に、もう一つ柔らかいハリセンを出し衝撃をゼロに抑える。

 

「大丈夫……やあらへんなぁ」

 

 どう見ても動ける体ではない。せめて1ポイントだけでもと言っているが、時間が来てそのまま気絶してしまう。

 

「すまんなぁ……自分のミスやわ」

 

 その後にリカバリーガールと呼ばれる超回復個性の持ち主によって、腕と足が完治するが、罪悪感を抱えたまま私は試験会場を後にした。

 

 ……あ、後でオッサムにも会わなきゃ。




 オッサムはワールドトリガーの主人公三雲修のあだ名の1つ。
 この主人公は修って名前っぽい第一印象で即あだ名をつけたので、ワールドトリガーとは1ミリも関係無い。








 ハリセンについては……ええRAVEのテンコマンドメンツです。皆もRAVE読もう!

 最初は緑谷の双子の妹に転生した系主人公が直接テンコマンドメンツ扱う話を書こうとしたんですよ。
 でもね?書いてて微妙だったので、あれこれ魔改造して飯田君の元幼馴染系のキャラで作り直しました。

 ……本物のテンコマンドメンツだとルーンセイヴで一部の個性を完封できてしまうんですよね。それでいいのかと思い書き直した。
 ちなみに好きなのはグラビティコアとメルフォース。もちろん他の剣も全部好き。

 誰かRAVEのテンコマンドメンツで書いてくれないかなぁ
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