金色の刃   作:ちゃんエビ

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投稿が遅くなり申し訳ありません

柱合会議編中々難しいですね。

内容がいつもの二話分ぐらい使っちゃいましたから

つまんない内容ですが暖かい目を見てくれたら嬉しいです


12 柱

「よく来てくれたね、こうして話が出来る事を嬉しく思うよ」

 

「ご無沙汰してますお館様、元気そうで何よりです」

 

「ありがとう煌牙、柱合会議の前に呼び出してしまって悪かったね」

 

「いえ、お気遣いなく」

 

「会議の前に煌牙に聞いておきたい事があってね、良かったら話してくれるかい?」

 

「お館様の頼みとなれば、それでどのような事を」

 

「御影 総悟、かつての黄金騎士暁大牙と肩を並べた魔戒騎士。そして鬼殺隊の現在の根幹を成した魔戒法師 朔弥。今も生きてるようだね」

 

「お館様はお見通しってわけか」

 

「煌牙に接触するまでは私にもわからなかったよ」

 

「それでお館様聞きたい事とは?」

 

「彼等は鬼無辻に関する情報を持っている、煌牙にも伝えられてると思ってね」

 

「申し訳ありませんお館様、鬼無辻に関する情報は何も伝えられてなくて・・ただ浅草で鬼無辻に殺害された者の遺留品から少しだけ声が聞こえました」

 

「些細なことでも構わない教えてくれるかい?」

 

「奴は自らを完璧に近い生物だと、傲慢で冷酷な性格をしています」

 

「教えてくれてありがとう」

 

「・・・お館様・・・炭治郎と禰豆子ちゃんをどうするつもりですか?」

 

「煌牙はどうしたいのかな?」

 

「俺はあの二人を認めています。隊律違反に当たる事は承知していますが禰豆子ちゃんの心には守るに値する光があり俺はあの二人の味方として裁判に出席します・・まあ俺も既に隊律違反犯しているから偉そうな事言えませんけど」

 

「それが煌牙の意志なんだね?」

 

「はい!あの二人を信じていますから」

 

半年に一度柱達を招集して鬼殺隊の方針や現状の報告などを話し合う柱合会議、鬼殺隊現当主 産屋敷耀哉は柱合会議に集まる柱達よりも一足先に煌牙を呼び出し煌牙の知り得る情報を聞き出そうとしていた。

 

鬼を引き連れた鬼殺隊員 竈門炭治郎、鬼を庇う行為は鬼殺隊の隊律違反に当たり炭治郎は裁判にかけられ産屋敷邸へと運び込まれていた。

 

知り得る情報を話した煌牙は裁判にかけられる炭治郎、鬼である少女禰豆子の処遇を耀哉がどうするのか気になり耀哉に聞いてみるも逆に質問で返され煌牙は自らの意志を耀哉へと話し、炭治郎と禰豆子を信じている事を耀哉に伝えた。

 

煌牙は珠世・愈史郎、朔弥・斬吼狼と接触し頸を斬らないどころか報告すらせずあまつさえ協力関係にある為、自身も隊律違反を犯している自覚があり心の中である覚悟を決め裁判へと臨もうとしていた。

 

 

 

 

 

「起きろ・・・おい起きるんだ!起き・・おい!おいコラ!やいテメー!やい!何時まで寝てんだ!さっさと起きねぇか!」

 

「・・・・‼︎」

 

裁判にかけられ産屋敷邸へ運び込まれた炭治郎、庭先で隠の1人である後藤の呼びかけにより目を見開くように目を醒ます炭治郎。

 

炭治郎の眼前に立ち並ぶ六名の鬼殺隊員、鬼殺隊の中で最も階級の高い柱、その柱達が炭治郎へと視線を向けていた。

 

「なんだぁ?鬼を連れた鬼殺隊員っつーから派手な奴を期待したんだが地味な野郎だなオイ」

 

「・・・・・・・」ジャラジャラ

 

「うむ!これからこの少年の裁判を行なうと・・なるほど‼︎」

 

「・・・・・・・・」

 

(鬼になった妹をずっと庇っていたなんて、素敵な兄妹愛、健気だわ)

 

目を覚ました炭治郎に目を向けた柱達、音柱 宇髄 天元・岩柱 悲鳴嶼 行冥・炎柱 煉獄 杏寿郎・霞柱 時透 無一郎・恋柱 甘露寺 蜜璃

五人の柱達は各々に喋る者、手を合わせ拝む者、無言な者、心内で思う者とそれぞれいたが、炭治郎は柱達を見て口を開き始める。

 

「なんだこの人」

 

「また口を挟むな馬鹿野郎!誰の前にいると思ってんだ!柱の前だぞ」

 

(柱?柱ってなんだ?何の事だ?この人達は誰なんだ?・・・ここは何処だ?)

 

「ここは鬼殺隊の本部です、貴方は今から裁判を受けるのですよ竈門炭治郎君」

 

鬼殺隊に入隊して月日の浅い炭治郎が目の前にいる者達を分かるはずもなく、口を開いた炭治郎だったが後藤が即座に炭治郎の頭を押さえ

炭治郎に目の前の者達が柱だと告げるのだが、柱の意味を理解出来ずにいた炭治郎は目の前の柱達が何者なのか?いる場所が何処なのか?と思考を巡らせる。

 

そんな炭治郎にしのぶがいる場所が鬼殺隊本部だという事、炭治郎がこれから裁判を受けるという処遇を炭治郎へと伝え出した。

 

「裁判を始める前に君が犯した罪の説明をして『裁判の必要などないだろう!』・・え?」

 

「鬼を庇うなど明らかな隊律違反!我等のみで対処可能!鬼諸共斬首する!」

 

「ならば俺が派手に首を斬ってやろう、誰よりも派手な血飛沫を見せてやるぜ、もう派手派手だ」

 

(えーーこんな可愛い子を殺してしまうなんて、胸が痛むわ苦しいわ)

 

「あー何というみすぼらしい子供だ可哀想に、産まれてきた事自体が可哀想だ」

 

(何だっけ?あの雲の形、なんていうんだっけ?)

 

しのぶが炭治郎に説明を始めていると炎柱 煉獄 杏寿郎が遮る形で

口を開き裁判の必要はなく、鬼を庇う事は隊律違反でありこの場にいる者達で対処出来る事から、炭治郎と禰豆子の首を斬ると話し出すと

続けるように音柱 宇髄 天元が派手に首を斬ると喋り出す。

 

炭治郎が殺される事に胸を痛め同情の眼差しを浮かべる恋柱 甘露寺

蜜璃と違う意味で同情の涙を流す岩柱 悲鳴嶼 行冥、炭治郎に興味がないのか空を見上げ雲の形を思い出そうとする霞柱 時透 無一郎

 

そんな柱達を前に炭治郎は禰豆子を探すべく周りに視線を移していると後藤から注意を受ける。

 

「お前・・柱が話をしているのに何処を見ている。このお方達は鬼殺隊の中でも最も位の高い十名の剣士だぞ」

 

「・・・柱」

 

後藤から柱の意味を聞かされた炭治郎、その意味を理解したのか恐縮した面持ちで柱達を見ていた炭治郎に向けて裁判を待つ気がないのか

行冥・杏寿郎・天元の三人が炭治郎を裁こうとする発言をしだした。

 

「殺してやろう」

 

「うむ!」

 

「そうだな、派手にな」

 

柱三名からそのような事を言われた炭治郎は動揺しながら妹の禰豆子やこれまでの任務で一緒に行動した仲間の隊員を探そうと必死に呼びかけながら辺りを見渡す。

 

「禰豆子、禰豆子何処だ?禰豆子!善逸、伊之助、村田さん!」

 

必死に叫ぶ炭治郎など気にしないのか、木の枝に寝そべりながら炭治郎と同じように隊律違反を犯した水柱 富岡 義勇の処遇を指摘しだす蛇柱 伊黒 小芭内はネチネチと話し始めた。

 

「そんな事より富岡はどうするのかね?拘束もしてない様に俺は頭痛がしてくるんだが。胡蝶めの話によると隊律違反は富岡も同じだろ?

どう処分する?どう責任を取らせる?どんな目に遭わせてやろうか?

何とか言ったらどうだ富岡」

 

少し離れた場所に一人佇む義勇へと指を差しながら義勇へと話しかける伊黒、炭治郎もまた義勇へと振り返り自身の事で義勇に迷惑をかけたと考えていた。

 

「俺の所為で富岡さんまで」

 

(伊黒さん相変わらずネチネチして蛇みたい、しつこくて素敵♪)

 

(富岡さん離れたところに独りぼっち可愛い〜♪)

 

殺伐とした雰囲気の中、伊黒・義勇へと好感度を上げ一人場違いな考えに及んでいた蜜璃、そんな中しのぶが伊黒の発言にたいし返事を返していた。

 

 

「まあいいじゃないですか大人しくついてきてくれましたし、処罰は後で考えましょう。それよりも私は坊やの方から話を聞きたいですよ?坊やが鬼殺隊員の身でありながら鬼を連れて任務に当たっている

その事について当人から説明を聞きたい。もちろんこの事は鬼殺隊の隊律違反にあたります。その事は知っていますよね?」

 

しのぶから隊律違反について問われ口籠り何も返せないでいた炭治郎にしのぶは更に質問を投げかける。

 

「竈門炭治郎君、何故鬼殺隊員でありながら鬼を連れているのですか?」

 

「聞くまでもねぇ」

 

「ゆっくりで大丈夫ですから話してください」

 

天元は質問は無意味とばかりに日輪刀に手をかけるが、しのぶは炭治郎の目の前で屈み込んで話しかけ炭治郎からの説明を聞こうとしていた。

 

「鬼は俺の妹なんです。俺が家を留守にしてる時に襲われ帰ったら皆死んでいて・・妹は鬼になったけど人を喰った事ないんです。今までもこれからも!人を傷付ける事は絶対にしません!」

 

しのぶからの問いかけに炭治郎は鬼になった経緯や禰豆子が今まで人を襲ってない事、これからも人を襲わないと必死に語りだす。

 

「くだらない妄言を吐き散らすな、そもそも身内なら庇って当たり前

言うこと全て信用出来ない、俺は信用しない」

 

「ああ、鬼に取り憑かれているのだ。早くこの哀れな子供を殺して解き放ってあげよう」

 

「聞いて下さい!俺は禰豆子を治す為に剣士になったんです。禰豆子が鬼になったのは二年以上前の事で、その間禰豆子は人を喰ったりしてない!」

 

「話が地味にグルグル回ってるぞ阿保が、人を喰わない事これからも喰わない事口先だけじゃなくド派手に証明してみせろ」

 

炭治郎の説明を信用しない伊黒や鬼に取り憑かれ炭治郎を解放しようとする行冥、炭治郎は自らの思いを必死に語りだすも天元から口先よりも証明しろと指摘を受ける。

 

炭治郎や隊律違反に興味を示す気配のない無一郎、空を見上げ鳥を見ている横で蜜璃から今回の裁判について疑問を投げかける。

 

「あの〜〜でも疑問があるんですけど、お館様がこの事を把握してないとは思えないです」

 

「勝手に処分しちゃって良いんでしょうか?」

 

炭治郎を処分しようと考えていた杏寿郎・天元の二人は耀哉が把握している事を考えると判断を仰がずに処分するのは早計すぎるのか

蜜璃からの問いかけに反対を出せずにいた。

 

「いらっしゃるまでとりあえず待ったほうが」

 

「妹は、妹は俺と一緒に戦えます!鬼殺隊として人を守る為に戦えるんです!だから」

 

蜜璃が耀哉が来るまで待つように提案をしていると禰豆子を守る為に必死の思いを柱達に伝えようとしていた。

 

「おいおい、なんだか面白れぇ事になってるなぁ。鬼を連れた馬鹿隊員ってのはそいつかい?」

 

「そうだけどさ、俺も馬鹿隊員って言われてるのと同じなんだけど・・否定はしないけども」

 

「テメーは馬鹿じゃねぇ大馬鹿だぁ!」

 

「ですよねー」

 

炭治郎が叫んでいる最中、最後の柱である風柱 不死川 実弥・牙柱の四ノ宮 煌牙が現れ、実弥は炭治郎へと視線を向けながら煌牙を問いただす。

 

煌牙は目の前の炭治郎が鬼を連れた隊員である事を肯定するも馬鹿呼ばわりされた事で煌牙自身も否定こそしないものの同類だと実弥に言い返したのだが、実弥から煌牙は馬鹿ではなく大馬鹿だと言われた煌牙は遠い目をしながら実弥の言葉を受け入れた。

 

耀哉との対話が終わった後、禰豆子が匿われている場所に行こうとした煌牙、その途中で実弥と鉢合わせになり煌牙は今回の裁判の前に炭治郎達と邂逅し二人を認めて黙認していた事を実弥へと伝え、実弥はその事実に激昂するも柱の中でも信頼し一目置いている煌牙の覚悟と

煌牙から聞かされた禰豆子の想いを知ると、悪態をつきながらも禰豆子への嫌悪感を軟化させ、実弥は禰豆子を背負わせた煌牙を引き連れて柱達の元へと歩き出した。

 

「皆久しぶり!しのぶとはそうでもないか・・あと富岡さんも」

 

「煌牙さん⁉︎」

 

「よっ!炭治郎、また会えたな」

 

柱達の前に現れた煌牙は柱達に一言挨拶をすると炭治郎が驚きながら煌牙の名を口にすると煌牙は炭治郎に軽く一声かけて炭治郎の横に立つ。

 

(不死川さんまた傷が増えて素敵だわ)

 

(煌牙君黒い羽織が似合ってるわ、渋くて素敵)

 

「困ります四ノ宮様、どうか箱を降ろして下さいませ」

 

最後に現れた実弥と煌牙、二人を見て蜜璃は胸をキュンキュンさせていたが隠の一人が現れ煌牙に背負っている箱を降ろすよう困惑しながらも伝えると炭治郎の前に屈んでいたしのぶが立ち上がり煌牙を睨みつける。

 

(しのぶちゃん怒ってるみたい、煌牙君へなら珍しくないけどカッコイイわ)

 

「煌牙さん勝手な事はしないで下さい」

 

「お館様の判断も無しで処分されちゃ裁判の意味ないからな、手出し出来ないよう預からせてもらうよ。炭治郎悪いな」

 

「あ、いや・・ありがとうございます煌牙さん」

 

禰豆子が収まっている箱を勝手に背負っている煌牙にしのぶは怒りを堪えるかのように静かに淡々と注意をするも、煌牙は柱達に威嚇するような口調でしのぶへと言い返し、炭治郎に禰豆子を預かっている事を一言詫び、炭治郎も煌牙なら大丈夫だと安心した表情で頷く。

 

「煌牙、鬼を庇うとは随分と派手だな」

 

「うむ!」

 

「四ノ宮までも鬼に取り憑かれるとは、早くその鬼を殺して解放してやろう」

 

「柱が二人も鬼を庇う事実に俺は目眩を起こしそうなんだが、意味がわからない理解出来ない説明しろ」

 

「・・・・・」

 

(煌牙君、鬼を庇ってる?優しくて素敵だわ)

 

(四ノ宮お前も気付いていたのか)

 

「煌牙さん」

 

「ったく、馬鹿煌牙が!」

 

鬼である禰豆子を庇おうとする煌牙に天元・杏寿郎・行冥・伊黒・無一郎・蜜璃・義勇・しのぶ・実弥の柱の面々が口々に話し出すも

煌牙は表情を変える事なく柱達に向かい自身の想いと覚悟を話し出した。

 

「鬼殺隊は鬼を狩る組織、それは俺も理解してるし人を襲う鬼は今まで通り容赦なく殺すさ。だがな!俺は今まで鬼だという理由だけで刃を向けた事はないよ、俺が思う鬼は見た目じゃない!心だ!俺は禰豆子ちゃんに触れてこの子の心の声を聞いた、家族を大切に想い守ろうとするこの子が俺達と何が違う?人だったら人を殺さないのか?違うだろ!少なくとも俺の親は違った・・俺も妹も・・いや、弟や妹達は親に殺された!俺から見たら親の方が鬼だよ・・・鬼に家族を殺された、鬼が許せないそれが理由で鬼殺隊として鬼を狩る。それもいいさ

それが生きる為の糧になり戦う為の信念ならさ、俺もそうだ!家族を

大切な人達を失いたくない、だから守る為に戦っている。その中には禰豆子ちゃんのような心を持つ鬼も含まれている。禰豆子ちゃんには守るに値する光がある!それが俺の悪鬼滅殺、守りし者としての信念だ!」

 

「それに炭治郎が隊律違反なのは知ってるし、それを黙認したのは柱である俺だ!炭治郎の罪は俺の罪でもある、罰を受けるのなら俺が受けるよ」

 

「煌牙・・さん」

 

禰豆子をも守ると柱達に向かい宣言した煌牙の言葉、自らの罪も背負う煌牙の覚悟を目の当たりした炭治郎の目には自然と涙が溢れ頬を伝いながら地面を濡らしていた。

 

「派手に言いやがる。そこの小僧より柱であるお前が言う方が説得力があるな」

 

「だがどうする?その鬼が絶対に襲わない保証はない隊律違反を犯してるのは事実だどう処分する?そもそも俺は信じない」

 

「蛇柱テメーは黙ってろ!」

 

「不死川、鬼を憎むお前が何故四ノ宮の肩を持つ?あの鬼を認めたわけじゃないだろう?」

 

「あ?俺が鬼を認めることなんざありえねぇ!だがな!あの馬鹿がテメーの命を賭けてあいつ等の事信じてんだ!他の奴等が命賭けようが保証にはならねぇが煌牙が命賭けてんなら話は別だ!」

 

「おい坊主‼︎煌牙はな、テメー等を信じて命賭けてんだ!俺はお前等を認める気はねぇが他の連中を認めさせたいなら死ぬ気で証明しろ!

その鬼が人を襲わない、鬼殺隊として戦えるって事をな!テメー等を信じた煌牙を裏切るような真似したら俺がお前等を殺す!いいな‼︎」

 

炭治郎の言葉より柱である煌牙の言葉は説得力があると頷くと口を挟むように伊黒が否定的な意見を述べ煌牙の隊律違反を指摘する。

 

その伊黒にたいし睨みつけながら怒鳴る実弥、鬼を憎み鬼を狩る事に執念する実弥が鬼を庇う煌牙の肩を持つ事に不可解な伊黒はその疑問をぶつけるも実弥は他の誰でもない煌牙が命を賭けて炭治郎・禰豆子を信じてる事を伊黒に話すと炭治郎に怒鳴りつけ禰豆子が人を襲わない証明を約束させて炭治郎を睨みつける。

 

「必ず!俺は必ず証明してみせます!禰豆子が人の為に戦える事を!

禰豆子を人間に戻す為、俺達を信じてくれた煌牙さんの為にも必ず!」

 

実弥からの脅迫にも近い約束に炭治郎は臆する事なく証明する事を宣言し煌牙に振り向くと頭を下げて感謝の意を示した。

 

「不死川さんありがとな」

 

「テメーは鬼殺隊の筆頭戦力だからな、つまんねー理由で死ぬんじゃねぇぞ!」

 

「うむ!俺も四ノ宮に負けないよう精進せねばなるまい」

 

「あー金色に輝く眩い光、仏の如し」

 

「ド派手だなありゃ」

 

「うん、僕もあの狼は忘れてないよ」

 

煌牙の意を汲んだ実弥に笑いかけながら礼を言う煌牙に呆れた眼差しで返事を返す実弥、続けざまに杏寿郎・行冥・天元・無一郎も煌牙や牙狼について話し出した。

 

「「お館様様の御成りです」」

 

柱達が話している最中屋敷から声が聞こえ柱達は即座に並び跪くと

突然の出来事に炭治郎が煌牙に理解を求めるよう振り向くが煌牙によって跪かされ小声で話しかけられる。

 

「炭治郎、お館様がお見えになる時はこうするんだ」

 

「はい」

 

炭治郎含め全員が跪いている中、屋敷から童女二人を伴った現鬼殺隊当主 産屋敷耀哉が現れ柱達の前に姿を見せる。

 

「おはよう皆んな、今日はとてもいい天気だね。顔触れが変わらずに半年に一度の柱合会議を迎えられた事嬉しく思うよ」

 

(怪我?病気の痕?この人がお館様)

 

柱達の面々に挨拶を交わす耀哉、炭治郎は心の中で怪我もしくは病気の痕が残っていると考えながら耀哉を見ていた。

 

「お館様におかれましてもご壮健で何よりです。ますますの御多幸を切にお祈り申しあげます」

 

「ありがとう実弥」

 

(私が言いたかった、お館様に御挨拶)

 

(早いもん勝ちだからなお館様への挨拶は、俺一足先に挨拶したしもう一度言うのもアレだしな)

 

耀哉に一番最初に口を開いた実弥、丁寧な言葉使いで挨拶を述べると

挨拶を言いたかった蜜璃が少し落ち込む表情になり、傍らで煌牙は挨拶は早いもん勝ちで一足先に耀哉と話していた為、二度も挨拶を述べるのも変だと考えていた。

 

「恐れながら柱合会議の前にこの竈門炭治郎なる鬼を連れた隊士について御説明いただきたく存じますがよろしいでしょうか?」

 

(ちょ!炭治郎その顔!驚きすぎだろ?不死川さん知性も理性もなさそうなのに凄くキチンと喋り出したって思ってるだろ?流石に失礼だからな、口は悪いし荒っぽいけどホントは優しいんだからな、不器用なだけなんだからな)

 

元々炭治郎や禰豆子については煌牙から話を聞かされていた実弥だったが当主である耀哉からの説明と判断を聞きたい実弥は丁寧な言葉で

耀哉へと質問すると、見た目に反して丁寧な言葉を使う実弥に驚きを隠せない炭治郎、それを見た煌牙は心の中で炭治郎を諌めつつ不死川を擁護していた。

 

「そうだね、驚かせてすまなかった。炭治郎禰豆子は私が容認していた、今回は皆んなにも認めてもらいたくてね」

 

「たとえお館様の願いでも私は理解しかねる」

 

「信じない信じないそもそも鬼は大嫌いだ、認める訳にはいかない」

 

「私は全てお館様の望むままに従います」

 

「俺も派手に反対だ!と言いたいが煌牙の野郎が派手にやったんだ

鬼じゃなく煌牙なら信じてやるさ派手にな」

 

「僕も煌牙さんが認めてるならそれで」

 

「・・・・・・・」

 

「・・・・・・・」

 

「四ノ宮の熱い想いが無かったらたとえ心より尊敬するお館様だとしても全力で反対していた!四ノ宮を信じよう!」

 

「鬼を滅殺してこその鬼殺隊、俺は認めるつもりはありませんが煌牙が信じてる以上否定はしません」

 

炭治郎と禰豆子、二人を容認し柱達に認めてほしい耀哉の願いに否定的な行冥・伊黒に対し懐疑的ながらも煌牙ならと二人を容認する柱が半数を超えていた。

 

「反対意見が多いと思ってたけどこれは予想外だったね。煌牙のおかげかな?手紙を預かってたけど・・・いや読もうか」

 

「これは元水柱である鱗滝左近次から預かったものです、一部抜粋して読み上げます」

 

 

ーー炭治郎が鬼の妹と共にある事をどうかお許し下さい。

禰豆子は強靱な精神力で人としての理性を保っています。

飢餓状態であっても人を喰わずそのまま二年以上の歳月が経過しました。

俄かには信じ難い状況ですが紛れもない事実です。

もしも禰豆子が人に襲い掛かった場合は竈門炭治郎及び

鱗滝左近次富岡義勇が腹を切ってお詫び致しますーー

 

鬼殺の要である柱ならば当然反対意見もあり、寧ろ半数以上が否定するだろうと考えていた耀哉だったが煌牙の主張も手伝って予想外の結果となり、預かっていた手紙を読もうか悩んでいたが折角だからと

読みあげる事にした耀哉、その手紙の内容を聞いた炭治郎は自分と禰豆子二人の為に鱗滝と義勇が命を賭けてくれている事実に涙を流し

ていた。

 

「お館様、俺も『煌牙の言いたい事は理解しているよ、実はもう一つ手紙があるんだ読んでもいいかな?』あ、はいお願いします」

 

「では読み上げます。これは元牙柱であり現四ノ宮家当主である四ノ宮花蓮様より預かったものです」

 

「師匠⁉︎」

 

「はい、全文読むようにと記されております。読み上げても?」

 

「え?あ!どうぞ」

 

ーー現牙柱である四ノ宮煌牙が鬼を連れた隊士と鬼の少女両名を黙認した事実、柱という上に立つ立場でありながら隊律違反を犯した事を師であり母でもある私四ノ宮花蓮がお詫び致します。

息子は鬼殺隊としては間違った選択だったのかもしれません、ですが黄金騎士牙狼の称号を受け継ぐ者として、守りし者として息子のとった選択を私は誇りに思っております。

息子が信じた少女禰豆子が仮に人に牙を剥いた場合、四ノ宮煌牙及び

四ノ宮花蓮胡蝶しのぶ栗花落カナヲが共にお詫び致しますーー

 

追伸 息子が命を賭けて信じてるのなら母である私も命を賭けて信じています。煌牙これからはちゃんとお母さんと呼んでね♪

 

「・・・え⁉︎ちょっと待て!師匠もだけどなんでしのぶも?カナヲまで」

 

「煌牙さん私の夢はご存知ですよね?」

 

「それは知ってるけどさ」

 

「カナヲが言ってたんですよ?竈門君達を助けてほしいって、あの子竈門君達を信じてるんです。煌牙さん貴方が二人を信じて力になるって言ったからあの子も貴方と同じように力になると」

 

「カナヲ」

 

「カナヲは私の夢に想いを託してくれました、花蓮さんもです。

カナヲが二人を信じてるのなら私も二人を信じてみようと思ったんですが竈門君の事知りたくなりまして、つい質問しちゃいました。この事は那田蜘蛛山から降りた際に花蓮さんに手紙を送りましたから」

 

「俺聞いてないけど」

 

「ええ、今言いましたから。一言相談して欲しかったんですか?だったら竈門君達の事相談してくれても良かったんじゃないですか?相談してくれてたら那田蜘蛛山で富岡さんに首絞められそうにならずに済んだんです。可笑しいですよね?何故正当な任務に当たっているのに首を絞められないといけないんでしょうか?煌牙さんそう思いませんか?だいたい煌牙さんは大事な事を話してくれませんからね、言葉足らずを通り越してますからね。富岡さん以上に分かりませんよ。あーでも不死川さんには話してるんですよね?不死川さんには話せても私には話せませんそういう事ですか?不死川さんどう思いますか?私嫌われてるのでしょうか?」

 

「おい煌牙、お前の嫁が派手に暴走してるぞ何とかしろよ」

 

「宇髄さん嫁って何ですか?私がいつ煌牙さんの嫁になったのでしょうか?いえ別に嫌という訳ではありませんよ、何も言わない唐変木が見事に何も言いませんからね。やはり嫌われてるのでしょうか?」

 

「おい煌牙!このままじゃ皆んな巻き込まれるぞ!責任持って何とかしろ」

 

「わかってるよ・・しのぶ!相談しなくてゴメンな!それと別にしのぶの事嫌ってないからさ、寧ろ好きだぞ、同期だしな」

 

「・・・不死川さん、馬鹿煌牙って言い得て妙ですね」

 

「あいつは大馬鹿だ!」

 

「そうですね。まぁいいですよ、煌牙さんとりあえずそうゆうわけですから」

 

「わかったよ、相談しなかった俺も悪いしカナヲが自分の意志で決めたんなら俺からは何も言えないな」

 

「煌牙さん俺のせいで、すいませんでした」

 

「いや炭治郎のせいじゃないからな、俺達が炭治郎と禰豆子ちゃんを信じてるから命賭けたんだ。謝る必要はないし、これから証明していけばいいよ」

 

「はい」

 

読みあげられた手紙の内容に驚く煌牙、しのぶが煌牙に説明をしようと話しているが煌牙が炭治郎達について何の相談もしなかった事に怒っていたしのぶは愚痴を零し始めて実弥までも巻き込もうとする。

 

柱達はしのぶの煌牙への反応はいつもの事だと静観するつもりだったがお館様の前という事もあり天元が煌牙にしのぶを落ち着かせるように言うと天元にも食いついてきたしのぶ、巻き込まれたくない実弥は煌牙にしのぶを落ち着かせるよう若干引いた顔で言っていた。

 

煌牙はしのぶを落ち着かせようと相談しなかった事を謝り、嫌ってないと話すもしのぶは煌牙の鈍感さに呆れ実弥に愚痴を零し実弥もまた煌牙の鈍感さに呆れていた。

 

しのぶは呆れながら煌牙にそうゆうわけと簡単に話を切り終え

相談しなかった事もあり自分の意志で炭治郎を庇うと決めたカナヲの行動に何も言えない煌牙は仕方ないと受け入れ、カナヲまでも巻きこみ大きな事態になった事を兄である煌牙に謝る炭治郎に煌牙は炭治郎の頭を撫でながら謝る必要はないと優しく説きこれから証明すればいいと告げる。

 

「四ノ宮どう証明する気だ?そもそも証明など出来るはずがない

俺は認めない」

 

「そうだねこの先も人を襲わない確かに証明は簡単にはいかないかもしれないね、だが人を襲うという事もまた同じだよ。二人の為にこれ程の命が賭けられてる、否定するのならそれに見合うものを差し出さねばならない」

 

「・・・ったく、俺が証明してみせますよお館様。煌牙付いて来い」

 

容認に否定的な伊黒、禰豆子が人を襲わない証明は出来ないと言うも

耀哉はどちらも証明は難しいが炭治郎と禰豆子の為に命が賭けられてるのだから否定するにはそれに見合うものを差し出さねばならないと告げると実弥が証明すると話し煌牙を連れて屋敷の中へと入ろうとする。

 

「お館様失礼つかまつる」

 

「えっ⁉︎あの人何を?」

 

「なるほどね、炭治郎安心しろ不死川さんはああ見えて優しいんだ。

本人は認めないと言ってるけど・・まあそうなんだけどさ、禰豆子ちゃんが人を襲わないその証明をしようと手を貸してくれるんだ。

炭治郎不死川さんを信じてくれないか?」

 

「・・・わかりました煌牙さんが言うのなら」

 

「煌牙!ぼけっとしてんじゃねぇ!」

 

「はいはい今行きますよ〜、お館様お邪魔しますね」

 

耀哉へと一言告げると即座に屋敷へと上がり込む実弥、咄嗟の出来事に炭治郎は狼狽えるも煌牙から諭され実弥を信じる事にした炭治郎

実弥から急かされた煌牙は軽く返事をした後耀哉に一言告げると

屋敷の中へと上がり込む。

 

「先に言っとくけど禰豆子ちゃんに手荒な真似は駄目だからな不死川さん」

 

「んな事すると思ってんのか?その為にテメーも呼んだんだろうが」

 

「いや不死川さんならやりかねない」

 

「テメ〜〜」

 

「はいはい、落ち着いて落ち着いて。ほら桜花の特製おはぎあげるからさ」

 

「テメーどこに忍ばせてんだ!渡すにしろ時と場所を考えろ!・・まぁ貰っといてやるよ」

 

「素直じゃないな〜」

 

「いいからさっさと始めるぞ」

 

「わかったよ、うし!箱開けるからな・・・禰豆子ちゃんゴメンなちょっと出てきてくれるかな?」

 

屋敷に上がり込んだ煌牙は背負っていた箱を降ろし実弥に手荒な真似はしないように忠告すると実弥はその為に煌牙を呼んだと返すも煌牙は実弥ならやりかねないと反論する。

 

実弥は煌牙を睨み付けるが煌牙は軽くあしらうように懐から桜花が作ったおはぎを差し出し実弥へと渡す。

 

魔法衣の内側が別の空間に繋がっている事を知っている実弥だったが

まさかおはぎを忍ばせてるとは思わなかった実弥は声を荒げて突っ込むも好物であるおはぎを受け取ると満面の笑みで素直じゃないと煌牙から言われ話を逸らす為に当初の予定である禰豆子の証明へと動き出す。

 

煌牙は箱の解鍵をすると蓋を開け中にいる禰豆子へと呼びかけると

禰豆子がヒョコっと顔を出し辺りをキョロキョロしていると目の前の煌牙を見つけ嬉しそうに飛び出してくる。

 

「む〜〜♪」

 

「うんうん、元気が良いな〜。不死川さんほらチビ禰豆子ちゃんだよ」

 

「あ?知るかボケ、さっさとその鬼を引き離せ」

 

「え〜〜」

 

「え〜〜じゃねぇよ!」

 

煌牙に寄り添いご機嫌な禰豆子を実弥に紹介する煌牙、実弥は自身の日輪刀を引き抜きながら禰豆子を引き離すように煌牙に言うが、煌牙はこのままでも良いんじゃないか?と思っていたので子供みたく不満の声をあげると実弥から突っ込みを入れられる。

 

「あっ!不死川さん、畳に何か敷かないと!そのままやるのは失礼すぎる」

 

「煌牙私は構わないよ、実弥も遠慮はいらないよ」

 

「いや構いましょうよ?」

 

ーーズバッ

 

「あーー!このスケベ柱やりやがった」

 

実弥は自身の血をもって証明しようとかざした日輪刀を腕に当て、傷を作ろうとするとそのままじゃ畳が汚れるからと煌牙が懐から何か敷くものを探していたが耀哉は気にしない素振りを見せ、煌牙はつい耀哉にも突っ込みを入れてしまう。

 

その隙に実弥は自身の腕に切り傷を入れ滴り落ちた血が畳を汚し、普段桜花を諌め絶対に言わないかなり失礼な呼び方で煌牙は叫んでしまう。

 

煌牙のかなり失礼な呼び方に実弥を除く全員が目を丸くし「えっ⁉︎」

とでも言いたげな表情をして煌牙を見ていた。

 

「桜花さんならともかく・・あの馬鹿煌牙」

 

煌牙の失礼な発言にしのぶは溜め息をつきながら額に手を当て呆れ果てていた。

 

「おい煌牙!今のはどういう意味だぁ!後でお前を叩き斬ってやるから覚悟しとけぇ!」

 

「まぁまぁ、さっきつまんねー理由で死ぬなって言ってくれたじゃん

俺嬉しかったんだぞ?あれ嘘だったの?」

 

「ぐっ・・・調子の狂う野郎だなぁテメーは」

 

煌牙の失礼な発言にキレやすい実弥は当然キレて、煌牙を叩き斬ると言うも実弥は本当に斬るつもりはなく一発殴る程度に考えていたが

煌牙に言われた言葉で勢いをなくし文句を言いながら血が滴り落ちる腕を禰豆子へと近づける。

 

「⁉︎む〜〜」

 

実弥から流れる血を見た禰豆子は実弥を凝視し息を荒げていく

鬼としての本能に抗っているのか小さな体を震わせ必死に我慢している様子を見た煌牙は禰豆子の頭を撫でながら禰豆子へと語りかける。

 

「禰豆子ちゃんゴメンな、俺達の都合で辛い思いをさせて。俺達は禰豆子ちゃんを信じてる、勝手だよな?勝手に期待を背負わされて辛い思いをさせて・・でもな皆んな禰豆子ちゃんを守りたいんだ、禰豆子ちゃんが家族を守るように俺達も禰豆子ちゃんを守りたい。一緒に守ろう大切な人達を」

 

煌牙の言葉が届いたのか実弥を凝視していた禰豆子が煌牙へと振り向きコクンと頷くと実弥へと近づいていく禰豆子。

 

「あ?俺を喰おうって事かぁ?所詮鬼は・・・どういうつもりだぁ?」

 

自身に近づいてくる禰豆子を見て実弥は鬼が本能に従い食らいつくと思っていたが禰豆子の意外な行動に戸惑いを見せ禰豆子を凝視する。

 

「ははは、禰豆子ちゃん凄いわ!ほら不死川さん禰豆子ちゃんが握手求めてるんだから応えてやらないと」

 

「おい煌牙、これはどういう事だ!」

 

「ん?禰豆子ちゃんも人の為に鬼殺隊として戦えるって、一緒に戦おうって意味だと思うよ」

 

「鬼が鬼殺隊として戦える?そんな事は・・ありえねぇ・・・」

 

「その有り得ない現実が目の前で起きている、認めるしかないんじゃないかな?不死川さん」

 

「・・・・クソが!煌牙テメーが絡むといつも碌な事が起きねぇ!

・・・とりあえず認めてやるよ、だがな信用したわけじゃねぇからな

その事を忘れんな」

 

「碌な事が起きないのは桜花のせいだろ?俺は無実だし!ほらほら握手しないと締まらないよ」

 

「あいつはおはぎでチャラだ!ほらよ、これで良いんだよな?」

 

「む〜〜♪」

 

実弥から流れる血に目もくれず握手を求める禰豆子、煌牙は禰豆子の行動に感嘆し笑いながら実弥に握手に応えるように言うと、禰豆子の行動の意味を理解出来ない実弥がその意味を煌牙に求める。

 

禰豆子が人の為に鬼殺隊として戦える、共に戦う意思を実弥に見せていると説明する煌牙だったが本来鬼に対し否定的な実弥には受け入れ難い現実であり渋っていたが目の前の光景が現実だと煌牙に諭され

煌牙に悪態をつきながら仕方なく禰豆子を認めるが、信用したわけではないと付け加える。

 

悪態をつかれた煌牙はその原因は桜花であり自分じゃないと言うも

桜花の作るおはぎが好きな実弥は桜花に対する評価が甘くおはぎでチャラだと言いながら、禰豆子の握手に応じその手を握り返す。

 

握手に応じてくれた実弥にご機嫌な禰豆子は煌牙の元へと駆け寄り頭を撫でてくれと言わんばかりの仕草を見せ煌牙もそれに応じる。

 

「炭治郎も上がって来いよ、禰豆子ちゃん待ってるぞ」

 

「炭治郎、構わないよ行っておやり」

 

「はい!ありがとうございます」

 

煌牙・実弥、禰豆子の様子を心配そうに見ていた炭治郎、禰豆子と実弥が握手を交わした際にこれ以上にない安堵の表情をした炭治郎を見た煌牙は炭治郎を呼び耀哉も炭治郎へ許可を出すと嬉しそうに返事を返し走って禰豆子の元へと駆け寄る。

 

「禰豆子〜〜!」

 

「むむ〜〜♪」

 

「良かった禰豆子、お前頑張ったんだな。兄ちゃん禰豆子なら絶対大丈夫だって信じてた、ホントにホントに良かった」

 

駆け寄る炭治郎に嬉しそうに抱きつきご機嫌な禰豆子、炭治郎は泣きながら喜び禰豆子を褒める。

 

「良かったな炭治郎、お館様縄解いて良いですよね?」

 

「そうだね。私が容認してる以上炭治郎の隊律違反を咎める必要ないのだから解いてくれて構わないよ」

 

「んじゃ・・・これキツく縛り過ぎだろ?もういいや斬る」

 

縛られたままの炭治郎を不憫に思った煌牙は耀哉に縄を解く許可を確認し許可を貰うと炭治郎の縄を解こうとするが結び目が固くなかなか解けそうにないので面倒くさくなった煌牙は懐から牙狼剣を取り出し

縄を斬っていく。

 

「煌牙さんありがとうございました!煌牙さんがいなかったら俺達はもしかしたら」

 

「気にしなくていいよ、な!不死川さ・・おはぎ食ってるよあの人」

 

裁判で味方につき庇ってくれた煌牙にお礼を言う炭治郎に煌牙は気にしないよう言うと同意を求め実弥へと振り向くが先程煌牙から渡されたおはぎを美味そうに食べている実弥を見て同意を求めるのをやめた

煌牙は牙狼剣を鞘に収め懐に戻すと炭治郎と共に一足先に柱達の横に並ぶ。

 

「煌牙、不死川もだが派手にやったな。一つ気になるんだがスケベ柱ってどういう事だ?」

 

「宇髄さん派手に忘れましょうか、アレ桜花が言い出したんですよ」

 

「あの天然娘か、なら派手に意味はなさそうだな」

 

「桜花?・・・四ノ宮・・・‼︎煌牙さん!あの四ノ宮桜花って人は煌牙さんの知り合いですか?」

 

「ん?炭治郎桜花の事知ってるのか?桜花は俺の妹だよ、義理だけどな」

 

「あの・・・俺・・桜花さんを助けられなくて、那田蜘蛛山にいた鬼に、影に呑み込まれて桜花さんは・・その・・すいません」

 

「ああ、桜花なら無事だよ。心配してくれてありがとな炭治郎。

一緒に下山したからさ大丈夫だって」

 

「ホントですか?良かった生きてて良かった」

 

天元の横に並ぶ煌牙と炭治郎、天元は煌牙と実弥が禰豆子の証明を示したと言い煌牙の失礼な発言について言及しだす。

 

煌牙はこの話題をしたくないのか忘れるように言うと発言の主が桜花だと天元に教えると、何処か納得した表情で天元が頷く。

 

桜花という名前を聞いた炭治郎は那田蜘蛛山での一件を思い出し

桜花と煌牙は知り合いではないのか?と考え煌牙に桜花の事を尋ねる。

 

桜花は義理の妹だと炭治郎に教えた煌牙に炭治郎は那田蜘蛛山で斬吼狼の血鬼術に呑み込まれた桜花を助ける事が出来なかった事を恐る恐る煌牙に謝るが、桜花は無事だと煌牙から言われ炭治郎はホッとした表情で桜花の生存を喜び、煌牙もまた炭治郎が素直で真っ直ぐな少年だと思いながら頬を緩めていた。

 

おはぎを食べ終えた実弥も柱達と合流し再び耀哉と向き合い耀哉の話が再開される。

 

「煌牙・実弥ご苦労だったね。少なくとも禰豆子が人を襲わなかったという証明が出来た。この事実は二人にとって大きな一歩だと私は思っているよ」

 

「それと私の子供達に伝えておきたい事がある、その炭治郎はね鬼無辻無惨と遭遇しているんだよ」

 

「なっ!そんなまさか、柱ですら誰も接触した事がないというのに!こいつが⁉︎どんな姿だった、能力は、場所は何処だ?」

 

「戦ったの?」

 

「鬼無辻は何をしていた?根城は突き止めたのか?」

 

耀哉から労いの言葉をかけられる煌牙と実弥、今回の事で炭治郎と禰豆子が信用を得て次に繋がる大きな一歩だと耀哉が話すと続けて炭治郎が無惨と遭遇している事を話し出す。

 

無惨と接触したという驚愕の内容に煌牙を除く柱一同は驚きを隠す事なく天元・無一郎・実弥が次々に質問をするが耀哉から口を止められ

再び耀哉から話の続きを聞かされる。

 

「鬼無辻はね炭治郎に向けて追っ手を放っているんだよ、その理由は単なる口封じかもしれないが私は初めて鬼無辻が見せた尻尾を掴んで離したくない。恐らくは禰豆子にも鬼無辻にとって予想外の何が起きてると思うんだ」

 

「煌牙済まないけど炭治郎達と暫くの間共に行動してほしいんだが頼めるかな?花蓮には私の方から伝えておくよ」

 

「わかりました、炭治郎これから宜しくな」

 

「はい!煌牙さん宜しくお願いします」

 

「それから炭治郎、まずは十二鬼月を一人倒してごらん。結果を示せば炭治郎の言葉の重みが違ってくるからね」

 

「言葉の重み・・俺の言葉は届かなくても煌牙さんの言葉は届きました。俺は・・俺と禰豆子は鬼舞辻無惨を倒します!!俺と禰豆子が必ず!!悲しみの連鎖を断ち切る刃を振るう」

 

「今の炭治郎には出来ないからまず十二鬼月を一人倒そうね」

 

「はい」

 

耀哉からの提案で炭治郎達と共に行動する事になった煌牙、炭治郎と話していると耀哉が炭治郎に十二鬼月を一人倒し炭治郎の言葉に重みを加えろと提案すると炭治郎は決意を決めた顔で無惨を倒すと宣言する。

 

そんな炭治郎に耀哉は笑みを浮かべながら今の炭治郎には無理だから

十二鬼月を一人倒すように言うと恥ずかしさで顔を赤面させた炭治郎が一言だけ返事を返し、場の空気が固まる。

 

(だめよ笑ったら だめだめだめ!)プルプルプル

 

「・・・っ!」プルプルプル

 

勢いよく宣言した炭治郎がやんわりといなされた事で笑いのツボに入った蜜璃・天元・しのぶ・行冥は笑いを堪えようと体を震わせ我慢していたが煌牙は炭治郎が自分と同じ事を言ってると感心して笑わず炭治郎を見ていたが、場の空気に居た堪れなくなり炭治郎を援護しようと話しかける。

 

「炭治郎その決意は大事だぞ!悲しみの連鎖を断ち切る為に刃を振るう、俺も同じだよ!奴の陰我は俺が断ち切るそれが牙狼を受け継ぐ俺の使命だから」

 

「煌牙さん・・・あの、牙狼って何ですか?前にも聞きましたけど

一体何の事か分からなくて」

 

「ああそうか炭治郎はまだ見た事なかったな、俺が受け継いだ想いの力、闇を照らす光ってとこかな?まあ説明するより見た方が早いかもな」

 

炭治郎を庇うように煌牙も自分が背負う使命を語ると、牙狼という言葉に反応した炭治郎、珠世邸で朔弥から聞いた牙狼という言葉の意味が分からずにいたが煌牙から再度聞かされその意味が知りたい炭治郎は煌牙にその意味を問いかける。

 

煌牙もまた炭治郎の前で牙狼を召喚した事はおろか戦った事もないので当然知っている筈もなく、簡単に説明をするが見た方が早いと切り替え懐から牙狼剣を取り出し真紅の鞘から牙狼剣を引き抜くと牙狼剣を頭上に掲げ弧を描く。

 

牙狼剣で弧を描いた事により煌牙の頭上に光の円が現れ光がひび割れるように別の空間が開くと狼を模した金色の鎧が召喚され瞬時に煌牙に装着される。

 

「・・・・・凄い・・・これが牙狼」

 

「まあね」

 

牙狼の鎧を初めて見た炭治郎は目を輝かせながら牙狼を見つめていたが煌牙は炭治郎に一言だけ返事を返すと即座に鎧を送還し牙狼剣を鞘に収める。

 

「あっ!煌牙さん鎧脱ぐの早過ぎですよ。もう少しくらい」

 

「悪い炭治郎、鎧は長い時間着れるものじゃないんだ制限時間があってな頑張って99.9秒が限界なんだよ」

 

「それを過ぎたらどうなるんですか?」

 

「心滅する」

 

「心滅?何ですか?それ」

 

「鎧に魂を喰われ始めて制御が出来なくなる」

 

「え?それ凄く危険じゃないですか」

 

「まあね、だから直ぐに鎧を召喚して戦うって訳にもいかないんだよ

ここで決めるって時にしか使わないようにしてるよ」

 

牙狼の鎧をまだ見ていたかった炭治郎は早々と鎧を送還した煌牙に不満の声を漏らすが煌牙は鎧は長く装着出来ない事を説明し炭治郎に

制限時間を過ぎた場合鎧に魂を喰われ始めて制御が出来なくなると話す。

 

鎧を危険視した炭治郎に煌牙は鎧は直ぐに装着せずいざという時まで使わないようにしてると話す。

 

柱である煌牙の現在の実力は十二鬼月の下弦程度なら簡単に始末する事が可能であり、牙狼剣の特異性も重なって鎧を装着する場面は限られ柱との合同任務、煌牙が隊を組んだ複数での任務等仲間の命を守る為、物理ではない特殊な血鬼術を打ち破る時等に限り鎧を召喚し鬼になす術を与える事なく始末していた。

 

煌牙が任務で率いる隊は生存率が極めて高く柱と同じ任務に就くなら牙柱と隊士達から言われる程であり、牙狼の圧倒的な実力も相まって柱最強とまで言われていた。

 

「牙狼を見ていると何処か安心するよ、牙狼なら必ず鬼無辻を倒してくれるそう思わせてくれる何かがあると私は思っているよ」

 

「相変わらず派手だな、もう派手派手だ」

 

「牙狼は我ら鬼殺隊の希望!全力で支援する!」

 

「南無阿弥陀南無阿弥陀」

 

「金色の狼キラキラしてて素敵」

 

「牙狼・・かっこいいね」

 

「上弦の弐でも苦戦しそうでしたからね、逆に日光に助けれたんじゃないでしょうか?」

 

「・・・四ノ宮・・許さん」

 

「蛇柱、嫉妬すんじゃねぇ!牙狼はカブトムシの次にかっこいいんだからよぉ」

 

「不死川は(カブトムシが好きなのか、俺は牙狼の方がかっこいいと思うが好みは人それぞれだからな、今度探して持っていってやろう)カブトムシ」

 

「おいコラァ‼︎水柱!誰がカブトムシだぁ!」

 

「富岡さんは言葉が足りないんですよ、そんなだから嫌われるんですよ」

 

「俺は嫌われてない」

 

「まあどっかの誰かさんよりはマシかもしれませんね、どっかの誰かさん富岡さんの通訳お願いしてもいいでしょうか?」

 

「はいはい、どっかの誰かさんが富岡さんの真意を語りますよ。

不死川はカブトムシが好きなのか?俺は鮭大根が好きなんだ、おはぎも好きらしいがさっき食べてたからな、あいにく四ノ宮妹のおはぎより美味いおはぎを俺は知らない、だから今度探して持っていくよカブトムシ」

 

「・・・・違う・・いやそれでいい」

 

「どっかの誰かさん、微妙に違うそうですよ?」

 

「うん・・今日の富岡さんは難しいな」

 

「水柱!余計な真似すんじゃねぇぞ」

 

牙狼に対する感想を次々に語りだす耀哉と柱一同、義勇の言葉足らずの発言から妙な流れになり話が逸れていく中、炭治郎は何だかんだで柱達は仲が良いんだなと思っていたが、実際は煌牙が間に入っているからであり煌牙がいなかった場合実弥は義勇と険悪な雰囲気になっていた。

 

「いつの間にか裁判から流れが変わってるけどとりあえず裁判はここまでにして柱合会議を始めたいけど皆んなも良いかな?炭治郎はもう下がっていいよ」

 

「なら竈門君達は蝶屋敷で預かりましょう、怪我もしてますしね」

 

こうして炭治郎達の裁判は終わりを迎え炭治郎は治療の為に隠に連れられ蝶屋敷へと運び込まれる。

 

そして耀哉柱達を交えた柱合会議が始まり鬼殺隊にとって一つの光明が見え始める事になる。それが煌牙の死に繋がる事は知らずにーー




不死川さん出来るだけキャラ変しないで原作基準にしたかったけど
煌牙と仲が良い設定なのでこうなっちゃいました
ホントは弟想いの優しい人なんで良いですよね?←自己都合

ここで大正コソコソ噂話
炭治郎「不死川さんは煌牙さんの事弟のように可愛がっているんだよ
暇を見つけてはカブトムシ採集に誘っているらしいですよ」
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