弐の型・・物凄く速い斬撃です、語彙力なくてすいません
「どうしてこんな事に」
少年は少女の手を引きながら、必死に森の中を走っていた。
「お兄ちゃん、私もう駄目」
少年に手を引かれて走る少女は少年にそう告げる。
「小夜子、後ろを向いちゃ駄目だ」
少年は少女に話しかけながら必死に森の中を走る・・いや逃げている
少年達は夜の闇に跋扈し人を喰らう鬼から必死に逃げていた。
少年達は先程まで、家族と一緒に家で眠っていた。
決して裕福ではないが厳しくも優しい父、笑顔で頭を撫でてくれる母
面倒見の良い姉、少年達は大好きな家族に囲まれて幸せな日々を送っていた。
だがその日々は突如として理不尽に奪われた。
家族が寝静まり静寂に包まれた夜、両親が寝てるはずの居間から
聞き慣れない異音が響き渡る
–バキン–ゴリゴリ–グチュ–
少年は両親が夜中に何かやってるのかと気になって目を覚ますが
それと同時に鉄のような匂いが漂っている事に気付き、表情を強張らせる。
父が生業としている、猟で採れた獲物を捌いた時と同じ匂い
血の匂いだと理解した少年は部屋の戸を恐る恐る開け、僅かな隙間から血の匂いのするその場所を覗き見る。
少年が覗き見た光景は、目を疑いたくなるような痛ましい光景だった
部屋中に血が飛び散り、床や壁にはまだ新しいであろう鮮血が滴り落ちていた。
異音のする方へ視線を動かすとそこには四肢が捥がれ、頭部を失った父の姿があった。
少年は信じられない光景に、息をするのも忘れていたが父の横で蠢めく存在を見た瞬間、身体中から汗が止まらなくなっていた。
人間とは思えない眼、鋭い爪や牙を持つ存在が母の胴体を食い破って
口の周りを鮮血に染めている光景を目の当たりにした。
少年は気付かれないように息を潜めていたが、異音で眼が覚めたのか
姉が少年に声をかける。
「修也?そんなところで何してるの?」
姉が少年に声をかけると、両親を咀嚼していた存在が咀嚼をやめ
少年達のいる部屋の方向を見て不気味な笑みを浮かべる。
「なんだまだいやがったのか。しかもガキの声だ。固い肉は食い飽きてたからな、ガキの柔らかい肉を頂くか」
その存在は少年達のいる部屋の戸を蹴破り部屋の中に進入して、子供達を数えながら口から涎を垂らし喋り出す
「ひぃふぅみぃ、三人か。ギヒヒ!どいつから喰ってやろうか〜?」
戸を蹴破った衝撃音で妹の少女も飛び起き、侵入者を見て叫び出す
「きゃあぁぁぁ‼︎鬼!お姉ちゃんお兄ちゃん!助けて!」
少女は鬼を見て姉と兄に助けを求め叫び、少女の叫びに反応したのか
鬼は少女を見つめニヤリと笑いながら少女に近づく。
「先ずはお前からだ」
鬼は少女に手を伸ばすが、鬼が少女を捕まえる前に姉が少女を掴み
少年に引き渡す。
「修也、小夜子を連れて逃げて!少しでも遠くへ逃げて!」
姉は少年と少女の前に立ち塞がり鬼から弟と妹を守ろうとする。
「姉ちゃんも一緒」
少年は姉も一緒に逃げようと言いかけるが、鬼が姉の首を掴み上げ
る光景を見て言葉が途切れる。
「お願い・・・逃げ・・・・て」
姉はなんとか声を出して少年に逃げるように言うのがやっとだった。
少年は妹の手を引きながら必死に我が家から飛び出し近くの森の中へと逃げて行く。
(姉ちゃん・・ゴメン!ゴメン!小夜子は守るから・・姉ちゃん」
少年は自らを犠牲にして自分達を逃してくれた姉に謝りながら妹を守ると誓い、姉に思いを馳せる
「お兄ちゃん!お姉ちゃんは?お姉ちゃんはどうなったの?」
少女は少年に鬼に捕まった姉の安否が心配になり尋ねるが少年の悲壮な表情に状況を察し、口籠ってしまう。
少年達は森の御神木が立っている社まで逃げ、社の中に隠れて鬼から身を隠しやり過ごそうとしていた。
「お兄ちゃん、私達鬼に食べられちゃうの?」
少女は自分達が鬼に喰われる心配をして少年に話しかけるが、少年は
少女に心配はないと、安心させるように語りかける。
「ここは神様のいる場所だから大丈夫、鬼も入ってこれないから」
少年は神を祀る社だから、鬼は入ってこないと少女に言うが
それは気休めだった事に気付かされる。
「ギヒヒヒ、じゃあなんで俺はこの中にいるんだろうな?」
二人の背後から鬼の声がして二人は恐怖と驚愕の表情に包まれる
神様を祀る社の中に鬼がいるはずがない、そう信じていた二人の
絶望に満ちた表情を見て鬼は歓喜の叫びを放ち、少年と少女を睨む
「それだよ!その絶望に満ちた表情その顔が見たかったんだよ」
鬼は二人を品定めするような目付きで睨みながら、二人に言い放った
「お前らの姉ちゃんは美味かったぞ、骨一つ残らず喰ってやったからな」
少年と少女は姉が鬼に喰われ、既にこの世にいない事を知り顔を青ざめながら涙を流す。
「ギヒヒ!たまらねぇなその表情!俺は絶望に満ちたガキを喰うのが大好きなんだよぉ〜」
鬼は不気味な笑みを浮かべ二人に歩み寄るが、少年は妹の手を引きながら社を飛び出して鬼から逃げ出した。
「ギヒヒ!逃げろ逃げろ、逃げても無駄だと理解した絶望の表情を見せてくれよ」
鬼は二人の逃亡を見逃すが、自身の瞬発力ですぐに追いつく事が出来るので余裕を見せていた。むしろ逃げれないと分かった時の絶望感を見たいが為に敢えて逃していた。
先程、鬼が社の中にいたのも先回りして社の中に潜んでいたからであり、緊迫した状況で助かる為に社に縋り付く事を想定して先手をうっていた。
「どうしてこんなことに」
妹の手を引きながら必死に逃げる少年と走り続けて息の切れかかった少女、少女は体力の限界なのであろう走る速度が落ちてきていた。
「お兄ちゃん、私もう駄目」
少女は後ろから追ってくるであろう鬼がいないか振り向くが、兄である少年に後ろを振り向かないように言われる。
「小夜子、後ろを向いちゃ駄目だ」
体力も限界に近い中必死に走る二人の先に人影が見え、助けを求めようと人影に近いていく二人、だがその人影こそが二人が逃げていた相手、鬼だった。
「ギヒヒヒ!残念だったな、助かったと思っただろ?ああ、いい表情だ!ガキお前の眼の前で妹を喰えばお前は更にいい表情をするんだろうな?ギヒヒ!」
鬼は助けを求めて近付いてきた二人の表情に満足し、少年の眼の前で妹を喰らえば少年の絶望に染まった顔を見れると思い笑い出す。
鬼は少女の頭を鷲掴みにしながら少年に視線を向けニヤリと笑うと
少女の首筋に噛み付こうと鋭い牙を剥き出しにして口を開く。
「やめろーーー」
少年の悲壮な叫びも虚しく、鬼は少女の首筋に噛み付く・・・・・
が突如眼の前から少女の姿が消え去り、鬼も少年も呆然とする。
「は?小娘が消えた?・・・いったい何が?」
鬼は眼前の出来事が理解出来ずにいたが、少女だけではなく自身の両腕も共に消えていた事に気づく。
「ギィヤァァァァァ俺の腕がーー」
鬼の双方の腕から鮮血が滴り落ち、鬼の足元が赤く染まる
鬼は自身の腕が消えたのではなく、斬り落とされたと理解すると
怒号の混じる声で叫ぶ。
「俺の腕を斬りやがったのはどいつだ?出てこい」
鬼が喚き散らすと、鬼の後ろから声が聞こえてきた。
「いや、さっきから後ろにいたんだけど・・早く気付けよ」
鬼が声のする後方へと振り返るとそこには先程喰らおうとした少女を抱えた少年がいた。
「お前か俺の腕を斬って食事の邪魔をしたのは・・・なるほど、お前鬼狩りだな」
鬼は少女を抱えた少年が先程の出来事の原因と認識すると、その少年が鬼殺隊の隊員だと気付く。
「ギヒヒ!お前俺が十二鬼月の一人だと知っての狼藉か?」
鬼は鬼殺隊の少年に自身が十二鬼月の一人だと告げると少年は鬼に向かい呆れたような口調で返す。
「いや、お前眼に数字ないだろバレる嘘吐くなよ」
少年は十二鬼月の特徴である、眼の刻印が刻まれてないことを鬼に返すと鬼は焦りの表情を見せる。
(クソが、十二鬼月だと言えば鬼狩りが怯むと思ったがコイツには通用しねぇ)
鬼狩りの少年は少女を解放すると少女に隠れるように言い、鬼と対峙すると懐から日輪刀を引き出し柄を掴みながら鞘を地面と平行に向ける。
朱色一色に染まる鞘から少年は刀を引き抜くと峰が翡翠色に染まる刀身が現れ、刀身に刻まれた悪鬼滅殺の文字が鬼の眼にとまる。
「お前柱か!なんで柱がここに」
鬼は眼の前の鬼狩りの少年が鬼殺隊の最上級剣士 柱である事に気付き
狼狽え始める。
「俺の管轄下だし、巡回中に鬼の気配がしたから」
鬼狩りの少年 牙柱 四ノ宮煌牙が鬼にあっさりとした返事を返すと鬼は血鬼術を発動して爪に自身の血で固めた刃を纏い、煌牙に構えをとる。
「俺の名は切我魅、お前を斬り裂く鬼だ」
切我魅と名乗る鬼は煌牙に名乗り出し、煌牙は面倒くさそうに返事を返す。
「はぁ〜御丁寧にどうも、でも斬り裂かれるのは俺じゃないお前だよ」
煌牙は鬼に斬り裂かれるのは鬼の方だと告げると鞘を真上に放り投げ構えをとる。
切我魅は素早い動きで煌牙に近付いて刃を振るうが、煌牙は僅かな動きで切我魅の攻撃を紙一重で躱して、切我魅の頭部に渾身の上段蹴りを放ち切我魅は錐揉みしながら蹴りとばされる。
蹴り飛ばされた切我魅は牙を折られ口から鮮血を流して蹲り、狼狽していた。
(俺の攻撃が当たる気がしねぇ〜、あいつ俺の攻撃を見切ってやがる・・・かくなるうえは)
切我魅は起き上がると血鬼術の刃に更に血を集めて刃を巨大化して
煌牙に振りかかる。
「血鬼術・爪刃乱凱」
巨大化した十本の刃が一斉に煌牙を斬り裂こうと牙を剥くが
煌牙は冷静に構えをとりなおし、スゥ〜と息を吸い込み型を繰り出す
ーー牙の呼吸 伍の型 猛虎爪襲牙ーー
猛る虎の如く荒々しい風と共に刃を横薙ぎに振り、猛る風が爪となりて切我魅の血鬼術の刃をバラバラに引き裂く。
「俺の血鬼術が・・・そんな」
切我魅は自身の血鬼術が簡単に破られ、力量の差を叩きつけられるが
煌牙の猛攻は絶望してる切我魅に構うことなく攻撃を繰り出す。
ーー牙の呼吸 捌の型 六根清浄・舞天狼ーー
穏やかな風を纏いながら、舞を舞うような体捌きで神速の六連撃を放ち切我魅の両手足、胴体、頸が断ち斬られる。
頸を斬られた切我魅は安らかな顔をしながら灰と化し森の中に静寂が訪れる。
煌牙は日輪刀の切っ先を真上に掲げ、上空から落ちてくる鞘を刀身に収める・・はずが鯉口が微妙にずれて刀身に収まらず煌牙の頭に直撃する。
「痛っ!牙狼剣だと上手く収まるのに、やっぱり刀が反ってるせいだ
カッコつけるんじゃなかった・・はぁ」
煌牙は普段は牙狼剣を使用しているが、自身の日輪刀を所持していないわけではない、今回は花蓮が牙狼剣の浄化を行う為に屋敷に預けて巡回任務に赴いていた。
煌牙の相棒ザルバ曰く、鬼の血を浄化すると少なくとも穢れは牙狼剣に溜まるらしく定期的に浄化を行うようにしていた。
煌牙は頭をさすりながら、少年と少女に声をかけ鬼は居なくなったから大丈夫だと安心させる。
近くで煌牙と切我魅の戦いを見ていた少年と木の陰に隠れていた少女は泣き始め二人一斉に煌牙にしがみついてきた。
暫く泣いたあと、少年と少女は鬼に家族を喰い殺された事や煌牙に助けられる直前までの出来事を煌牙に話す。
「二人共、ホントにゴメンな俺がもう少し早ければ家族も助けられたかもしれないのに」
煌牙はこの山に来るのが早ければこの兄妹が不幸な出来事に会わなかったと自身の失態を責める。
「違うよ、悪いのは鬼だよ!お兄ちゃんがいなかったら妹まで鬼に喰われてたんだ、妹が生きてるのはお兄ちゃんのおかげだよ」
「お兄ちゃん助けてくれてありがとう、ホントにありがとう」
二人は煌牙に助けられたお礼を言うと、煌牙は二人を抱きしめ二人にお礼を言う
「ありがとう、生きててくれてありがとう」
煌牙が二人にそう言うと二人は緊張が解けたのか再び泣き出し煌牙に抱きついて離さなかった、やがて朝日が差し込み始め森に明るさが戻り始めると煌牙は二人を連れて兄妹の家族を埋葬して二人に話し始める。
頼る親戚の事や、二人のこれからについて煌牙は二人に聞くと
頼る親戚もいないらしく煌牙は藤の家に預けようと考え二人に聞くと
二人は煌牙にしがみついて、煌牙に付いて行くと言い出した。
煌牙は懐から八卦符を取り出し、花蓮に連絡を入れると花蓮から応答が来て通信を始める。
煌牙は事のあらすじを花蓮に説明をして二人が自分に付いて行くと説明すると花蓮はそれを了承して通信を切る。
煌牙は花蓮からの了承を得た事で二人を四ノ宮の屋敷に連れて帰る事にした。
あれから2日後、煌牙は桜花と共に蝶屋敷へと赴いていた
カナヲの最終選別が今日で終わり出迎える為に蝶屋敷に来ていたが
2日前の出来事を話していると、カナヲが蝶屋敷に帰って来て話を中断してカナヲを出迎える。
「カナヲ、無事で良かったホントに良かった」
煌牙がカナヲの頭を撫でながら笑顔でカナヲを出迎え、カナヲは煌牙に抱きついて喜びを表した。
「うん、兄さん私ちゃんと帰ってきたよ」
カナヲが煌牙に抱きついている後ろからしのぶとカナエがカナヲの頭を撫でながら嬉しそうにカナヲの語りかける。
「カナヲ、無事で良かった」
「カナヲ〜良かった〜」
しのぶとカナエの嬉しそうな声にカナヲも笑顔で返事を返す
「しのぶ姉さん、カナエ姉さんただいま戻りました」
カナヲの笑顔を見た二人は心からの笑顔でカナヲに言った
「「おかえりなさい、カナヲ」」
「カナヲちゃん、合格おめでとう〜私からカナヲちゃんに合格祝いの贈り物だよ〜〜♪」
桜花はカナヲの合格祝いに、ある物を持って来ていた
「ありがとうございます桜花さん、羽織ですか?」
「ただの羽織じゃないよ〜♪煌牙や私と同じ魔法衣の羽織だよ〜♪」
魔法衣とは魔法騎士や法師が纏う戦闘服で素材となる霊獣の加護や法力を編み込んだ魔法衣は鬼殺隊の隊服と同等以上の防御力を誇り
熱気や冷気などの攻撃も緩和出来る程である。
2年前煌牙がカナエを助けた際、冷気を操る上弦の弐と対峙した時、深刻な凍傷を負わなかったのもこの魔法衣のおかげである。
「兄さんと同じ・・・お揃い」
カナヲは煌牙とお揃いだという事に内心嬉しく思うが、デザインが煌牙と違い丈が腰辺りまでしかない羽織だが、煌牙の魔法衣は所謂ロングコートのようなデザインとなっており丈も足元まである仕様になってなっている。
「カナヲちゃん、羽織の内側に手を入れてみて〜〜♪」
桜花はカナヲに羽織の中に手を入れるよう勧める
「はい・・・あれ?この羽織何かオカシイです」
カナヲは羽織の内側に手を入れると羽織の生地を貫通して手が消える事がオカシイと桜花に告げる、
「うんうん♪魔法衣の内側はね〜♪某ネコ型のアレみたいに四次元に繋がってるんだ〜♪日輪刀も仕舞えるから街中でも便利だよ〜〜♪」
桜花は魔法衣の内側が四次元に繋がっていて、荷物や道具、日輪刀も収納出来る事から街中でも手ぶらで歩けるから便利だとカナヲに教え上機嫌になる。
「・・・・・・・(某ネコ型?四次元?・・銅貨で・・裏でも表でも無理・・意味がわからない)」ニコッ
カナヲは桜花の発言の意味が分からず、笑顔でその場を誤魔化した
すると煌牙がカナヲに魔法衣について話し出した。
「カナヲ、某ネコ型は気にしなくていいからな。とりあえず魔法衣はな防御が凄い、収納に便利な服だと思えばいいから」
煌牙がカナヲに簡単に伝えるとカナヲは納得したようで二度頷いた。
「白い羽織なのね♪カナヲに似合ってて可愛いわ〜♪」
「突っ込み所がありすぎて・・・カナヲ良かったわね」
カナエが白い羽織に袖を通したカナヲを見て可愛いと褒め
しのぶは桜花が説明した話の突っ込み所が多すぎて考えるのをやめて
カナヲに話しかけた。
「カナヲ、隊服にも袖を通してみたら?」
しのぶはカナヲに隊服にも袖を通すように促してカナヲは隊服に着替え出し、煌牙は一旦部屋から出て着替えが終わるのを外で待っていた
「兄さん着替え終わったから」
カナヲが煌牙に着替え終わった事を伝えると煌牙が部屋に入って来て
カナヲの隊服姿を見つめる。
「カナヲ、普通の隊服にして貰いましょう?それは燃やしていいから♪」
カナエはカナヲの隊服が一般の隊服とデザインが違う事に静かに怒り、隊服は燃やしていいと言い放つ。
「・・・前田さん、覚悟しておいてくださいね♪一番苦しい毒で苦しませてあげますから、いえ死にはしませんから大丈夫ですよ♪」
しのぶは隊服を担当する隠、前田に毒を盛り込むと物騒な事を言い出す。
カナヲの隊服は下がスカートで白いブーツという一般隊服とは違うデザインだが煌牙はそれを見てカナヲに似合って可愛いと言い出した
「いや、前田さんはともかくカナヲに似合ってて可愛いと思うけど」
「可愛い・・・私この隊服でいい・・この隊服がいい・・です」
カナヲは煌牙に褒められた事でこの隊服がいいとたどたどしくしのぶとカナエに告げる。
「カナヲが良いなら〜・・うん、可愛いから問題なし」
「カナヲが良いのなら反対はしないけど、前田さんにはちゃんとお話しないといけませんね♪」
カナエとしのぶはカナヲの判断に委ねるが、前田だけは許せないしのぶは後日お話しと称した小言を前田に語るのだった。
「・・・・・さすがに広すぎだと思いますよ、蝶屋敷の敷地が小さく見えますから」
「あらあら〜♪大豪邸ね〜♪敷地も広くて〜・・広すぎるわね〜♪」
「ここが兄さんの住んでるところ」
しのぶ、カナエ、カナヲの三人は煌牙、桜花の自宅である四ノ宮家の屋敷に来ていた・・正確には屋敷に入る敷地の前に立っていた。
煌牙は巡回中に鬼に家族を殺された天涯孤独となった兄妹の話を蝶屋敷で話していたが、蝶屋敷に来る前に二人の兄妹、修也と小夜子に
カナヲという妹がいるという話を二人にしていた。
修也と小夜子は兄と慕う煌牙の妹、カナヲにも会いたいと言い煌牙は
蝶屋敷で日輪刀が出来上がる暫くの間、カナヲを四ノ宮家に案内したいとしのぶ、カナエに説明していた。
しのぶは四ノ宮家なら休息だけじゃなく稽古も問題ないと判断し了承してカナエは面白そうという理由で自分も付いて行く事にしたが、カナエが四ノ宮家で粗相しないか心配になり、しのぶも同行する事になった。
煌牙と桜花は先導して三人を案内し、屋敷の扉を開けて屋敷の中に入ると
「「「「「おかえりなさいませ煌牙様、桜花お嬢様」」」」」
そこには四人のメイドと一人の執事が立ち並んで煌牙と桜花の二人に
頭を下げ出迎えをしている光景が三人の目に焼きついた。
「ただいま倉橋さん、今日はお客が来てるんだけど」
煌牙は執事の倉橋にしのぶ、カナエ、カナヲを紹介すると倉橋は
既に知っているらしく三人に向かい挨拶をする。
「初めまして私、四ノ宮家及び煌牙様桜花お嬢様に仕えております
倉橋ゴンザと申します、蟲柱であられる胡蝶しのぶ様、元花柱であられる胡蝶カナエ様、そして煌牙様の妹君であられる栗花落カナヲ様でございますね、以後お見知りおきを」
執事の倉橋は三人に頭を下げ丁寧な挨拶をして三人を屋敷の中へと案内する。
しのぶ、カナエ、カナヲの三人はあまり馴染みのない洋館の屋敷を見渡しながら屋敷の応接間へと案内される。
そこには先代牙柱 四ノ宮花蓮とその夫であり四ノ宮財閥の会長
四ノ宮 泰三が座っており、三人を待っていた。
四ノ宮屋敷の話は次回に持ち越します。
牙狼ってまだ1回しか出てないな〜って思ったけど、主人公が日輪刀使ってないから先に鬼殺隊として使わないとって思い牙狼は出てないです・・ゴメンなさい
次回!次回に牙狼出ると思います→テキトー