「初めまして、蟲柱を就任してます胡蝶しのぶと申します」
「花蓮さん、お久しぶりです2年前の柱合会議以来ですね」
「初めまして・・栗花落カナヲです」
しのぶ、カナエ、カナヲの三人は花蓮と泰三に向かい挨拶をすると
花蓮と泰三も三人にたいし挨拶を返す。
「カナエちゃん久しぶりね、元気になって良かったわ〜。しのぶちゃんとカナヲちゃんは初めまして、色々聞いてるわよ」
「僕は皆さんとは初対面だね。初めまして四ノ宮財閥の会長と鬼殺隊運営を務めてる四ノ宮泰三です、今後共よろしくお願いします」
花蓮は三人にソファーに腰掛けるように促し、しのぶ、カナヲ、カナヲは一言挨拶をしてソファーに腰掛ける。
花蓮は三人を見つめながら、何から話そうか迷いながら三人に話しかける。
「何から話ましょうか?・・うん、まずはカナヲちゃんね煌牙の妹だと聞いてるわよ、だとすると私の娘でもあるのよね♪」
花蓮はカナヲが煌牙の妹であるなら自分の娘でもあると嬉しそうにカナヲに話しだす。
「・・・え?お母さん?・・娘?」
カナヲは突然の出来事に思考が追い付かずにいたがしのぶは心の中で
花蓮に突っ込みを入れていた
(この親にして子ありとはこの事ですね)
しのぶは桜花のぶっ飛んだ・・飛躍しすぎた発想が花蓮からの遺伝だとわかり割と辛辣な評価を花蓮にしていた。
「花蓮、話が飛躍しすぎだよ?カナエさん、しのぶさんが困るから
気を付けようね?」
泰三は花蓮に諭すように話し、その場を和ませようとする。
その泰三を見てしのぶは再び心の中で突っ込みを入れる。
(桜花さんと花蓮さんがぶっ飛んでいて、泰三さんと煌牙さんが抑える・・四ノ宮家も大変ですね)
「ふふ♪ごめんなさいね、カナヲちゃんに初めて会えたのが嬉しくてつい」
花蓮はカナヲに会えたのが嬉しくて上機嫌になり先程の発言をしたと答え、カナヲも内心嬉しいのか笑顔を花蓮に見せていた。
「しのぶちゃんと会うのは初めてね、今は蟲柱を就任してるのよね
柱の任務は色々と忙しいから大変でしょう?無理をしないでね?」
花蓮はしのぶに柱の任務は多忙で大変だから身体に気をつけるように優しく話しかけるとしのぶも、穏やかな表情で花蓮に言葉を返した。
「はい、大変な事ではありますけど私は一人ではありませんから♪
姉さんやカナヲ、アオイにきよ、すみ、なほ蝶屋敷の皆がいます♪
それに桜花さんや煌牙さんも私を支えてくれてますから♪」
しのぶは花蓮に自分は一人ではなく、蝶屋敷の家族や桜花、煌牙という大切な仲間がいると笑顔で答える。
「そう、それなら大丈夫ね♪貴方は一人じゃない、辛い時困った時は
誰かに話すだけでも心が軽くなるもの、それを忘れないでね」
花蓮は諭すように語ると優しく微笑みながらしのぶを見つめる。
しのぶは花蓮の優しい笑みを見て、自身の心境を打ち明け出した。
「私は、いえ私達は両親を鬼に殺されました、今でも鬼は憎いです
姉さんはそんな鬼も哀れんでいます、以前の私には理解出来ませんでした。人を殺しておいて可哀想?鬼は平気で嘘を吐きます。何故鬼を哀れむ必要があるのでしょうか?・・・姉さんはそれでも鬼と仲良く出来ると信じていました。でも・・でも鬼はそんな姉さんの想いなど関係なく姉さんに手をかけました。上弦の弐、アイツだけは絶対に許しません今でもこの手で殺してやりたいと思ってます。・・・だけど
煌牙さんに、牙狼に教えられた気がします。人の想いが重なり受け継がれ、また繋いでいくと。私も姉さんの夢を受け継ぎ、姉さんのようになりたいと思いました。今でも鬼は憎いと思う心と仲良く出来るという心が葛藤しています。でも、姉さんが託した想いを私も誰かに託したい、私一人じゃなく皆んなと、煌牙さんと一緒ならきっと出来ると私は信じています。」
しのぶは自身の心境を打ち明かすと、どこかスッキリした表情をしていた。
カナエはしのぶの思ってた内情を聞いて涙を流し、しのぶを抱きしめ
ながらしのぶに話し出した。
「しのぶ、ゴメンなさい貴方がそこまで思い詰めてたなんて、私の夢がしのぶを苦しめてたなんて、私姉さん失格だわ」
カナエは自身の夢がしのぶを苦しめ、思い詰めさせてたと思い
しのぶに泣きながら自分は姉失格と責める。
しのぶはカナエを抱きしめ返し、微笑みながらカナエを諭し出す。
「姉さんそれは違うわ、私も煌牙さんのようになりたい、煌牙さんのように色んな想いを受け継ぎ、その先へと繋いでいきたいの。これは私の夢でもあるの、だから姉さんが自分を責める必要はないから、姉さんも私の夢を応援してね?」
しのぶはカナエに、自身の夢だと話すとカナエは泣きながらも微笑み返ししのぶの夢を応援すると誓う。
「うん・・うん応援するわ、私に出来る事なら何でもするから・・しのぶ、姉さんを頼ってね?」
カナエがしのぶに夢を応援すると言うと、しのぶ、カナヲ、花蓮、泰三も笑顔になり、しのぶに話し出した。
「しのぶ姉さん、私もしのぶ姉さんの夢応援します、私の想いもしのぶ姉さんに託します」
「そうね、いつかその日が来るように私も貴方に想いを託します
だから、貴方の想いも私に託してね?貴方は一人じゃないのだから」
「鬼殺隊として表立って協力は出来ないかもしれないけど僕個人は君達に協力するよ」
カナヲ、花蓮、泰三の三人もしのぶの夢を応援すると言うと
しのぶは笑顔でお礼を言い、運び込まれた和菓子と抹茶を
美味しそうに頬張りながら幸せそうな顔をするのだった。
花蓮は話を切り替え、二年前カナエが上弦の弐と遭遇、戦闘の末重傷を負った話を切り出しカナエは上弦の弐との話を語り出す。
月明かりが照らす夜、カナエとしのぶはその日の任務を終え合流して帰ろうとしていた。
「しのぶは大丈夫かしら?早く合流しないと」
一人呟くカナエはしのぶと合流する為に歩き始めると、カナエの後方から不気味な気配を感じカナエは振り返る。
振り返った先には四肢を捥がれ頭部と脚だけになった女性を喰らいながらカナエを見てる鬼の姿が見えた。
「やぁやぁ〜こんばんは、今夜は月が綺麗だねぇ君みたいな娘を喰うにはぴったりの夜だと思わないか?」
白橡色の髪に血を被ったような模様の頭をした鬼がカナエに近づきながら、不気味な笑顔を見せ喋りかけてくる。
これまでカナエが斬ってきた鬼とは比べ物にならない威圧感にカナエは日輪刀を反射的に抜刀し構えをとる。
「貴方とは仲良く出来そうにありませんね」
カナエは鬼に仲良く出来そうにないと言うと、鬼は巫山戯るような話し方でカナエに喋り出す
「うぅ〜可哀想に、でも大丈夫♪俺に喰われる事で君は俺と一つになれる、仲良く出来るから心配はいらないね♪」
鬼は涙を流したり笑ったりしながらカナエに仲良く出来ると吐き棄てる。
カナエは得体の知れない不気味さに警戒を緩める事なく、鬼を観察してると今まで笑みで瞳を見せる事のなかった鬼がカナエを見つめ出す
カナエが見た鬼の眼には右目に弐、左目に上弦と数字が刻まれていて
目の前の鬼が十二鬼月の上弦の鬼と理解すると最大級の警戒をして
息を吸い込み、彼女が修めてる花の呼吸の型を繰り出す。
ーー花の呼吸 弐の型 御影梅ーー
カナエを中心に周囲に無数の斬撃を放つが、上弦の鬼は鉄扇を取り出してその斬撃を全て防ぎ、カナエの頸を狙い鉄扇を振るう。
カナエは鉄扇の攻撃を日輪刀で弾きながら後退し、再度型を繰り出す為に息を吸い込み型を繰り出す・・がカナエは口から血を吐きその場に倒れ込む。
「おや?俺の血鬼術吸っちゃたねぇ、肺胞が壊死してるから辛いよね
俺の血鬼術、粉凍りを吸ったら皆こうなるんだ、呼吸はもう使えないよ」
上弦の鬼はカナエに自身の血鬼術で肺を壊死させたと笑いながら喋り出すと、カナエが気力を振り絞って立ち上げ日輪刀を構える。
「貴方を見逃せば悲しい思いをする人達が増え続けます、柱として
引くわけにはいきません」
カナエは悲しみを増やさない為、自身の柱としての誇りの為に自分の命と引き替えにしてでも上弦の鬼の頸を斬る覚悟を決め、日輪刀を構える。
「素晴らしいよ♪無駄だとわかっても尚諦めない愚かさ、君も俺が救済してあげるから安心して俺に喰われなよ♪俺の名は童磨、君を救う
救済の教主さ♪」
上弦の鬼・童磨は不気味な喜びの表情をしながらカナエに鉄扇を振るいカナエの胴体を斬り裂く。
ー牙の呼吸 参の型 閃空の牙ーー
視認出来ない速度で童磨に詰め寄り、高速の居合斬りで童磨の鉄扇を弾きカナエの窮地を救う少女が童磨の目の前に現れ、童磨はその少女を見つめる。
「今夜はいい夜だねぇ♪ご馳走が自らやってくる♪」
童磨は鉄扇で口元を隠しながら不気味な笑みを少女に向ける。
黒髪をポニーテールで結った頭髪、桜模様の薄紅色の羽織
上下共に丈の短い隊服を纏う少女 四ノ宮 桜花は童磨に向かい
一言だけ喋る。
「キモい」
桜花は一言だけ童磨に喋ると、懐から魔戒法師が使う魔導具 魔戒筆を取り出し空中に印を描き、八卦懐を媒介にした結界を作り出す。
童磨は罵られても気にしてないらしく、桜花に近づき桜花に掴みかかるが結界に阻まれそれ以上近づく事が出来ないでいた。
「いやぁ〜面白い初めて見るよぉ、呼吸じゃないね俺達と同じ血鬼術じゃなさそうだし」
童磨は初めて見る魔戒法師の術に興味を示し、好奇心の目で結界を眺め鉄扇で結界を壊しにかかる。
童磨の繰り出す鉄扇の連撃を阻む結界だが、上弦の鬼からの一撃は重くそれほど長く耐えれるわけではないので桜花は八卦符・巽の札を取り出しカナエを引き連れてその場を離脱する。
八卦符・巽の札、予め別の場所に貼っている陰の札を出口として陽の札を入り口に札から札へ瞬間移動出来る八卦符である。
「大丈夫ですか?今治療しますから」
桜花はカナエをその場に寝かせ、魔戒筆で印を描き術を発動させる。
ちょうどそこにカナエと合流しようとしてたしのぶが現れ、カナエの惨状を見て慌ててカナエに駆けつける。
「姉さん?姉さん?しっかりして姉さん?」
しのぶはカナエの状態を見て泣きながらカナエに呼びかけるがカナエはまともな呼吸も出来ず、しのぶに手を伸ばすのが精いっぱいだった
「しのぶちゃん、まずは治療が先だから私に任せて」
桜花はしのぶに治療を行うと告げると術を生み出した光の球をカナエの体と同化させる。
先程まで呼吸もまともに出来ず虫の息だったカナエの呼吸が安定して顔色が戻り、しのぶに笑顔を見せるとしのぶは号泣してカナエに抱きつく。
カナエはしのぶの頭を撫でながら微笑み、桜花へ視線を移して桜花を見つめる。
「助けてくれてありがとう、私は花柱 胡蝶カナエよ貴方は?」
カナエは桜花に助けてくれたお礼と自分の名を名乗り、桜花の名を聞く。
「私は四ノ宮 桜花、カナエさんはしのぶちゃんのお姉さんなんですね♪」
桜花も自分の名を名乗り、カナエがしのぶの姉だと分かると嬉しそうな表情になる。
「四ノ宮?もしかして花蓮さんの娘?しのぶから聞いてるわ、最終選別で一緒だったって」
カナエは桜花の苗字が四ノ宮であることから同じ柱である花蓮の娘と判断し、しのぶから同期でもあると聞かされた事を話した。
「俺は悲しい、救済の道から外れ自ら外道に堕ちるなんて・・俺は優しいから放っておけないぜ、今度こそ救済してあげよう」
カナエと桜花が話していると突如、童磨の声が聞こえ桜花カナエしのぶの前に現れる。
「鬼さん・・キモい!もうね存在がキモいの!モラハラが服を着て歩いてるの!近づかないで!」
桜花は童磨に容赦ない罵声を浴びせ、童磨も流石に堪えたのか真顔になり桜花を見つめ話しだした。
「何でそんな事言うのかな?可愛い顔して辛辣過ぎるよ?よく分からない発言もしてるし」
童磨は罵倒されてる事と意味不明な言葉を発言してる旨を桜花に問うと桜花から再び罵声を浴びせられる。
「これ以上喋らなくて結構です〜、耳が腐りそうです今度はバイオハザードですか?モラルハザードとバイオハザード、そんなにハザードレベル上げてどうしたいんですかぁ?ハザードトリガー使いたいんですか〜?」
桜花は童磨に罵声を浴びせるが、童磨は言っている意味が分からず
困惑した表情になる。
「・・・・君の救済は無理そうだね、出来れば関わりたくないなぁ」
桜花は童磨との舌戦?に勝ち、ある意味上弦が負かされた瞬間でもあった。
童磨は気をとり直して、三人に近づき血鬼術を放とうとする。
ーー血鬼術・散り蓮華ーー
童磨は鉄扇を振るうと砕けた花のような氷を飛ばし三人を凍らせようとするが、その場に煌牙が駆けつけ童磨の血鬼術を吹き飛ばす
「桜花悪い、遅くなった」
ーー牙の呼吸 肆の型 空谷の跫音ーー
轟音と共に風を巻き起こし、体を一転させ巻き起こした風で散り蓮華の氷を吹き飛ばす煌牙、童磨は煌牙を見て少し怠そうな表情で喋り出す。
「ご馳走が来たと思えば男だったよ、女の肉がいいから君帰っていいよ」
童磨は煌牙の相手をする気がないのか、煌牙に帰るように言うが
煌牙はこの場を引く気は無いので牙狼剣を構え童磨に対峙する。
「上弦の弐・・・鬼無辻の血が濃い鬼・・ここでお前を倒せば不変の歴史が変わる」
煌牙は童磨を倒すことで長らく変わらなかった上弦の歴史が変わると言って、童磨に型を繰り出す。
ーー牙の呼吸 伍の型 猛虎爪襲牙ーー
猛る虎の如く荒々しい風と共に刀を横薙ぎに振り猛る風が爪となりて童磨に斬りかかり童磨は鉄扇で煌牙の斬撃を受け止めるが風の爪を相殺出来ず胴体から鮮血が噴き出す。
「あれぇ?防いだと思ったのに、それに呼吸も・・・そうか風で飛ばしたのかぁ〜、でも残念♪傷はすぐに治っちゃうぜ♪」
風で爪で裂かれた童磨の傷は瞬時に再生して、余裕の表情を煌牙に見せつける。
「だったら、直接斬るだけだ」
煌牙は牙狼剣の構えを変えて息を吸い込み、型を繰り出す
ーー牙の呼吸 弐の型 虚空の牙ーー
何も起きなかったと思わせる程の超神速の斬撃を童磨の頸目掛けて放つが、放つ直前に嫌な予感を感じた童磨は鉄扇で頸を守り煌牙の斬撃を防ぐーーーーはずが想像以上の速さと、速度の乗った斬撃の威力を殺す事が出来ず頸に僅かながら刃を通され、少し驚いた顔をしながら
煌牙を褒め出す。
「俺の頸に刃を通した人間はお前が初めてだよ、良かったねぇ嬉しかったねぇでも無駄だよ、ほら♪すぐに・・・あれ?」
童磨は自身の頸に僅かながらでも刃を通した煌牙を褒めるが、傷はすぐに完治するため無駄だと言いかけて言葉が止まる。
「傷の再生が遅い、お前何したの?」
童磨は裂傷の再生が瞬時に再生しない事に疑問を持ち煌牙に問いかけると煌牙は童磨を無視して童磨に斬りかかる。
「 再生させる時間を与えるつもりはないよ」
煌牙は童磨に再生させる時間を与えないように頸を狙い牙狼剣の連撃を繰り出すが血鬼術による迎撃で童磨から距離を置く。
ーー血鬼術・枯園垂りーー
童磨は鉄扇に冷気を纏って鉄扇による連撃を放ち煌牙を下がらせると更に血鬼術を発言して煌牙に襲いかかる。
「あの方のためにもお前はここで始末しないと」
ーー血鬼術・冬ざれ氷柱ーー
童磨は煌牙の頭上に巨大な氷柱を多数発生させて煌牙目掛けて落とす
煌牙は後方に飛んで氷柱を回避するが童磨が後ろに回り込んでいて鉄扇を煌牙の首に振るう。
咄嗟にしゃがみ込んで鉄扇を回避した煌牙は体を捻りながら前方宙返りで童磨との距離を開き童磨を見据える。
童磨は先程まで余裕のある態度で煌牙で遊ぶ気でいたが、頸を斬られた際に傷の再生が遅かった事から、何かしらの特異性があり危険な存在になりうると判断し早々に始末しようとしていた。
「ヤル気になったのはいいけど、結構厄介だな」
煌牙は童磨が余裕の態度をとってるのをみて遊ばれてると感じていた為、油断してるうちに頸を刎ねようと弐の型で斬りつけたが、それが童磨の本気を出させる事になり警戒心を引き上げる。
ーー血鬼術・凍て曇ーー
童磨が鉄扇から氷の煙幕を撒き散らし煌牙の視界を奪うと煌牙の目の前に飛び込み鉄扇を振るい煌牙に斬りかかる。
視界が悪く反応が遅れた煌牙は反射的に牙狼剣で鉄扇を防ぐが、もう一振りの鉄扇が煌牙の腹部に迫り、煌牙は錐揉みしながら跳躍し鉄扇からの致命傷を避ける。
「今の避けるなんて、面白い動きするねぇ♪動けなくなったらどんな反応するのかなぁ♪試してみようよ」
童磨は先程の煌牙の回避が奇抜だったのか楽しそうに笑い、新たな思いつきを試そうとする。
ーー血鬼術・寒烈の白姫ーー
氷の巫女を二体作り出した童磨は更に血鬼術を発動して煌牙の動きを止めようとする。
ーー血鬼術・蓮葉氷ーー
鉄扇を振るい煌牙の周囲に蓮の花の氷を発生させる童磨は逃げ場を失くした煌牙に寒烈の白姫の息吹を吹き掛ける。
周りを血鬼術で囲まれた煌牙は、寒烈の白姫の息吹を浴びながら型を繰り出す。
ーー牙の呼吸 陸の型 龍穿の咢ーー
真空の刃を作り出しその刃を突く事で龍を彷彿させる巨大な竜巻を発生させ寒烈の白姫を消し飛ばした煌牙は竜巻に飲まれた童磨に型を繰り出し頸を斬りにかかる。
ーー牙の呼吸 壱の型 断空の牙ーー
童磨目掛けて跳躍して、体を大きく捻りながら童磨の頸に刃を振るうが鉄扇に阻まれる。
「今の連撃凄かったねぇ、俺の血鬼術消し飛ばすとは思わなかったよ
でもお前じゃ俺の頸は斬れないよ」
童磨は先程の型を褒めるが決して自分の頸は斬れないと煌牙に言い放つと、煌牙は牙狼剣を頭上に掲げながら童磨に言い返す。
「斬り裂いてやるよ」
煌牙は頭上に掲げた牙狼剣で弧を描き、黄金騎士 牙狼の鎧を召喚して
身に纏う。
金色の輝きを放つ黄金の鎧を見た童磨は身の危険を感じ、血鬼術を発動する。
ーー血鬼術・結晶の御子ーー
童磨に似た小型の氷人形を3体作り出し、共に攻撃を仕掛ける童磨
「お前が黒死牟殿が言っていた牙狼かい?綺麗な鎧だねぇ俺の部屋に飾らせたいな」
童磨は上弦の壱 黒死牟が昔言っていた牙狼なのか問いながら自分の部屋に飾りたいと言い出した。
童磨と血鬼術の攻撃をまとめて受け止めた牙狼は、童磨の戯言に耳を貸さずに童磨に話しだす。
「お前からは嫌な音が聞こえる。お前に喰われていった人々の悲しみが聞こえる」
牙狼は童磨に喰われていった人々の悲しみが聞こえ、それを童磨に告げると童磨は笑いながら語り出した。
「違うよ、哀れな人間は俺が喰らう事で救われるんだ、俺に喰われる事で俺と永遠に一つになれる、俺に喰われた奴は皆幸せの中で死ぬんだ」
童磨は自分が喰らう事で人間が幸せで救われると言い出すと、牙狼は牙狼剣を振り抜き童磨と結晶の御子をまとめて弾き飛ばす。
「殺されて幸せな奴なんかいない、いや俺は認めない」
牙狼は童磨に反論すると、一つ目の装飾を施した着火装置型の魔導具を取り出し
魔導具に火を灯す。
翡翠色の幻想的な炎が燃え上がり牙狼はその炎を牙狼剣にかざすと
牙狼剣が翡翠色の炎に包まれ燃え上がり、牙狼は炎を纏う牙狼剣でクロスを描くと牙狼剣の軌道に翡翠色の炎が灯りその炎を童磨に向けて押し飛ばす。
童磨は鉄扇で炎が防ぐが炎は童磨を貫通して弧を描き牙狼に向かってくる。
牙狼はそのまま炎を浴びると牙狼の鎧全体が翡翠色の炎に包まれ燃え上がり、牙狼剣を童磨に向けて構える。
ーー烈火炎装ーー
魔界の炎 魔導火を全身や武器に纏い攻撃力や防御力を飛躍的に向上させる代わりに体力を激しく消耗する諸刃の剣でもある魔戒騎士の奥義
その烈火炎装を纏った牙狼は迫り来る血鬼術に型を繰り出し迎撃する
ーー牙の呼吸 肆の型 空谷の跫音ーー
魔導火を纏った風を巻き起こし牙狼の周囲に展開する血鬼術を全て斬り飛ばすと牙狼は童磨に向かい牙狼剣を突き出す。
「悲しみの連鎖を断ち切る為にここでお前を斬る」
牙狼は童磨にこの場で斬り伏せると告げると童磨は空を見上げて牙狼に向かい残念そうに喋り出す
「お前の相手楽しそうだけど、じきに夜が明けるここまでだね」
童磨は牙狼に撤退することを告げ、その場から離脱しようとするが
ふと足を止め、牙狼に一言話し出した。
「お前の相手はいずれ斬吼狼殿がするはずだよ、お前じゃ足元にも及ばないけど」
童磨はそう告げると、牙狼の前から姿を消し朝日が差し始める。
牙狼は鎧を解除して送還すると、桜花達の元に駆け寄る
カナエは朝日が昇り緊迫した空気が解けた瞬間に眠りだし煌牙はカナエを背負いながら、桜花しのぶと共に蝶屋敷へと歩き出す。
カナエは二年前の顛末を話すと、ふと立ち上がり屋敷の外で修也、小夜子と共に遊んでいる煌牙、桜花、辰巳、春の六人の輪に加わり共に遊び出すのだった。
ん〜童磨さんこんな感じだったかなぁ?
童磨さんが最後に言ってた斬吼狼これ、ざくろって読むんです。
分かりにくくてすいませんm(._.)m