エボルドライバーを持った元社畜が学園で無双するだけ   作:なぐなろく

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影のからでるとそこは異世界だった…。

と某小説風に考えながら日向に出る。昼頃だからか、大通りでないにせよ人通りはそこそこにある。周りを見るとヨーロッパ風の建物が並び立ち、露店や停泊中の馬車などが見える。髪の毛も茶色が多く、他の色もチラホラ見られる。しかし自分の目の前を通っていく人が自分の方をちらっと見るのは自分が白髪だからだろうか。

 

「とりあえず大通りの方に行ってみるか。」

 

と独り言を言いつつ歩き出す。

 

「そこのお兄ちゃん!イニャーシの串焼きどうだい?いまなら700ニェンでいいよ!」

 

と露店のおじさんが話しかけてきた。確かニェンはこの国の通貨だったよな…というかお金持ってなくないか?あれ?このまま野垂れ死ぬ…?

 

「すまんな。今生憎持ち合わせがないんだ。」

 

動揺を隠しつつ断る。

 

「そうかい。ただお兄さん珍しいねぇ。白髪とは」

「白髪はそんなに珍しいものなのか?」

「そりゃあもう。この世界は大体が茶髪でたまに金髪がいる程度だからな。白髪ともなれば知ってるのは両手で数える程度しかいない。黒髪もいるのは聞くが…歴史上に1人出てきたくらいだ。なんだ?こんなことを聞く人間は珍しいな。」

「遠くから出てきた田舎者でな。ありがとう。今度はお金持ってきて沢山買うよ。」

「また来てくれよー!」

 

気さくなおじさんの元を離れる。というか髪色白でも十分珍しいのかよ!周りも茶髪だらけだし。これならあの時もっと情報を聞いとくべきだったか。あと根本的な金銭問題が解決してない。確か手っ取り早く稼ぐのだったら冒険者になるべきだからギルドに向かうことにした。

 

 

 

 

ギルドの中に入るとそれなりの人が中にいた。俺を見てヒソヒソ喋り出すもの、酒を飲んでいて気づかない者、こちらをじっと見つめる者もいる。そのままカウンターの受付嬢に声をかける。

 

「冒険者登録をしたいんだが、ここで合ってるか?」

「はい。ゲベナ王国冒険者ギルド本部にようこそ。冒険者登録をしたいのであれば、こちらの書類に必要事項を書き込んで下さい。」

 

そう言われて書類に目を落とす。名前や種族などを書くところもあるが、龍装の有無という点にひっかかった。

 

「この龍装ってなんだ?」

「え。龍装をご存知ないんですか?」

 

受付嬢が少し驚いた顔をして聞いてきた。

 

「すまない。生まれが遠いところでね…」

「そうですか。まぁいいです。この龍装というのは魔力をデバイスに注いでそれを媒体に全身に魔力の鎧を纏わせる魔術です。魔力の質、量によって形が違います。これは古代に世界を救った勇者のオリジナル魔術を解析して作られたレプリカのようなものですね。」

「なるほど…これは人によって異なるのか?」

「はい。魔力の色、質、自分の体質などによって形が違います。」

「なるほど。じゃあ」

 

龍装の有の所に丸を付けた。

 

「珍しいですね。白髪もそうですが、龍装まで持ってるとは。国に保護されてもおかしくないですよ。」

「多分田舎に住んでいたからまだ把握出来てないんだろうな。これからは保護されるかもしれないしな。」

「分かりました。書類の確認できましたので。冒険者としてのプレートをお渡しします。上のランクから白金、金、銀、銅、鋼、鉄です。」

「プレートの順番ってどうやって決めてるんだ?」

「単純な流通量の違いです。上位白金は現在5人しかいません。全員災害級の単独討伐者です。」

「災害級は?敵のランクか?」

「はい。人々に被害を与えるランクになっています。災害級は特例で付けられたもので通常は5から1に分類されます。」

「分かった。貴重な情報をありがとう。」

「いえ。これも受付嬢の仕事ですので。何かクエストを受けていきますか?」

「あぁ。何があるんだ?」

「そちらのボードにあるクエストを取ってもらってこちらに持ってきてください。開店時に更新されるのでそのタイミングで多く人が来て6から8割のクエストが無くなります。戦闘系は人気なのでほとんど残りません。また、冒険者ランクによって受けれるクエストは違うのでご注意下さい。」

 

そう言われたのでクエストボードに目を向ける。収集や捕獲のクエストが多い。戦闘系はひとつしか残ってない。

 

「このひとつ残ってる戦闘系の全ランククエストは何だ?」

 

 

〜フロストベアーの討伐〜

目標:フロストベアーの討伐

討伐印:牙

対象:全ランク

報酬:8万ニェン

概要:討伐印は村長まで

 

 

「それはフロストベアーの討伐です。フロストベアーは北の山の奥地に住んでいて人気が少ないです。そしてフロストベアーは4ランクの魔物なので、雪によっての悪環境と強敵なので最後まで残ったのでしょう。報酬が少ないのもひとつの要因ですね。」

「じゃあこれをやろう。」

「話聞いてました?」

「もちろん。これで困ってる人が居るんだろう?なら行く。」

「そうですか。では受理しましょう。」

 

そう言うと受付嬢がクエストの紙にスタンプを押す。

 

「また、報酬は魔物の部位を持ってくると鑑定してその分上乗せします。あと、初回なので報酬から2000ニェンを引かせてもらいます。」

 

「了解した。では行ってくる。」

 

そう言い、ギルドから出る。すると後ろから爆発音のようなものの音がした。何か異変でもあったのだろうか?それともこれが日常なのか。確かめるべく野次馬精神で向かうことにした。




補足:龍装のイメージは戦隊の方よりもビートジョッキーの方です。
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