エボルドライバーを持った元社畜が学園で無双するだけ   作:なぐなろく

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爆発の近くに行くと人溜まりが出来ていた。先頭まで行くと男が女性を片手に人々にナイフを振り回していた。

近くには爆発された様子の建物があり、男は金が詰まったバックを抱えていた。

 

「おい!この女をどうにかして欲しければ俺を逃げさせろ!」

 

少女は青ざめていて動けそうもない。ドライバーを使うか迷っていると、上から影が通り目の前に2人の少女が降り立った。2人の少女はギルドの旗に書いてあった紋章なようなものが服の背中に書かれており、王国関連の人物だと分かる。

 

「ゲベナ王国学院風紀委員の朧チームです。王国法により、あなたを確保します!」

「少し手荒な真似をするけど覚悟しといてよね!」

 

そう言うと早撃ちをしで男の手を撃つ。見事に人質にされていた少女を悪漢から解放した。

 

「「武装!」」

 

そう言うと手に持った直方体のデバイスが光り、少女達の体を無骨な鎧が覆う。

 

「シリウスアーマー、行きます!」

「ミルザムアーマー、出るよ!」

 

彼女達の姉らしき人がアーマーに付属している銃を男に突きつける。

 

「自首しなさい。」

「ぐっ…俺の計画を全部邪魔しおって…お前ら王国風紀委員さえいなければこの計画も完璧に遂行していた。俺はもうおしまいだ。確保してくれ…」

 

俺はこの発言に違和感を覚えた。自首は明らかに早すぎるし、まだ男の目は死んでいなかった。これは油断をさせるための罠ではないかと思ったが彼女達は待ってくれない。

 

「分かればいいのです。さぁこのまま詰所まで…」

「これで今回も万事解決だね!」

 

朧チームの少女たちはアーマーを解除し男の方へ歩いていく。すると男が笑った…気がした。

 

「待て!まだ戦意を失ってないぞ!」

 

俺は目一杯叫ぶと同時に身体強化を発動する。しかし少女たちは残念なことに、男の射程内に非武装で入ってしまった。

 

「残念だったなクソ女の子共!これで終わりだ!」

 

男が自分の中に禍々しい球体のようなものを入れる。その行動を見た朧チームの少女も驚きながら咄嗟の判断を取る。

 

「狂化剤!?しまった!」

「まずいです!みんな伏せt」

 

その瞬間、周囲に強烈な衝撃波が通り抜けた。次の瞬間には、周りの建物は倒壊し、人々は吹き飛ばされて、空に暗雲が立ち込めてきた。壊滅的な状況の中俺は身体強化を発動してたおかげか、後ろに10mほど飛ばされるだけだった。いちばん近くにいた朧姉妹は遥か遠くに吹き飛ばされてしまっている。1番心配なのは人質にされていた少女だ。

 

「クハハ。コレガサイキョウノチカラ、オレノチカラダ!」

 

さっきまで男がいた所には5mほどある人狼風の化け物が君臨し、周りを禍々しい雰囲気が覆う。

 

「マズハ、ハジヲカカセタ、アノオンナドモヲネジフセテヤル」

 

人狼は遥か後方に飛ばされた朧チーム2人の所に歩を進める。幸いにも自分のことは眼中に無いらしく、気づかれていない。ここで1番優先すべきことを考え、人質になっていた少女の救助に走る。

 

 

 

幸い倒れていた少女は衝撃波の影響をほとんど受けなかったのか、ほぼ同じ場所に倒れていた。少女がまだ生きていることを確認し、呼びかける。

 

「少し手荒な真似をしてすまない。意識はあるか?喋れるか?喋れない場合は首を縦に振ってくれ。」

 

すると少女は自分に手を伸ばしながら答えてくれる。

 

「私のことはいいから…あの化け物を止めて…あいつを止めないと…世界がめちゃくちゃになるから…」

「分かっている。ただけが人を野放しにしておくことは出来ない。」

「そうですね。では我々が預かりましょう。」

 

突然声をかけられ声の主の方に振り向く。すると先程ギルドで受付嬢をしていた女性がこちらに向かってくる。

 

「彼女はけが人です。我々ギルドが預かり、応急処置を行います。」

「また現在、あの狼男は災害クラス4の全ランク討伐クエストに緊急指定されました。なので思う存分討伐してきてください。」

「彼女のことを任せていいんだな?」

「えぇ。ギルドが保証します。」

「分かった。じゃあ、あいつを討伐してくる。」

 

そう言い、化け物が向かった方角へ向かう。

 

 

 

 

…朧姉妹視点…

「キサマラノイノチモココマデダ!クラエ!」

 

多数の闇魔術が飛んでくる。全ては避けきれず、ガードをするが、そろそろ龍装の許容限界が近づいてきた。龍装は1度壊れても治すことが出来るが、この機体は二度と治すことが出来ない。すぐさまにでも撤退し応援を呼ぶべきだが、そうすると市民に影響が出るかもしれない。ここで取るべき行動はひとつ。だから、アオイにお願いする。

 

「聞いて、アオイ。このままじゃ持たない。だからお姉ちゃんがここを守るから、あなたは応援を呼んできて。」

「でも!そのシリウスアーマーが破壊されたらお姉ちゃんはもう変身出来ないんだよ!」

「それでもやらなくちゃいけないの。私たちは王国学院の風紀委員。この制服の誇りにかけて、絶対にこいつを倒してみせる!」

 

そう言うと妹は悔しそうな表情をしてくるりと背を向けて、風紀委員会の詰所がある方へ向かう。不甲斐ない姉でごめんね。私は1人で狼男に飛びかかる。

 

「クハハ。ムカッテクルカ。ナラバキサマヲコワス!」

 

死ぬ覚悟を決めたその時、背中に悪寒が走った。狼男も同じだったのか、身に覚えのない殺気に周りを不思議そうに見ている。初めての感覚だった。普段は恐怖とか、殺意とか、考えないようにして生きてきた。ただ、これは違う。本能が見ずに逃げろと言っている。全神経が逃げろと言っている。そんな体に鞭を打ち、振り返る。そこに居たのは、奇妙なデバイスを持った男だった。確かさっきの野次馬としていた。髪が白髪で印象的だ。

 

「良かった。間に合ったみたいだ。」

「民間人は下がってください!ここは私が!」

「そんなことを言ってもなぁ…体はもう限界に近いだろ?」

「それでも戦うのが私達です!」

「まぁそう言われると強くは言えないんだけどな…ただここは任せて欲しい。」

 

男は虚無からデバイスを取り出す

 

「それは…あなたも龍装を?」

「これが龍装っていうのはさっき知ったんだけどな。」

「分かりました。後々話は聞かせてもらいますが、まずはここを乗り切りましょう。」

「あぁ…やるぞ。」

 

男は持っているデバイスを腰にかざす。

 

EvolDriver!

 

Cobra! RiderSystem!

 

Evolution!

 

「変身。」

 

Cobra…Cobra…EvolCobra!

 

Hahahahahahaha!!!

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