ピピピッ!ピピピッ!
目覚ましの音で目を覚ます。
いつもは目覚まし時計でもなかなか起きれないのだが、今日は時間通りに起きなければならない理由がある。
今日は日曜日だが、一昨日に西連寺から、
「月島くん。今度の日曜日あいてる?」
と誘われたのだ。
「え?あいてるけど、どうした?」
「いや、この前のお礼をしたいと思って。」
「この前?何かしたっけ?」
「ほら、倒れた私を保健室まで送ってくれたんでしょ?そのお礼をしたいなーって。」
「あー、あのことか。別に気にすることないのに。」
「うんうん。私がお礼したいだけだから。駄目?」
「特にないからいいぞ。」
「ありがとう。じゃあ、明後日の10時に駅集合でいい?」
「了解。」
という会話があり、準備も色々としないといけないし、集合時間に間に合うように俺はいつもよりも若干早めに起きたのだ。
私服に着替え、昨夜に用意しておいた軽めの朝食を済ませ、8時30分に家を出る。駅までは5分ほどでいけるが、早めに着いておいた方がいいだろう。
ゆっくり目に歩いたが、予定時間の20分早く着いた。
すると、目の前に西連寺がいた。
「おはよう、西連寺。俺より早く着いてるなんで驚いたよ。」
「あ、月島くん。おはよう。うん、早く目が覚めちゃって。」
「なるほど。そういえば聞いてなかったけど、今日はどこに行くんだ?」
「近くのショッピングモールにしようかと思うんだけどいい?私もちょっと欲しいものがあるから。」
「大丈夫だぞ。じゃあ、行くか。」
「うん。」
そうして俺らは駅から10分程歩いたところにあるなかなか大きなショッピングモールに向かった。
最初は西連寺の買い物を済ました。
「これとこれと・・・
うん、私の買い物はこれで大丈夫。ごめんね、先に私の用事済ませちゃって。」
「いや、問題ない。それよりも本当にいいのか?欲しいもの買ってくれるって言ってたけど。」
「もー、いいの!お礼なんだから!」
「そ、そうか。俺、改まって人に何か買ってもらったこととかないからな。
そうだな。今の財布が流石に限界に近いから、そろそろ替えるか。
財布でもいいか。」
「うん、いいよ。」
そうして俺らは財布が売っている店に行った。
「うーん。これもいいな。いや、でもこっちの方がいいか・・・」
「月島くんって、決めるのに結構悩むタイプ?」
「そうなんだよ。こういう時なかなか決められないんだよ、俺って。長く使うものだから後悔したくないからな。もうちょっと待ってくれ。」
「いいよ、ゆっくり決めて。
そういえば、今の財布どんな感じになってるの?そろそろ限界って言ってたけど。」
「ん?ああ、これだよ。」
「へー、思ったよりも小さい財布使ってるんだね。それにしても、確かにこれは買い替えたほうがいいね・・・」
「だろ?買おう買おうとは思ってても、忘れちゃって今に至るというわけだ。」
俺の財布は、5年ほど前に買ったもので、外出する際などに持っていくのは最低限に留めておくようにしているため、財布は小さめのタイプなんだが、半年ほど前から流石に劣化してきた。
お気に入りだったのだが、小銭が入ってる袋の横から時々出てきてしまうことがあり、これはいけないと思い、諦めて新しいのにしようと決心するも、買い物に行くことがただでさえ少ないので、買えないままでいたのだ。
西連寺がお礼で何か買ってくれるということで、せっかくなので新しい財布にしようとしたのだ。
「よし、これがいいな。おーい、西連寺。やっと決まったよ。」
「じゃあ会計しにいこっか。」
店には様々な種類があるが、どれもお高いものがあって、比較的お安いものを選んだ。いくら西連寺に買ってもらうといっても、そこまで高いのは頼めない。
会計を済まして店を出る。
「ありがとな、西連寺。」
「どういたしまして。今14時か。昼食食べていく?」
「そうだな、時間的にも丁度いい。何か食べたいものあるか?」
「えーっと。ラーメンが食べたいんだけど、いいかな?」
「ok、じゃあ行こうか。」
昼食は流石に俺も出した。
昼食を食べた後は本屋や、(俺の趣味で)ゲーセンなどに行って時間をつぶした。
午後6時を過ぎたので、朝会った駅に戻った。
「今日はありがとうな、西連寺。財布、大事にするよ。」
「うん、喜んでくれてよかった。私も今日は楽しかったよ。」
「じゃあ、また明日、学校でな。」
別れて帰ろうとすると西連寺が少し大きな声で話しかけてきた。
「あ、あの!月島くん!」
「どうした?」
「私達まだメアド交換してなかったよね?月島くんがいいならだけど、交換したいなーって。」
「そういえば交換してなかったな。いいぞ。」
俺は西連寺とメアドを交換する。
「ありがと。」
「いいよ。じゃあな。またどこか出かけようぜ!」
「うん!」
帰る時の西連寺は嬉しそうな顔をしていた。
オリジナルの話を作るのは大変ですね。