「今日から高校かー。楽しみだなー悠人!」
「あぁ、そうだな。」
高校がはじまるというのではしゃいでいるリトに簡単に返事をし、黙々と朝食をすすめる。
こいつらと暮らすのはまだ1日目なのだが、本人たちからしたら、長年一緒に暮らしてきたある意味家族のようなものだろう。
どこかで食い違いが発生すると思うんだが。
ま、起きたら起きたでその時に考えればいいか。
「美柑、ご飯美味しかったよ。ありがとう。」
「うん、どういたしまして。」
朝食を済ませてリトと共に家を出ようとした所、
「悠人さん。リトが迷惑をかけるかもしれないけど頑張ってください。」
「あぁ、こいつを放っておくと何しでかすか分からないからな。常に監視しておかないと。」
「2人とも俺に対しての態度酷すぎないか?」
リトを少しいじった後、家を出た。
彩南高校に着き、クラスを確認する。
「クラスは1-Aだな。お、悠人と同じクラスだ。」
「あぁ。それにお前、西連寺とも同じクラスだぞ。」
「え、まじ!?よっしゃーーー!」
「ちゃんと告白できるように頑張らないとなー(笑)」
「ばっ、そんな簡単に言うなよな!」
「でも、早くしないと他の男に取られるのは時間の問題だぞ。」
「ま、まあそうだけどさ・・・」
「すぐにとは言わないけど、なるべく急げよ。」
「分かってるよ。
あ、先生来た。」
今日は入学式だったが、先に教室でHRをやった後に体育館で式を行った。
リトの両親は多忙のため同席出来なかった。
そして、挨拶で出てきた校長先生は、なんというか、極力避けた方がいいと改めて実感した。
「ただいまー。」
「お帰り、リト、悠人さん。」
昼ぐらいに帰宅したが、特にやることがないので、テレビを見るなりゲームをするなりゆったりと過ごした。
〜悠人の部屋〜
まず初日は乗り切ったが、本当に上手くいくのかと心配になってきた。
「いつかは話すことになるんだろうな・・・」
高校生活がはじまってから数ヶ月が経ち、生活にもだいぶ慣れてきた。
「春菜ちゃん、いつ見てもかわいいな〜」
「よぉリト、今日も昼間っからストーカーか?」
「誰がストーカーだ!」
「あながち間違っちゃいねーだろ?」
「う・・・」
クラスメイトの猿山に弄ばれるリト。これはもう日常茶飯事だ。
「俺、今日春菜ちゃんに告白する!!」
「「無理だな。」」
「2人してなんだよ!」
「だってお前がそういって成功したことあるか?」
「そうそう。どうせ緊張して出来ずに終わるだけだ。」
「言いたい放題言いやがって!見てろよ!今日こそはやってやる!」
〜放課後〜
今、俺は自分の部屋にいる。昼にリトから西連寺に告白するという宣言を聞くも、どうなったかまだ連絡がない。
この世界に来てから何回目かの投影魔術の練習をしていると、下で会話が聞こえた。
若干聞こえる声のトーンからするに、結局駄目だったのだろう。
「あれ?これって確か原作の1話と同じパターンだったような・・・。
まさか・・・。」
と思った矢先、
「ギャーーーーーーーーーーーー!!!」
下からリトの叫びが聞こえた。
「ついにララが来たか。」
これから起こることに不安を感じるもの、少し楽しみな悠人であった。
次から本編スタートです。